ガルパピコの現状を考えると、花音は誰かと一緒にいた方がいいんじゃないでしょうか……?今回も千聖の近くに薫がいなければ合流出来ず終いになっていたでしょうし……。
ヴァンガードifは伊吹が復活するのはいいけど、お前早速洗脳されるんかい!と、言うツッコミはさておきとして、スイコのことを何かと意識している様子があったので、もしかすると今後何かあるかもしれませんね。
また、録画してたきり見ていなかった『アサルトリリィ』を随時見ていくようになりました。バンドリの再放送と時間が被って、録画を選んだの忘れていたんですよね……(笑)。
武器と敵の設定を考えると、『GOD EATER』シリーズの『アラガミ』と『神機』の関係性っぽいなぁ……と思ってたりしています。
アフグロ三章はまた外出してたり、仕事長引いたりで結局やれていません……(汗)。二大巨頭の原因はポケモンのDLCが近いから準備しているのと、復帰したアークス家業で思いっ切り時間食ったせいですが。
『裕子の方はそんな感じだ。今回は練習時間が確保できたから、結構勝ち上がれてる』
「なるほどな……そりゃいいことを聞いたぜ」
場所を移して昼食を取っている最中に、貴之は真司からかけてきた電話に応じていた。
内容としては互いに見ている相手がどこまで進んでいるかの確認であり、トーナメントの定めである紗夜は仕方ないとして、残りは全員勝ち上がれていると言う朗報である。
裕子は基本的にこの大会に出ても一台展開まで勝ち上がることはできなかったのだが、今回は無事に勝ち上がれているようで、貴之はそっちも同時に見れたらよかったのにと欲張りな考えがよぎる。
「ここまで来ると、この後が楽しみだな?」
『ああ。僕としても、どこまで行けるかが気になってる』
こうして二人して話していると、真司の方から裕子以外の女子の声で真司を呼ぶのが聞こえ、貴之は裕子の友達だろうかと考えて問うてみる。
案の定そうであったらしく、裕子の高校でのチームメイトでもあり、友人でもある二人も彼女の誘いで見に来ているそうだ。
その二人はヴァンガードの知識があまりないのだが、幸いにも貴之と何度も遠征に行ったことで知識がバッチリな真司も一緒だったことで、色々教えてもらっているらしい。
『そう言うことだから、僕はそろそろ教えに戻るよ』
「おう。じゃあ続きは大会が終わった後でだな」
段取りを決めたので一度電話を切り、貴之は電話を切る。
携帯電話をしまって周りを見渡して見ると、全員が不思議そうな顔でこちらを見ていた。
「俺……何か変なことでもしたか?」
「いや、してないっちゃしてないけど……」
「いきなりあたしと俊哉しか知らない女の子の名前出したら……ねぇ?釣られて固まっちゃうと言うか」
完全に貴之の配慮不足であることが証明された瞬間である。隣りに
そこまで整理した貴之は両手を上げ、自分が悪かったことを認める旨のジェスチャーを出す。
勿論それだけで言い訳はないのは目に見えていたので、これに関しての説明も行うことを決める。
「今のは向こうにいた時の友人から、今日別の場所で大会に参加してる友人のことを教えてもらってたんだ。ああ、裕子ってのがその友人で、俺がちょこちょこ『先生』って言ってた人に当たる」
「……先生?」
「あっ、そう言えば井口さんは聞いて無いんだっけ……?」
リサが大会開始前に話していたことを春香に教え、理解を得ることに成功する。
それはそれとして、一先ずタイミングが悪かったこと、そういう時は場所に気を付けようは全員の共通認識となった。
「そう言えば、あいつって三年近くであそこまで持って行ったんだよな?」
「あいつの頼みを聞いて、遠征連れまわしながら教えて行ったらあそこまで行けたんだ。短時間で物凄い経験値を濃縮させたけど、あいつは吞み込みがいいから、寧ろこれが正解だった」
「(す、凄い肉体派……)」
俊哉の問いへの回答を聞き、蘭は呆然とする。初めて現場を見た時はあれだけ膨大な知識を持って教えていたのに、そんな時期があったのかと思った。
この二人のやり取りを見た玲奈が、真司がそんな短期間で全国大会に出れるまでのし上がったことを教えれば、貴之が彼に最適な師事をできていたのだろうと考える。
「一真君は……時々なんだっけ?」
「ああ。あいつには遠征やってることは教えて、俺に習ってやりだして以来度々合流してファイト……って感じでやってた」
