やはり俺がバンドを組むのはまちがっている   作:静寂な堕天使クロノス

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ほんとに最近更新遅くてすいません.....

夏に向けてガチャ禁することにしました、皆さんはどれくらいのスターを溜め込んでますか?


第33話

俺たちがバンドを組んでからの初練習から少しの日にちがたちいよいよ文化祭の雰囲気が校内で強まってきた。

そんなこともあり学校でもその話題で持ちきりである。

休み時間に耳をすませればすぐに文化祭の話題が聞こえる。

どうせ中学校の文化祭なんてたかが知れてると言うのに.....

そう言ってもやはり例年学校行事の中でもメイン級の盛り上がりを見せるらしいので退屈ということでもないようだ。

 

「......でもなんでこんなめんどいことをやらないといけないんだよ」

 

「話してる暇があったら仕事をしなさい、目がそれ以上腐ると見ていて不快になるだけよ」

 

「いや俺珍しく超働いてるから.....」

 

「珍しいってことは認めちゃうんだね.....」

 

「俺は働かないことをモットーにして生きてるからな」

 

「一応言っておくのだけれどそれは誇らしげに言うことではないわよ」

 

今俺たちは文化祭の準備を委員会単位で行なっている。

決めるときには気づかなかったが前期の委員会では文化祭の準備という仕事が存在していた。

ちなみに俺たちの委員会は他の委員会の手伝いとかいう必要性を本気で疑うような内容である。

 

「とりあえずここの準備はこれでいいだろ」

 

「そうね、では次の場所に向かいましょう」

 

ちなみに手伝いと言いつつもおそらく最もきついのは俺たちの委員会である。

半ば何でも屋のように働かされるのはなかなか辛いものがある。

 

「てかその前に休憩しないか、いくらなんでもぶっ続けで働くのは効率が悪いだろ」

 

「確かにあたしも疲れてきちゃった」

 

「そう.....では10分ほど休憩しましょうか」

 

側から見たらサボりと言われそうだが休憩は各自の判断でとのことなので別段問題はない。

というかそれでサボる人間がほぼいないのは異常だと思うのは俺だけか?

俺単独でだったら影の薄さを利用して何も働かずにずっと座ってたな。

 

「それにしても文化祭もほんとにもうすぐだね!」

 

「だからこんなめんどくさい仕事やらされてるんだけどな......」

 

「けれども必要なことなのだからしょうがないでしょう」

 

「そうだけどよ.....」

 

そもそもこんなの文化祭を楽しめる奴らがやるべきだとさえ思ってる。

俺のような隠キャに準備だけさせて本番を楽しむだけの陽キャがいるのはおかしくないか?

なんなら俺は準備もしないで本番までなくていいまでもある。

 

「そういえば文化祭のステージゆり先輩も出るらしいよ」

 

「そう、私たちのこれからに活かせるかもしれないからしっかりと聞かないといかないわね」

 

牛込先輩が出るならそうも言ってられないかな......

もう一度あのバンドの演奏が聞けるなら全然他のことも耐えれるわ。

 

「それではそろそろ作業を再開しましょうか」

 

「そうだね!もうひと頑張りしよー!!」

 

「面倒だしさっさと終わらせたい.....」

 

「まずはどこの作業がまだ終わってないのか確認してみましょうか」

 

「おう、なるべく楽なところに行こう」

 

「.....あなただけ特別大変なところにしてもらおうかしら」

 

「マジでそれだけはやめて?俺明日休むよ?」

 

「そちらの方が学校全体の利益も高いのではないかしら?」

 

「お前そろそろいじめとして報告するぞ」

 

「あら?あなたの言うことと私の言うことのどちらの方が教師は信じるかしらね?」

 

「お前その話に持ってたら俺誰のいじめも報告できないじゃん.....」

 

「と、とりあえず仕事の確認に行こっか」

 

由比ヶ浜は半分苦笑いをしつつ俺たちの会話を元の軌道に修正する。

こういう時由比ヶ浜が空気が読めるのは本当に助かる。

おかげでこれ以上精神的ダメージ話受けずに済む.....

