やはり俺がバンドを組むのはまちがっている 作:静寂な堕天使クロノス
その後はまたいろんなイベントに八幡たちを参加させたいですね〜。
このガルパのイベントに八幡たちが入ったのを見たい!とかあったら気軽に言ってください。
ネ、ネタ切れなんてしてないですからね!
ミニライブは成功に終わり各バンドのモチベーションが高まってきたところで出演バンド合同で練習してみようという意見が出てきた。
「そうかそうか、次は合同練習するのか〜」
そこで俺はまりなさんに報告がてらどうするべきか相談しているところだ。
「今のところ3回くらいやろうかって思ってるんですけどどう思いますか?」
一度きりじゃそれぞれのバンドの特色を理解しきれない可能性があるからな.....
「私はいい意見だと思うんだけど....」
「だけど?」
「ちょっと不安なところもあるかなって」
優しいまりなさんだが意見はしっかりと言ってくれるのはありがたい。
「そうですよね.....」
だがそれは俺も思っていたことでもある。
「わかってると思うから心配はあまりしてないけど.....気をつけてね?」
「はい、わかりました」
ここでいう不安それは各バンドの方向性をまとめられるかということだ。
特に合同で練習などをする場合はその問題はわりと深刻なのだ。
「これからも話し合いとかがあるのでなるべくフォローしておきます」
「うん、困ったことがあったらしっかりと私に言ってね」
「はい」
そういうところで俺は思い上がってはいけない。
自分がまとめられるなどと思ったらそれで終わりだ。
人間調子に乗った時にこそ痛い目を見るものだ。
「おっと時間なので俺上がらせてもらいますね」
俺は残業など断じてしない主義だ。
「うん、お疲れ様〜」
「お疲れ様です」
そう言い残し俺はCiRCLEを後にした。
.....この後直ぐに問題の話し合いがあるんだけどな。
*****
その後俺は話し合いの場であるファミレスへと向かう。
「待たせたか?」
「いえ、私たちも今集まったところです」
と言いつつもすでにテーブルになぜ空になったポテトの皿があるんだ.....
「とりあえず八幡先輩も座ってください」
山吹に促され俺は空いている席に座る。
「何かもう話し合ったりしたか?」
「まだ具体的なことは何も話してないんですけど.....」
生徒会に入っているからなのか羽沢はこういう事務的な連絡をしっかりしてくれる。
そのおかげで情報の整理が簡単になって助かっている。
「なるほど、大体のスケジュールの確認が済んだところか」
「だけど、なかなかそれぞれのバンドの予定が一律に揃う日はないわね」
「そうですね.....スケジュールを組むのはなかなか大変なことになっちゃってますね」
ハロハピはライブをいろんな施設でやったりしているのはもちろん羽沢や瀬田はさらに別の活動をしてたりするしなかなかスケジュールに空きがないのかもな.....
「私たちも....5人が揃って時間を取れるのはそう多くはないわね....」
そしてそれ以上の難関がパスパレだよな.....
予定を自分たちで決めてるわけでもなく仕事を休むわけにもいかないからな....
「そうすると今のところ候補はいつになるんだ?」
「それが.....」
なんだか不穏な切り出しだな.....
「今の所候補になる日にちが.....ないんです」
「まじで?」
「正確に言うと25人が最初から最後まで同じ時間練習できる日にちはないと言うのが正しいですね」
「あと、バイト組のシフトの移動次第ではまだ予定が合う日があるかもそれないですね」
なるほど....つまり
「今のところ厳しそうってことか?」
「まだ言い切れはしないのだけど、今日結論を出すのは難しそうね」
「だからとりあえず候補の日を何日が決めておいてこれからの予定の変動に合わせて決定しようかなと.....」
「なるほど....」
思ったより難しい状況だな.....
「それじゃあそれを決めてから実際どんな練習をその時するのかを話し合っておくか」
「はい、そうしましょう」
「そうですね....予め練習がわかってれば3バカの制御もしやすいですしね」
「そ、そんな観点なんだ.....」
まぁだいぶ特殊な観点ではあるな。
「それでは話し合いを始めましょう、決めることはたくさんありますから」
「おう」
なんとなく不安を覚えながらもその日の会議は進んでいくのだった....
