先導者と歌姫 -高みを目指して-   作:ブリガンディ

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この話では、分かる人には分かるようなバレバレな奴を使いたかった理由があります。


ネクスト7 本当に望んだ形

「(友希那が嬉しそうにしてた……ってことは、もう答えが見つかったのか?)」

 

友希那から電話を貰った貴之はすぐに『レーヴ』へと足を運んでいく。

デッキ構築は現状巨人への逆襲(ジャイアント・キリング)が可能な『ジ・エンド』をメインにしたデッキにしているが、まだ完全に確定はしていない。

もう少し捻りを出せないかと考えていたが、バランスやその他諸々まで考えるとどうしても一部の思考を阻害される状態になり、まだ決め切れていないのである。

 

「(……たまには甘えさせて貰うのもいいかもな)」

 

普段あまり人に頼ることをしないので、たまにはいいかもしれないと考えながら歩を進めていくと、店の前に辿り着く。

入り口のドアを開ければ、そこには秋山姉妹と友希那がいた。

 

「あっ、貴之さん。早かったですね?」

 

「そりゃ友希那が絡んでるからな……んで、俺はどうすればいいんだ?」

 

「それをする前に、これを一度確認してくれるかしら?」

 

瑞希に渡されたガイドブックを手に取り、手早く読み進めていく。

そこには『ヴァンガード甲子園』が終わった後に実装されるルールが記載されており、友希那が貰ったデッキにはその要素が入り込んでいるらしい。

一通り読み終わって話しも聞いた貴之は「なるほど……」と、納得した声を上げる。

 

「俺が納得いく方法で勝てば、その未来は絶対に来るわけだ」

 

「貴之……あまり無理しちゃダメだよ?」

 

結衣の釘刺しには、もちろんだと返し、友希那がファイトで何かを気づかせようとしているのを汲み取って誘いを受けることにした。

 

「それじゃあ、貴之……」

 

「ああ。始めよう」

 

「「スタンドアップ!」」

 

「ザ!」

 

「「ヴァンガード!」」

 

準備を終えた二人は、早速ファイトを始める。

 

「『ライド』、『リザードランナー アンドゥー』!」

 

「『ライド』、『ばーくがる』!」

 

貴之が『ライド』するのはいつも通りだが、友希那は違った。

その口に剣を加えた獅子を見て、貴之は彼女が使っているものを悟る。

 

「それ……『ロイヤルパラディン』か?」

 

「ええ……けれど、本番はこの先よ?」

 

まあそうだろうなと納得し、貴之の先攻で始まる。

最初のターンは『サーベル・ドラゴニュート』に『ライド』し、一枚引いたところでターンを終える。

 

「まずは……『ライド』、『うぃんがる・ぶれいぶ』」

 

友希那は青い身体を持ち、口に剣を加えた犬型のユニットになる。

 

「スキルで一枚ドローして……相手のグレードが1以上なら、『クイックシールド』を手札に加えるわ」

 

「早速新しい要素のお出ましか……」

 

あれがあれば、戦術も広がるだろうなと貴之は予想した。『メインフェイズ』では特に追加で行動はせず、そのまま攻撃に入る。

 

「それじゃあ、『うぃんがる・ぶれいぶ』でヴァンガードにアタック」

 

「ノーガード」

 

友希那は『ドライブチェック』で(クリティカル)トリガーを引き当て、ダメージを1増やすことに成功する。

イメージ内で『うぃんがる・ぶれいぶ』となった友希那の剣による二連撃が、『サーベル・ドラゴニュート』となった貴之の身体を切り裂く。

対する貴之の『ダメージチェック』は二枚ともノートリガーで、手痛いダメージを貰った。

 

「『うぃんがる・ぶれいぶ』のアタック、または『ブースト』したアタックがヒットした時、スキルで山札の上から七枚まで確認して、『ブラスター』と名の付くユニットを一体手札に加えられるわ」

 

「(ってことは、『ブラスター・ブレード』か?)」

 