 

*****

 

.....マジでどうしてこうなった。

あれから3人で仕事の確認に行ったところ雪ノ下と由比ヶ浜と俺は別々の仕事を言い渡された。

そこまでならいいのだが俺が作業場所に来てみると誰もいない、どうやら何やら事情でそこの担当が全員他の場所に出向いてしまっているらしい。

そこで俺は今1人で働いてるというわけだ。

 

.....本当にこの学校俺に対して風当たり強くない?

そろそろ不登校を考えてもいいころかなぁ、いやまぁそんなこと親が許してくれないけど。

 

マジでそもそもおかしいと思うのは当日を楽しむだけの陽キャがいるのに対して別に当日そこまで楽しめない隠キャが一生懸命準備してるってとこだよな、楽しみたいならその分準備もやってもらいたいものだ。

こんなこと考えながらも手はしっかり動いてるなんて八幡有能!

.....冷静に考えれば社畜化してるとも言うのかもしれないが。

 

「あの〜すいませんちょっと聞きたいことがあるんですけどいいですか、"先輩"」

 

ん?誰だ?

全く聞き覚えのない声に呼ばれて俺は振り返る。

てかそもそも一年の俺に後輩なんてあるはずがないのだが.....

 

「.....」

 

振り返った俺は少しばかり驚く。

そこに立っているのは相当な美少女であり、確かになんか後輩って感じのオーラを持っている。

 

「えーとまずどうしてここには"先輩"しかいないんですか?」

 

「.....俺が来た時にはすでに誰もいなかったからわからないな。それでその....なんでここに来たんだ?」

 

「あれ?ここにサッカー部の人たちいるって聞いてたんだけどな.....葉山君に近づくためにボランティアに参加したのにこのままだと無意味になっちゃうし......」

 

何を言っているのかはわからないがどうやら何か事情がありそうだ。

 

「誰か探しているのか?」

 

「え、あ、はい。葉山君に用があったんですけど.....」

 

「葉山?あああいつらは確か急に担当が変わって大慌てで移動してったぞ」

 

「葉山君と知り合いなんですか?」

 

「まぁ、同じクラスだし」

 

「え?同じクラス?だってあなたは先輩なんじゃ.....」

 

「あーやっぱ勘違いしてたか.....俺も1年で訳あってここを1人で準備してたんだ」

 

「それなら最初から言ってくださいよー!まったく.....」

 

いや訂正する必要もないかと思ってたからしなかっただけなんだけど.....

 

「あれ?でもそうするとおかしいですねー?」

 

「何がだよ」

 

「いや私同じ学年の人は名前から誕生日まで把握してるんですけどあなたのことを何も知らないんですよね」

 

いや色々ツッコミたいんだけどまずさらっと学年全員の名前と誕生日覚えてるとか言ってるけど1年だけでも100人くらいいるぞ?

しかもその中で1人だけ把握されてないって俺のステルス性能もだいぶ向上してきたんじゃないか?

もはや海軍の潜水艦レベルまである。

目から海水でそうだけど.....

 

「それはなんだ、俺転校生だからじゃないか?」

 

「いや普通転校生なら余計に覚えますよー」

 

それもそうだがだったらマジでなんでだよ.....

 

「転校生が来たとは知ってましたけどあなただったんですねー」

 

転校生が来たら普通どんなもんか遠目にでも見に来そうなものだけど.....

やめとこうこれを聞いたら俺が傷つく未来がが訪れるだけな気がする.....

 

「教室行った時には人が集まっちゃっててよく見えなくてその後人がいなくなってからまた見に行こうって言ってまた見に行ったら誰がその転校生なのかわからなかったんですよねー。もしかして教室にいなかったんですかね?」

 

多分それは俺の影の薄さでわからなかっただけだ.....

