やはり俺がバンドを組むのはまちがっている 作:静寂な堕天使クロノス
前にもどこかで言いましたが自分の推しは友希那さんです。
次点でリサ姉、紗夜さんって感じです。
いつのまにか俺のメンタルを削る会と化した小町とアフグロメンバーによる座談会から数日後.....
「え!?戸塚先輩男の子なんですか!?」
「うん、なんでかみんなからよく間違われるんだけどね」
「そりゃその見た目だったら間違えますよ.....」
俺はなぜかラビワン、アフグロメンバーと共にspaceにいた。
なぜこんなことになっているのかというと察しもつくだろうがこないだの俺のメンタルを削る会でのこと.....
「小町ちゃんもバンドやってるの?」
「はい!ラビワンってバンドやってます!」
「なんの楽器なんだ?」
「兄と同じギターです!」
「おっ、アタシと同じ感じなんだな」
「どういうことなんですか?」
「トモちんも妹と一緒の楽器なんだよ〜」
「なるほど....」
俺だけ帰っていいかな?
だってこの人たちさっきからずっと女子同士で喋ってるから俺とてつもなく暇なんだが.....
そんな感じでしばらくぼーっとしていたのだが.....
「いいでしょ?お兄ちゃん?」
「あ、おお」
え?ちょっと待って話聞いてなかったんだけど。
え?俺なにを了承しちゃったの?
こういう時にいい思い出なんもないんだけど.....
「やった〜、八幡先輩も来てくれるならもっと頑張らなきゃね!」
待って、上原と小町はマジでなにを言っているの?
せめて内容知りたいんだけど.....
「いや〜楽しみだな〜」
「そうだね!」
宇田川と羽沢まだ俺をはぶるなよ.....
「じゃあ詳しい日にち決めちゃおうか!」
「はい!そうですね!」
「とりあえず私たちの予定は....」
「あ、あたしまだ今月の予定更新してない」
「蘭〜いつも早く更新してって言ってるじゃん!」
「だって使い方もまだよくわかんないし」
「こないだ教えたでしょ!?」
「まぁまぁひーちゃん、あんまり大きい声出すと目立つよ〜」
「え?あ、す、すいません」
上原は恥ずかしそうに周りに謝っている。
「はは、2人ともいつも通りだな」
「アフグロの皆さんって幼馴染なんですよね?いいな〜そういうの憧れますよ〜」
「そりゃあたしたちはずっと仲良しだからね〜」
「もうずっと一緒にいるからね」
「小町はそういう人がいなかったんですよ〜」
「八幡先輩もいないんですか?」
「俺か?俺はそんな関係の人間はいないぞ。友達だってほとんどいないしな.....」
「つぐみさん、お兄ちゃんは見ての通りの社会不適合者なので.....」
「でも、バンドやってたりしてたんですよね?」
「そいつらとは中学からの付き合いだ、それに友達とは思われてないんじゃないか?」
「お兄ちゃん、正解だけど絶対違う意味で捉えてるよね.....」
どういう意味だよ?
まさか、俺が思ってる以上に嫌われてるってことか?
そうだとしたらちょっとショックだな.....
俺は結構大切な仲間だと思ってるんだけどなぁ.....
やっぱ俺には戸塚しかいないのか.....
いやでも戸塚さえいればいいか?
そもそも俺と戸塚は友達なのか?
もっと上の関係と言えるのではないだろうか?
「ちょっとーごみいちゃん聞いてる?」
「あ、な、なんだ小町?」
「だから、この日でいいの?」
「なにがだ?」
「ラビワンとアフグロの合同練習」
「別にそれ俺に聞かなくてもよくね?小町の都合なんだから」
そう言った瞬間小町が少し不機嫌そうな顔をする。
「もしかしてだけどさ、八幡先輩、最初から話を聞いてなかった?」
それと同時に美竹も俺のことを責めるように見ている。
「「「「「......」」」」」
いや、よく見たら俺以外全員がそんな目で俺のことを見ていた。
すごい居心地悪いんだけど.....
俺が完全に悪いんだけどさ。
「いや、話を聞いていなかったというか考え事をしていたというか.....」
「同じことじゃないですか!」
俺は必死の弁明試みるが上原に即つっこまれる。
「いや、その、すいません」
さらなる弁明をしようか迷ったがこれ以上は逆効果にしか思えなかったので潔く謝罪することにした。
「もう今更断らせないからね〜?」
小町が怖い.....
