やはり俺がバンドを組むのはまちがっている   作:静寂な堕天使クロノス

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皆さん3周年を楽しんでますか?
自分は60連で新フェス限の蘭ちゃんと花音先輩を含めた6枚の☆4が当たりました!
よければ皆さんの結果も教えてください。

個人的にモニカの譜面は結構好きです。
これからの曲にも期待したいですね!


第49話

俺がオファーを担当したバンド全てを訪れた翌週そのバンドたちが集まっての話し合いが行われることになった。

 

「いやーみんなでライブについて話し合うなんてワクワクしちゃうね!」

 

その前日はアブアルとしての練習で由比ヶ浜はいつになくテンションが高い。

それ以上テンション上がると陰キャの俺は溶けるぞ?

 

「うまく意見がまとまるといいけどね〜」

 

一色は生徒会に属してるだけありその辺の難しさはよく知っているようだ。

 

「というかなんで俺も参加なんだよ....」

 

「そういえば言ってなかったわね、あなたこのイベント限定でCiRCLEのスタッフと同じ扱いになって手伝うことになったのよ」

 

「は?」

 

ちょままちょままてちょと待ってちょっと!

え?それ俺の知らないところで決まっていいことじゃなくない?

 

「マジで?」

 

「ええ」

 

いやだとしたらシンプルに俺の人権なさすぎない?

 

「.....」

 

「もう決まったことよ、諦めなさい」

 

「もうなんか怒る気すら起きねぇ.....」

 

「そういえばさっきユウトさんがヒッキーに練習終わりに来て欲しいって言ってたよ」

 

「はぁ.....わかった」

 

こうして俺のような社会にしっかり反抗できる奴が社畜になっていくんだなぁ.....

 

「ハチ兄、オレも手伝うから一緒に行くね」

 

そうか、ケントも手伝うことになってたのか....

ってまて、ケントはなんですでに知ってるんだ?

まさかケントも.....その場にいた....?

 

いややめようこのままだと本当にこのバンドの誰も信じられなくなりそうだ。

 

「それじゃあ片付けはやっておいておげますから先輩たちはさっさとユウトさんのところに行ってきてください」

 

「....いつになったら俺の扱いは良くなるんだよ」

 

「さぁ、永遠に来ないんじゃないんですか?」

 

それもう死亡宣言と同じじゃん。

 

「じゃあ行こうか、ハチ兄」

 

「ああ」

 

いつまで経ってもこの扱いが変わらないのを確信した俺はとぼとぼと歩き出すのだった.....

 

 

*****

 

「あ、2人とも練習お疲れ様」

 

「ありがとうございます、まりなさん」

 

ユウトさんを探しにスタジオを出てきたときにまりなさんとばったり出会う。

 

「えっとユウトさんってどこにいますか?」

 

今は別行動してるのか姿が見えないのでケントが聞く。

 

「えーと今は多分受付にいるはずだよ」

 

「ありがとうございます」

 

「そういえば八幡君、今度のイベント手伝ってくれるんだって?うちは人数が少ないから助かるよ〜」

 

こう言われたらもう出口完全にないじゃん。

いや今更だけどさ、まりなさんにそれ言われたらもう本当にダメじゃん。

 

「いえいつもお世話になってますから」

 

さらっとちゃんとそういうこと言えるケントまじ偉い。

 

「そう言ってくれるなんてやっぱり君たちは良い子だね〜」

 

ケントはもちろん社畜の如く働く俺もいい子、異論は認めない。

 

「当たり前のことをしてるだけですよ」

 

ケントさんイケメンすぎますわぁ.....

 

「うーんこんな子たちが利用してくれてるなんて.....このライブハウスは恵まれてるなぁ.....」

 

ケントが返事をするたびにむしろまりなさんが感動してそのうち泣き出しそうな勢いなんだけど.....

 

「それじゃあ俺たちはそろそろ行きますね、お仕事頑張ってください」

 

そう言って俺は無理やり会話を終わらせる、最後の一文は決してケントと同じようにポイントを稼ごうとしたわけではない、文句は受け付けない。

 

「うん、それじゃあこれからしばらくの間よろしくね!」

 

こうしてまりなさんと別れた俺たちはユウトさんがいるという受付へと向かう。

 

「あ、2人とも来てくれたんだね。練習お疲れ様」

 

「いえ、それで俺たちに話ってなんですか?」

 

「あ、うん少しここじゃしにくい話だからちょっとカフェに行こうか」

 

CiRCLEにはカフェが隣接していて俺たちも練習帰りによく訪れている。

 

「お仕事残ってるならまだ待ちますけど....」

 

「うーん多分大丈夫かな、あとでまりなさんにちょっと怒られるかもだけど.....」

 

それ大丈夫じゃなくね?

