やはり俺がバンドを組むのはまちがっている   作:静寂な堕天使クロノス

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予告していたとはいえ更新がまた遅くなって申し訳ありません.....
気づけばなんか嫁度対決がかなり長いことになってますが....
次の回で最後なのであと少しお付き合いください



第58話

「ふぁ.....」

 

「ずいぶん大きなあくびだな」

 

「仕方ねーだろ.....寝起きなんだから」

 

「我としてはこの環境で居眠りできるお主がすごいと思うのだが....」

 

俺だって自分で驚いてるわ。

しかもなんかやたらと恥ずかしい夢を見たんだよな.....

この記憶は即刻忘れることにしよう、そうだあれはこんな企画が頭に残ってたからたまたま見てしまっただけだ。

 

「そろそろ始まるんじゃないかな」

 

「なんだかんだで楽しくなってきたね」

 

最初は訳の分からなかった企画であるがなんだかんだみんな楽しめてるのはなんなんだろうな?

いやまぁ俺も少しくらいはそう思わないでもないが。

あれ?なんかオレ、ツンデレになってない?

 

「そうだね、見てて楽しいよ」

 

「さて!みなさん!そろそろ次の対決に移りますので準備をお願いします!」

 

そんな話をしていたらちょうど次の対決に移るようだ。

 

「ではそれぞれのチームから対決に臨むメンバーを発表していただきます!まずはアブアル、ラビワンチームは誰でしょうか?」

 

「はいはーい!ついに満を辞して私が出ちゃいます!」

 

そう言って謎に俺にウインクしてくる。

あざとい、しかし可愛いとも思ってしまうのがなぜか腹立たしい。

 

「では続いてポピパチームの代表はどなたでしょうか?」

 

「私たちはさーやだよ!」

 

「ライブに長く出るためにも頑張らなきゃね!」

 

そういえば完全に忘れていたがステージをかけての勝負だったなこれ.....

しかし山吹は家の手伝いなども良くやってるみたいだしなかなかの実力者なのではないだろうか?

 

「では続いてアフグロチームはどなたでしょうか?」

 

「あたしたちはつぐみでいくよ」

 

「が、頑張ってくるね!」

 

羽沢もかなり違ってくれる予感がする、山吹と同じように家の手伝いもしてるしこちらもかなりの実力とみていいだろう。

 

「では続いてパスパレチームはどなたでしょうか?」

 

「わたしたちはイヴちゃんだよ!」

 

「全力を尽くしてみなさんに勝利を捧げます!」

 

やる気が非常に高い若宮、俺もついこないだ知ったのだが若宮は様々な部活をかけまたしてるだけでなく羽沢の家でバイトまでしてるらしい。

その経験は侮ることはできないだろう。

 

「続いてRoseliaチームはどなたでしょうか?」

 

「私たちはリサでいくわ」

 

「まっかせてー!」

 

おお、これまたなかなかの実力と推測される今井か。

ケントからな話を聞く限りでも女子力はこの場でもトップクラスなはずだ。

それが嫁度(?)に関係あるのかはわからないが。

 

「ハロハピチームの代表はどなたでしょうか?」

 

「あたしたちは花音よ!」

 

「ふぇぇ....自信はないけど頑張るね!」

 

ハロハピの苦労人コンビが連続で登場か、ハッキリ言って実力は未知数であるものの3バカに比べればはるかにまともな勝負をしてくれるだろう。

 

 

「では続いてspチームはどちらが出るのでしょうか?」

 

「「....」」

 

「えーとどちらが代表に出るのでしょうか?」

 

なぜか完全に沈黙して下を向いているspチーム、小町の2回目の質問にも顔を上げない。

ま、まさか.....

 

「小町、もう....あの2人は.....」

 

「いいんだ、比企谷、もういいんだ」

 

「そんなこと言わないでください!ここで終わってもいいんですか?」

 

「ああ、私たちにはこれが....これがお似合いの結果というものさ」

 

「えーとおにいちゃん、説明してもらえる?」

 

本当に言ってもいいものだろうか、しかしどうやらこの場であの2人の異変の真実に気づいてるっぽいのは俺だけのようだ.....

ここは心を無にするしかない....

