この小説での適用レギュレーションは新シリーズのスタンダードです。お間違えの無いようご注意ください。
ちなみに書き溜めはここまでです。
「俺は『ぐらいむ』にライドだ」
「私は『フルバウ』にライドするわ」
「(!二人の姿が変わった……?)」
互いのイメージの中に映る貴之は青と白を基調とした犬型のモンスターになり、友希那は黒を基調とし、所々薄い青のラインが入っている犬型のモンスターになった。
玲奈に促されてイメージをしていたリサも同じように映っており、外側から見ていたので驚きがあった。
「これで互いに、『
場慣れをしている関係なのか、貴之が余裕そうな笑みをみせているのに対して友希那は少々緊張した様子であり、それは
「さて、本来はどちらが先攻か後攻かをファイトを始めるより前に決めるんだけど、今回は説明しやすくなるから俺が先攻で行かせてもらうぞ?」
貴之が確認するように問いかけて来たので、友希那は頷いた。
「じゃあ、俺の『スタンド』アンド『ドロー』……と言っても、最初のターンはユニットが『スタンド』……縦向きの状態になっているからそっちは省略して、山札の上から一枚引いて手札に加える『ドロー』だけだな」
説明しながら、貴之はデッキの上からカードを一枚引いてそれを手札に加える。
「次に、『ライドフェイズ』で一ターンに一度、自分のヴァンガードのグレードと同じ、または一つ上のグレードにライドすることができるんだ……。『ライド』!」
流れの説明をしながら、貴之は先程加えたものとは別の手札を一枚手に取っって、それを今現在『ヴァンガードサークル』にいる『ぐらいむ』へと重ねた。
その時、イメージの中では『ぐらいむ』になっていた貴之の姿が青い光に包まれて、姿を変え始めた。
「グレード1、『ナイトスクワイヤ・アレン』!」
その光が薄まり切ると、先程まで犬型のモンスターになっていた貴之の姿は無く、代わりに白を基調とした鎧に身を包み、青く輝く剣を手に持った貴之の姿があった。
その姿の変わり様に、友希那は思わず息を飲んだ。
「ライドされた『ぐらいむ』のスキルで、山札の上から一枚手札に加える。ちなみにこの効果は『フルバウ』にもついてるから、ライドした時は忘れないようにな?」
「……ほ、本当についてるのね……驚いたわ」
「貴之、どうして解ったの?」
「『フルバウ』は何度も見てきたからな……効果も変わってないから、
効果の処理を行いながら説明を受けた友希那は『フルバウ』の持っている能力を確認し、本当にあったので思わず口にした。
どうしてそれが分かったのかが気になったリサが聞いてみると、いかにもそれらしい理由が返ってきて納得できた。
「んで、次に『メインフェイズ』……ここではユニットの『コール』や、既に場に存在するヴァンガード以外のユニットの前後移動を行うことができる。……後列中央に置かれたユニットは移動できないから、そこは注意してくれ」
「ヴァンガードがいるから移動できないの。なんと言っても、ヴァンガードは『先に立って導く者』だからね」
「先導者が我先にと逃げ出すことは
貴之の説明に玲奈が補足説明を入れ、どうして移動できないかを理解した友希那が確認を取ると、貴之が頷いて肯定を示してくれた。
「さて、ファイトのほうに戻るけど、ヴァンガードは自分の今のグレードと同じ、またはそれより小さいグレードのユニットを残った『リアガードサークル』に『コール』することができる。名前で察することができると思うが、『コール』されたユニットのことはリアガードと呼ぶんだ」
――確かに名前通りね。専門用語を連続で聞いてしっかりと頭の整理ができるかなどうか不安になりながらも、友希那は真面目に聞いている。
その場で見ているリサも今のところは付いて行けてるのだが、この後不安でならなかった。
「『うぃんがる』を『コール』!」
友希那がしっかりと付いていけていることを確認した貴之は、手札から中央後列に『うぃんがる』を『コール』する。
すると『ナイトスクワイヤ・アレン』となっている貴之の背後に、『ぐらいむ』と同じように青と白の毛並みをしている、小さな翼が生えているような赤いマフラーを巻いている犬型のモンスターが現れた。
「
「……えっ!?」
貴之がいきなりヴァンガードサークルのカードに手を置いて宣言したので、友希那は思わず声を出した。
友希那の声が聞こえたのだろう。小さな笑いが聞こえたのでそちらを見てみれば、貴之がしてやったりと言いたげな笑みを浮かべていた。
「冗談だよ。先攻は最初のターンは攻撃をすることができない。これ以上このターンですることも無いから、これで俺はターンを終了するぜ」
「お、驚かさないで頂戴……」
貴之がまさかこんなところでジョークを言うとは思わなかったのもあり、友希那の驚きは大きく、それ故に違うと分かった時の安心感も大きかった。
「さて、次はそっちのターンだ。俺がやった通りにやってみな」
「ええ。『スタンド』アンド『ドロー』……」
