ルーナ・ラブグッドと闇の帝王の日記帳   作:ポット@翻訳

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77「戦」


77「戦」

 

—— もう学校の敷地から出たか?

 

S> 叫びの屋敷のなかだ。

 

—— よし。

 

S> いつまで待つことになる? 黄金トリオはまだわたしの居室のなかだ。長くかかれば、それだけ見つかる危険性が高まるのだが。

 

—— 黄金トリオ?

 

S> ポッターとグレンジャーとウィーズリー家の末の弟のことだ。

 

—— おまえはそういう呼びかたをするのか?

 

S> ダンブルドアのお気に入りトリオにはお似合いだろう。

 

—— なかなかいい。かわいくて毒がある。おまえらしい名前のつけかただ。

 

S> 質問に答えてもらっていないが。いつまでかかる?

 

—— さあ。むこうが眠るまで待つだけだ。厳密に予測できないのは分かるだろう。

 

S> ありがたい。あとはもう、だれかがわたしを捕まえにくるのをここで待つだけだな。

 

—— かわいくて毒がある。おまえらしい。

 

S> わたしはかわいくない。

 

—— ぼくには十分そう見える。

 

S> 憎らしい。

 

……

 

—— よし、もう一人のヴォルデモートは眠った。

 

S> たしかか?

 

—— まちがいない。エネルギーが弱まって、静かになった感じがする。これ以上無防備な状況はまずない。

 

S> ヴォルデモートがいるのはどこだ?

 

—— さあ。

 

S> どういうことだ? 居場所は突き止められると言っていただろうが!

 

—— できる。ぼくの途中のページを引きぬけ。

 

S> 何のために?

 

—— それをポートキーにして、もう一人のぼくのいる場所につながるようにしてやる。

 

S> ああ、なるほど。

 

—— ルーナはどこだ?

 

S> ここにいる。無事だ。

 

—— 話をさせてくれないか?

 

S> わたしが出発するとき、彼女とおまえはここに残す。

 

—— ほんとに?

 

S> ああ。もしわたしが三十分以内にもどらなかったら、おまえをダンブルドアのところに連れて行き、状況を説明するようにと、彼女とあの双子に言ってある。

 

—— なるほど。

 

S> これで本当にうまくいくと思うか?

 

—— おまえはどう思う? 行くのはそっちだ。

 

S> わたしは楽観視している。

 

—— ほう? いつも悲観的な人間だと思っていたが。

 

S> 希望に託したい。ときにはそうするしかない。

 

—— ぼくも楽観視している。うまくいく可能性は十分あると思う。

 

S> ほう? 無理にわたしを元気づけようとしているんじゃないだろうな?

 

—— 効果はあったか?

 

S> 少しは。

 

—— よし。だが、うまくいくと思っているのはほんとだ。おまえがしくじらなければ。

 

S> わたしの準備はできた。

 

—— ページは持ったか?

 

S> ああ。

 

—— ポーションは?

 

S> ある。

 

—— マントは?

 

S> そろっている!

 

—— じゃあ、行ってこい。

 

……

 

トム。どうなった?

 

—— よくわからないな。まだなにも感じない。

 

無事だといいけど。スネイプ先生がいなくなってからもう十分。

 

—— あいつなら大丈夫だ。あたまがいいし、能力もある。

 

そうだけど、やっぱり心配。

 

—— きみはまだ屋敷の中か?

 

うん。

 

—— 学校にもどるべきだと思う。失敗した場合にそなえて、学校の防壁のなかにいたほうがいい。

 

たしかに。いまから行くよ。

 

—— よし。

 

どうなったら成功だってわかるの?

 

—— ぼくがそれを感……

 

トム?

 

トム? どうしたの?

 

見えてる?

 

トム?

 

ト ム ?

 

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