 

「本当にそれでいいんですね、平塚先生、まりなさん」

 

「ああ、もう、それでいい」

 

「私も....静さんと同じ気持ちだよ....」

 

「そうですか....」

 

「もしもーしおにいちゃん、勝手に3人の世界に入り込まないで説明してもらえますー?」

 

「小町、そしてみんなあの2人はこれ以上の戦いについていけなくなったんだ」

 

「どゆこと?」

 

ああ、我が妹ながら察しの悪い。

 

「.....つまりこれだけ対決しても自分たちより年下の女子に負け続けて.....メンタルが....」

 

「「「「「「「「「「あっ.....」」」」」」」」」」

 

俺のその一言で会場のほとんどの人が察してくれたらしい。

 

「で、ではsチームの2人はここで棄権ということで....た、対決の方に移りましょう!じゃあおにいちゃん早く対決の内容決めるくじ引いて!」

 

一瞬でなんともいえない空気になった会場を元に戻そうと奮闘する小町だが珍しくかなり動揺してるようだ。

俺としてもこれ以上あの2人を精神的苦痛を与えるのは忍びない。

 

「わかった、じゃあこれだな」

 

えーとくじ引きに書いてあるのは.....なんだこれ?

 

「何引いたのか早く言って!」

 

「いやこれどうゆうことだ?」

 

「あーと!これは!ここにきてこの対決が来てしまったー!」

 

「それで、対決内容はなんなのかしら?」

 

2人だけで盛り上がってしまっている俺たちに対して湊が質問をしてくる。

 

「あっとすいません、続いての対決は〜『2人の力を合わせて!共同家事作業対決』となります!」

 

いやわからなすぎるし共同って誰と誰がだよ。

 

「では対決内容の説明をします!この対決はなんと審査員の方々にも参加していただく対決になります!それぞれがくじ引きで2人組のペアとなっていただき3つの家事を共同で作業をしていただきどのペアが最も協力して家事を行えたかという対決になります!」

 

「なるほど、そういうことか」

 

「対決内容を聞くと案外普通なのであるな」

 

「でも僕たちも参加するなんて....」

 

「誰が審査することになるのかな?」

 

「と、疑問に思ってる審査員の方々の質問にお答えしましょう!本来なら対決後に小町の独断と偏見で審査しようと思います!」

 

おいこら、司会者乗っ取ってくんな。

 

「それではこの対決でパートナーとなる相手を決めていきましょう!審査員から参加する方々は集まってください!」

 

強引に話をもってこうとしてるな.....

 

「それではこのくじで書かれてるチームの代表の方と組んでいただきます!それでは一本ずつくじを選んでください!」

 

小町の言葉に合わせ各々でくじを選んでいく、俺も1番自分に近かったという理由でくじを選ぶ。

 

「それでは一斉にくじを確認してください!」

 

えーと俺が組むのは......

アフグロ、つまり羽沢か。

羽沢ならやりやすそうだし助かるな。

 

「それではそれぞれパートナーとなる人のもとに行ってください!」

 

「羽沢、よろしく頼む」

 

「は、八幡先輩が相手ですか....よ、よろしくお願いします!」

 

なんか微妙に距離を感じるかつなんかこっちを見てくれないな。

 

「つぐラッキーだね〜」

 

「モ、モカちゃん何を言ってるのかな!?」

 

「ふっふっふっ〜モカちゃんには全てお見通しなのだよ」

 

「てか流石にあれはモカじゃなくても気づくって」

 

「だよな」

 

「ええっ!みんななんの話をしてるの!?」

 

「え?ひまり嘘でしょ?」

 

「み、みんな!そこらへんでストップ!」

 

慌ててほか4人の会話を止める羽沢、こいつら本当に仲良いよなぁ....

別に俺はぼっちで寂しいとか思ってないからな?

 

「とにかくよろしく頼むな、大した戦力にはならないと思うけどな」

 

「いえ!八幡先輩となら心強いですよ!」

 

本当によくできた後輩だよなぁ.....

一色は10000分の1でいいから見習ってもらいたい。

 

「せーんぱい!何か今すっごく失礼なこと考えませんでしたか?」

 

「そんなことはないぞ、うん」

 

「そうですか、それはともかくつぐちゃん困らさないでくださいよ?」

 

「善処はするつもりではある」

 

「それまったく信用ならないじゃないですか....」

 

「てかお前はだれと組むんだ」

 

そういうと一色は材木座の方を指さす。

 

「察してください、私が1番想定外の事態に見舞われてます」

 

ひでぇ....けどあいつは確かに家事をするタイプには見えない。

しかも一色相手ではまともにコミュニケーションも取れないだろう。

俺もこいつみたいなタイプは苦手だからよくわかる。

え?お前たちはだれともまともに喋れないだろって?