貴之に促され、友希那も彼と同じように山札の上から一枚引いて手札に加える。
「……『ライド』!」
友希那もカードを一枚選んで『フルバウ』に重ねる。
貴之が『ぐらいむ』から『ナイトスクワイヤ・アレン』になったように、『フルバウ』となっていた友希那も紫色の光に包まれて姿を変えていく。
「グレード1、『ブラスター・ジャベリン』!」
光が薄まり切ると、そこには黒を基調とした鎧を身に纏い、同じ色をした巨大な槍を構える友希那の姿があった。
「『フルバウ』のスキルで一枚ドローして、『フォルドバウ』と『秘薬の魔女 アリアンロッド』を『コール』」
貴之に言われていたのをしっかりと覚えていた友希那は、山札の上から一枚引いて手札に加える。
さらにその後、中央後列に自分の手に何らかの液体が入っているフラスコと分厚い本を持っていて、白衣を着てメガネをかけている女性ユニットの『アリアンロッド』と、前列左側に黒と白の毛並みを持ち、黒を基調とした鎧を付けている狼型のモンスター『フォルドバウ』をコールした。
「後攻は最初のターンから攻撃できるのよね?」
「ああ。攻撃するなら、カードを『レスト』……横向きにして宣言するんだ。それと、攻撃するとき後列にいるグレード0、グレード1のユニットは『ブースト』って能力を持っていて、『レスト』することで前列で同じ列にいるユニットに自分の『パワー』をプラスすることができるぞ」
「左下に書かれている数字が『パワー』だよ。攻撃が通るかどうかは、パワーの合計を比べ合って決めるの。ちなみに、攻撃する対象に選べるのは相手の前列にいるユニット……今回の場合は『ナイトスクワイヤ・アレン』だけだね」
「なるほど……」
先攻は最初のターン、攻撃できないという言葉を思い出した友希那が問えば、貴之が説明してくれる。
その時玲奈が重ねて教えてくれたことで、6000や8000の数字が『パワー』であること、どの相手なら攻撃できるかが分ったので、友希那は一度気持ちを落ち着かせてから場に置かれたカードに手を添える。
「『アリアンロッド』の『ブースト』、『ブラスター・ジャベリン』でヴァンガードにアタック!」
友希那は『アリアンロッド』と『ブラスター・ジャベリン』のカードを『
この時パワー8000だった『ブラスター・ジャベリン』は、『アリアンロッド』のパワー6000を足して、合計14000となり、パワーが8000である『ナイトスクワイヤ・アレン』を上回っていた。
「この時、攻撃された側は仲間の力を借りて『ガード』するかどうかを選択できるが、今回はガードしないでそのまま受けよう」
攻撃された側はどうすることができるかを説明しながら、貴之は自分の選択を宣言する。
理由は敗北に至る量のダメージになるまで、まだ余裕があるからだ。
「ヴァンガードがアタックした場合は『ドライブチェック』をするぞ。山札の上から一枚カードをめくってくれ。『トリガーチェックゾーン』はデッキの一つ上の位置にあるから、めくったらそこに置いてくれ」
「ええ。『ドライブチェック』……」
友希那は今回、『ヴァンガードサークル』にいる『ブラスター・ジャベリン』で攻撃したので、『ドライブチェック』を行うことになる。
貴之の説明を聞いた友希那は、山札の上から一枚カードをめくり、それが互いに見える『トリガーチェックゾーン』に置いた。
そして、友希那がめくったそのカードは、右上に星を形どったようなアイコンがあった。
「……?このアイコンは何かしら?」
「その右上にあるアイコンが『トリガー』の証だ。『トリガーユニット』と呼ばれるユニットたちが持っていて、今回みたいに『トリガーチェック』を行った際に引き当てると効果を発揮するカードたちなんだ」
友希那が見事に『トリガーユニット』を引き当てたので、その説明と発動条件を教える。
ちなみにまだその『トリガー』が何の『トリガー』だったかまでは教えていないので、それも教える必要があった。
「ちなみに今回引いたのは
「後、トリガーの効果は別々に振ることができるよ。ヴァンガードがアタックした場合は、この『トリガーチェック』の処理を終えて初めてパワー比べが終わるの」
「なるほど……。なら、パワーは『フォルドバウ』に、クリティカルはヴァンガードに回すわ」
二人の説明を聞いた友希那はトリガー効果の割り振りを決める。トリガーによってプラスされるパワーは10000なので、『フォルドバウ』のパワーは18000になる。
そして、イメージの中で、『アリアンロッド』の補助魔法で強化を受けた、『ブラスター・ジャベリン』の姿となっている友希那が突き立てた槍が、『ナイトスクワイヤ・アレン』の姿をした貴之に刺さるような動きが見えた。
「……貴之!?」
リサはイメージの中で思わず叫んでしまったが、現実での貴之は五体満足なので、イメージに潜り込み過ぎて錯乱しないようにしようと自身に戒めをかけた。