「はい....」
「ふふふ」
「ん?どうしたんだ羽沢?」
「いや、2人とも仲良しなんだな〜って思って」
「確かに〜」
「まぁ、家族だしな」
「昔からお母さんたち仕事で家にいない時間も多くてよく2人でいたからね〜」
「2人は巴とあことも違うよね」
「あ〜確かに....」
「そうか?アタシはそんなことないと思うけど?」
「八幡先輩は、なんというか、その....」
「妹に頭が上がらないよね〜」
「うっせ、ほっとけ」
「あははは....」
なんて感じの経緯があるのだが.....
俺いる?この2バンドだけでいいじゃん!
とか思ったりもしたがラビワンは俺からアドバイスが欲しいらしくアフグロは俺のギターの腕に興味があるようだ。
「....じゃあ、そろそろ始めようか」
「そうですね」
この2人似てるよな、静かでストイックなところが。
雪ノ下といい湊といいボーカルをやってるやつはそんな奴ばかりなのだろうか?
『キラキラドキドキしようよっ!』
『どうしよう〜』
....いや、それは違うか。
誰とは言わないがある2人が頭に浮かびその疑問は解消された。
そんな調子で2つのバンドの練習は進んでいった。
俺は最近何故かいろんなバンドの練習に立ち会ってきたためかそろそろアドバイスする立場になれてきた。
.....気がする。
だけど、やっぱり俺なんかの意見よりお互いのバンドの意見交換の方が有意義だと思ったので途中からはほぼ丸投げ、つまり俺は合理的に働かなくていい立場を手に入れた。
八幡ったら策士!
.....実は暇だ、そりゃこんな楽しそうに演奏している人たちを見たら俺だって演奏したくもなるだろ。
さっきからうずうずが止まらない。
「じゃあこの辺で練習終わりましょうか〜」
「そうだね、僕もうヘトヘトだよ」
「小町もです〜」
「あたしも〜」
お、どうやら終わったようだな。
どちらのバンドも片付けを始めている。
これで俺も御役御免か.....
「では、そろそろ帰るとするか」
材木座いたの?って思うくらい今日こいつ静かだったな。
コミュ症確定だな、普段からこれくらい静かだったらいいのに。
別に真面目に練習してたからいーけど。
「でも、ラビワンの皆さんすごいですね!結成して間もないなんて信じられないです!」
「あたしもそう思った!すごいよなー」
「私もすごいと思ったよ、また同じステージでライブしたいな〜」
「そうだね〜」
アフグロの面々は口々にラビワンを褒めている。
でも、確かにこいつらの成長速度は相当に早いと思う。
この分なら羽沢のいってたこともすぐに実現するのではないだろうか。
「いや、あたしたちはまだまだだよ。こっちこそいい勉強になった、ありがと」
本当ストイックな奴....
「そうですよ〜まだまだお兄ちゃんのいたバンドには程遠いですしね〜」
なんでそこで俺のバンドが出てくるんだよ。
ん?小町のやつなんかニヤニヤしてやがる、どうしてだ.....?
「そんなに八幡先輩のいたバンドってすごかったの?」
美竹の対抗意識燃えるの早すぎない?
別にバンドごと比べる必要ないと思うんだけどなぁ.....
「本当に凄かったんですよ〜。なんでお兄ちゃんがあんなバンドにいたのかいまだに謎です!」
「元気よくいうなよ....それにアブアルは俺が結成したバンドだから俺がいるのは当たり前だろ.....」
「え!?小町はてっきり雪乃さんが組んだものだとばかり.....」
「それはまた機会があったら話してやるよ」
「そういえば、まだ八幡先輩のギター聞かせてもらってないじゃん!」
あ、思い出しやがった.....
せっかく今まで話題に出さないようにしてきたのに.....
その瞬間俺は気づいた俺は小町にはめられたのだと、小町は俺のバンドの話を出すことによって俺がギターを弾くことを思い出させたのか....
「はぁ、少しだけな....」
「お兄ちゃん、小町ね、1つお願いがあるんだけどいい?」
「ん?なんだ?」
「アブアルの時の曲を弾いてよ」
小町....真剣な目をしている。
そうか、今度はお前が俺の背中を押そうとしてくれてんのか.....
だけど俺が弾いてもいいのかな?
それで誰か喜んでくれるのだろうか、
俺が弾いたと知って雪ノ下たちはどう思うだろうか?
「私は聞いてみたいな!」
羽沢.....