*****
「うーん」
「どしたのお兄ちゃん、珍しく勉強でもしてるの?」
「いや見れば違うってわかるだろ.....」
携帯見てるのを勉強って言うならこの世の陽キャ勉強しすぎになっちゃうだろ。
「珍しく本当に悩んでそうだったからついね〜」
「いつからこんなに兄をからかう子になっちゃったのかしら?」
「それで結局何をそんなにうんうん言ってるの?」
「いや、なかなか合同練習の日程が合わなくてな.....」
あれから予定の変更が何件か来たがそれでも今のところ全員が揃っての練習をするのは難しそうだ。
「やっぱりこんなに人がいるとそう言うのも大変だね」
「全くだ、みんな頑張って予定を合わせようと頑張ってみてくれてるが.....かと言ってそろそろ予定を決めないといけないしな.....」
本当にどうしたものか?
「まぁ最悪はなるべく人が集まれるようにするしかないよねー」
「そうするしかなさそうだしな」
でもそうするとほんとに数人が参加できないだけって感じで仲間外れみたいだしな.....
「ま、悩んだってしょうがないしお兄ちゃんのせいにする人なんていないんだから早く決めちゃいなよ」
小町ちゃん意外とドライなのね.....
「....明日か明後日までに結論だすわ」
「うん、早くしてね!小町はすっごい楽しみにしてるからね!」
「プレッシャーをかけるな、プレッシャーを」
「ふふ小町は楽しみすぎて練習をいつも以上に頑張ってるからね!」
「勉強もそれくらい頑張ればいいのに....」
もう半年もせずに受験だというのに小町は最近前よりも勉強時間が減っているように見える。
「い、いやこのイベント終わったらちゃんとするから....」
なんか歯切れ悪いな。
「そろそろ志望校も決めとけよ」
「うーん実はねお兄ちゃん」
「どうした小町?」
「今小町ね、どの高校を受けようか迷ってるんだよね」
この辺りで小町が行くとなると.....
総武高校か花女、羽女....くらいか。
小町の学力じゃこの辺りより上の高校は難しいだろう。
「最近ね、香澄さんやひまりさんから話を聞いててどっちの学校も楽しそうだなって思って」
小町、まさかの総武高校には興味なし?
「もちろん、今までと同じように総武高校を目指したいとも思うんだけどさ〜」
あ、よかったさすがに選択肢には残ってた....
「それは小町の自由だろ、自分で決めろ」
「.....」
そう言うと小町は普通に驚いた顔で俺を見てくる。
「お兄ちゃん大丈夫?熱はない?」
本当になぜこんな失礼な子になったんだ.....
「熱なんてない」
「だってお兄ちゃんがそんなこと言うとは思わなくって」
「確かに小町と同じ高校に通えないのは今にも号泣したいくらい悲しい」
「うん、確かに熱はなさそうだね」
返事おかしくない?
「でもな....小町が決めたことなら文句は言わねーよ」
「お兄ちゃん....今のは小町的に超、超、超ポイント高いよ!」
なんか一気に5000ポイントくらい入ってきそうだなおい。
「それにどうせお前はもう俺の言うことなんて聞かないしな」
「そんなことないもん!小町はお兄ちゃんのことを思って行動してるよー」
「嘘つけ」
思いっきり棒読みなところから隠す気さえないのがバレバレだ。
「ひっどいな〜本当なのに」
「そう言うのはもっと感情を込めて言うんだな」
「ちえお兄ちゃんなら騙せると思ったのに」
「そしてそう言うことを言わなければもっと八幡的にポイント高いぞ」
「はーい」
そんなことを言いながらも小町が後悔しない選択をすることを願っているのはやはり家族だからだろうか。
そんな柄にもないことを考えながら俺は自分の部屋へと戻るのだった.....
*****
「.....まじか」
「どうしたの、ハチ兄?」
その週末にCiRCLEの手伝いでイベントのポスターを許可をとった場所へと貼る作業をケントとしているときにその知らせは届いた。
『ごめんね八幡、その日はやっぱり店長に頼んでもシフトうごかせそうにないかも.....』
「リサ姉このところシフト移動かなりしてたからなぁ....」
今回のイベントのためにシフトを動かしていたがためにそのしわ寄せがまさかの合同練習の予定日に来たか.....
せっかくなるべく多くの人が集まる日に設定したがよりによって今井がいないのか.....
「リサ姉の他にもいない人がいるの?」
「1年組は羽沢、北沢、山吹の3人が来れなくて2年組は若宮、大和が来れなそうだったんだが.....」
何が不安かって今名前をあげたやつはそのバンドのまとめ役だったり他のバンドとの関係をよく保つ上で必要そうなやつなんだよな.....