「これで『ブラスター・ジャベリン』の攻撃は『アレン』となっている俺に届いた。ヴァンガードに攻撃がヒットしたから、『ドライブチェック』と同じように俺は『ダメージチェック』を行う。今回は2ダメージ受けたから、上から二枚だな」
貴之は説明をしながら『ダメージチェック』を行う。
その結果一枚目はトリガー無しだったが、二枚目は友希那が引いた
「一枚目はノートリガーで、二枚目は
貴之は説明しながら『アレン』にパワーをプラスし、山札の上から一枚カードを手札に加えた。
「ちなみに『ダメージチェック』でめくったカードは左下の『ダメージゾーン』に送られる。契約が解除され、ヴァンガードから離れていくんだ。そして、こうやってダメージを受け続け、契約を解除された者が六体以上……ダメージ6になった時は全てのカードとの契約が解除され、霊体に戻って消滅する……つまりはそのプレイヤーの負けになる」
「…………」
――貴之はそんな場所で戦っていたのね……あくまでもイメージの中ではあるが、その中でも命を賭して戦っていると分かり、思わず硬い唾を飲み込んだ。
友希那は貴之のペースに引っ張られていたことや、ルールを覚えようと心掛けていたことから目の前に集中していたが、教える立場故に心持ちで余裕のある貴之は、先程からリサの口数が少ない少ないことに気がついて顔を向けると、何故か頭を抱えていた。
「リサ……どうした?」
「大丈夫。イメージの中……あくまでイメージの中だから……」
「あはは……他の誰よりも貴之に引っ張られた人だったかぁ……」
必死に自己暗示を掛けている様子を見て、貴之と玲奈の二人は苦笑した。イメージの中とは言え、そこまで鮮明にイメージできてしまうと、慣れない内は不安になることも十分あり得るから仕方ないことだった。
休むかどうかを聞けば、「もう大丈夫」と返って来たので、そのまま続行することにした。
「さて、まだそっちには攻撃できるユニットがいたな……パワー比べでの補足だが、『パワー』が同じだった場合は
「それなら攻撃させて貰うわ……『フォルドバウ』でヴァンガードにアタック!」
「今回は『ガード』させて貰おう……我を守れ!『幸運の運び手 エポナ』!」
友希那の宣言した『フォルドバウ』による攻撃は、『アレン』の姿をした貴之の前に突如として現れた、カブトムシのような存在に乗った青を基調とした鎧を身に纏った小さき少年に阻まれた。
その少年は『フォルドバウ』の攻撃をしのぎ切るや、すぐに光となって消滅してしまった。
「……?ユニットがすぐに消えた?」
「『ガード』をするために『ガーディアン』としてコールされたユニットは場に留まることができないんだ」
友希那が疑問に持っていたので、先にそちらの説明を済ませ、貴之は『ガード』の説明を続ける。
「『ガード』ユニットを『ガーディアンサークル』に置くことで実行できる。この場合はカードの左側に書かれている『シールドパワー』を攻撃されているユニットの『パワー』に加算するんだ。」
貴之は自分の『ヴァンガードサークル』に置かれた『アレン』に書かれている、『シールドパワー』を指さしながら説明する。
「ちなみに、一度の『ガード』でユニットの枚数は問わないのと、『ガード』が終わった後は、使ったユニットをデッキの下側にある『ドロップゾーン』へ移すんだ」
貴之は説明しながら、『ガーディアンサークル』に置かれたままの『エポナ』を退却させる。
この時、貴之が「ありがとうな」と言いながら処理を行っていたのを見た友希那は、彼はユニットを大切にしているんだと認識させてくれた。
「攻撃も終わったから、私はこれでターン終了ね」
「ああ。取りあえずここまでが一連の流れだけど……覚えられたか?」
貴之の問いに友希那が頷いたので、安堵することができた。
まだまだ教えることは残っているのだが、それは使う場面が来た時に教えればいいだろう結論付けた。
「なら問題なさそうだな……俺のターン。『スタンド』アンド『ドロー』……」
貴之は『レスト』していたユニットたちを『スタンド』させてカードを一枚手札に加えた。
――さて、行くか。初めから『ライド』するユニットを決めていた貴之は、そのユニットを手に持った。
「ライド・ザ・ヴァンガード!」
「(さっきと言い方が違う……?)」
友希那はその言い方の違いに気づいた。ちなみに貴之は、そのデッキの中心となるユニットに『ライド』する場合はこの言い方に変えている。
理由はスタンドアップする時と同じで、イメージしやすいからだ。
そして、『アレン』姿をしていた貴之は再び光に包まれて、それが薄れ切ると先程の鎧は上級騎士になったかの如く見栄えの良いものに変わり、手に持っていた剣も鎧の色に合わさったものに変わっていた。
「グレード2、『ブラスター・ブレード』!」
貴之が『ライド』したユニットの名は『ブラスター・ブレード』。聖域連合『ロイヤルパラディン』が誇る光の剣と言う存在だった。
しかし、これで終わりにはならず、貴之は早速『ブラスター・ブレード』の力を見せることを選んだ。