てかまりなさんって怒るの?

ヤベェツッコミが捌ききれねぇ.....

 

「本当に.....待ちますよ?」

 

「君たちの時間をもらうのも悪いし、気にしないでいいよ」

 

この人はこの人で優しすぎるんだよなぁ....

多分このままだと永遠に続きそうだし早めに話を聞くことにしておこう。

 

「じゃあ行きましょうか」

 

まだ何か言いたげなケントを差し置いて俺はそう言う。

 

「ハチ兄、いいの?」

 

「多分このままだと余計に時間かかるだけだからな、時短だ俺早く帰りたいし」

 

流石に冗談だがユウトさんに聞かれるとまずいので小声でそう言う。

どんな時でもユーモアを忘れない俺はやっぱりお茶目だな、これは友達級増間違いなし!

.....わかってるってそんなことないのは。

 

「?ハチ兄早く行こう?」

 

「あ、ああわかった」

 

慌てて俺はまたそう答えカフェへと向かうのだった.....

 

*****

 

「それで話っていうのは?」

 

なるべく時間を取らせないためにも早速そう切り出す。

 

「ああ、うん君たちはこれこらうちのイベントを手伝ってくれることになってるよね?」

 

「ええ、まぁ無理やりに近い形で」

 

「ハチ兄、その言い方はよくないって....」

 

おっと俺としたことが失言だった。

八幡ったらつい本音が出ちゃうんだから。

 

「あはは僕も君がいないのに雪乃ちゃんたちがそれを決めていった時にはびっくりしたよ」

 

ちょっとまて、あんたそこ俺の確認を取るまで認めるなよ。

 

「確かにちょっと.....ハチ兄かわいそうだったかも」

 

そんなに?そんなに無理やりだったの?

知りたくなかった新事実。

 

「それでそのことなんだけど、君たちにイベントを手伝ってもらう上で先に言っておくんだけど形式上これはバイトと同じ形になるんだ」

 

あれ?それって......

ここで俺は先立ってユウトさんの言いたいことを理解する。

そしてできればそれは勘違いであってほしい。

勘違いのプロの俺ならそれくらいの勘違い......

 

「そう、だから中学生のケント君に表立って手伝ってもらうわけにはいかないんだ」

 

なんでこういう時に限って勘違いじゃないんですかね.....

そうケントは小町と同じ中3、つまりバイトをする事は禁止されている身分だ。

CiRCLEのスタッフからすればそのケントに手伝ってもらってしまうと色々とまずいのだろう。

 

「だからケント君にはチラシを学校で配ってもらうみたいなあくまで直接的にイベントに関わらないことを手伝ってもらおうと思ってるんだ」

 

まぁ自分の学校で宣伝したりする分には個人の自由だろうしな。

そんなふうにすればケントも手伝うことができるというわけか。

 

「はい、どんなことでもオレはやりますよ」

 

「ありがとう」

 

この時期にケントがバイトしてたなんてなってしまったら高校受験に関わることになるからな.....

そこら辺はちゃんと気にかけてくれるあたりやはりこの人はきっと優しい人だな。

 

「それで、むしろこっちが本題なんだけど......」

 

そう言いユウトさんは俺の方を向く。

 

「まず八幡君にも学校側にバイトとしての申請を出す必要があるのなら申請をしてほしい」

 

えーと確かうちの校則だと.....

 

「確かバイトは短期間のものなら申請が要らなかったと思います」

 

いやーこういうところはご都合主義で本当に助かるわ。

 

「そうか、ならこのまま次の話をしちゃうんだけど.....」

 

ユウトさんは先ほどよりも真剣な顔になる、きっと割と真面目な話だ。

 

「CiRCLEのスタッフとしてイベントを手伝ってもらう以上君にもバイト代を出すことになってね」

 

え?それまじ?今までみたいに見返り0の貧乏くじじゃないの?

まじこの人天使だわ。

 

「まぁそうしないと僕たちとしてもまずいんだけど.....」

 

「表面上君はバイトだから君にはうちの通常勤務も手伝ってもらわなきゃいけない」

 

まぁ色々とそんな不都合も出てきてしまうだろう。

世の中ってそういうものだ、俺には不都合ばかりだが。

 

「はい、まぁそれくらいなら」

 

正直バイト代が出ると聞いただけで働く気が起きた、いや俺現金なやつだな.....