甘く見るなよ、喋れないんじゃなくて喋ってないだけだ。

 

「....ほら、流石にほったらかされるのは材木座でも可哀想だし早く戻れ」

 

そういうと一色は微笑み(あざとい)少し声を落とし顔を近づけたくる。

 

「私に見惚れて作業をおろそかにしちゃダメですからね?」

 

「....そんなことあるわけないだろ」

 

「それじゃお互い頑張ろうねつぐちゃん!」

 

「はい!お手柔らかにお願いしますね!」

 

最後に羽沢に挨拶をしていき一色は材木座の元へと戻っていった。

 

「本当にあいつ何しに来たんだよ....」

 

「....先輩はやっぱり自分のバンドの人だと私とは違う対応なんですね」

 

「?なんか言ったか?」

 

「い、いえなんでもないです!ただなんでいろは先輩は八幡先輩に敬語なのかな〜って思って」

 

「まぁそれにはあいつの気まぐれだろ」

 

そうでもなきゃ初対面から敬語を続けてる理由なんかわかるはずない。

 

「あ、でもたまに敬語じゃない時もあるんだよな」

 

「へーそうなんですか」

 

そんな感じで俺たちが思わず雑談を始める感じになりつつあった時

 

「さて!それでは顔合わせも終わったぽいので対決に入っていきましょう!」

 

対決が始まるようだな。

さてどんな内容がとんでくるのやら.....

 

「まずは家事の中でも基本中の基本!お掃除です!」

 

ベタではあるけどたしかにほぼ毎日やるべきことだし納得の内容ではある。

思ってたよりこの対決はしっかりとしているのかもしれない。

 

「それでは各ペア別の教室に移動してもらいますのでそれぞれ黒服の人たちの後についていってくださーい!」

 

は?そんな大掛かりなの?

まさか各教室が改造されてたりしてな....

 

*****

 

「黒服の人たちすげぇ.....」

 

そのまさかだった。

いざ移動され案内された教室はドアを開けた瞬間にただのアパートのような感じの内装の部屋へと変わっている。

休みになる前は確実にただの教室だったのでおそるべき速さの仕事であることがわかる。

 

「しかも各チーム違う教室に案内されましたよね?」

 

「ああ、嘘としか思えないがつまりそういうことだろ」

 

「同じ部屋で対決すると思ってました....」

 

「だな、まさか他のチームの事情がわからないとはな」

 

ちなみにだがペア分けの結果は

俺と羽沢、一色と材木座、山吹と葉山、若宮とユウトさん

リサとケントそして松原と戸塚という組み合わせになっている。

 

「まさか八幡先輩と2人きりだなんて....」

 

「....悪かった」

 

「あ!い、いえ!嫌というわけではなくてむしろ嬉しいというか....って何言ってるの私!?」

 

「落ち着け、無理に誤魔化さなくてもいいからな」

 

エリートぼっちである俺は勘違いなどしない。

 

「あーあーマイクテスト、マイクテスト。みなさん聞こえてますか?」

 

そうすると小町の声が聞こえて来る。

まさか放送室まで使ってるのか?

 

「えー説明しておくと各部屋にはカメラ及び独自のスピーカーが設置されてます」

 

いや想像を軽く超えていくのやめろ?

 

「ついでにそちらの声も聞こえてるのでそのつもりでいてくださいね〜」

 

最初に言っとけよそれは.....

 

「え?じゃ、じゃあさっきの会話も.......」

 

「なお、カメラを起動したのは小町が皆さんに話を始めてからなので安心してくださいね」

 

お前わざとやってるだろ。

悪意しか感じないぞ.....

全くお兄ちゃんはそんな子に育てた覚えはありませんからね。

 

「ではお掃除での対決の詳細を説明しますね。まずは改めてその部屋をご覧下さい!」

 

指示に従って俺たちは部屋を改めて見渡してみる。

見た感じ普通の部屋ではあるのだが....若干汚れてたりするな。

あと謎に洗濯物がかかってたりする。

 

「ご覧の通り各部屋はそれぞれ汚れや片付けるべきものなどがあります!それらを2人で協力してお掃除お片付けしてもらいます!」

 

はぁなるほどやはりこれはまともな対決なようだな。

 

「ちなみにフェアに採点をするために小町の独断ではなくこの場にいるメンバーの意見を取り入れつつ採点をすることになったことをご報告しておきまーす!」

 

ほうさらにここに来て採点方法もまともになるとはな。

これはなかなか普通に勝ちたくなってきたな。

 

「それでは一応時間制限を30分として対決を開始していきます!この放送が終わったら一切こちらの声はそちらに届かないのでお掃除終了と思ったら両手で丸を作ってくださいね〜。制限時間になるか全チームが終了した時点で対決終了を知らせるのでそこんとこよろしくお願いします!それでは対決、スタートです!」

 

え?そんないきなり始まるもんなの?

