やはり俺がバンドを組むのはまちがっている 作:静寂な堕天使クロノス
いつも読んでくださってありがとうございます!
こうして続けられるのも読んでくださる皆さんがいるからです!
これからもマイペースに頑張るので良ければ読んでください!
「それで八幡君、イベントの調子はどう?」
「今のところ順調ですよ」
「そう、それならよかった〜」
CiRCLEでバイトをすると言うことになっている俺はあの話し合い以来すでに何回か経験をしてようやく仕事の内容を理解したくらいである。
スタッフの人はみんな優しくてなにもわからない俺に優しく教えてくれた。
なかでもまりなさんとユウトさんはほぼつきっきりで仕事を教えてくれた。
「八幡君も仕事に慣れてきてくれたみたいだし、私たちも大助かりだよ〜」
「いえ、まりなさんたちが教え方がうまかったですから」
事実この人たちら説明が本当にわかりやすいのだ。
「そんなことないよ〜、八幡君も頑張って覚えてくれたし」
こうやって働いてみると思ったよりも自分の好きなことって覚えられるし働こうと思えちゃうんだよな。
これなら社畜も悪くない....?
わけはないか。
「このまま八幡君にはたらいてもらいたいくらいだよ〜」
「それもいいかもですね」
CiRCLEなら就職してもいいまである。
環境だけなら傷ついた俺を癒してくれるかのような人ばかりだし。
「でも八幡君たちは練習大変そうだし無理は言えないけどね」
まぁそれはそうなんだけどリサとかは俺たちと同じくらい練習しててもバイトしてるしな.....
「まりなさんの頼みならいつでも手伝いますよ」
「あはは、そんなこと言うと本当に働いてもらっちゃうよ?」
この数日の間に俺はCiRCLEのスタッフの人たちに心をすでに開いたと言っていいだろう。
なんだか平塚先生くらいの信頼感がある。
世の中の人がただみんなこんな人たちならいいのに。
「お疲れ様でーす!」
「練習おつかれさま、ひまりちゃん」
「いえいえまりなさんもお疲れ様です」
「.....」
あれ?俺に気づいてない?
それとも気づいて無視してるの?
「それで次の予約なんですけど......」
これはおそらく気づかれてないですね。
「ひーちゃん片付け終わったよー」
「こっちも今次の予約とっておいたよ」
「みんなおつかれさま」
「おつかれさまです」
「あれ?まりなさんの横にいるのって.....」
「.....おつかれ」
美竹が俺に気づいたようなのでとりあえずそう言っておく。
「え、あ!は、八幡先輩!?」
「お前さすがに気づかないのはやばいだろ」
「だってこんなところに八幡先輩がいるとは思わないじゃないですか!」
「いやさすがにそれは失礼だろ」
「いやーうちのひーちゃんがすいませんねー」
「モカ〜!!」
「それでなんで八幡先輩がここにいるんですか?」
宇田川が聞いてくるけどまぁ普通気になるよな。
「まぁ、そのなんだ、バンドメンバーからの裏切りだ」
「一体八幡先輩ってどんな扱い受けてるんですか.....」
俺の言葉に美竹が引いている。
「....もう俺には普通がわからん」
「それ相当ですよね.....」
「だ、大丈夫なんですか?」
やっぱ心配してくれるのが普通だよな?
俺の周りの奴が異常なんだよな?
「もう慣れてきた」
「八幡君、あんまりあれなら私にも相談してね?」
「もういいんです.....」
まりなさんも心配してくれるが今更急に扱いが良くなったとしてもむしろ何かありそうで不安になりそうなだけな気がする.....
「つらいなら私も話を聞きますからね?」
「その時にはそうさせてもらうわ」
「あれ?なんかつぐみ八幡さんとの雰囲気変わった?」
「ら、蘭ちゃん!?」
まぁ前に色々あって一緒に出かけたりしたからな.....
あのことはいまだに恥ずかしくて思い出すたびに顔が赤くなる.....
「な、なにもないから!本当に!」
その反応何かあるって言ってるようなもんだからな?
「ふふつぐ〜話はこのあとゆっくり聞かせてもらおうか〜?」
「ひ、ひまりちゃん目が怖いよ....」
「それじゃあ〜つぐの家にゴー」
「ちょちょっとみんな〜」
そんな感じでアフグロは騒がしくCiRCLEを出て行ったのだった.....
