また、以前瑞希の名字が被っていると教えられてから悩んだ結果、彼女の名字を『松原』から『秋山』へと変更することにしました。
他の話にも適用しましたが、もし修正漏れ等があったら教えていただけると幸いです。
その時は確認次第再修正に入ります。
ファイトの一部にミスがあったので修正しました。『バーストライザー』の自動能力下りの部分です。
先に読んでしまった人は本当に申し訳ございません。これからはこんなミス起こさないようにしっかりと確認してから投稿したいと思います。
俊哉と竜馬のファイトが終わった後、まだ自分のファイトが残っている貴之、玲奈、竜馬の三人はさらに勝ち続け、準決勝まで勝ち残っていた。残り一人は一真である。
左上から順に行うので、貴之と竜馬の組み合わせが先となる。
「さっきは見事にリベンジされたなぁ……」
「そう言えばお前とのファイトもリベンジマッチだったな……あいつ今日だけで大会なのに二回目のリベンジマッチじゃないか」
俊哉のぼやきで大介が気付き、事情を知らなかった人たちが驚くことになる。
貴之と竜馬がファイトするのはリベンジマッチであることを知っていたのは友希那、燐子、大介、弘人の四人とこの前の顔合わせで話しだけ聞いていた俊哉の計五人で、残りは初めて聞いた。
「さて、やるか……」
「ああ。思いっきりやろうぜ」
既に準備は終わっているので、後は始めるだけとなっており、この二人は笑みを浮かべる。
他にも準決勝というだけあって、会場全体の緊張感や熱がさらに上がってきていた。
「(凄い空気……それだけここに来ている人たちが見ているのね)」
その熱や緊張感は友希那たちにも届いて来ており、ライブの時とはまた違った空気に友希那も押されていた。
「「スタンドアップ!」」
「ザ!」
「「ヴァンガード!」」
そしてその空気を均衡を破るかのように開始の宣言をし、ファーストヴァンガードを表に返す。
貴之と竜馬が『ライド』したユニットはそれぞれ『アンドゥー』と『バトルライザー』。身内として見てきた俊哉や玲奈たちからすれば見慣れたユニットたちだった。
今回のファイトで先攻を手にしたのは竜馬なので、彼から動き始めることとなる。
「『ライザーカスタム』に『ライド』!早速スキルで攻撃だ!」
「これは受けるか……『ダメージチェック』」
後々スキルを発動させやすくする為、貴之は防ぐことを選ばない。
イメージ内で『ライザーカスタム』の拳によって右頬を思いっきり殴られた後、『ダメージチェック』を行いノートリガーという結果を得る。
まだダメージが1なので、変にトリガーを引くよりは全然いいと貴之は考える。
「あいつ、『バー』のスキルを避けたな」
「退却対象が同じ縦列のグレード2以下だから……それがいると対象になっちゃうんですね」
再びリアガードを一体も出さなかったのを見て俊哉が呟く。
燐子も実際に『バー』のスキルを使われたことがあったので、それはしっかりと覚えていた。
「『ライド』!『バー』!一枚ドローして『ガイアース』を『コール』!」
「『バー』のスキルが使えないからヴァンガードとして使ったんだ……」
あこは『バー』のスキルがリアガードでないと使えないことを思い出す。
貴之の考え方は彼女の予想通りで、リアガードに何もいないから『バー』をヴァンガードとして使用したが、同じ縦列にリアガードがいれば『ガイアース』がヴァンガードとなっていた。
「こっちも攻撃だ……『ガイアース』の『ブースト』、『バー』でヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
先程俊哉とファイトした時と同じく、竜馬は手数を減らさない為にノーガードを宣言する。
この『ドライブチェック』で貴之は早速
また、竜馬も『ダメージチェック』で
「先程も感じたりことですが、一ターンが終わった時に互いにダメージを受けていると言うのは、少々不思議なところですね……」
「『ノヴァグラップラー』はそういう『クラン』だからね……この時はこれって覚えると楽だと思うよ」
紗夜が言いたいことは、玲奈自身も体験したことがあるのでよく理解できた。
見ていたりする上で慣れるはずなので、そこは自分たちでフォローして上げようと玲奈は考える。
「『ハイパワードライザーカスタム』に『ライド』!スキルで『バトルライザー』を『コール』!」
『ライド』を終えた後、前列右側に『アイアン・キラー』、前列左側に『バーストライザー』、後列右側に『デスアーミー・ガイ』が『コール』される。
こんな速い段階で『バーストライザー』を投入されたことにより、貴之は嫌でも警戒度を高めることになった。