 

「とりあえず先輩、まずはこの部屋に何があるのかを確認してみませんか?」

 

「そうだな、それから分担して明らかに片付かないいけなさそうなやつから片付けてくか」

 

「はい!」

 

結果としてこの部屋には掃除に必要なものは一式が揃っていた。

お陰で掃除するの自体は全く苦労がない。

 

「羽沢、洗濯物たたみ終わったぞ」

 

「はい!そしたら洗濯物をそれぞれしまってください、多分なんとなく同じ感じの種類の洋服が入っているところに仕舞えば大丈夫だと思います」

 

「おうわかった」

 

しかも今回俺は羽沢と組んでいる、それはつまり協力して何かをするのには最適な相手と組んでいるということでもある。

 

「それにしても一体どれだけの労力要してるんだよ.....」

 

「本当にすごいですよね.....」

 

これと同じ感じの部屋がまだあと5つあると考えると.....

 

「まぁ考えるだけ無駄か.....」

 

「準備してくれた人たちのためにも楽しまないとですね!」

 

なんだかんだ羽沢も結構適応力高めだよなぁ......

 

「にしても悪かったな、小町がまた変なことしだして」

 

「いえ、私は楽しいですから小町ちゃんにお礼を言わないといけないくらいですよ」

 

ああ....なんていい子なんだろうか.....

俺の周りの具体的にいうなら一色やらにもぜひ見習ってもらいたいものだ。

同じ生徒会員なのにどうしてここまで差があるのだろうか?

これを機に我が校にもつぐることを推進するべきでは?

 

「あの?八幡先輩?」

 

「ああ、悪い考え事してた。それでどうかしたか?」

 

「い、いえ用というほどではないのですが....」

 

「なんかミスしてたりとかしてたか?」

 

「いえ、八幡先輩の仕事は完璧なのですが......」

 

念のため言っておくがこの会話をしながらも俺たちはしっかり自分の分の仕事はやってるからな?

 

「その、八幡先輩って普段家事をやったりするんですか?」

 

「いや、あんまやらないな。小町がやってくれることが多いからな」

 

「でも手慣れてるんですね」

 

「まぁたまに小町を手伝ったりもするからな」

 

「なるほど、八幡先輩は本当に小町ちゃんと仲がいいんですね」

 

「そう見えるか?」

 

「はい、なんだかあこちゃんと巴ちゃんとは違った形での絆を感じます」

 

「まぁそりゃ、俺は小町を溺愛してるからな」

 

「自分で言っちゃうんですね.....」

 

まぁ正直否定できるところがないしな。

 

「やっぱり....だからなんですかね?」

 

「ん?なにがだ?」

 

「いえ、その....八幡先輩って私たちに優しくしてくれるじゃないですか、それって小町ちゃんに接するみたいにしてくれてるからかなぁ....なんて」

 

なぜか若干不服なニュアンスを感じないでもないが.....

確かに考えてみれば羽沢に限らず俺はアフグロのメンツに対しては後輩というイメージが根底にあるしそこから俺が唯一年下の女子として扱いを知っているのは小町なためその扱いに似た扱いをしてしまってはいるのかもしれない。

 

「そうだな....そういうふうに思ってはなかったが否定はできないな」

 

冷静に考えれば知らない男からそんな風に扱われてるとか普通嫌だよな、いや俺マジでやばいやつじゃん。

 

「悪かった、嫌だったか?」

 

「い、いえそんなことはないですよ!八幡先輩は優しいですし....嫌なはずないです」

 

そう言ってくれてるし羽沢は多分嘘とかつけるタイプではない、変に疑いすぎるのはよくないと学んだはずだからな。

 

「そうか....それならよかった」

 

思わず俺も安堵の笑みを浮かべてしまう。

やばいな、これは流石に引かれるくらいキモいのでは.....?