 

「それで次ここに来る時までに予定を確認しておいてほしいんだ」

 

「あ、毎日暇です」

 

「......一応確認しておいてもらえるかな?」

 

俺の即答にユウトさんはなんともいえないような表情になりながらもそう言う。

でも嘘じゃないし.....

 

思い当たる限りイベントまでの間の予定なんてほとんどない。

前に比べればクラスメイトと話すことも若干増えたが大半はライブ後に俺たちを見たやつだ。

しかしコミュ障スキルコンプリート勢の俺は友達になるまでには至らなかった.....

 

「はい、まぁ一応確認しておきます」

 

結局時々バンドの練習が入ったらから普通に確認しなきゃいけないんだがな。

 

「とりあえず今日はこんなところかな、2人に何をしてもらいたいかは次に話すよ」

 

「はい」

 

「わかりました」

 

「それじゃあ時間を取らせてごめんね?」

 

「いえ、俺たちこそ申し訳ないです」

 

もうこれから目上の人の対応はケントに一任しようかな。

いやそれじゃだめじゃん。

 

「じゃあ僕は仕事に戻るから、気をつけて帰ってね」

 

「はい、さようなら」

 

そう言いユウトさんはまたCiRCLEに入っていった。

 

「さて、俺たちは雪ノ下たちを待つか」

 

「そうだね」

 

その後だいたい5分くらいで雪ノ下たちも合流する。

 

「あ、ヒッキーにケントも待っててくれたんだ!」

 

ちなみにだが由比ヶ浜はケントにもあだ名をつけようとしたがあまりのセンスのなさに流石に俺が辞めさせた。

候補としてはけんけんが1番マシだったか......

いやほんとにセンスねぇな。

 

「ちょうど伝えたいこともあったし好都合だったわね」

 

「ん?なんだ?」

 

「えっとですね、イベントを前に一度ミニライブを開催することになりました」

 

「へーそうなんだね」

 

「でもそれ俺たちに言う必要あるか?」

 

「話は最後まで聞きなさい」

 

「.....はい」

 

「それで出演するバンドでの話し合いをすることになったのだけど.....」

 

あーはいはい八幡もうわかった。

最近の八幡はもう学んだ。

 

「あなたたちにはそこで話し合いをまとめてもらうことにしたの」

 

そうなりますよねー。

 

「でもなんで俺たちなんだ?」

 

「あなたが出演するバンド全てに面識があるのとスタッフ側に話し合いの内容を伝えやすいこと、そして第3者がいたほうが話し合いがスムーズになることが理由かしらね」

 

さすが雪ノ下俺の逃げ道を完璧に塞ぐことにかけては他の追随を一切許さないな!

 

「どうせ拒否権ないだろ.....」

 

「よくわかってますね!」

 

「あはは.....ヒッキードンマイ!」

 

いつか何か一つくらいやり返しをしようと心に決める俺だった.....

 

*****

 

 

「で、どうしてこうなった......」

 

「日頃の行いじゃないかしら?」

 

「そんなはずはない.....」

 

最近これほど働いてるのに......

俺が一体なにをしたって言うんだ......

 

「その時ヒッキーったらさ」

 

「え?八幡君そんなことがあったんだ〜」

 

「やっぱ八幡君の話ってるんってする!」

 

「そういえば小町ちゃんから聞いた話でも.....」

 

「ふええ八幡君大変そう.....」

 

なぜ、なぜまた俺の黒歴史が広まっているんだ.....

 

時は遡ること1時間前、出演する全てのバンドが集まった。

 

「では早速始めましょうか、八幡さん進行をお願いします」

 

「あ、ああ」

 

俺より紗夜が仕切ったほうが絶対早いと思いながらもしっかりと働く俺って社畜!

.....悲しいなぁ

 

「じゃあ今回のイベントの内容を改めて言うんだが......」

 

とこんな感じで始まり順調に会議は進んでいったのだ....

 

「では方向性としてはこんな感じでいいかしら?」

 

白鷺などしっかり者たちの力を借りつつも本当に順調に進んでいったのだ。

 

「それじゃあ今日決めるのはここまでだ」

 

だからか予定ではもう少し長く話し合いをするはずだったのだ......

 

「だいぶ早く終わったな〜」

 

「そうだね、まぁいいんじゃない?」

 

「これも八幡さんの進行のおかげですねっ!」

 

やめろやめろ照れるだろうが、俺ほとんどなにもしてないけど。

 

「そんな事はないわね、この男は人との話し合いがそもそも苦手なのだし」

 

「え?そうなんですか?はっ!秘密を喋らないように訓練してるんですね!さすが八幡さんブシドーです!」

 

だからそれブシドーじゃないって.....

