ガルパピコではどうやって香澄がCiRCLにたどり着いたかが気になるところではありますね……。と言うか、持っていたものがものだったので、地下に行ってたでしょうし、恐らくそこが音信不通空間だった可能性がありそうです(汗)。
ヴァンガードifはスイコの方からも伊吹への情を感じることができましたね。コーリンの計らいで幽閉(?)をされたようですが、あの四人がどうするかですね。
また、録画していた『アサルトリリィ』を4話まで見終えたのですが、個人的には『ブシロード版のGOD EATER』なのかなと思いました。
恐らくはマギとチャームの関係性が、オラクル細胞と神機に近しいものを感じたからでしょうね……後はチャームが変形できるところとかも影響してますね。
D4DJのゲームが昨日からリリースでしたが、私が今日早朝勤務なので、終わってから触ろうと思います。
これは貴之らが『ヴァンガード甲子園』を戦い終え、冬休みを迎えたある日のことである。
商店街の道を珍しい組み合わせの二人で歩いていた。
「こっちにいる時は分かっているからいいんだけど、そっちにいる時も娘と上手くやっているかな?」
「ええ。それはもう……私が来年見つけないと、成人しても彼氏がいないからって、心配されそうなくらいには……」
友希那の父である友治と、貴之の姉である小百合は互いに買い物へ行く場所が被っており、その帰り道で貴之と友希那の二人がどうしているかを話していた。
最近で言えば俊哉と紗夜も進展し、リサがそちら方面に興味を向けだし、燐子も誰かに脈ありな様子が見えているので、いよいよ自分が遅れていると言われても仕方ない状況が近づいて来ている。
確かに周りがこれだけ進展していると不安になる気持ちも分からなくはないが、そんなに急ぐ必要もないだろうと友治は思っている。
「急がなくてもその内見つかるさ……焦る必要はないよ」
「あはは……そうですよね」
友治も自分の妻……要するに友希那の母と出会ったのは今の小百合よりも少し年上の時である為、何があるかは分からないものである。
それを聞いて小百合が安心したところで、あるもの二人のが目に留まった。
「……ペアでの二泊三日の旅行?」
「今日、あそこの店で渡された券で回せるみたいだね」
どうせ当たらないだろうと思うが、使わないと持ち腐れになってしまうので、軽く運試しとして列に並んでみることにする。
そうして並ぶこと約二十分。二人の番がやって来たので、並ぶ順番の都合上友治から先に回すことになる。
「……まあ、普通はこうなるか」
一番外れである白球を引き、参加賞のポケットティッシュを貰ってから列を外れ、小百合が終わるのを待つ。
──あんまり自信無いんだけどなぁ……不安になりながらも、小百合は一回回してみる。
そうすると金色の球が出てきたので、小百合は一度賞ごとの色を確認してみると──。
「……当たっちゃった」
「おめでとうございますお客様!特賞の旅行券です!」
まさかの大当たりであり、どうするか考えた結果貴之に渡すことを決めた。
* * *
「まあ、そう言うことがあったからお互いに予定が空いてて良かったぜ……」
「予定がずれていたのが幸いだったわ……一日目が昨日だったら、諦めるしかなかったもの」
そして四日後の午前。貴之と友希那は小百合から譲り受けた旅行券の場所に向かうべく電車で移動を始めていた。
大体夕方に到着予定であり、それまでは電車や新幹線に揺られての旅となっているので、この間は談笑しながら楽しむことにしている。
なお、もし友希那が行けなかった場合は俊哉と紗夜に。それがダメなら燐子と気になるお相手の二人に譲る予定であった。リサの方はまだその段階まで進めていないので除外としている。
「小百合さんにはまた今度お礼を言わないといけないわね?」
「ああ。ユリ姉が引き当ててくれたから、こうして出掛けられたもんな」
お互いのやることが一つ終わって丁度いい時期だったので、姉の強運には感謝しかない。
昼頃に新幹線へと乗り換えになり、ここで新幹線に乗りながら昼食を取ることになる。
「貴之はこう言うことをした経験はあるの?」
「あるよ。今回が二回目だな……俺が一度転校する時に乗った時は夜だったから、車内で晩飯取ったんだ」