「ふふっ八幡君もしっかり青春してるねー」
「そんなことないですって.....」
「いいから私にも話してごらん?」
ここにも1人食いついちゃった人いたわ.....
「いや、だから.....」
このまま引き下がらないだろうと判断した俺は羽沢と出かけたことを抜粋して話した。
「つぐみちゃん意外と大胆なんだな〜」
「でもなにもなかったですよ」
本当はちょっとはあったけど.....
「なるほど.....八幡君がそう言う感じなのか.....」
「どうかしました?」
「いやーこれは私が言っちゃうとね?」
聞いておいて教えてくれないのか.....
俺の周りの人は俺に隠し事するのが好きなの?
そのうち俺以外で情報共有されてそう。
「はぁ.....」
しかしどれだけ考えても俺にはわからないので仕方いないことなんだが。
本当諦めることに関して俺の右に並べるやついるの?
「八幡君ってよく女の子たちに怒られるでしょ?」
「え、なんでわかるんですか?」
「うーんとね、女の子ならみんなわかることなんだよ」
そんなことあるのだろうか?
「はぁ.....」
「でも君は多分そのままでいいと思うよ」
「ありがとうございます?」
そんなことを言われたことがないくらいの褒め言葉だがなんか褒められてる気がしないんだよな。
「あれ?八幡じゃん!本当に働いてるんだね〜」
「ああ、そりゃそんな冗談は言わないわ」
リサはケントから聞いて知ってるんだろうな。
でもなぜか、ケントがリサ姉にはオレも手伝ってるって言わないでって言ってたな.....
「リサちゃんこんにちは!今日も練習?」
「あ、まりなさんこんにちは〜今日はあたしと燐子だけで自主練するんだ〜」
「普段から自主練とかどんだけ偉いんだよ....」
「そう?あたしたちは普通なんだけど?」
「ふっうちも俺以外は頑張っているぞ」
「いやそこは八幡も頑張ろうよ.....」
「.....それ以外のことを頑張らさせられてるからな」
「あ〜なるほどね.....」
というか実際のところ俺はそれなりに1人でも練習はしてる。
バンドに戻ってくる前にも1人でスタジオによく通ってたし今でも練習以外にも家でも弾いてるくらいだ。
....断じて他にやることがないとかではない。
「でもこないだケントが言ってたけど八幡、そういう割に努力家なんだってね。隠そうとしてるのかな〜、いやー八幡も意外と見栄っ張り?」
ケント.....頼むから人の個人情報を易々と教えないでくれ.....
「そんなことない」
嘘です、めっちゃ見栄張ってます。
「あはは、じゃあそういうことにしとくね」
その言い方は信じてないですよね〜。
「あの.....今井さん、お待たせ.....しました」
「あれ?燐子いつからいたの?」
「少し前からいたんですけど.....声をかけるタイミングが分からなくて....」
俺はクラスでそんなことばかりだけどな.....
「私も気づかなかったよ.....」
「すまん.....俺もだ」
「いえ.....気にしないでください」
「それじゃああたしたちはそろそろ行こうか」
「はい.....そうしましょう」
「それじゃあ八幡にまりなさんお仕事がんばってね〜」
「うん、リサちゃんたちも練習頑張ってねー!」
こうして受付にいるだけでいろんな人と関わる機会がある。
スーパーエリートぼっちの俺には難易度が高い仕事だがこうやって知り合いなら気が楽だな.....
CiRCLEはガールズバンドが利用することが多いから尚更そう感じるんだよな.....
「2人ともおつかれ、一旦ボクが変わるから休憩したら?」
「あ、ユウト君それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」
「じゃあお願いします」
「うん、でもちゃんと時間は守ってね?」
「.....善処します」
俺が仕事に疲れてたまに休憩が若干長くなってしまうからの注意である。
いやだって働きたくないとか本気で思ってる奴が急に働いたらそりゃそうなるだろ。
「だいじょーぶ!今回は私も一緒に休憩するし!」
監視がつくほど信用ないですかね.....