 

「ただ....」

 

「?」

 

「ただ、たまには違うように接して欲しいなぁ....とも思ってます....」

 

「それってどういう...」

 

「い、いえ何でもないです忘れてください!」

 

「?お、おう」

 

どういうことだ?

今とは違う接し方.....わからんな....

そもそも俺自体があまりにも人付き合いの経験が少ないからなぁ.....

それはこれからも変わらないんだろうけどな。

 

「うーんあとちょっと.....」

 

それからも掃除を続けていたがかなり順調でこのままなら制限時間にも余裕を持って終わりそうな時、羽沢が背伸びをして必死に上のものを取ろうとしている。

はっきり言って可愛い、ずっと見てたい。

 

「俺がとるぞ?」

 

「い、いえあと少しなので....」

 

「まぁいいから任せとけって」

 

そう言って俺は羽沢の後ろから手を伸ばすが羽沢の後ろから手を伸ばしてるせいか俺も若干手が届かない。

 

「あと少し....」

 

これで取れないとかダサすぎるので俺はそのまま手を伸ばす。

すると

 

「あっ....」

 

俺の体が何かにぶつかる、いやこの場合において俺がぶつかるのは一つしかない。

 

「わ、悪い、決してわざととかそういうようなことはなくてだな」

 

正直に今の状態を言うならめちゃくちゃ密接してしまっている。

というか半分くらい俺が抱き抱えてるみたいになっている。

 

「わ、分かってます.....大丈夫ですから....」

 

「お、おう.....あ、あとこれほら取れたぞ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

目的は達成したのになぜかさっきより状況が悪化している.....

 

「と、とにかく早く終わらせちまうか、あと少しだしな」

 

「は、はい!」

 

しかしその後はなんとなく俺たち2人はぎこちなくなってしまうのだった.....

 

 

「よし!これで終わりですね!」

 

「そうだな、えっとじゃあどうやって小町たちに知らせるんだっけ?」

 

「こうすれば大丈夫なはずです」

 

そう言うと羽沢は自分の両手で大きな丸を作る。

なんか可愛い.....ってダメだダメだ。

これ以上俺は戸塚やりみを裏切ることはできない.....!

 

「えー全チームが終了したようなので一旦小町たちの方と音声繋ぎますね〜」

 

すると小町の声が聞こえてくる。

どうも俺たちが最後に終わったらしい。

 

「えーここでひとつお知らせです、本来あと2つの勝負を行う予定でしたが諸事情によりここで対決終了とするので全員こちらに戻ってきてくださいね」

 

急に勝負を打ち切り?

時間の都合とかそんなんだろうか?

 

「急に打ち切るなんて何かあったんですかね?」

 

「さぁな、俺には小町の考えはわからん。たまに本当に俺の妹が怪しんでるレベルなまである」

 

「そ、そんなになんですね.....」

 

そんなふうに俺たちは2人で歩いてもたいた場所へと帰ろうとする。

他のやつらの姿は見えないしおそらくもうすでに戻っているのだろう。

そんなことを考えていると俺たちもすぐにもといた教室に着いた。

そしてドアを開けると......

 

「比企谷....ちょっと歯を食いしばれ」

 

「なぜすでに攻撃体制に!?」

 

殺意と言っていいほどのオーラを纏った平塚先生が立っていた.....

 

「理由はわかるだろう?」

 

「1ミクロンたりともわかりません!」

 

「数学が苦手なくせにミクロンなんて単位を使うんじゃない!」

 

「理不尽すぎませんかね!?」

 

なぜだ....俺はなにをしてしまったんだ....

 

「さっきまでは私も参加していたからそこまで気にならなかった.....だが!実際こうして見てるだけだとなんだ君は!ただただいちゃつきまくって私たちへの当てつけか?そうなのか?いやそうに決まってる!」

 

 

あ.....

いやここはなんとか殴られないようにせねば.....

 

「そんなつもりはなくてですね、さっきから偶然こんなことになっているわけでそもそもそれならこんなことを企画した運営サイドに文句を言って欲しいというか....」

 

「ごちゃごちゃ言うな!さぁ!今度こそ歯を食いしばれ!」

 

ダメだ!俺の力ではどうにもならない!

 

「ちょ、まりなさん.....助け....」

 

「ごめんね、八幡君。今回ばかりは....ちょっと」

 

そういやあの人もそこらへん敏感だった.....

あぁそうか.....