こちらに戻ってくる時は朝だったので、その時は取っていない。思ったよりも経験が少ないのである。
──結構貴重な経験かも知れないわね。二人で購入した弁当を食べ進めていると、二人して同じ考えをして一度箸を止める。
それぞれが違う物を頼んでいたので、当然入っているおかずに違いがあり、それが欲しくなったのだ。
「えっと……一つもらってもいいかしら?」
「いいぜ。こっちもひとつもらうぞ?」
互いに欲しいのを教え、それぞれが箸でそのおかずを挟む。
その後一度顔を見合わせ、互いにしたいことが同じであることを再認識する。
「前は貴之が先だったから、今回は私から行くわね?」
「ああ。そうしようか」
初めてデートした時のことを思い出して、このような形に収まった。
「貴之、あーん」
「ん。あーん……」
初めての時は非常に恥ずかしかったが、今ではあまり気にしないでできるようになっている。
友希那に食べさせて貰ったおかずに舌鼓を打った後、貴之も彼女に食べさせて上げる番になった。
「じゃあ行くぞ?友希那、あーん」
「ええ。あーん……」
友希那もまた、貴之に食べさせて貰ったおかずに舌鼓を打ち、その味を堪能する。
その後は再びおかず交換もしながら、二人して楽しみながら昼食を取り終えた。
そうして昼食を取り終えた後、眠気が襲ってきたので軽く昼寝をして乗り換え駅までの時間を過ごした。
「ここから二駅で最寄り駅に到着。んで、その駅の東口を出たら送迎バスが待っていると……」
「帰りも駅前までは送迎してくれるのよね……。これは助かるわ」
最後の電車に乗っている間、この後のことを確認しておく。
宿泊先のホテルが車で10分と思った以上に離れていることもあり、こうして車の送迎が用意されている。
「着いたら少し回ってみるか?」
「そうね。他の施設も広いから、少し回ってみましょう」
浴場である温泉が充実している以外にも、設備が広く充実しているのが最大の特徴であった。
その為、貴之は温泉に入る前に少しだけ設備を見て回るのも悪くないと言う考えに至り、友希那も反対しないので方針を決める。
また、この二人──特に貴之の方は全国放送もされた『ヴァンガード甲子園』にてとある事情から良くも悪くも名を上げているので、元いた場所を離れると一部の人に注目されているのを実感する。
とは言え、そういう注目の目には二人とも慣れており、話しかけてくるならその時くらいに考えている為、そこまで気にせず談笑を続けていた。
「お待ちしていました。どうぞ、乗ってください」
「「よろしくお願いします」」
最寄り駅に到着すると三十路であろう女性が待っており、彼女が乗ってきたホテル用の車の後部座席に乗せてもらう。
特賞として用意されていたペアでの旅行であることは認識されているらしく、恋人同士かを問われたのでそれには肯定を返した。
「さあ、到着しましたよ。チェックインはあちらの入り口を通って右手の受付でできます」
「「ありがとうございます」」
このホテルは十階建てらしく、最上階である十階が温泉、一階が受付やお土産売り場、二階が食事処となっており、自分たちのような客人が泊まる場所は三階から九階になっている。
チェックインを済ませると自分たちは宿泊所では最上階の九階が宛がわれたので、そこから見れる景色を考えれば喜ばしい結果となった。
泊っている間は浴衣の着用を推奨されている為、二人もそれに倣う形を取るべく、部屋へ移動する前に一度浴衣に着替えることにした。
「夏の時にも言ったけど……友希那って浴衣も似合うよな」
「そう?ならよかったわ」
商店街の夏祭りの際に友希那は浴衣姿で一緒に貴之と回っていた為、その姿が目に焼付られている。
対する貴之は浴衣姿に自信なさげにしているのだが、友希那は一つの結論を下す。
「恐らくだけれど……貴之も無難な色合いを選べば問題ないと思うわ。ここで用意されているものが代表例ね」
「そうか……ちょっと希望が見えたよ」
他ならぬ友希那がそう言ってくれるなら、貴之も安心できた。
そうして互いの浴衣姿を確認してから指定された部屋まで辿り着き、まずは鍵を開けて部屋の中に入る。
「結構広いわね……」
「こういう時はこれくらい広いと開放感あっていいな……」
部屋の広さ自体には二人とも概ね満足で、充実した宿泊ができることを確信した。