「ははっ、なら安心だね」
「それじゃあよろしくね」
そう言いまりなさんはスタッフしか入れない扉を開け姿を消す。
「?八幡君も行かないの?」
「なんか不思議だなって思って」
「なにがだい?」
「こうやって俺がここで働いてることです」
「ボクも働き始めた時は同じことを思ったよ」
「なんか俺たちが使ってるスタジオもいろんな人のおかげで使えるんだなって」
「そうだね、本当に大切なことだ」
しみじみと噛み締めるようにユウトさんはそう呟く。
「だからいつもありがとうございます」
「早急に言われちゃうと照れるね」
「それじゃあ俺も休ませてもらいます」
「うん、さっきの言葉を言ってくれたサービスで少しだけなら長めに休憩してもなにも言わないよ」
「そりゃ言った甲斐がありましたね」
「あははそうだね」
そう言って俺もいまだに開ける時に違和感を感じるドアを開けるのだった.....
「本当に、ありがとう」
扉を閉める瞬間ユウトさんがそうポツリと呟いたのが聞こえた。
その時の表情はきっと笑ってるんだろうなと思った。
*****
「八幡君なにかユウト君と話してたの?」
「まぁ少しだけ」
「どんなことを話してたのかな?」
「そうですね.....内緒です」
「えー男の子同士でずるーい!」
「男の秘密話なんて聞いても大した話なんてしてないんですよ」
個人的な意見でしかないが男というのは女子が普段から友達同士でするようなコミュニケーションを極端に恥ずかしがるものだ。
だからきっと女子からすればそれはたいした話じゃない。
「そうなの?うーんじゃあ今回は諦めようかな」
次回もできれば諦めてください。
「でも八幡君がすぐに馴染んでくれてよかったな〜」
「周りが優しい人ばかりだったしそれは....俺の方が感謝したいくらいです」
「うーん本当に嬉しいことを言ってくれるね!よしよし」
「ちょっとやめてください.....」
流石にこの歳の男が美人のお姉さんに撫でられてるのは絵面的にアウトだ。
「ごめんごめんつい手が勝手に〜」
「次はやめてくださいね.....」
「気を付けはするよ」
あ、この人多分次もやるわ。
「でもちょっと意外だったかも」
「なにがですか?」
「なんとなく八幡君って周りとあまり関わらないタイプの子なのかと思ってたからさ」
「無意識なら人が傷つくワード選ばないでください.....」
否定できないから......
「あ!ご、ごめんね、そんなつもりじゃなかったんだけど.....」
「もういいです.....慣れてるので.....」
「だからねなおさらさっきの言葉が嬉しかった」
「そういうものなんですかね?」
「うん!そうだよ!」
「そうですか、でもCiRCLEのスタッフの人たちはなんとなく似てるんですよ、俺が今まであった信用できる大人に」
やっべなんかすごい偉そうなこと言ってしまった.....
「でもわかるなぁ.....年上でなんか信用できる人って感じられるひといるよね」
「はい」
俺にとって今までそれは平塚先生だったわけだけど.....
あの人は短期で強引なところもあるし結婚もできないけどそれでも俺のことを本気で考えてくれているのがわかるのだ。→短気で
「私も昔バンドやってたときにそれを感じたな〜」
「まりなさんは年上の人とバンド組んでたんですね」
まりなさんの昔バンドを組んでいた話はこうやってバイトの休憩中とかに聞かせてもらったがバンドのメンバーのことはあまり詳しく聞いてないんだよな。
「うん、私以外みんな同じ学年だったんだけど....みんな優しい人だったよ」
逆などうしたらそんな状態になるんだよ.....
「当時バンドのリーダーだった人はちょっと強引なところもあったんだけどバンドのことを誰より大切にしてくれたんだよ」
なんか平塚先生に似ているな.....
「バンドの空気が悪くなり始めたのもいち早く気付いて.....バンドのために解散を提案してくれた.....今思えば多分1番自分が提案するのが辛かったんだろうなって思うんだ」
「でもきっと今もその人はそのことを後悔はしてないですよ」
「そうかな?」
まりなさんが不安げな表情を浮かべる。
「はい、きっと」
なぜかは分からないけどきっとそうなのだろうなわかる。
きっと俺の知ってるあの人はそうだろうから。
「そっか、ありがとうなんかスッキリしたよ」
「いえ、俺も出過ぎたこと言いました.....」
「ううん、なんだか君と話してたら昔の仲間に会いたくなっちゃった」
「今も連絡を取ってるんですか?」
「ううん、今はなにをしてるのかも分からないけど面倒見のいい人だったから.....先生なんてやってるかもね」
「きっといつか会えますよ」
「うん!そうだよね!」
「音楽が好きならふらっとここにくるかもしれないですしね」
「ふふ君って優しいんだね」
「そんなことはないと思うんですけど.....」
俺はお世話になってる人が落ちこんでいるのを見てたくないだけだしな。
「おっとこれ以上はユウト君に怒られちゃうね」
気がつくと確かにそろそろ戻らないといけない時間だった。
「そうですね、もうひと頑張りしましょう」
こうして俺たちはまた仕事に戻るべく立ち上がるのだった.....