最初の頃こそ自分が上であったが、途中から『PSYクオリア』の力もあって逆転し、最後に『
当然この力は表向きに話すことはできないが、玲奈は何となく察してくれるだろう。一真が絡んでいるのはそう言うことである。
ただし、自分の力の方はまだ話していないが、ヴァンガード甲子園へ出るに当たって、チームメンバーに話す可能性は高いだろうと思えた。
「……あら?貴之、確か秋津君って……」
「ああ。友希那は気づいたか……こないだ玲奈が日菜たちにヴァンガード教えられなかった理由だよ」
「あっ、ちょ……!」
リサもそうだが、友希那は放課後デートへ出向いた日に玲奈が一人で商店街へ向かった理由を知っている。
この二人のやり取りを聞いた瞬間に玲奈は頬を朱色にしながら制止の声を掛けるも、もう既に遅かった。
「そう言えば、貴之君は電話をしてまで確認を取ってたよね?」
「ありましたね。そんな話し……何というか、青山さんは本当に巡り合わせが……」
「このままだと……あこ、玲奈さんがいつまでたっても夢を叶えられない気がする……」
「えっ?えっ?」
玲奈は知らないが、Roseliaの全員は事情を知っていた。この認識の違いが玲奈を困惑させる。
ちなみに俊哉はあの後貴之からそんな話しがあったことを教えてもらっていたので、「一真と何があったんだ……?」と当時は少々戸惑っていた。
「うーん……ごめん玲奈っ、フォローできない」
「あれだけ女子とファイト……って言ってんのに、お前いつの間にか……」
「わ、わぁーっ!それ以上言わないでぇ!」
俊哉が本当に不味いことを言いかねないと判断した玲奈が、その口元を防ぐ。
一方でこの状況についていけない三人がいることを貴之は思い出し、そちらに顔を向ける。
「あれ……どーしたんですか?」
「あたしたち、完全に置いてけぼりで……」
「そうだな……三人とも、秋津一真っつったら誰だか分かる?」
「あっ、その人なら知ってますよっ!前回の優勝者ですし」
一真のことは春香と一緒に教えた後、玲奈と一真の関係をひっそりと話していく。
そして丁度話し終えた後、おちょくられ続けた玲奈は顔を真っ赤にして机に突っ伏していた。
* * *
昼食も取り終えて午後になり、残った四人が更に大会を勝ち上がって準決勝まで全員で残りきって見せた。
「完全に身内戦だなこれ……」
「本当にRoseliaでベスト4埋めきったな……」
「いやぁ……これは快挙だね」
そのトーナメントが最早貴之が言った通り身内戦に成り代わったのを見て、三人して苦笑する。ちなみに勝ち上がったRoseliaの四人はご満悦であった。
また、これを見て紗夜が少々落ち込んでいたので、俊哉をけしかけてフォローはしてある。
そして準決勝の一回目は友希那とリサ──幼馴染みで親友同士の組み合わせであった。
「リサ、分かっているとは思うけれど……」
「勿論!手加減も恨み事も無し、だもんね♪」
お互いに意志疎通は問題ないようなので、後は応援の旨を送ってファイトを見守るだけだった。
「じゃあ、遠慮なく……」
「ええ。始めましょう」
準備も終わり、もう始める直前になった二人の考えることは一緒だった。
──相手が親友だからこそ、悔いの無い戦い方を……。口には出していないが、相手も同じことを考えていると言う確信を持って決意をした。
「「スタンドアップ・ヴァンガード!」」
友希那は先程と同じく『フルバウ』に、リサは『キーラ』に『ライド』する。
『ネオネクタール』の背景とリサの性格を考えたら、友希那の方と比べてすぐに合っているなと蘭とモカは感じることができた。
ファイトはリサの先攻で始まり、早速『スタンド』アンド『ドロー』が終了する。
「まずは『キーラ』に『ライド』!登場時に『ソウルブラスト』して、『プラント・トークン』を一体『S・コール』!」
今回『プラント・トークン』は後列右側に『コール』される。イメージ内で『プラント・トークン』をリサが歓迎するのも相変わらずであった。
『メインフェイズ』でやることは特に無いので、スキルでのドロー処理を済ませてターンを終える。
「そう言えば、大体の人は先攻の最初をああやって終わらせちゃうんですけど、どうしてですか?」
「理由を上げれば複数ありますよ。まずは手札の消費を抑えたいのがあって……」
「限定的な状況だけど、スキルで退却させられるのを防ぎたいのもあるな……」