俺もしかして幻のシックスマンになれたりする?

バスケ始めるしかないのか?

いや、あの部活は陽キャが多いから却下だな、どのみち入らないけど。

 

「そんなことよりお前はいつまで敬語使うんだ?俺は同学年だから使う必要ないだろ」

 

それともなんだあれか、陽キャにありがちな普段は先生にさえ敬語使わないやつが隠キャに対してはなぜか敬語で接してくるっていうアレか。

 

「なんか最初先輩だと思って話しちゃったのでもう治んないですかねー。それはそうと結局あなたの名前ってなんなんですか?」

 

そういやまだ名乗ってなかったな。

なんかめんどくさいことに片足突っ込みかけてる気がしてならないのは目の前にいる少女の笑顔に少し違和感を感じるからだろうか。

なんていうか女子特有の腹黒さを感じるというか.....

 

「比企谷八幡だ、お前は?」

 

「私は一色いろはです!」

 

とりあえずお互いに自己紹介をすませたところで一色はおもむろに話を変える。

 

「それで先輩って葉山君と同じでクラスなんですよね?」

 

「名前言ったのに先輩呼びなのな.....」

 

「なんかもう私の中でそう定着しちゃいましたから。それとも.....」

 

そう言うと一色は一歩前に出る。そうすると俺との距離がだいぶ近づいてすぐそばまで一色の顔が来ている。

 

「八幡って呼ばれたりしたいですか?」

 

そうして上目遣いでそう言ってくる姿はそう、あれだな。

 

「あざとい」

 

そう俺が呟くと一色は若干驚いたようだ。

 

「流石にその反応は酷くないですか?いきなり女の子に向かってあざといなんて普通言いませんよー」

 

しかしすぐに憤慨した様子でそう言うが俺にはわかる。

 

「そういうところがあざといって言ってんだよ」

 

実際のところこいつは怒ってなどいない俺をからかっているだけである。

 

「なんで先輩はそんなつまらないリアクションしかしてくれないんですかー。普通私みたいな女の子にこんなことされたら少しくらい顔色変わるじゃないですかー」

 

「そんなこと自分で言ってるうちは少なくとも俺は騙されねーよ」

 

過去のトラウマもたまには役に立つな、うん。

俺とて伊達に黒歴史は積んできてない。

もはや防御高すぎてラスボスすら裸足で逃げ出すレベルなまでにある。

 

「それに葉山の周りにはお前みたいな女子もいっぱいやってきてるからな」

 

「そんなに葉山君とよく話すんですか?」

 

「ん、そこそこな」

 

俺たちがバンドを始めた次の日に由比ヶ浜からそのことを聞いた葉山は俺ともそこそこ話すようになっていた。

葉山もギターのことを話せる友人は流石に少なかったようで俺とはそんなことの話をよくする。

なんなら一回2人でspaceに行ってギターを弾きあったりもした。

葉山が学校で見せないような一面を知ってるという意味ではそこそことは言えないかもしれないが.....

 

「なんか意外です」

 

「何がだよ」

 

「てっきり先輩ってずっと1人でいてほぼ人と話さない人だと思ってました」

 

「まぁ俺の場合あれだからただ教室で読書してるのとかが好きなだけだから.....」

 

「なるほどなるほどつまりぼっちってことですね!」

 

こいつ言いやがったよ、俺がなんとかして隠そうとした事実を普通に言いやがったよ。

 

「ち、ちげーよ、少しくらいは話すやつだっているし.....」

 

「自分で少しって言ってるし友達って言えない時点でぼっちですね」

 

「取りつく島もないなお前.....」

 

「私はただズバッと事実を言っただけですよ」

 

「ていうか俺に友達とか言われた奴がかわいそうだから言わないだけだし、お前も俺みたいなやつに友達とか言われたらキモいと思うだろ?」

 

「え?なんですかそれそうやって自分が悲しいやつアピールすれば私が同情して別にそんなことないですよとかいうと思ってましたかそんなことちょっと勘弁なのでもう少しその腐った魚の目みたいに濁った目をどうにかしてから言ってくださいごめんなさい」

 

なんかすごい勢いで罵倒されたんだけどてかそんな気もなかったんだけどそれにその長文をとっさに思いつくのすごくない?