*****
それから1週間が経ち明日がイベント前のミニライブの日となったがそれまでの間驚くほどトラブルもなく順調にすすんでいる。
「それではもう一度イベントについての確認をしましょう」
そして今は前日の各バンドの代表による確認が行われている。
「おう、内容についてはこの間の話し合いで決まったことで変更はない」
「えっとそれで順番とかも変更はないってことで大丈夫ですか?」
ポピパからは市ヶ谷が来てくれて助かったな.....
「ああ、なにか起こらない限りはそのままでいく」
「うん、わかったよ!」
「イベントの前にミニライブが成功すればいいアピールになるわ、だからこのライブは大切にしたいわね」
雪ノ下が一応言おうとしてたミニライブの意味を先取りして言ってしまった.....
「でもどんな時もあたしたちはいつも通りでいくだけだから」
「そうよ!あたしたちはどんなときもみんなを笑顔にさせてみせるわ!」
なんて頼もしい言葉だろうか。
普段はよくわからない鶴巻の言葉さえこんな状況だと安心できるな。
「それじゃあ確認は異常だから各自で自分のバンドのメンバーに話し合いの内容を伝えてくれ」→以上だから
「うん!わかったよ」
彩が返事をして他の奴らもうなづいている。
これなら明日もきっと大丈夫だろう。
「それじゃあ明日はよろしく頼む」
なんだか俺委員長にでもなった気分だなぁ.....
現実には絶対にあり得ないことだけどな.....
そして俺の言葉を聞いて各メンバーは解散をする。
「比企谷君」
「ん?どうした雪ノ下」
「いえ、あなたは明日スタッフとして働いているのよね?」
「ああ、誰かさんのせいでな」
実際はわりと楽しんでるからいいんだけどな.....
「そしたら演奏は聞いてられるの?」
「ああ、そこは気を利かせてくれてな」
「そう、あなた最近練習に来ないから私たちの演奏がどうなったか知らないでしょう?」
「ああ、でも仕方ないだろ....」
イベントの運営というのは大変なんだなぁといやというほど思い知らされた。
働いてるのがここでなかったら多分無理やり辞めてたまでにある。
「それはわかってるわ、それにあなたはなんだかんだ言って練習はしてるようだし」
「.....でなにが言いたいんだ?」
「いえ、あなたが思ってるより私たちは仕上がってるわよ?」
「なんだ、それは楽しみにしてろってことでいいのか?」
「ええ、そうね」
いつもならそういうことを喋る小町もあんまそういうことを喋らなかったし口止めでもさらてたのか?→させられてたのか?
「別に元からおまえが仕切ってる時点で心配してねーよ」
「あなたも練習を頑張らないと置いていってしまうわよ?」
「手厳しいなお前」
俺のことを心配してくれてるのか?
いやそんなことはないかこいつ良くも悪くも裏表ないし。
「まぁ楽しみにしとく」
そう言いつつ自分が出ないのに明日のライブが楽しみになっていることに俺はふと気がつくのだった.....
今回はここまでです。
なんかかなり日常回っぽくなりましたね。
次回もわりとこんな感じになるかもしれません。
感想、評価など励みになるのでよければ残していってください。
それでは次回予告行ってみましょう!
「それで私なんかが来てよかったのかな.....?」
「まぁここに呼ぶ人は気分次第らしいのでいいんじゃないですか?」
「八幡君、次回予告だからってちょっとメタいよ.....」
「そうは言ってもしかたないですし次回予告しちゃいましょう」
「あははそれじゃあ次回やはり俺がバンドを組むのはまちがっているは
『たまには神様もいいことをするらしい』です!」
「まさかあの人が来るとはな.....」