やはり俺がバンドを組むのはまちがっている   作:静寂な堕天使クロノス

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かなり多くの人に見ていただけているようで嬉しいです!
頑張っていくので応援お願いします!


第3話

「すごいすごい!鳴った!すごい!すごい!」

 

先程出会った猫耳少女こと戸山香澄は先程持っていたランダムスターを弾いてみてすごいすごいと連呼していた。

...なんか由比ヶ浜に似てる気がするなんて思ってしまうほどには戸山もアホの子だったのだ!

これは世紀の発見だな、由比ヶ浜レベルの少女がいたなんて!

あれ?俺もしかしてめっちゃ面倒な奴に付き合わされている?

というかなんで俺こんな人の家の蔵になんているんだ?

 

 

*****

ー遡ること1時間程前ー

 

「ちょっ!香澄まじでやめろって!すいませんこいつ少し馴れ馴れしいっていうかなんていうか......」

 

.....そんなレベルではない気がするが

必死に謝る金髪ツインテ少女がかわいそうに思えてきた......

 

「私っ!戸山香澄っていいます!ギターについて知っているなら色々教えてくれませんか?」

 

なおも俺に話しかけてくる戸山にもはや尊敬を覚え出した俺は諦めて

 

 

「おっ、俺は比企谷八幡でゃっ......」

 

噛んだ、やばい初対面の人と話せないスキルがこんな時に......

とりあえず死にたい......

 

「ここら辺の高校なら総武高校の人ですか?」

 

しかし戸山は気にせずに質問を重ねる

ほっ、よかったいじられたらまじで家に引きこもってしまうところだった......

ん?元から俺かなり引きこもりじゃね?

 

 

「ああ、総武高だけど......」

 

「そうなんですか!私は花咲川女子学園なんですよ〜」

 

そんなこんなで知らぬ間に自己紹介がお互い終わってしまった......

そのまま戸山に押し切られた俺は不本意ながらも金髪ツインテ少女こと市ヶ谷有咲の家へと向かうことになったのだった......

めでたし、めでたし。

......じゃないけどね?

 

*****

 

思い出したら頭痛くなってきた......

やっぱり俺は絶対戸山のこと苦手だわ......

ホント市ヶ谷に申し訳ない......

 

「あのさ、香澄これからここで練習すれば......」

 

「え!?いいの!?」

 

なんだかんだ言いつつ市ヶ谷は優しいんだな〜

なんて思って眺めてたのだが

 

 

「比企谷先輩!これでギター教えてもらえますね!」

 

え?俺も参加なの、その練習?

というか俺からギター教わるって言ってたの本気だったの!?

よしっ、ここはそうだギターは好きだけど弾けないって設定にすればなんとか......

 

どうにか面倒事を回避しようと必死になっていた時に時計を見ると

......そろそろライブが始まる時間か、行くならそろそろライブハウス向かわなきゃな〜

ん?よしっ!その手で行こう!

 

 

「悪い、今日はこのあと用事があるから」

こう言って帰ってしまえばそのままうやむやになって終わるはず......

やばいな、俺天才すぎるわ

やっぱ伊達にぼっちやってないな。

 

 

「え?そうなんですか?じゃあまた今度教えてくださいね!」

 

 

よし予想通りの返事だ......

 

「市ヶ谷も急に悪かったな」

 

「あ、いえだ、大丈夫ですから!」

 

市ヶ谷も人と話し慣れてないのか?

なんか親近感湧くな

 

 

そうして俺は市ヶ谷宅を後にしたのだった。

 

 

*****

ー八幡帰宅後ー

 

「有咲どうしたの?比企谷先輩いた時元気なかったみたいだけど?」

 

 

「いや、初対面でしかも男の人と話すとかむりだからっ!」

 

「ああ!緊張してたってこと?有咲やっぱりかわいい〜!」

 

「ちょっ!香澄抱きついてくるな〜!ていうかかわいいって言うな〜!」

 

*****

結局ライブハウス前まで来てしまった。

が、どうしても入ることができない。

 

そうして少しの間ライブハウスの前で立ち尽くしていると

 

「もしかして......比企谷君?」

 

「っ!驚かさないでくださいよ......ゆり先輩」

 

「やっぱり比企谷君だ〜、あんな不審者っぽい子比企ヶ谷君くらいしかいないもんね〜」

 

「さらっとディスらないでください......まじで自殺しちゃいますよ......」

 

 

俺に声をかけてきたこの女性は牛込ゆりさん

人気バンドのGlitter*Green通称グリグリのGt.&Vo.を担当している人だ。

アブアル時代たびたび同じステージに立っていた仲だ。

 

「どうしたの?こんなところでというか君、ライブハウス来るのすごい久しぶりだよね?」

 

「その......まぁいろいろありまして......」

 

 

「もう、バンドはやらないの?」

 

ゆり先輩は気を使うような目でこちらを見ている。

 

「俺はぼっちですから」

 

「......そう、じゃあ私はいくね」

 

 

そうしてゆり先輩と俺は別れた。

いつも俺の周りの人は優しくて、その優しさを裏切り続ける自分に反吐が出そうになる。

 

 

「......比企谷君」

 

自己嫌悪に陥った俺を呼ぶ声がした。

 

「......雪ノ下か」

 

「あっ!ヒッキー」

「先輩っ!」

 

そこにはかつての俺の仲間たちがいた。

 

「ヒッキーあたしたちのライブ見にきてくれたの?」

 

由比ヶ浜と一色は期待の表情を浮かべている。

雪ノ下の顔はよく見えないがどんな顔をしているのだろうか?

俺はどう答えるべきなのだろうか?

分かりきっている「そうだ」と、たったそれだけ言えばいいのだ。

 

でも、俺の喉からその言葉が出ることはなかった......

代わりに言った言葉は答えるべき答えに比べひどく複雑なものだった。

 

 

「いや、たまたま通りかかっただけだ......」

 

そうして俺は下を向いて歩き出す......

 

 

 

 

こうして、俺はまた1つ何かを間違えてしまったのだ......

ライブハウスから離れてから見上げた空には決して届かぬ輝かしい星が煌めいていたのだった......

 

 

 

 




ゆり先輩との絡みが思いつかなかった...
ファンの方申し訳ありません
それと明日から更新速度遅くなると思います。
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