──俺はいつも『ブラスター・ブレード』と縁があるな……。そう思っていた貴之に、横殴りされたかのような言葉が告げられる。

 

「私が加えるのは、『ブラスター・ダーク』よ!」

 

「……何ぃっ!?」

 

友希那が告げたのは『シャドウパラディン』に属しているユニットだったので、貴之もこの反応を示した。

しかしながら、このデッキのリリースと新ルールが適用されるのと一緒に、『ブラスター・ダーク』は『ロイヤルパラディン』の陣営に参加することが認められるようになっている。

その理由が友希那が使っているデッキの主軸に関係しているのだが、それを知るのはこのファイトの終盤である。

 

「友希那……もしかしてだけど、お前……」

 

「ええ。私……いいえ、私たちには両方とも必要だったの」

 

その言葉で『ブラスター・ブレード』がいることも確定となり、自分が以前友希那に例え話しで上げたものを、友希那は本当に両方とも取り入れたいと願ったことが伺えた。

攻撃も終わったので、友希那のターンは終わりとなる。

 

「『ライド』!『ドラゴンフルアーマード・バスター』!」

 

スキルで『オーバーロード』で手札に加え、『メインフェイズ』で前列左側に『バーサーク・ドラゴン』、後列左側に『サーベル・ドラゴニュート』を『コール』する殆どいつも通りなパターンを展開する。

 

「次はこっちの番だな……『フルアーマード・バスター』でヴァンガードにアタック!」

 

「そうね……まずはノーガードで行くわ」

 

貴之の『ドライブチェック』は星《クリティカル》トリガーで、ダメージを増やすことに成功した。

対する友希那の『ダメージチェック』は一枚目がノートリガー、二枚目が(ドロー)トリガーで、手札の確保とパワーの拮抗化に成功する。

 

「次は『サーベル・ドラゴニュート』の『ブースト』、『バーサーク・ドラゴン』でヴァンガードにアタック!」

 

「なら、ここはノーガードにするわ。『ダメージチェック』……」

 

友希那の『ダメージチェック』はノートリガーで、ダメージが3になったところでターンが終わる。

 

「(さて、次の動き方は……)」

 

――我らの先導者(マイ・ヴァンガード)……。大体動きを決めている友希那が早速行動しようとした時、何者かの声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「……ここは……あの時の?けれど……」

 

──それにしては、明るすぎるわね?最近見るようになっていた夢の空間はうす暗いかったのだが、今度は打って変わって真っ白に見えるくらいに明るい場所にいる友希那は辺りを見回す。

少しすると自分の目の前に『ブラスター・ブレード』と『ブラスター・ダーク』が現れ、彼らの間には今まで見たことのない、結晶でできたかのような刃を持つ大剣があった。

その剣の柄は鉄灰色(てっかいしょく)を基調にし、暗い青のサブカラーが入っている、まるで二人の色が混ざって一つになったかのようなものだった。

 

「これは、私の持つ勇気の剣と……」

 

「私が持つ、覚悟の剣が合わさった姿だ」

 

「勇気と覚悟……」

 

これを自分が行くバンドに例えるなら『仲間(勇気)』と『技術(覚悟)』であり、自分の欲しかったものが全て交わった形として現れた。

地面に突き立てられている剣を手に取って、二人にいいのかをアイコンタクトで確認すると、双方何も迷わずに頷いた。

 

「これが、私の為に出してくれた……あなたたちの答えなのね」

 

「ああ……そして、その剣の存在は」

 

「我らに新たな姿を示す道標となる」

 

友希那がその剣を引き抜いた瞬間、視界を眩い光が包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「!この感じ……まさか!?」

 

「(見えるのは光……?そう、これが貴之の言っていた……)」

 

現実時間で十秒ほど微動だにしない友希那が動き出した時に感じ取ったものに、貴之は覚えがあった。

友希那の目には、呼ぶべきユニットの外側が光っており、それは自身の瞳に合わさったのか金色で示されている。

 