「他にも、ユニットをむやみやたらに見せないことで、自分の戦い方を明かさないって言うのがあるよ。まあ、貴之みたいに軸を一貫して名を上げちゃうと効果薄いけど……」
蘭の疑問には春香、俊哉、玲奈の順番で答える。玲奈が言ったことは貴之のやり方で、同じレベルまで行くと本当に意味がない領域に至る。
「『ブラスター・ジャベリン』に『ライド』。スキルで一枚ドローして、そのままヴァンガードにアタックするわ!」
リサはまだ防ぐ必要を感じないので、ノーガードを宣言する。
友希那の『ドライブチェック』も、リサの『ダメージチェック』もノートリガーで、リサのダメージが1になったところでターンが終了する。
「よし……アタシは『シルヴィア』に『ライド』!スキルで『プラント・トークン』を『コール』!」
今回の『プラント・トークン』は後列左側に『コール』される。
『メインフェイズ』で前列左側に鈴蘭をモチーフとした女性の銃士『鈴蘭の銃士 レベッカ』、後列中央に『クレイグ』、前列右側に『イルミンスール』が『コール』される。
『イルミンスール』、『クレイグ』のスキルは共に発動し、後列左側の『プラント・トークン』はパワープラス5000、後列右側の『プラント・トークン』はパワープラス10000された。
「何とな~くですけど……便利ですよね?『プラント・トークン』でユニット揃えるの」
「あれは『ネオネクタール』が持っている強みだな。展開だけじゃない……そこからのパワー強化による押込みもそうだ」
見ている内に、普段ファイトをしないモカも何となくで分かるようになってきていた。
『プラント・トークン』を絡めた戦術は『ネオネクタール』の専売特許であり、これが手札と手数で大きな助けになる。
「じゃあここから攻撃……まずは『クレイグ』の『ブースト』、『シルヴィア』でヴァンガードにアタック!」
「まずはノーガード。続けて、リサ」
友希那はファイトを重ねていく中で、『最初の一回は基本的に攻撃を通してしまう』と言う考えを持ち始めていた。
これは『カウンターブラスト』を狙うのもそうだが、手札の温存も兼ねている。
リサの『ドライブチェック』、友希那の『ダメージチェック』は共にノートリガーで、特に変化がないままダメージが1増える。
「次は……『プラント・トークン』の『ブースト』、『レベッカ』でヴァンガードにアタック!」
「ここもノーガードで行きましょう。『ダメージチェック』……」
『ダメージチェック』の結果は
「まだ通るのが救いかなぁ~……?『プラント・トークン』の『ブースト』、『イルミンスール』でヴァンガードにアタック!」
「迷うけれど……受けてしまいましょう。ノーガード」
三回目の『ダメージチェック』は
友希那の堂々さが呼んだ結果を見ながら、リサの攻撃が終わる。
「こうなったらしょうがない……ターン終了時、『ソウルブラスト』と『プラント・トークン』を一体退却させて、『レベッカ』のスキルで自身を手札に戻すよ」
イメージ内で、『レベッカ』が後列左側の『プラント・トークン』を安全な場所へ逃がす形で一時期に戦線を離れる。
「影の剣は覚悟の意志……『ライド』!『ブラスター・ダーク』!」
『ブラスター・ダーク』の登場時スキルを発動させ、リサはスキルの効力が切れたことで、パワーの低い効果なしユニットとなってしまった『クレイグ』を退却させる。
『メインフェイズ』では前列左側に『ダークボンド』を『コール』し、スキルを使って後列左側に『ソードブレイカー』を『S・コール』する。
これで終わりでは無く、その後後列中央に『ネヴァン』を『コール』し、スキルで後列右側にも『S・コール』した。
「二ターン目はこの動きが安定して来ましたね……」
「そう言えば、友希那さんさっきのファイトも二ターン目はこの動きしてましたよね?」
時間に余裕がある時はファイトを見ているのだが、紗夜たちが見ている時も友希那はこの動きを安定させてきている。
春香とファイトをした後から大幅に安定性が上がっており、今のデッキでは鉄板に近い動きと化していた。
「行くわよ……まずは『ブラスター・ダーク』でヴァンガードにアタック!」
「ここは……ノーガードかな」
少し迷うところだが、先に貰ってしまうことを選んだ。
この時の『ドライブチェック』が
対するリサの『ダメージチェック』は二枚ともノートリガーで、一気にダメージが3になった。
「次は『ダークボンド』でヴァンガードにアタック!」