また、部屋の奥にある障子張りされている戸をずらしてみると、くつろぎながら外の景色を見渡せるように、小さなテーブルと二人分の座れる椅子が用意されていた。
夕方の景色でも十分いいものではあるが、夜はもっといいものになるだろうと確信した二人は、後で一緒に夜景を見ながら談笑することを決めた。
荷物を置いた後、夕食の前に一度温泉がどんなものかを味わいに行くことにする。
「……夜だけ入れる?それだけ整備大変なのか?」
「後で確認してみるのがいいかしら?それはそうとして……」
「そうだな。まずは入ろう」
お互いに男女それぞれの浴場に向かい、一度体を洗って楽しんだ後合流する。
なお、この時友希那は自分の髪を肩の近くから束ねてサイドテールにしてあり、貴之からは新鮮さを感じると言うことで概ね好評であった。
「明日はメニューが少し変わるみたいね?」
「なら、今日しか味わえなそうなの優先で選んでいくか」
用意されている食事はホテルでよくあるバイキング形式であり、メニューも日によって変わるらしいので方針を固める。
どうせ二人で食べるのだからと少しだけ多めに取り、時に食べさせあいながら楽しんでいく。
「これもいいわね」
「ん?おお、こりゃいいな……こっちも結構いいぞ」
「本当?それならもらおうかしら」
その光景が一部の家族で来ていた両親たちに、懐かしき日々を思い出させたらしいが、それは本人の預かり知らぬ場所である。
夕食を取り終えて少し腹を休めた後に、先程入れなかった浴場の確認に向かう。
「夜だけ入れる、混浴可の専用浴場……?しかも露天風呂のみ……」
「設備が少し特殊だから、時間も短めだったのかしら……」
温泉では一部、既定の時間が来ると入れなくなる場所があるのだが、これもそれの一例だろう。
混浴可で時間制限は必要なのか?と疑問に思いはしたが、設備が理由であると考えれば納得できた。
「ど、どうしましょう……?」
「えっ?えっと……そうだな……どうするのがいいんだ?」
これも何かの思い出と考えれば悪くはないのだが、そうやって堂々と言うのは些か躊躇いが生じる。
ただ、これを見てそのまま退けるのか?と問われればそれも難しい。故に貴之のみならず、友希那も悩んでいる。
「俺は……友希那さえ良ければって考えてるけど、どうしたい?」
「迷うわね……どうしようかしら?」
試しに聞いてみたが、悪い反応では無かった。
友希那も友希那でかなり迷っていたようだが、貴之の問いかけは有難く、少しだけ辺りを見回してから決心する。
「せっかくなのだから、入りましょうか。もちろん、みんなには内緒で……だけれど」
「その辺りは流石にな……でも、ありがとう。そう言うことなら行こう」
決心がついた二人は中に入り、辺りを確認してみると誰もいないことが確認できた。
そこからはあまり相手を見過ぎないように気を付けつつ、タオル一枚の状態で浴場に向かう。
一応、湯船に浸かる際は何も付けない方がいいことを理解しているので、そのタイミングで外すことは決めている。
「そ、その……私がいいって言うまで、目を瞑って欲しいわ」
「あ、ああ……そりゃもちろん」
当たり前のことなので応じる貴之だが、言われてしまうと嫌でも意識してしまうものである。
数十秒経った後に友希那からいいと言われてようやく目を開ければ、隣り合って湯船に浸かる光景が見れた。
「こうしているのも結構新鮮だな……」
「確かにそうね。二人して入るなんてこと、いつ以来だったかしら?」
恐らくは三家族でどこかの旅行へ行ったときに、子供たちは纏めて一緒にをされて以来だろう。
そうすると貴之が男一人で入る羽目になり、流石に気恥ずかしすぎる余り親たちに懇願してすぐに終わったのだが。
変えるのは良いものの、今度は大人に混じって子供一人なので、どの道貴之の気が重いのは仕方ないことであり、それを思い出した友希那は盛大に笑った。
「そんなに笑わなくたっていいだろ……」
「ご、ごめんなさい……っ……あの時の微妙そうな顔を思い出したらつい……」
どっちから出ても違和感を与えてしまうと言う、あの時程温泉で歯がゆい思いをした事など無いだろう。
今であれば違和感無しになるので、そこはいいので余り気にしないようにはなっている。
そんなことはさておきと、温泉で貴之の体格を思い出した友希那は、彼の肌に触れだす。