「『ブラスター・ブレード』が登場した時、『カウンターブラスト』と『ソウルブラスト』をすることで……『ブラスター・ブレード』のスキル発動!」
貴之は『ダメージゾーン』のカードの内一枚を裏返しにし、『ブラスター・ブレード』の下に重なっているユニットの一つを『ドロップゾーン』に移動させた。
「これによって、相手の前列にいる『リアガード』の内一体を退却させる!」
イメージの中では、『ブラスター・ブレード』となった貴之が剣を構え、その剣を外側に展開して内部にたまっていたエネルギーを『フォルドバウ』に打ち出した。
その青い光の奔流に呑み込まれた『フォルドバウ』は光となって消滅する。
「今のは……?」
「ああ、悪い。『アリアンロッド』がいるんだから、『ソウル』と『ソウルブラスト』は先に教えても良かったな……」
自分が説明し忘れていたことを詫び、貴之は頭を掻きながら反省する。
『アリアンロッド』のスキルは『ソウル』を使って行うものだったのと、友希那が後攻であったことから、最初のターンでも腐らないで済んだ効果だったのだ。
「『ソウル』っていうのは『ヴァンガード』の下に重なっているカードたちのことを言う。友希那の場合はライドされた『フルバウ』が該当するな。それと、『ダメージゾーン』に移ったカードは『カウンターブラスト』を使うためのコストにもなるんだ」
「重ねてられたユニットはどうするのかと思ったけど、そう言うことだったのね……」
貴之の説明を聞いた友希那は気になっていたことの一つが解決できたので、そこで一安心した。
「『うぃんがる』のスキルで同じ列にいる『ブラスター・ブレード』のパワーはプラス5000。そしてそのまま『メインフェイズ』……まずは『ナイトスクワイヤ・アレン』を『コール』!そして、『リアガード』に登場した時、『カウンターブラスト』をして『アレン』のスキル発動!」
『うぃんがる』のスキル処理によって、元々パワーが10000だった『ブラスター・ブレード』のパワーはさらに跳ね上がって15000になった。
そのまま『メインフェイズ』の初めに後列右側に『ナイトスクワイヤ・アレン』を『コール』し、そのままスキルの発動も宣言する。
「『アレン』のスキルはヴァンガードのグレード以下のユニットを一枚まで、『リアガード』に『コール』することができる。俺が『コール』するのは、『沈黙の騎士 ギャラティン』!」
『アレン』のスキルを使って前列の右側に目元を赤い布で覆って、グレーを基調とした鎧を身に纏った騎士『ギャラティン』を『コール』した。
「さらに山札の上から一枚手札に加え、『アレン』のパワーはこのターンの間プラス3000される!さらにもう一体、『ナイトスクワイヤ・アレン』を『コール』!」
『アレン』のスキルを使って『コール』した『ギャラティン』とはまた別に、後列左側に『アレン』をもう一体『コール』したことで、貴之の場にいるユニットは合計で五体になった。
「い、一気に五体!?でも、あの『アレン』はあそこでいいの……?」
「大丈夫。『ブラスター・ブレード』のもう一つのスキルを使うなら、場所をどうするかは関係ないからね……」
リサの抱えた疑問には、玲奈が肯定で返した。
スキルの効果が初めて知った相手を確実に焦らせるであろうものなので、玲奈は少々心配であった。
とは言え、現段階でできることは教えているし、『ガード』を実践する意味でもある程度は大丈夫なのだろう。幸い友希那のダメージゾーンが0であることも拍車を掛けていた。
「攻撃に入らせてもらうぞ……『うぃんがる』のブースト、『ブラスター・ブレード』でヴァンガードにアタック!『ヴァンガードサークル』にいる『ブラスター・ブレード』のスキル!自分の『リアガード』が四体以上いる場合、ダメージをプラス1する!」
「……!?『ダークサイド・トランぺッター』と『ハウルオウル』でガード!」
貴之が『ブースト』してアタックを宣言した段階で、『ブラスター・ブレード』のパワーは23000になっていて、更にスキルで与えるダメージが増えていた。
流石にそれをただで貰うのは危険だと感じた友希那は、二体のユニットでガードをする。
宣言によって、黒い衣装に身を包んだトランペットを持った体の小さき少女、『ダークサイド・トランぺッター』と、全身が黒く、水色のサングラスのようなもので目元を覆っている
これによって『ブラスター・ジャベリン』のパワーは、『ダークサイド・トランぺッター』の『シールドパワー』15000と、『ハウルオウル』の『シールドパワー』5000を足して28000となり、何事も無ければ防げる数値になった。
「まだ『ドライブチェック』があるぜ……?」
貴之が告げながら『ドライブチェック』をするのが見え、友希那ハッとする。完全に失念していたのだ。
そして、貴之の『ドライブチェック』では、
「
イメージの中では『ブラスター・ブレード』となった貴之は、『うぃんがる』の補助を受けて『ガーディアン』たちを突破し、そのまま『ブラスター・ジャベリン』の姿をした友希那にその剣を振り下ろした。