「攻撃行くぜ……まずは『バーストライザー』でヴァンガードにアタック!」
「ここは受けるか……『ダメージチェック』」
どの道『バーストライザー』はスキルで二回攻撃ができる以上、貴之は先に受けてしまうことにした。
『ダメージチェック』の結果はノートリガーに終わり、これでダメージが2になる。
「次は『デスアーミー・ガイ』の『ブースト』、『アイアン・キラー』でヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
これも受ける選択を取った貴之は『ダメージチェック』を行う。
結果は
「使わされたな……!『バトルライザー』の『ブースト』、『ハイパワードライザーカスタム』でヴァンガードにアタック!」
「よし、ここは『ラクシャ』で『ガード』だ!」
竜馬は少々苦い顔で、貴之は平静を保ったままの様子で宣言をする。
二人の表情がこうなった理由は『バーストライザー』が大きく影響していた。
「これは見事に
「仕方ねぇ、ターン終了だ」
『バーストライザー』は本来もう一回攻撃できたはずなのだが、今回は『スタンド』させても意味は無いのでスキルの発動を見送りしている。
ヴァンガードのパワーは大幅に上回っているし、リアガードも貴之の前列には存在していないのだ。
その為、竜馬は止む得ずターンを終了する。
「『ライド』!『バーサーク・ドラゴン』!スキルで『バーストライザー』を退却させ一枚ドロー!」
ここで『バーストライザー』を退却させた理由としては、次のターンで手数を増やし難くする目的があった。
自分がターン内でダメージを与えてしまうこと、竜馬が次のターンでどの道『ソウル』を増やすことからスキルを発動されない確率が極めて低かったのも拍車を掛けていた。
さらに貴之は前列左側に『アーマード・ナイト』、後列左側に『エルモ』を、そしてスキルによって前列右側に『クルーエル・ドラゴン』を『コール』した。
「さて、大丈夫そうかな?」
「も、もう大丈夫ですよ……間違えませんから……」
大介がちょっとからかい気味に問いかければ、燐子は顔を赤くしながら両手を前に出して左右に振りながら答える。
これを知っている友希那と弘人も「そんなことあったね」と言う表情をしたので、燐子は言わないで欲しいと目線で伝えた。
「友希那さん……どうしてりんりんは顔を赤くしてるんですか?」
「気にしないで。あれはちょっとした事故よ……」
「……?」
あこが問いかけて来たものの、先程の頼みをされたばかりなのもあったので適当にはぐらかす。
その回答に首を傾げたあこは後で聞いてみようと思ったが、ダメそうなのを感じ取ってやめておくことにした。
「よし……まずは『ガイアース』の『ブースト』、『バーサーク・ドラゴン』でヴァンガードにアタック!」
「ノーガード……さあ来い!」
竜馬は手札の消耗を避ける選択を取り、イメージ内で『バーサーク・ドラゴン』の炎を受ける。
貴之の『ドライブチェック』、竜馬の『ダメージチェック』はともに
この時得たトリガー効果を貴之は『クルーエル』に、竜馬は『ハイパワードライザーカスタム』に与える。
「先にこっちだな……『クルーエル・ドラゴン』でヴァンガードにアタック!」
「手札に戻されるのは面倒だが……ノーガード」
ここでもう一度ノーガードを宣言した竜馬は『ダメージチェック』を行う。
結果はまさかの二連続で
「もう三枚か……『ノヴァグラップラー』的にはありと言いたいけどなぁ……」
「ちょっと引きすぎだな……下手すればこのファイト中に『ツインブレーダー』は出てこないぞ……」
このターンの間ヴァンガードを攻撃されないのはいいことだが、同時に『完全ガード』を手にする確率が極端に低くなったことを意味していた。
攻めに殆どの手札を使う建て前防御を捨てがちになる『ノヴァグラップラー』だが、流石にこれは厳しいものがある。
また、攻撃がヒットしたので貴之は『ソウルチャージ』をして『クルーエル』を手札に戻すのだが、その時『ソウル』へ行くこととなったユニットを見逃さなかった。
そのユニットは他でもない自分が分身と称する『ドラゴニック・オーバーロード』で、手札を確認すると次のターンで何をするかが決まった。
「(『オーバーロード』……次のターンはお前の力をそこから借りるぜ……!)」
――承知した。『オーバーロード』からの返答が聞こえたような気がして、貴之は笑みを浮かべる。
しかしながら、『ハイパワードライザーカスタム』に攻撃は届かない為、狙うユニットは限られていた。
「『エルモ』の『ブースト』、『アーマード・ナイト』で『アイアン・キラー』にアタック!」