「うーんまぁ練習をするのには問題ないだろうけど....」
ケントも若干の不安を覚えるらしい。
「それで大丈夫かなぁ....」
「そればかりはやってみないとわからないな....場合によってはまりなさん達の手も借りなきゃいけないかもな」
「そうだね、頑張ってフォローしないとだね」
「はぁ....そういう仕事は専門外なんだけどな.....」
「ハチ兄の場合対人関係が専門外みたいなところあるしね」
「お前最近的確に俺の急所をえぐり取るな.....」
「?なんのこと?」
自覚なしに言ってるから怒るに怒れないし.....
「とにかく頑張ろう」
「うん、わかったよ」
その後も黙々と作業を続けたがどうしても不安は消えないのだった.....
*****
そしてついに1回目の合同練習の日当日になった。
合同練習は午後からだがさすがに最近ギターの練習の時間が取れてないのでその前にスタジオに予約を入れておき1人で練習している。
「お疲れ様八幡君、それにしても君のギターはやっぱりすごいねー」
1人と言ったが実はまりなさんも同じスタジオでギターを弾いてたりする。
「いえ.....まりなさんもすごくてびっくりしました」
「あはは、ありがとう」
本当は午前にスタジオの空きはなかったのだがそしたらまりなさんが
「私と一緒で良ければスタジオ使えるけどどうする?」
と言ってくれたのでご一緒してるというわけだ。
「この後合同練習もやるんでしょ?八幡君頑張るねー」
「そういうまりなさんも仕事でしょう.....」
「え?私はこの後休みだよ?」
衝撃の事実判明。
「まりなさんいつ来てもいるからてっきり休んでないのかと....」
「やだなーさすがにそれじゃあ私だって体が持たないよー」
とか言いつつ休みにギター弾いてる時点で疑問だが....
「.....たまにまりなさんって平塚先生に似てますね?」
「ええっ!そうかな.....?」
「はい、なんとなくですけど」
「それは、なんか複雑だなぁ.....」
「本人が聞いたら怒りますよ」
「いや....きっと飲みに行こうって言われるよ.....」
なんでそんなに悲しげなんだ.....
「平塚先生に似てるって言ったら普通は褒め言葉だとは思うんですけどね」
「基本的には....でもね、似たくないこともあるんだよ.....」
「結婚できないこととかですか?」
俺は冗談でそういうのだが....
「.....」
え?もしかして似たくない場所ってまじでそこなの?
「....私もああなるのかな?」
ちょっと本気で不安そうな目で見ないで!
このままだと俺がもらっちゃうから!
「....それはなんとも」
「やっぱりぃ!」
なんかこの人にしろ平塚先生にしろ本当に貰い手がいないのが不思議なくらいだとは思うんだけどな。
「お、落ち着いてください」
「だって.....だってぇ....」
何この人可愛い。
「大丈夫ですよ、必ずどこかで見つかりますって....」
「うう、私、帰る!」
そのまままりなさんはとてつもないスピードで片付けを終えて帰るのだった。
いいかお前ら、独身女性ってのは丁重に扱えよ?
*****
「それで、とりあえず全員揃ったか?」
「ええ、私たちは全員いるわ」
「私たちも全員いまーす!」
まずは雪ノ下と戸山の点呼。
「Roselia、揃っているわ」
「あたしたちも揃ってます」
続いて湊と美竹からの点呼。
「私たちも全員いるよ!」
「あ、あたしたちも揃ってまーす」
彩と奥沢の点呼もあったからこれで大丈夫かな。
「よしそれじゃあ始めるか」
「えっとまずは楽器ごとに集まっての練習だったっけ?」
「そうだ」
「やったー!それならおねーちゃんと一緒だ!」
「嬉しいのはわかるけどしっかり練習しろよ」
「わかってるって〜!」
「日菜先輩嬉しそう」
「だね〜。モカちゃんがパンを目の前にした時と同じくらいよろこんでる〜」
「あ、それなら私はおっちゃんたちと遊んでる時が幸せかな」
「小町はこうして皆さんと練習できるだけで幸せです!」
「それなら私は舞台を演じてる時が儚い時間だと感じるよ....ああ、だがハロハピのみんなと過ごす時間もまた儚い....私にはどちらかを選ぶことなんてできない!」
「あ、それなら私もポピパのみんなと過ごす時間も幸せだなー」
「ふっふーモカちゃんだってひーちゃんをいじったりする時間が大好きだよ〜」
本当に大丈夫だろうか?