 

「あら?この男はそんなものとは真反対の精神の持ち主よ?」

 

おい雪ノ下やめろ、せっかく俺を褒めてくれてるんだから。

 

「え?そうなの?」

 

そして日菜、食いつくんじゃない。

 

「八幡先輩ちょっと確認したいことが.....」

 

頼むから羽沢、今はこっちに来ないでくれ.....

 

「あ、ああなんだ?」

 

しかし追い返すわけにもいかないので話を聞いてみる。

 

「ここなんですけど.....」

 

「ああ、そこは.....」

 

生徒会に所属している羽沢も今回の会議ではかなり助けになってくれた。

 

「ありがとうございます!」

 

「つぐちゃんも話していこうよ!」

 

「なにをですか?」

 

「八幡君のこと!」

 

「そ、そうですね。私も参加させてもらいますね」

 

ほらこういう流れになっちゃう。

どうせあと何人か来るんだろ?

 

「あれ?みんななにを話してるの?」

 

ほら松原来たし.....

 

「あ!おねーちゃんも話そうよ!」

 

日菜が紗夜呼んで湊と一緒に来ちゃうし......

 

結局俺の予想通り何人かの人が来て俺の黒歴史は暴露され続けた.....

そして冒頭につながるわけだ。

 

「.....わかったかしらこの男のこと」

 

「うん!やっぱり面白い!」

 

「あの話を聞いてそう思うってすごいね.....」

 

日菜の様子に一色も若干引いてる。

てかそれなら話すんじゃねーよ。

 

「でもあたしたちも小町ちゃんからの話が聞けて面白かったよね」

 

「そうね、この男私たちのいないところでも散々なことをしているみたいね」

 

なに羽沢も教えてるんだ......

 

「前に海で聞いた話以外にもこんなにも多くあるなんて.....」

 

紗夜もちょっと一周回って感動するのやめろ。

 

「でもだからこそ音楽に集中できるのかもしれないわね」

 

いや湊、友達居なくて黒歴史多いのと音楽は全く関係ないわ.....

 

「ですがやはりどんな困難を前にしても進み続けた八幡さんはブシドーの精神の持ち主です!」

 

そして雪ノ下、こいつまったくわかってないぞ。

 

「でも八幡君って小学校の頃の話だけなにもないんだね?」

 

「確かにそうだね、雪乃ちゃんたちとは学校が違ったの?」

 

「うん、ヒッキー中学生になるときに転校してきたからね」

 

「八幡さんは元はこの街の出身ではなかったんですね」

 

「あたし小学校の時の八幡君の話聞きたい!」

 

「あたしたちにも話してくれたことないもんね〜」

 

「私も興味あるかもです!」

 

由比ヶ浜や一色も興味を持ったようだ。

 

しかしら小学校の頃か.....

小町もあの時のことは話したがらないもんな.....

 

「.....やめとけ、本当に聞いても面白くないから」

 

自分でも驚くほど落ち着いた声だった。

ただ、その声は乾いて冷えていた.....

 

「日菜ちゃん、今日はこのあたりにしておきましょう」

 

白鷺が俺の雰囲気が変わったことを察知して気を遣ってくれる。

 

「うん、そうしよう?」

 

彩も賛同してくれる。

 

「また...俺が話せるようになってからな」

 

そうか、俺は乗り越えてはないんだよなあの時の記憶を。

だからまだ俺は人との距離がわからない。

関係性に確信を持てない。

 

だから、俺は友達が少ない。

 

そのまま微妙な雰囲気になってしまった会話はそのまま終わりその後解散になるのだった......

 

 




今回はここまでです。
八幡の小学校時代はまたいつかしっかりと書きます、意外な内容でもないと思いますが.....

感想、評価など励みになるのでよからば残していってください。

それでは次回予告行きましょう!



「八幡君....大丈夫かなぁ......」

「あら?どうしたの花音?そんな顔をしててもいいことはないわ!笑顔になりましょう!」

「こころちゃん....ありがとう。そうだよね私も笑顔じゃなかったら八幡君も笑顔にならないよね」

「そうよ!誰か1人が笑顔にならないなら周りの人が笑顔にしてあげらばいいの!」

「ふふこころちゃんはやっぱりすごいなぁ.....」

「それで花音、さっき黒服の人から次回予告をしてくださいと言われたのだけどなにをすればいいのかしら?」

「あ、それじゃあ一緒にやろうか、次回やはり俺がバンドを組むのは間違っているは.....」

「『驚くほどイベントは順調に進んでいく』よ!みんなも笑顔で見ましょう!」

「2人でやるとなんだか楽しいね」

「そうね!またやってみたいわ!」
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