「貴之……どうやら私、あなたと同じ場所に来たみたい」

 

「……そうか」

 

──これでもう、俺は独りじゃないんだな……。その声には安堵の色が入っており、短いようで意外に長く感じた孤独とさよならする時が来た証拠である。

 

「影の剣は覚悟の証……『ライド』、『ブラスター・ダーク』!」

 

登場時、スキルを発動して貴之に『サーベル・ドラゴニュート』の退却を選ばせる。後々手札を多く消費してもらう狙いであった。

 

「『オーダーカード』、『光と影、交わる刻』を発動するわ!」

 

「そっちが新しいカードか……」

 

貴之はこれでもう一つの新要素を確認することができた。

このカードは他のカードゲームで言えば『呪文』や『魔法(マジック)』と言うべきカードであり、戦術に新しい方針を見出すことを狙っているものである。

 

「そのカードの効果は、『ヴァンガードサークル』と『リアガードサークル』を参照してそれぞれの効果を得るんですよ」

 

「『ブラスター・ブレード』がいる場合、『ブラスター・ダーク』がいる場合、または両方がいる場合の三つね」

 

「今回は『ブラスター・ダーク』しかいないから、一つしか選べないけど……それを選べればいいよね?友希那」

 

「ええ……『ブラスター・ダーク』がいるなら、山札から『ブラスター・ブレード』を手札に加えることができるわ……。力を貸して、『ブラスター・ブレード』!」

 

前列左側に呼んだ『ブラスター・ブレード』もスキルを発動し、残っている『バーサーク・ドラゴン』も退却させる。

更に後列左側に『うぃんがる・ぶれいぶ』を『コール』した後、手札を一枚捨てることで、『ブラスター・ダーク』に『ツインドライブ』を与える。

 

「それじゃあ……『ブラスター・ダーク』でヴァンガードにアタック!」

 

「まだ慌てる時じゃない……ノーガードだ」

 

友希那の『ツインドライブ』は一枚目がノートリガー、二枚目が(クリティカル)トリガーとなり、ダメージが増加する。

対する貴之の『ダメージチェック』は一枚目がノートリガー、二枚目が(ヒール)トリガーとなり、ダメージ増加は抑えられる。

 

「凄いわね……いつもより二人の差が少ない」

 

貴之が『超越者への祝福(ストライダー・ギフト)』を使っていないのもあるが、それでも両者の差を全く感じられない。

これにはもう一つ理由があり、それは得た力を知ることと、貴之にファイトを通して伝えることに集中している友希那以外全員が気づいている。

 

「(答えを得た友希那と、まだ迷っている貴之……この差は、勝敗を決めかねない)」

 

この差が非常に大きく、一真の場合はこれを解決した後は更に戦えるようになっており、今ではお互いが能力の有り無しを合わせれば貴之と対等に戦える程である。

しかしながら、貴之も貴之で友希那の答えを聞くべく、それを跳ね返してしまいかねない『超越者への祝福(ストライダー・ギフト)』を使いたくないだろうというのも考えられた。

 

「次、『うぃんがる・ぶれいぶ』の『ブースト』、『ブラスター・ブレード』でヴァンガードにアタック!」

 

「それやると『ブラスター』系のユニットが来るんだったな……『ラクシャ』で『ガード』!」

 

これにより、両者のダメージが3の状態でターンが終わりを迎えた。

 

「行くぜ……ライド・ザ・ヴァンガード!『ドラゴニック・オーバーロード』!」

 

『フォースⅡ』をヴァンガードに設置した後、『メインフェイズ』に入って早速『ソウルブラスト』を使う。

その後は前列左側にもう一度『バーサーク・ドラゴン』、前列右側に『フルアーマード・バスター』、後列右側に『サーベル・ドラゴニュート』、後列左側に『エルモ』、そして後列中央に『ガイアース』を『コール』した。

 

「まずは、『サーベル・ドラゴニュート』の『ブースト』、『フルアーマード・バスター』でヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。『ダメージチェック』……」

 