「今みたいにトリガー効果によって『ガード』を貫通することがあるから、こう言ったところでの駆け引きは結構大切なんだ」
「ええ。身を持って学んだわ……ヴァンガードが攻撃を受けたから、私も『ダメージチェック』ね」
ヴァンガードはこの『トリガーチェック』の存在により、『大丈夫だと思ってノーガードしたら
その為、『絶対にダメージを貰いたくないから、余裕を持った数値でガードする』ことや、『トリガーを引かないことを前提に最低限のガードで済ませる』と言った選択肢も出てくる。
それを肝に銘じてから、友希那は『ダメージチェック』を行ったが、残念ながら三枚とも全てトリガーは無しだった。
「契約した者たちが一気に三体も逃げ出したな……」
「……自分の不甲斐なさで逃げたのなら、少し悲しいわね……」
「そうだな……自分たちのために集まってくれたんだ。そんな想いをしないでいいように、大切に先導していこう」
大分貴之の世界観案内が効いているらしく、友希那が少し悲し気な表情を見せたので、貴之は頷いてから投げかけると、友希那は頷いてくれた。
「とまあ、こんなこと言っておいて難だけど……まだ俺の攻撃は終わってないから、このまま攻撃を続行するぞ?『アレン』の『ブースト』をした『ギャラティン』で、ヴァンガードにアタック!」
「今度こそ防ぐわ……もう一体の『ダークサイド・トランぺッター』でガードよ!」
スキルによってパワーの上がった『アレン』の『ブースト』を受け、パワー21000となった『ギャラティン』の攻撃は、『ダークサイド・トランぺッター』のガードによってパワー23000になった『ブラスター・ジャベリン』には届かなかった。
「今回は防ぎ切れたようだな……俺はこれでターン終了だ」
「私のターン。『スタンド』アンド『ドロー』……」
ターンを渡された友希那は、『レスト』状態のユニットを全て『スタンド』させてから一枚カードを引く。
そして、現在の手札を見ながら一枚のカードが目に入り、そのユニットの『グレード』が2であることから、『ライド』が可能だと判明した。
「(挑戦状……ということかしら?それなら乗ってあげるわ……!)」
友希那は場に置かれている『ブラスター・ブレード』とそのユニットをを交互に見ながら決断し、そのユニットを手に取った。
「『ライド』!グレード2、『ブラスター・ダーク』!」
イメージの中で『ブラスター・ジャベリン』だった友希那は光に包まれて姿を変え、『ブラスター・ブレード』の色違いと言ってもいい姿になっていた。
白を基調とした『ブラスター・ブレード』の鎧や武器の色を、黒が基調となったものに変えたのが『ブラスター・ダーク』であった。
「黒い……『ブラスター・ブレード』?」
「『ブラスター・ダーク』は、『ブラスター・ブレード』が己の持っている剣の力を発揮できず憎しみに支配され、その憎しみの力が流れ込んだ剣の成れの果て……『ブラスター・ブレード』がそうなることだってあり得たかもしれないのを示唆するような立ち位置だね」
「(もしかして……私が彼らから自分と似たものを感じたのは、このユニットが大きいのかしら?)」
リサの疑問を拾って答えた貴之の話しを聞いた友希那は、自分の境遇がある意味で『ブラスター・ダーク』に近いものなので、自身に一つの嫌悪感を覚えた。
しかし、そんなことをいつまでも考えている場合では無いので、今はその考えを捨て、ファイトに集中することにした。
せっかく歌詞を作るヒント作りに協力してもらっているのだから、その時間は有効に使いたかった。
「『カウンターブラスト』をすることで、『ブラスター・ダーク』のスキルを発動。相手には、自分の『リアガード』を一体退却させて貰うわ」
「そう来たか……なら俺は、自分の前に誰もいない『アレン』を退却させよう」
『ブラスター・ダーク』のスキルが『ブラスター・ブレード』と違う点として、『自分が指定する』のでは無く、『相手に指定させる』効果であった。
前者のタイプである『ブラスター・ブレード』は、自分で厄介だと思うユニットを追い払えるが効果範囲が狭い。後者のスキルである『ブラスター・ダーク』は効果範囲こそ広いが、自分が厄介だと思うユニットを確実に退却させることができないので、一長一短と言ったところだろう。
「このユニットは先に置いちゃうと効果を発揮できるよ」
「なるほど……それなら、『凶変の魔女 エマー』をコールしてから、もう一度『フォルドバウ』をコール。この時、『エマー』はスキルでパワープラス5000。さらに『ソウルブラスト』して『アリアンロッド』のスキル!『アリアンロッド』を『レスト』することで、ユニット一体のパワーをプラス10000できる。効果は『ブラスター・ダーク』に!」
玲奈の助言に従い、前列左側に黒を基調とした派手な格好をした女性の『エマー』、後列左側に『フォルドバウ』の順番で『コール』する。
