やはり俺がバンドを組むのはまちがっている 作:静寂な堕天使クロノス
これからは自分らしさを作品に出せるよう頑張っていきます!
あれからどうやって家まで帰ったのかはよく覚えていない。
気がついたら俺は自宅の玄関に立っていて小町が俺の前に立っていた。
「お兄ちゃん、大丈夫なの?顔真っ青だよ?」
小町が俺のことを心配してくれているようだ。
ここまで、小町が俺を心配するのは珍しいことだ。
「ああ、大丈夫......ではない」
俺にしては珍しく本音がぽろっとこぼれ落ちた。
なんで、なんで、なんで、俺はまたまちがえた。
なんで、簡単な一言が言えない。
なんで、あいつらを見ると怯えてしまう。
「お兄ちゃん......小町お兄ちゃんのギターが聞きたいな......」
俺を見て小町はそう告げた。
「小町...」
小町が俺にギターを弾いてほしいと頼んでくることは稀だ。
しかし、なぜこんなタイミングで?
正直言うと、今はギターを見たくなかった。
「悪い......今は弾きたくないんだ......」
「いーや、弾かなきゃだめ!お兄ちゃんは大切なこと忘れてるよ......」
俺の......大切なもの......
「ああ、わかった」
無意識のうちに小町の言葉に俺はそう答えていた。
*****
ー八幡の部屋ー
あれから夕飯を済ませてから俺は小町を俺の部屋に招いていた。
俺はすでにギターの準備は済ませてあった。
「じゃあ弾くぞ......」
そうしていざ弾こうとした時
「え......?」
その時、あの日の記憶がフラッシュバックする
『どうして......なの?』
いろんな感情を乗せた雪ノ下の顔と声......
『ヒッキー!答えてよ......』
少しの怒りと途方もない悲しみがこもった由比ヶ浜の言葉。
『八幡!』
何も言わずに去ろうとした俺を呼び止める一色の必死な声。
指が動かない。
しかし俺は無理にでも指を動かし弾き始めた......。
少しの間ギターの音が俺の部屋に響いた。
「ねぇ、お兄ちゃん早くお兄ちゃんの演奏を聞かせてよ」
「何言ってるんだよ......もう弾いて......」
「小町が聞きたいのは、そんな苦しそうな音じゃない!お兄ちゃんの、あの頃みたいな輝いた音が聞きたいの!」
その言葉は俺の心に落ちてきて、すっと染み込んだ。
同時に今日出会った少女の楽しそうにギターを弾く姿が思い出された。
どうして俺があいつを苦手なのかがわかった気がした。
きっとあいつは俺の失くしたものを全て振りまいているような少女だから。俺には眩しいほどキラキラしていて、思わず胸が高鳴るようなドキドキを与えてくれた。
だから......あいつは人を惹きつけるのだろう。
市ヶ谷があいつと一緒にいる理由......わかったかもな。
まだ何一つ答えは出ないけどひとつだけ俺は思い出すことができた。
「小町......お兄ちゃんはギター弾くのが大好きだ......」
小町の頭を撫でてやりながらそう言うと瞬間小町の顔に満面の笑みが浮かぶ。
「小町もお兄ちゃんのギター大好きだよ......」
「もう1度聞いてくれるか?」
「もちろん!」
こうしてしばらくの間俺の部屋に優しい音が響いていた......
*****
ー翌日ー
昨日の小町とのやりとりで俺はギターへの思いを思い出した。
でも、それだけではきっとダメなのだ。
俺は昨日の夜決めた。俺はあの時出せなかった答えを必ず出す。
そしてあいつらと......
そのために俺はある人の元を訪れようと決めた。
家を出た瞬間、春の風が優しく俺の背中を押すのであった......
書いてる中でどんどん楽しくなってきます。
どうすればいい文章になるのか...
まだ私もキラキラドキドキできるよう書いて行きたいと思います。