友希那の『ダメージチェック』は(ドロー)トリガーで、手札の確保に成功する。

 

「……ここは勝負に出るかな。『オーバーロード』で『ブラスター・ブレード』に攻撃!」

 

「……今はごめんなさい。ノーガード」

 

自分に攻撃が飛んで来たら防いでいたが、流石に自身への攻撃を防げないくらい手札を使うわけにもいかないので、彼を守ることは諦めた。

『ツインドライブ』は二枚とも(クリティカル)トリガーで、その考えが正解だったことを示していた。更にスキルで手札を捨てることにより、『オーバーロード』が『スタンド』する。

更にこの時、スキルで『サーベル・ドラゴニュート』を退却させ、手札の確保もしておく。

 

「次、『ガイアース』の『ブースト』、『オーバーロード』でヴァンガードにアタック!この時、『ガイアース』のスキル発動!」

 

「お願いね……『イゾルデ』で『完全ガード』!」

 

貴之の『ドライブチェック』は(クリティカル)トリガーで、効果が全て『バーサーク・ドラゴン』に回される。

 

「最後、『エルモ』の『ブースト』、『バーサーク・ドラゴン』でヴァンガードにアタック!」

 

「それは『ふろうがる』で『ガード』、それから『クイックシールド』も発動よ!」

 

『ふろうがる』だけだった場合は合計パワー35000で、合計パワー37000の前に敗れ去るが、『クイックシールド』でユニットのパワーをプラス5000したことにより、合計パワー40000となって防ぎきれたのだ。

友希那のダメージが4、貴之のダメージが3になったところで、このターンが終わりを迎えた。

 

「あなたたち、お願いね?」

 

友希那の問いかけに、二者ともう一人が『任せてくれ』と答えた気がした。

別のユニットに『ライド』するのが分かっているが、友希那の『超越者への祝福(ストライダー・ギフト)』が終わる気配は無い。

 

「光と影は一つとなり、そして……真の力が生まれる!『ライド』!」

 

友希那が白と黒の光に包まれ、それが広がった後に灰色の鎧に暗い蒼のラインが入った騎士が姿を現していた。

 

「『マジェスティ・ロードブラスター』!」

 

そのユニットこそ、友希那が得た答えを表す存在であり、貴之も感じるものがあった。

『フォースⅠ』をヴァンガードに設置した後、後列右側に白い鎧を身に纏い、琴と細剣を持った騎士『竪琴の騎士 トリスタン』、後列中央にトランペットを持った少女の姿をした天使『スターコール・トランぺッター』、そして前列右側に『ブラスター・ダーク』を『コール』する。

 

「登場時、『カウンターブラスト』と『ソウルブラスト』をすることで『スターコール』のスキル発動。『ドロップゾーン』から『ブラスター』の名の付くカードと、『光と影、交わる刻』を一枚ずつ手札に戻せるわ」

 

その後前列左側に『ブラスター・ブレード』を『コール』し、スキルで『バーサーク・ドラゴン』を退却させて『メインフェイズ』を終了する。

 

「では攻撃よ……『トリスタン』の『ブースト』、『ブラスター・ダーク』でヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。『ダメージチェック』……」

 

貴之の『ダメージチェック』はノートリガーで、貴之のダメージは4になった。

 

「次、『うぃんがる・ぶれいぶ』の『ブースト』、『ブラスター・ブレード』でヴァンガードにアタック!」

 

「『ター』で『ガード』!」

 

これ以上はあまりくらいたくないので、防ぐことを決める。

 

「最後よ……『スターコール』の『ブースト』、『マジェスティ・ロードブラスター』でヴァンガードにアタック!この時、リアガード二枚を『ソウル』に置くことで『フォース』を二枚獲得するわ」

 

『スターコール』はグレード2のユニットなのだが、ヴァンガードが『ブラスター』と名の付くユニットであれば『ブースト』をすることができる。

この時、『ブラスター・ブレード』と『ブラスター・ダーク』を『ソウル』に置くことで、更なる効果の発動を狙う。

 