「それは『レベッカ』と『バスケットエルフ』で『ガード』!」
合計パワー28000の攻撃は、合計パワー30000の前に防がれる。
「なるほどぉ~……手札の有効活用だ」
自分のターンで攻めに使い、相手のターンでは守りに使う。これが『レベッカ』の便利性であった。
友希那にできることは無くなったので、これでターンを終了する。
「なんか、貴之たちの気持ちが分ってきたよ……」
「あら、リサもそうだったのね?」
こう言った場で、友人とファイトをするのは新鮮で、とても楽しい。これが二人して共に感じたことであった。
だからこそ、ここからも出し惜しみせず思いっきりファイトをする。
「『ライド』、『メイデン・オブ・トレイリングローズ』!スキルで『プラント・トークン』を二体『S・コール』!」
後列左側と後列中央に『プラント・トークン』を『S・コール』した後、リサは『フォースⅡ』を選択して前列左側に設置する。
『メインフェイズ』で『シルヴィア』を前列左側に『コール』し、既に場は埋まっているし、『トレイリングローズ』のスキルを最大限使える状態になっているので、スキルの発動はしなかった。
最後に後列にいる『プラント・トークン』全てのパワーをプラス5000して、『メインフェイズ』を終わりにする。
「よし……じゃあここから攻撃。『プラント・トークン』の『ブースト』、『トレイリングローズ』でヴァンガードにアタック!」
「そうね……ここはノーガードにするわ」
まだダメージが2なので、ここで
リサの『ツインドライブ』は一枚目がノートリガー、二枚目が
対する友希那の『ダメージチェック』は二枚ともノートリガーで、このままダメージが4になってしまうが、元々トリガーを何枚引かれるかを見てから考える予定だった為、然程問題にはならない。
「次、『プラント・トークン』の『ブースト』、『イルミンスール』でヴァンガードにアタック!」
「それもノーガード。『ダメージチェック』……」
今回の『ダメージチェック』もノートリガーで、友希那のダメージが5になった。
「まあ絶対に防ぐと思うけど……『プラント・トークン』の『ブースト』、『シルヴィア』でヴァンガードにアタック!」
「どの道二枚使わされるならこうね……『マクリール』で『完全ガード』!」
防がない理由が存在しない為、友希那は迷わず防ぐことを選び、攻撃が全て終わったリサはターンを終了する。
「邪悪な力も、使い方次第で希望に変わる……『ライド』!『ファントム・ブラスター・ドラゴン』!」
『イマジナリーギフト』は『フォースⅠ』を選択して、『メインフェイズ』で後列右側にいる『ネヴァン』スキルを使い、『ソードブレイカー』を前列右側に『S・コール』して『カウンターブラスト』を発動させる。
「あなたたちの力を借りるわ……『ファントム・ブラスター・ドラゴン』のスキル発動!」
「(……!ユニットの様子が……)」
イメージ内で『ファントム・ブラスター』となった友希那が、味方の方へ振り返った時の反応を正面から見れるリサは真っ先に気付くことができた。
今回選ばれたのは二体の『ソードブレイカー』と、スキルを使って『レスト』した、後列右側の『ネヴァン』だが、彼女らは後を託す旨を告げながら、惜しむこと無く自分の身を差し出す。
イメージの影響なのだろうか?とリサや見ていた全員は考えていたが、貴之だけは唯一違う答えを持っていた。
「結局は使い手次第なんだ。あのスキルを使った時のユニットがどんな反応をするのかは……始めて友希那が使った頃、ユニットたちはどうしてスキルによってそんなことをされるか分からない顔をしてたし」
「友希那さんは、いつ頃から使っていたの?」
燐子の問いには『ヌーベルバーグ』に慣れることに付き合って貰った時からと答える。
──おめでとう友希那……。お前は『シャドウパラディン』と強い信頼関係を結べたんだ。そうして貴之が感慨深げになっていたところで、誰かが肩に手を置いてきた。
誰かと思えば蘭であり、どうやらグレード4に『ライド』する代償を春香から聞いたらしい。
「あんまり上手いこと言えないですけど、身近な人を心配させるようなこと、やめません?」
「完全にやめるっつう保証はできねぇけど……まあ、なるべく控えるよ」
自分がそうだったから故に声を掛けた蘭も、それが聞ければよしと追及をやめる。