 

「いやお前それは想像力豊かすぎるだろ、別に同情されることなんてない」

 

そう、なにも.....

 

「なんでそんな遠い目をしてるんですか?」

 

一色が雰囲気を一変させてそう心配気に聞いてくる。

 

「急に態度変えたな」

 

「なんか目がもっと濁りそうな雰囲気だったからですよ」

 

ところどころ腹黒いところがかいま見えるが最後には悪いやつじゃなさそうだ。

 

「これ以上は腐りようがねーよ」

 

「そうですか?先輩ならもっといけますよ」

 

「いやそれ言われてもなんも嬉しくないから.....」

 

「ていうか俺そろそろ作業しないといけないから」

 

「.....流石に先輩1人だけだとかわいそうなので私も手伝ってあげますよ」

 

「葉山のところに行かなくていいのか?」

 

「うーんこれはこれで優しいっていうアピールになるからいいです」

 

「アピール?お前葉山のこと狙ってるの?」

 

「そうですけど何か?」

 

「いやお前よくそんなこと人に言えるな.....」

 

「私だってそんな誰にでも言うわけではないですけど先輩はぼっちで誰かに情報漏洩する心配もないので」

 

「お前的確に俺のメンタル破壊しにかかってくるな.....」

 

「先輩メンタル弱そうですもんねー」

 

「は?お前俺以上にメンタル強いやつとかいないぞ?」

 

「はいはい、それじゃあさっさっと片付けちゃいましょう!」

 

「おう、サンキューな」

 

一応礼は言っておかないとな。

 

「いえいえその代わり葉山君のこと色々教えてもらいますからね?」

 

「強いなぁお前」

 

思わず苦笑いをしてしまうほどに強いその少女を俺は完全に警戒心を解いていたのだった.....

 

「それで、いつまでそんな風に鼻の下を伸ばしているつもりなのかしら?」

 

「えっ.....」

 

そんな風にして作業に取り掛かろうとした瞬間に超冷凍された声が聞こえる。

 

「なんでここにいるんだ雪ノ下?」

 

「あら手伝ってあげようと思ったのに女子と2人で話していたのは誰かしら?」

 

「そんな誤解を招く言い方をしないでもらえますかね.....」

 

「あら事実じゃない?」

 

「えー私のことそんな軽く思われてたなんてショックです....」

 

おい一色お前もちょっと黙れ。

 

「比企谷君?」

 

「だから誤解だって.....」

 

その後数分をかけて雪ノ下に状況の説明をする。

雪ノ下の方は作業がだいぶ終わりかけていたので由比ヶ浜にそちらを任せて一度こっちの様子を見に来たところだったそうだ。

.....もう少し前にも来てなくてよかった。

 

その説明をしてるうちに由比ヶ浜も作業を終わらせてこっちに来た。

 

「あれ?いろはちゃん?どうしてこんなところにいるの?」

 

「私も文化祭の準備のボランティアだからだよ、そっちも大変そうだね」

 

「うんもう私クタクタだよー」

 

由比ヶ浜は一色と旧知の仲らしく会うなり談笑を始めた。

 

「さてそれではそろそろ準備をしましょうか」

 

俺たちは4人で準備をした。

その時よくわからないがパズルのピースが揃ったみたいな感じがしたのはただの錯覚かそれとも.....

 

いずれこの4人で音を奏でることになるなどこの時の俺は知る由もなかった.....

 




今回はここまでです。
次回でいろは加入!ってかんじですかね。
それとおそらく7月中旬を過ぎるあたりまで投稿のペースが相当に落ちます。
どうか気長に待っていてください。

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