「『マジェスティ・ロードブラスター』は『ソウル』に『ブラスター・ブレード』と『ブラスター・ダーク』がある時、(クリティカル)プラス1、更にヴァンガードにいるならパワープラス5000とドライブプラス1を得るわ!」

 

「これは流石にどうしようもねぇか……ノーガード。お前のイメージを見せてくれ」

 

「ええ。私のイメージをあなたに見せるわ……『トリプルドライブ』!」

 

友希那は『トリプルドライブ』で三枚とも全て(クリティカル)トリガーを引き当ててみせた。

イメージ内で『ブラスター・ブレード』と『ブラスター・ダーク』が天に向けて剣を伸ばし、それぞれの色に合わせた光を『マジェスティ』となった友希那の剣に送り届ける。

それによって強い光を放つ剣を手にしたまま、『オーバーロード』となった貴之に肉薄し、一刀の下に切り捨てた。

 

「(そうか……必ずしも一個が正解って訳じゃねぇんだな……)」

 

以前自分が友希那に出した例え話と似たようなことが起きたのを感じながら、大いに納得した。

その『ダメージチェック』が全てノートリガーで、貴之のダメージが6になって決着が着く。

終わるや否、早速終了の挨拶を済ませ、今回の本題に入る。

 

「色んな意味でありがとうな。お陰でどうしたいかが見えて来た……」

 

「本当?それならよかったわ……」

 

『ブラスター・ブレード』と『ブラスター・ダーク』が共存する道……それと同じように、かなり無茶だが自分の望んだ形にはどんな道があるのかに気づけた。

確かに『オーバーロード』で勝つのは絶対としていたが、友希那の悩みと同じで、必ずしもどちらかに絞り込む必要はないのだ。

 

「もう大丈夫そうね?」

 

「はい。後はデッキ組んで進むだけです」

 

「出来上がるデッキ、楽しみにしてますね」

 

「友希那もお疲れ様。また何かあったら、その時は手伝うよ」

 

「ええ。その時はまた言うわ」

 

最後に手短な挨拶を済ませて貴之と友希那は店を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「……いっそのこと、『グレート』も『ジ・エンド』も入れちまおうと思う」

 

「あら。大分思い切ったわね?」

 

その翌日の放課後。二人は早速貴之の部屋に集まってそれぞれの準備を始めた。

隣り合ってやると集中できないのではないかと言う疑問はあるかも知れないが、この二人でそんなにことは起こらない。

貴之はバランスを度外視した『オーバーロード』てんこ盛りデッキで戦うことを決意し、それに合わせた調整。友希那は新曲作りに取り掛かっている。

この選択は友希那の選択を見て、自分の望んだ形に気づいたからこそであり、彼女がいなければ成り立たない選択だった。

また、昨日の段階で友希那は、『超越者への祝福(ストライダー・ギフト)』はファイターとしての経験が浅い為、大会等の『勿体ぶって負けるのはあまりにも情けない』場面でもない限り、己の腕が追いつくまで封印を決断している。

 

「(思い起こされるのは、あの時のこと……それを曲に表すのなら)」

 

SMSの日にあったことを思い起こしながら作っていくので、もう少し考えながらでもいいかもしれないが、歌詞は恐ろしい速度で浮かび上がって来て、それを書き綴っていく。

こうなると問題は曲調なのだが、ここで上手く合わせていく必要があるだろう。

 

「(貴之の助けになれたあの日……今まで貰ってばかりだった私が、始めて何かを与えられた。そんな気がするわ)」

 

「(友希那が()()()()|に来てくれたことで、本当に独りじゃなくなった……。それだけでもすげぇ安心できる)」

 

より深く交わることのできた二人は、傍にいるだけでも更なる充足を感じていた。




友希那が使用したデッキはスペシャルデッキセット『マジェスティ・ロードブラスター』です。展開の段階でバレバレだと思ってます(笑)。

次回は一旦俊哉と颯樹でのファイトを予定しています。
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