『エマー』のスキルは他のユニットが『リアガード』に登場することで発動可能になるものだったので、効果を使うつもりなら『フォルドバウ』より先に『コール』する必要があったのだ。
さらにこれだけでなく、『アリアンロッド』のスキルで『ブラスター・ダーク』のパワーを20000まで引き上げた。
この時、イメージの中では『アリアンロッド』の提供した薬を、『ブラスター・ダーク』となった友希那が一気飲みすると言う光景が浮かんだので、リサが思わず青ざめたことを記しておく。
「攻撃を始めるわ……『ブラスター・ダーク』でヴァンガードにアタック!」
「なら俺は、『エポナ』でガードだ」
『うぃんがる』の効果は相手のターンでは適用されない為、現在『ブラスター・ブレード』のパワーは10000。
その為、『シールドパワー』が15000であることから、手札消費を抑えられる『エポナ』を選択肢した。
「『ドライブチェック』……
「やるな……」
見事に『ドライブチェック』でトリガーを引き当てたことと、先程の自分が相手にぶつけた『トリガー効果でガードを貫通させる』を早速実践してみせた友希那を、貴之は素直に称賛した。
そして、イメージの中では『エポナ』の妨害を楽々突破して『ブラスター・ブレード』に剣技による対決を申し込み、それに打ち勝つ『ブラスター・ダーク』の姿があった。
貴之や玲奈は日常茶飯事なので全く気にしていないが、今日初めてファイトを行っている友希那やそれを見ているリサは、イメージの中ではと言えどここまで動けていることに驚きだった。
「トリガーは無しか……。まだあるんだろう?」
「当然。『フォルドバウ』の『ブースト』をした『エマー』で、ヴァンガードにアタック!」
「なら、グレード2のユニットが持つ特有の能力を教えよう……『ギャラティン』で『インターセプト』!」
ダメージチェックでトリガーが無いので、そのままダメージが4になったのを確認した貴之は友希那を促す。
それに乗った友希那は再び攻撃を宣言するが、横から入り込んできた『ギャラティン』が二体の攻撃を防ぎきってみせた。
「前列の『リアガード』がガードを……!?」
「これが『インターセプト』だ。自分が攻撃されていないなら、味方の助けにいける力だ。『インターセプト』によるパワーのマイナスとかは無いから、必要だと思ったら使うくらいでいいと思うな」
「そんなもので良いのね……取りあえず、私はこれでターン終了よ」
『インターセプト』の説明を受けて呆気にとられながら、友希那はターン終了を宣言する。
それを聞いた貴之が自分のターンを始めようとした時、友希那の表情に変化が現れているのが見えたので、一度問いかけてみることにした。
「どうだ?ヴァンガードをやってみて」
「……そうね。面白いかどうかはさておきとして、あなたが夢中になっている世界を知れた……それが嬉しいわ」
「そっか……それなら良かったよ」
友希那の微笑みながらの返事を聞けた貴之は、大きく安堵した。
元々全くの別路線を進んでいる者同士なので、決定的に合わない可能性も十分にあり得た中、『嬉しい』という答えでも十分に喜ばしいものだった。
「さて……俺のターン、『スタンド』アンド『ドロー』……このターンで本番とも言えるグレード3の姿を見せるとしよう……『ライド』!グレード3、『アルフレッド・アーリー』!」
再び光に包まれた貴之は、さらに大きな鎧を身に纏い、その鎧に合わせるかのような形をした剣を手に取った『アルフレッド・アーリー』の姿にライドした。
「『カウンターブラスト』をすることでスキル発動。『ソウル』、または自分の手札から『ブラスター・ブレード』を『コール』し、この効果で『コール』された『ブラスター・ブレード』はターン終了時までパワープラス10000!」
「っ…………!」
効果で早速パワーを跳ね上げられた状態の『ブラスター・ブレード』を呼び寄せられ、友希那は思わずそちらに目を向けた。
また、『アルフレッド・アーリー』のパワーは13000であり、グレード3にもなればもうそこまでパワーが上がると分かったことと、効果の強力さから、『ブラスター・ブレード』はそうだが、『アルフレッド・アーリー』も気をつけねばと思った。
「驚くのはまだ早いぜ?グレード3以上の特定ユニットにライドできた場合、それの祝福として契約したユニットから『イマジナリーギフト』が与えられるんだ」
「……『イマジナリーギフト』?」
「ああ。『フォース』、『アクセル』、『プロテクト』と三種類のギフトがあって、それぞれのクランごとに、どのギフトかは決められているんだ」
効果ごとの説明はこのファイトで全て行うのは難しいものがあったので、貴之は今回は二つとも同じ種類である為、そのギフトの説明だけすることにした。
「『ロイヤルパラディン』や『シャドウパラディン』の場合は『フォース』。これは元からあるサークルの内一つを選んで、自分のターンの間、パワーをプラス10000できる。重複は可能だから、何枚も重ねるとパワーがすごいことになったりするぞ。今回は『ヴァンガードサークル』に置いて、ヴァンガードのパワーをプラス10000だ」