「ん?どうした?」
「あの時と比べたら、随分と筋肉ついたわね……」
このおかげで貴之は見られても全く恥ずかしくは無く、寧ろ誇らしげにできるものになっていた。
小突かれたり、撫でられたりでくすぐったい想いをするし、何かやり返したい思いもあるが、流石にこっちからやるのは色々問題がある。
何しろそれをやろうものならセクハラである。故に迂闊な動きはできない。
「なら、こうすればいいかしら?」
「おぉ……っ!?」
いきなりで驚きはしたが、確かに相手側からそうしてくれるのならそう言うことにはならない。
こうすることで貴之は友希那の膨らみを、友希那は貴之の筋肉を堪能できる為、お互いに合意の上で得をする状況が出来上がる。
少しの間そうして触れ合っていた後、ふと上を見れば夜空が見えるのが確認できた。
「夜しかダメなの……こう言うことが理由かも知れねぇな」
「なるほど……確かにそれなら納得だわ」
この時間以外は良いものが見れないので、雰囲気を出せないから──と言われれば非常に納得できる理由である。
少し楽しんだ後は体を洗うことになるのだが、友希那の提案で貴之の背中は友希那が流すことが決まる。
「(貴之の背中……こうしてみると大きいわね)」
「(友希那に流してもらうの、何気に初めてだな……)」
その際、二人がそれぞれのことを考えるのは無理も無いだろう。改めて幼少の頃からの変化と、今までのことを振り返るなとは言えない。
また、貴之は聞いてみたいことがあったので、一度聞いてみることにする。
「そう言えば、一つ聞きたいんだけど……」
「……何かしら?」
「この提案、やってみたかったと言う気持ちはあるのか?」
「ええ。あるわよ」
案の定即答であった。ただ、こう言う場所でもないと中々できない為、それを笑ったりはせず、納得した旨を返す。
背中を触れる、触れられる感覚に少々胸を高鳴らせながら背中流しを済ませ、もう一度湯船に浸かって少しした後に上がり、浴場と同じ階にある休憩所で一度休むことにした。
「その髪型、本当に似合ってるな……」
「あら?そう言うことなら、時々こうしようかしら?」
休んでいる時も友希那は肩の近くで束ねたサイドテールにしており、貴之は見ている内にそれを気にいった。もちろん、普段の飾らず伸ばしているのも好きであるので、新しく好みが増えたような形である。
髪型を変える際に友希那は個人的に合うと感じるものが少なく、度々試行錯誤していたのがようやく実を結んだこともあり、彼女としても満足である。
十分に休憩を取った後は部屋に戻り、先程確認した小さなテーブルを挟んで夜景を見ることにした。
「綺麗ね……」
「そうだな……」
その夜景を見てのまず一言はお約束に近しいものかもしれないが、本心であった。
また、貴之は月明かりに照らされる友希那を見て、余りにも綺麗に映るものだから直視が難しくなってしまう事態に直面する。
「……どうかしたの?」
「あ、いや……月明かりに照らされた友希那が綺麗だったから……」
「っ!もう……そうやっておだてたって何も出ないわよ?」
「そう思うかも知れないけど……俺は本心で言ってるんだぜ?」
貴之に言いきられれば友希那は顔を真っ赤にする。言われるのは嬉しいのだが、同時に恥ずかしいとも思う。
このままではせっかく温泉に入ったのに汗をかいて入り直しになりかねないので、如何にか落ち着かさせて貰った。
翌日はホテルの近くを探索する予定であるので、日が変わるのを境に用意されている布団へ入ることにした。
「明日、何か見つかるといいわね?」
「持って帰れるお土産とかが理想かな……。気の向くままに探してみよう」
あれこれ決めても変わる可能性もあるし、またいつ頃来れるか分かったものでは無いので、決め過ぎないでおく。
「それじゃあ、また明日だな……」
「ええ。また明日」
明日に備えて、二人は目を閉じて暫しの眠りにつく。
なお、この時互いの右手を重ね合わせ、顔を向け合っていたのは、二人の通じ合っている想いがあるこそできるものだった──。
こうして二人だけの時間を過ごしていくことで、二人の間にある愛情は更に深まっていく。
恐らく今回が短めになったのは、殆ど二人しか登場していないからだと思われます。
次回は本編に戻り、あこと燐子でのファイトをやっていきます。