──リサのアレよりは気が楽だな。と、本人が聞いたら面倒になりそうなことを考えながらファイトを見に戻れば、友希那が前列右側に『ブラスター・ダーク』、後列左側に『ジャベリン』、そして後列右側に三体目の『ネヴァン』を『コール』していた。
なお、『ブラスター・ダーク』を『コール』した時、スキルで『イルミンスール』を退却させている。
「さて、ここから攻撃ね……『ネヴァン』の『ブースト』、『ファントム・ブラスター・ドラゴン』でヴァンガードにアタック!」
「流石にこうかな……『メイデン・オブ・ブロッサムレイン』で『完全ガード』!」
リサが呼んだのは薄紅色の髪を持つ、白を基調としたドレスのような服を着た少女であった。
このユニットの愛らしい見た目を見た時、リサは改めて『ネオネクタール』を選んでよかったと述べていた。
この時の『ツインドライブ』は
リサはまだダメージが3であること、残った攻撃二回を受けても負けないので、両方とも受けてしまうことを決める。
「次、『ネヴァン』の『ブースト』、『ブラスター・ダーク』でヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。『ダメージチェック』……」
本来ならばリアガードを攻撃してしまうのも手だが、『プラント・トークン』が退却させたユニットと同等のパワーまで強化されてしまうことも多く、友希那は余り得策だと思えなかった。
結果はノートリガーで、ダメージが4になる。
「最後、『ジャベリン』の『ブースト』、『ダークボンド』でヴァンガードにアタック!」
「トリガー出てくれないかな~……ノーガード!」
お祈り半分に『ダメージチェック』をした結果、
これによって友希那はダメージ4、リサはダメージ5の状態で互いの三ターン目が終わる。
「このターンですね……」
「今井さんが決めれば勝ち、そうじゃなければ友希那さんが有利……」
「友希那さんはさっきのトリガーもあるから……リサ姉がちょっと辛そう」
トリガーの都合上、どちらかと言えば友希那が若干の有利を持っているが、それも気休め程度である。
ここで友希那の方を勝ちと言い切れないのは、リサが必要以上に手札を消費しないデッキ故に、防御へ回す余裕が大きいからだ。
「じゃあ、行くよ?」
「ええ。いつでもいいわ」
確認を取る必要は無かったとは思うが、リサとしては宣言として言っておきたかった。友希那もそれを理解していたので、特に問題はなかった。
「よし……!『ライド』、『メイデン・オブ・ピュアスプラッシュ』!」
リサは銃口に
「俊哉君、あのユニットはもしかしてですが……」
「あれも貴之が使ってた『ボーテックス』と同じで、『イマジナリーギフト』を持たないユニットだよ」
こう言ったユニットに『ライド』するということは、状況が完成した。またはそうしなければならないの二つではあるが、貴之の『ボーテックス』は前者以外で絶対に使わなかったが、リサはどうしたかが気になるところではある。
「登場時、三枚『カウンターブラスト』してスキル発動!ユニットのいない場所に、『プラント・トークン』を五枚まで選んで『S・コール』!『プラント・トークン』はパワー5000のユニット一体につき、このターンパワープラス5000!」
「えっと……『プラント・トークン』は四体ですよね?」
「うん。だから『プラント・トークン』は四体だから、それら全てがパワープラス20000。そして元々のパワーを5000足すと……」
「おお~……パワー25000だぁ~」
それが四体もいるのは中々の威力である。ただし、友希那の『完全ガード』の存在を見てすらこれである為、リサの選択は後者……こうせざるを得ないのが伺えた。
また、『メインフェイズ』でも場を埋めきっているのでやることは無く、残りは攻撃するだけであった。
「じゃあ、行くよ……!まずは『プラント・トークン』の『ブースト』、『プラント・トークン』でヴァンガードにアタック!」
「それは受けてしまいましょう……ノーガード!」
『ダメージチェック』の結果はノートリガーで、ダメージが5になる。
「次はこっち……!『プラント・トークン』の『ブースト』、『ピュアスプラッシュ』でヴァンガードにアタック!」
「『マクリール』で『完全ガード』!」
『ツインドライブ』のこともあるので、確実に防ぐならばこれが最適だった。
この時リサの『ツインドライブ』は二枚ともノートリガーで、最後の詰めを強化できない大きな痛手となる。