『フォース』を置いたことにより、『アルフレッド・アーリー』のパワーは23000となった。
「さあ、攻撃行くぞ。『アレン』の『ブースト』をした『ブラスター・ブレード』でヴァンガードにアタック!」
「それはノーガードにするわ」
友希那のダメージはまだ3であった為、まだ攻撃を受けても大丈夫と判断してガードを捨てた。
この時の『ダメージチェック』を行った際、
「効果は全てヴァンガードに!」
「次は本命だ……『うぃんがる』の『ブースト』をした『アルフレッド・アーリー』でヴァンガードにアタック!」
「『エマー』の『インターセプト』、さらに『ブラスター・ジャベリン』で『ガード』!」
「また『ドライブチェック』をするわけだが、グレード3の能力は『ツインドライブ』……つまりは『ドライブチェック』を二回できる能力なんだ」
「えっ?ドライブを二回できるってことは……」
「うん。最悪の場合はトリガーを二枚引き当てる可能性が出てくる」
リサの危惧を玲奈は肯定する。
グレード3が持つ『ツインドライブ』の恩恵は大きく、これによって一回の『ドライブチェック』では引けないトリガーを引いたりすることができる。
元々手札を多く加えることができるのも十分に強力な効果である為、基本的には早い段階でグレート3になるのが望ましいとされている。
「ファーストチェック……ノートリガー。セカンドチェック……」
一枚目はトリガーが無かったので安心だったが、問題は二枚目である。最低限の数値でガードしている為、
そして、二枚目のトリガーチェックは、案の定
「
「あっ……!」
その
イメージの中で、『エマー』たちの防御網を強行突破した『アルフレッド・アーリー』となっている貴之は、『ブラスター・ダーク』の姿となっている友希那に二回斬撃を見舞った。
そして、攻撃がヒットしたので『ダメージチェック』を行うのだが、ここで貴之は一度友希那に呼びかける。
「それが最後かもしれない『ダメージチェック』だけど、まだ諦めるのは早い。
「
「こんな時なのにと思われるかもしれないけど、こんな時だからこそイメージしてみてくれ……ギリギリのところで踏みとどまってもう一度チャンスがあるから立ち上がる。そんな自分の姿をね」
ダメージを受けた時は確かにダメかと思った友希那だが、この二人の助言と、このデッキを選んだ時のことを思い出した。
このユニットたちと戦って負けると言うことは、自分も父の音楽を認めさせられないまま力尽きるように思えて嫌なのも確かにあったが、自身を活気付けるには十分だった。
「(大丈夫。落ち着いて、イメージして引くのよ……)」
そして、運命の『ダメージチェック』だが、一枚目はノートリガー。二枚目はさっきまで互いのデッキからまだ一度も出ていないトリガーユニットだった。
「それが
「どうやらそうみたいね……パワーはヴァンガードに回してダメージを回復するわ」
一先ずこの場を乗り切った友希那は、安堵しながら効果処理を行っていく。
そして、できることが無くなった貴之はそのままターン終了の宣言をする。
「私のターン。『スタンド』アンド『ドロー』……」
恐らくこれが最後のターンだろう。そう思いながら、手慣れてきたような動きで友希那は『スタンド』と『ドロー』を済ませる。
そして彼女もまた、貴之と同じようにグレード3のユニットに『ライド』をする。
「『ライド』!『ザ・ダーク・ディクテイター』!」
イメージの中で再三紫色の光に包まれた友希那は、『アルフレッド・アーリー』の鎧や武器を黒に塗り替えたかのような、鏡写しとも言いたくなる存在『ザ・ダーク・ディクテイター』になっていた。
「今度は黒い『アルフレッド・アーリー』?やっぱり見た目が限りなく似てるね~」
「元々が『ロイヤルパラディン』に近しい存在だからって言うのもあるけど……やっぱり『ブラスター・ダーク』と『ディクテイター』は群を抜いてそっくりさんだよね」
リサの率直な感想は玲奈も同意した。
『ブラスター・ブレード』と『ブラスター・ダーク』。『アルフレッド・アーリー』と『ザ・ダーク・ディクテイター』の組み合わせは見た目だけなら色違いで済ませられそうなくらいである。
「『イマジナリーギフト』はヴァンガードサークルに設置するわ」
ヴァンガードサークルに『フォース』を設置したことによって、自分のターンであればヴァンガードのパワーにプラス10000されるようになった。
これだけでもかなりの強化なのだが、『ディクテイター』にはさらに自分のパワーを上げるものがあった。
「『ディクテイター』のスキルで、自分の場にいる『リアガード』数だけパワーをプラス2000。さらに、『アリアンロッド』のスキルで『ディクテイター』のパワーをプラス10000!」
現在『リアガード』にいるのは『フォルドバウ』と『アリアンロッド』の二体である為、パワーをプラス4000。