 

やっぱラブコメってロクなことないわ......

 

そう思った次の瞬間、俺の体にかつてない威力の衝撃が襲い俺の意識は途切れた......

 

 

*****

 

 

「は、八幡先輩!?」

 

私がおろおろとしてる間に八幡先輩が大変なことに.....

 

「えーとその兄は適当にその辺にでも寝かしておいてください」

 

流石に小町ちゃんそれは扱いが酷いんじゃないかな!?

そう思いながらも私1人の力じゃ先輩を動かしてあげることはできない。

どうすれば.....

い、いっそ私の膝を....

っていやいや何を考えてるの私!?

うう....さっきからやっぱ私変かも....

 

「じゃあ俺がひとまず保健室に運ぶよ、誰か手伝ってくれるか?」

 

しかし葉山先輩が保健室まで連れて行ってくれるようだ。

 

「あ、じゃあ僕手伝うよ」

 

「我も手伝おう」

 

そう言うと戸塚先輩や材....なんて名前の先輩だったかな?も手伝ってくれるみたいで何故か私が胸を撫で下ろしてしまう。

八幡先輩は普段友達がいないって言ってるけど私から見たら八幡先輩のことを心配したりしてくれる人がすごく多いと思う。

 

「あ、皆さんちなみに今の勝負の勝者は1番見てて面白かったといえかニヤニヤが止まらなかったつぐみさんとお兄ちゃんのペアに決定しましたのでご理解ください!」

 

え?そんな気まぐれみたいな理由で私が勝っちゃってもいいのかなぁ....

途中からは八幡先輩とまともに喋れなかったし....

今思い出しても顔が熱くなってきてしまう....

 

「つぐ、やったね。いろんな意味で」

 

「ちょ、ちょっと蘭ちゃんそれどう言うことかな!?」

 

「だってひまり八幡先輩と大接近じゃん!」

 

「そ、そんなこと....あるかなぁ.....?」

 

流石に声を落としてくれているが口に出されると恥ずかしいからやめてひまりちゃん.....

ん....あれ?なんでみんながそんなことを知って....

 

「あれ?なんでみんなそんなことを知って....」

 

そのまま思っていたことが口に出てしまう。

 

「え?だってそりゃカメラから様子が見えてたし....」

 

「流石に声はよく聞こえなかったけどね〜。つぐと八幡先輩があんなことしてるのも.....」

 

み、見られてたってこと?

そ、そんなの恥ずかし過ぎるよぉ.....

 

「わ、わたし、ちょっと外の空気を吸ってくるね!」

 

「え?ちょっとつぐみ...」

 

蘭ちゃんが止めようとしてくるけどごめんね、いまは本当に恥ずかしすぎてここにいたら死んじゃいそう.....

そのまま止まらずに私も教室から出て少し離れる。

そしてふと気づく、恥ずかしさと一緒にすっごい嬉しい気持ちがあるってことに.....

 

「そっか......私....」

 

そうして私は一つ理解する。

 

「やっぱり....好きなんだなぁ.....」

 

恋という、自分がかかった病はとても素晴らしくて....こんなにもドキドキできるんだって。

今はまだただの後輩なのかもしれないけど.....

 

「いつか必ず....」

 

この思い....伝えたいな。

 

 




今回はここまでになります!
独断により今回はつぐ回です!
こうやって1人か2人ずつくらいで八幡との仲を深めさせていきたいですね。
あと今回メインにしてあげられなかった花音ちゃんにもどこかで進展をさせてあげたいところです.....
それでは最後に次回予告行ってみましょう!


「さっきのつぐの事どう思う?」

「どうって照れてるのはわかるけど」

「つぐ、可愛かったね〜これで八幡先輩もイチコロだね〜」

「3人ともつぐが帰ってきたらあんまからかうなよー、つぐは本気なんだから」

「それは分かってるからこそ応援してあげたいんじゃん!」

「ひまりとモカは多分余計なお世話な事しかしないだろうけどね」

「そんな事ないってば〜!」

「モカちゃんもつぐを応援したいだけなのに〜」

「この2人のことは一旦置いといて次回予告しちゃおうぜ、蘭」

「そうだね、次回やはり俺がバンドを組むのは間違っているは『こうして謎の対決は幕を下ろす』です、よろしく」

「ところでつぐそろそろ帰ってきてもいいんじゃないか?」

「じゃああたし呼んでくるよ」

「お、サンキュー」
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