「まだまだ……!『プラント・トークン』の『ブースト』、『シルヴィア』でヴァンガードにアタック!」
「ならこちらは、『アビス・ヒーラー』と『ダークサイド・トランぺッター』で『ガード』!」
相手のパワーが35000に収まっていたことで、パワー38000というギリギリの数値で止めることができた。
正直なところ、友希那としては賭けに勝てて一安心と言う場面であり、確実に詰める為にもこれ以上の手札消費を避けたかったのである。
悔しいところがないわけではないが、出し切ってこれならと納得したリサはターン終了を宣言する。
「あなたがそうしてくれたのだから、私も答えるわ……『ライド』!『ガスト・ブラスター・ドラゴン』!」
『フォースⅠ』をヴァンガードにもう一度設置した後は、『メインフェイズ』でやるべきことがないのでそのまま『バトルフェイズ』に移動する。
「まずは『ジャベリン』の『ブースト』、『ダークボンド』でヴァンガードにアタック!」
「『ダンガン・マロン』で『ガード』!」
スキルによるパワー増加を受けてない為、パワー17000となっていた攻撃は止められる。
「次、『ネヴァン』の『ブースト』、『ブラスター・ダーク』でヴァンガードにアタック!」
「それは『シルヴィア』で『インターセプト』!」
『ピュアスプラッシュ』のパワーが13000、『ネヴァン』の『ブースト』を受けた『ブラスター・ダーク』のパワーが15000である為、最低限の数値で受けることができた。
ここまではいいが、攻撃に参加した『シャドウパラディン』のユニット全てが『ガスト・ブラスター』となっている友希那の方へ顔を向けてから強く頷く様子を見せる。
「(信じ切ってる……自分がさっきみたいになるかも知れないのに……)」
つまり、勝利の為に我が身を投げ出す意味があると、『シャドウパラディン』のユニットが
それは友希那が使いこなそうとするのを諦めなかった証でもあり、努力の証明として形になっている。それをリサは強く認識した。
「行くわよ……『ネヴァン』の『ブースト』、『ガスト・ブラスター・ドラゴン』でヴァンガードにアタック!この時、『カウンターブラスト』とユニット二体を退却させてスキル発動!」
「これしかない……!『月下美人の銃士 ダニエル』と『ウォータリング・エルフ』、『シルヴィア』と『サリックス』で『ガード』!」
現在『ガスト・ブラスター』のパワーは48000。トリガー二枚で68000となるパワーなのだが、リサは手札の都合上合計パワー63000で対抗するしかなかった。
命運を分ける『ツインドライブ』で、友希那は見事に二枚とも
今回退却に選んだのは『ソードブレイカー』と後列右側にいる『ネヴァン』であり、『ファントム・ブラスター』の時のように何らかの形で激励を送って消滅していく。
イメージ内で『ガスト・ブラスター』となった友希那は、『ピュアスプラッシュ』となったリサを両腕で捕まえて空中に放り投げた後、跳躍して追いかけ、右腕の爪で一閃する形で切り裂き、それに耐えられなくなったリサが光となって消滅する。
『ダメージチェック』は一枚目がノートリガーなので、リサのダメージが6になってファイトが終わる。
「あはは……綺麗にやられました」
「全部が上手く行ったわけでは無いわ。あそこで決めれなければ本当にやられていたもの……」
どちらも悪い戦い方はしていなかった。最後に決めきれたかどうかがカギだったと言える。
仮にリサが『ピュアスプラッシュ』の『ツインドライブ』で
今回はそれが起こらず、友希那が『ツインドライブ』で二枚ともトリガーを引いた故の勝利であった。
「さて、忘れないように最後まで済ませよっか♪」
「ええ。もちろんよ」
──ありがとうございました。いいファイトでした。二人の交わした握手によって、この試合の終わりを告げた。
リサのデッキはブースターパック『ULTRARARE MIRACLE COLLECTION』に出てくる『ネオネクタール』のカードで編集したデッキになります。
イメージ22でRoseliaのイメージ力を出した際、リサの方が友希那より高いと示していますが、今回は友希那がファイトの経験値と、『ファントム・ブラスター』での一件以来イメージ力を鍛えていたことが功を奏した部分があります。
次回はあこと燐子でのファイトか……もしくは投稿日を一日ずらして友希那の誕生日会になると思います。