「あたしも聞いてみたい」
「アタシもだ!」
「もちろん私も聞いてみたい!」
「あたしも〜」
美竹たちも.....
「聞かせてよ!八幡!」
「うむ、我も興がわいたぞ!」
「あたしにも聞かせてよ」
そっか、迷うだけ無駄だよな。
やんなきゃどうなるかなんてわからないんだから。
やらないでする後悔よりやってする後悔なんて誰かから聞いたしな.....
「わかった、でも一曲だけだぞ」
「うん!ありがとねお兄ちゃん!」
どの曲を弾くかは迷わなかった。
俺たちの始まりの曲を奏でようか.....
今日が具体的な俺の一歩目だ!
それから俺はいつもより遥かに楽しんで曲が弾けただろう。
多分ではあるが俺は、その時扉を再び開くことができていただろう。
あの時と同じようにどんどん自分が研ぎ澄まされていく感覚があった....
演奏中のことは正直あんま覚えてない、気づいたら終わってたくらいの感覚だった。
それからは上の空の中の中みんなから色々言われたのは覚えてる。
そこらへんで俺の意識は完全に元に戻っていた。
それでみんなでスタジオを出ようとした時のこと.....
「私はもう少しだけ残って練習していくね」
羽沢はもう少しだけ残っていくようだ。
なんとなく気になるところだな.....
「悪い、俺も少し残るわ。少し弾き足りないからな」
「あんまり遅くならないでよ〜」
なんてことがあって俺と羽沢以外がスタジオから出ていった。
「じゃあ、私他のスタジオ借りますね」
「いや、実はさっきのは嘘だ。ちょっとお前の様子がへんな気がしてな」
「....どうしてそう思ったんですか」
「引くなよ?」
「はい」
なんていうか言葉にすると気持ち悪いことこの上ないのだが.....
「お前が笑った時の顔がこないだ話してた時と違った気がした」
「....すごいなぁ、そんなことに気づくなんて」
「いや、なんとなくだ」
「私、昔から不器用で色々人より上手くできなくて.....それで時々不安になるんです、蘭ちゃんたちに迷惑かけてないかなって....それでさっき先輩の演奏を聞いたらもっと怖くなって.....どんなに努力したって無駄なんじゃないかって.....」
「そんなことあるはずないだろ!」
「え.....」
しまった、つい大きな声が出てしまった.....
「...悪い、でもな俺は努力が無駄なんて思いたくない」
俺がそう思ってしまったら....あいつらは.....
「でも.....」
「確かに世の中には努力しなくてもできてしまうやつだっている、でもな、そいつらは見かけ倒しでしかない.....そんな奴が奏でる音に.....魂なんて宿りやしない。そんな音で感動はしない.....たとえ上手くなくとも懸命に演奏しているお前の音の方が遥かに俺は感動する!」
「私の演奏の方が....」
「いいか、世の中できる奴が偉いんじゃない....挑戦した奴が偉いんだ」
俺は逃げてしまったから分かる。
そうするのは楽だが何も得ることなんてありはしないことを。
どんなに辛くても進み続けることがいかに凄いことか。
「自分の否定だけはしないでくれ....頼む」
俺が頼むのはお門違いかもしれない、でも努力してる人間にそれをやめて欲しくない。
俺の勝手なエゴでしかない、でもこの想いは確かに俺の"本物"だから.....
「私、間違ってましたね....1人で勝手に不安になって.....」
「間違ってなんかないさ、誰だって不安にくらいなるさ」
そう言って俺はつい羽沢の頭を撫でてしまう。
「あの.....」
「あ、悪い...つい癖で嫌だったか?」
「いえ.....そんなことは」
気を使ってくれて本当にいい奴だな.....
「むしろ....落ち着いたというか....」
「ん?何か言ったか?」
小声だと何言っているかわからないんだよな、俺別にアニメのキャラじゃないんだけどなぁ.....
「いえ!なんでもないです!」
「ならいいんだけど....」
「なんか先輩と話してたら練習したくなってきちゃいました先輩練習に付き合ってくれますか?」
「ああ、俺にできる限りでよければ」
「ありがとうございます!」
きっと、さほどの空は今綺麗な夕焼けで染まっているだろう、急にそんなことを思いながらも俺は目の前の努力の天才と練習を開始するのだった.....
今回はここまでです、いつにもましての駄文ですいません.....
アフグロはひとまずここまでにしたいと思います。
次回は番外編かハロハピの登場のどちらかを書きたいと思います。
感想、評価、活動報告へのコメントなどお待ちしてます。