そこに『アリアンロッド』のスキルによってパワーは37000となり、単体で見ればかなりの数値となっていた。
「行くわよ……『ディクテイター』でヴァンガードにアタック!」
「ガードするのに数値が足りないし……ノーガードだ!」
貴之はガードしようとして、手札のガード値では『インターセプト』をしてもガードしたところで数値が届かないのが判明し、やむを得ずノーガードを選択した。
「『ツインドライブ』……ファーストチェック……ノートリガー。セカンドチェック……」
一枚目はノートリガーだったので、そのまま二枚目をめくると、そのユニットは
「
攻撃できるユニットが『ディクテイター』しかいなかったので、効果をそのままヴァンガードに回すことにした。
そして、イメージの中では『ディクテイター』となった友希那の剣が、『アルフレッド・アーリー』となった貴之の胴に深々と突き刺さる動きが見られた。
その後貴之の『ダメージチェック』では二枚ともノートリガーで、貴之側のダメージが6となったので、今回は友希那の勝ちで終了となる。
勝敗が付いたと言わんばかりに、イメージの中では友希那が剣を引き抜くと、貴之は『ライド』の効果が切れて元の姿に戻るものの、その姿は最初よりもさらに薄まったものになっていた。
「逃げ出したユニットが六体になったことで、これで俺の率いていた『ロイヤルパラディン』は破れ、契約の解けた俺はただの霊体となってそのまま消滅する……」
イメージの中で薄れゆく存在になりながら、貴之は最後の世界観に合わせた説明を行う。
今ので全ての説明が終わったのか、イメージの中の貴之は空を見ながらただ消えゆくのを待った。
「俺は……あなたのように先導できたかな……?」
自分のことを投げ出してでも、これから入り込むかもしれない人を、しっかりと先導できただろうか?
そんな疑問を抱えながら、イメージの中の貴之は静かに『惑星クレイ』から消滅していった。
「(大丈夫よ。こんな私でも、たまにはやってもいいなと思えたのだから……)」
そして、そんな貴之が消滅していった空を見つめながら、『ディクテイター』の姿をしている友希那は、心の中で肯定的な意見を述べたのだった。
「とまあ、ここまでがヴァンガードの流れなんだけど……どうだろう?何かしらヒントは掴めたか?」
「ごめんなさい。あれだけ真剣に教えてもらったと言うのに、ルールを覚えるので手一杯だったわ……」
ファイトを終えた貴之が早速問いかけてみるものの、思ったより結果は芳しくないものだった。
元々歌詞を作る為のヒント探しを手伝う為のものだったので、肝心なそちらの結果がよくないと聞いた貴之は、教え方が悪かったんだろうかと頭を掻いた。
友希那も友希那で、ここまでしてもらっているのに何も見つからないは流石に申し訳ないので、自分なりに方法を考える。
そして、少し考えてから、友希那は一つ思いついた。
「貴之、一つ提案があるのだけど……いいかしら?」
「提案?どんなのだ?」
「貴之は今回、『本来のデッキを使わずに、ルールを教えながら』のファイトをしていたでしょう?だから今度は『本来のデッキを使った、全力のファイト』を間近でみせてほしいの……」
友希那はルールを覚えた状態でこれなら何か掴めると思っての提案だった。
それも一理あると思った貴之は「なるほど……」と肯定的な反応を示した。
「そう言うことなら大丈夫だ。えっと……そうなると相手は誰が……」
「ああ、それならあの二人がいつの間にか三戦目やってるし、あたしが務めるよ」
「よし、これでアタックだ」
「お?じゃあこいつの『インターセプト』とこれで『ガード』」
「ああ……分かった。それならやろうか」
俊哉と大介がまるで時間の有効活用と言わんばかりにやっていた三戦目のファイトも中盤戦なので、今止めてもしょうがないのが目に見えていた。
それを見て一瞬苦笑混じりになった貴之だが、玲奈の提案を受け入れたので、二人はファイトの準備を始めた。
この際に一度席の移動も各自で済ませておいた。
今回のファイトはトライアルデッキ『先導アイチ』と、同じくトライアルデッキ『雀ヶ森レン』を使って実際にファイトしてみた流れをそのまま採用しています。
それにしても見事にトリガー全部出せたなと思います(笑)。
『ブラスター・ダーク』と『ディクテイター』はもう一つ効果があるのですが、残念ながら使用出来ていないので、次の機会で使おうと思います。
特に『ブラスター・ダーク』の効果は『ブラスター・ブレード』の効果を見せるから、披露するのを諦めた感じになっているので、少々情けない感じになりました……(汗)。
ちなみに貴之は何かと『ロイヤルパラディン』に深い縁がある男です。何があったかはおいおいと明かしていきたいと思います。
次回からは間が空いてしまうことになりますが、気長に待って頂けると幸いです。
次回は貴之が使う本来のデッキを披露したいと思います。