「頼むぞ、紗夜」
「ええ、正直骨が折れそうです.....」
「困ったら迷わず俺を呼べ。正直どうにかできる気はしないけどな.....」
「ええ、困った時はお願いします.....」
ギターは変人の激戦区みたいなところあるからな。
紗夜の心労は計り知れない.....
優先的にフォローしにいかないとな。
「それでは今回はお互いの歌を聞き合ってみましょうか」
「う、うんなんか緊張するな〜」
「そうかしら?とっても楽しそうじゃない!」
「そうだよね!私もすっごい楽しみだよ!蘭ちゃんはどう?」
「あたしはいつも通りにいくだけだから.....」
「それでは早速始めましょうか」
まぁボーカル組は多分なんとかなるだろう。
基本的に真面目な奴が多いし戸山と弦巻を押さえ込むのもなんとかできるだろう。
「なんだかベースで集まるって新鮮ですね〜」
「そうだよね!私も楽しみだよ!」
「ええ、楽しみながらもしっかり練習しましょう」
「うん!みんなで練習頑張ろう!」
ベース組に関しては心配ごと皆無と言い切っていい。
そのレベルでちゃんと練習する奴らだろう。
コミュニケーションもしっかり取れるだろうし。
強いて言うなら一色と上原が無駄話をしないかくらいなもんだ。
「わーい!お姉ちゃんと一緒に練習だー!」
「おう、よろしくなあこ!」
「やっぱ巴たちは仲がいいね〜羨ましいな〜」
「3人よろしくね」
「はいお願いしますね!」
それでもってドラム組も心配ないな。
パッと見た限り特に心配そうなところはギター組くらいだろうか.....
だがそこも大丈夫だろう。
「.....」
なんだか今日やたらと体がだるいんだよな.....
帰ったらゆっくり寝ることにしよう.....
そう思ってたらなんか眠くなってきたな.....
「わ、やっぱり紗夜先輩すごい」
「私はいつも通りに弾いてるだけなのですが.....」
「でしょー?おねーちゃんのギターはるんってするよね!」
「日菜、あなたも私のことばかり見てないで練習しなさい」
「だってあたしもうできるようになったよ?」
「その速さはあたしもびっくりですよ〜」
「日菜、ギターは演劇と同じで終わりなどないのさ。より儚い演奏を目指して頑張ろうじゃないか」
たまにはいいこと言うな瀬田。
そしてそれがめちゃくちゃカッコよく見えるのが腹立つ.....
でも....
「特に心配事はなさそうだね、ハチ兄」
俺と一緒にケントも各パートのところのサポートをしてもらっているがどうやら特に心配はなさそうだ。
「でもハチ兄、顔色良くないけど大丈夫?」
「最近慣れないことしてたからな....ただ疲れてるだけだから大丈夫だ」
「そう....無理はしないでね」
「大丈夫だ、俺は人生で無理したことなんてないから」
「それはそれでどうかと思うけど.....」
あれ?なんかケントの顔すらぼやけてきた.....
「ハチ兄!」
ケント何をそんな心配そうな顔してるんだ....
ああ、意識が....
「八幡さん!」
「八幡君!」
途切れていく意識の中で俺はみんなの俺を呼ぶ声だけがやたらと耳に入ってきた.....
今回はここまでになります!
今回八幡は倒れてしまいましたがきっと次回には女の子たちに優しく看病されてることでしょう()
羨ま....けしからんですね。
感想、評価など励みになるのでよければ残していってください。
それでは次回予告いってみましょう!
「ハチ兄....大丈夫かな?」
「とりあえず目を覚ますまで待つしかないわね....」
「ヒッキーそんなに無理してたのかな....」
「これは私たちの責任ね、起きたら彼に謝りましょう」
「そうですね....流石にこれからは先輩のことを勝手に決めないほうがいいですね」
「そうね、そうしましょう」
(それって普通のことなんじゃないかなぁ?)
「それじゃあ次回予告をしてしまいましょうか」
「うん....次回やはり俺がバンドを組むのはまちがっているは
『それでも比企谷八幡は立ち上がる』だよ」
「でも....先輩あんなに女の子に囲まれてるなんて....」
「やはり、彼の扱いを変えないほうがいいかもしれないわね」
(ハチ兄、どんまい.....)