「仕方ねぇ……!これもノーガード!」
ダメージが4でさらにユニットを減らされると言う事態に陥るが、『ガード』してもどの道手札を同じ数消耗してしまうことに気づいた竜馬は防がないことにする。
イメージ内で『アーマード・ナイト』の剣に切られた『アイアン・キラー』が退却するのを確認して、貴之はターンを終了する。
「このターンだよね?あれだけ多く攻撃してたのって……」
「はい……このターンでどれだけ通せるかでこの後が変わります……」
――前は耐えきったけど、今回はどうだろう……?リサの問いに答えながら、燐子は貴之がどう対応して見せるかが気になった。
前回は八回もの攻撃を前に手札を全て使ってまで耐えていたので、尚更である。
「行くぜ……こいつでもう一度お前に挑む!」
「いいぜ……お前の全部をぶつけて来い!」
竜馬の宣言に貴之は頷き、その先を促す。
彼らが知り合いであることが判明したのもそうだが、ここからさらに激しいファイトを展開するのが分かった会場の人たちがさっき以上に注視の目線を送る。
「『パーフェクトライザー』に『ライド』!『イマジナリーギフト』、『アクセル』!」
『メインフェイズ』で前列右側に二体目の『ハイパワードライザーカスタム』、前列左側にこれまた二体目の『バーストライザー』、後列左側に同じく二体目の『ライザーカスタム』、そして『アクセルサークル』には『アシュラ・カイザー』が『コール』される。
ユニットの並びを見て、貴之は早速攻撃回数を減らす為の動き方を考え始める。
また、今回のイメージだが貴之も竜馬たちの感性を理解している為、先程とまでは行かないが破損状況等をイメージはできあがっていた。
「(『パーフェクトライザー』のスキルはどの道止められねぇ……。だったら優先すべきは『ハイパワードライザーカスタム』か)」
『ハイパワードライザーカスタム』の攻撃がヴァンガードにヒットすると、スキルで多くの回数を『スタンド』させられてしまうことになるので、貴之としてはそれを避けたいところだった。
それは竜馬も分かっているだろうから、通ればラッキー程度に攻撃してくるか、何らかの工夫をして通しに来るだろう。
「じゃあ攻撃行くぜ……!まずは『アシュラ・カイザー』でヴァンガードにアタック!」
「そいつは受けるか……『ダメージチェック』」
『アシュラ・カイザー』はリアガードにいると単にパワーの高いユニットで収まる為、これは別に意識することは無かった。
そして『ダメージチェック』ノートリガーだったので、これでダメージが3になる。
「次……『ライザーカスタム』の『ブースト』、『バーストライザー』でヴァンガードにアタック!」
「それもノーガードだ」
二回までならまだ大丈夫と判断し、貴之はそのまま受ける。
この時の『ダメージチェック』で
竜馬としては『アシュラ・カイザー』で先に攻撃してしまったことが響く、かなり苦しい結果となった。
「しょうがねぇ……『ライザーカスタム』の『ブースト』、『ハイパワードライザーカスタム』で『アーマード・ナイト』にアタック!」
「すまねぇ『アーマード・ナイト』……ここはノーガードにするぞ」
手札的にも危ないかも知れないと考えた貴之は、詫びながら『アーマード・ナイト』を退却させる。
「じゃあ本番だ……『バトルライザー』の『ブースト』、『パーフェクトライザー』でヴァンガードにアタック!」
「頼む、『ワイバーンガード バリィ』!」
手札的に『ゲンジョウ』がいない以上、絶対に防ぐ場合はどうせ二枚使うことが決まってしまっている状況だったので、貴之は思い切って『完全ガード』を選択する。
また、現在のダメージが4である以上、
竜馬の『ツインドライブ』の結果は二枚とも
更に今回はリアガードに『ライザーカスタム』がいるのもあり、同じ縦列にいる『バーストライザー』はもう一度『ブースト』を得られると言う状況ができ上がっていた。
「前の時と似ているわね……」
「貴之君も……手札が余り残っていませんね」
貴之の手札は残った攻撃を前に五枚にまで減っていた。
幸い
友希那と燐子は『ルジストル』に行った時に見ていたので、今回はどうなるかを気にしつつ、静かに見守ることとした。
「後三回……『ハイパワードライザーカスタム』でヴァンガードにアタック!」
「防ぎやすいそれは止めるか……手札の『ガイアース』で『ガード』!」
『ハイパワードライザーカスタム』のパワーは29000。残りの二体は『ブースト』や『アクセルサークル』もあって30000を上回っていたので、どちらかを捨てることになる。
故に防ぎやすかったのはこちらで、貴之はここを防いでダメージに余裕を作ると言う選択を取った。
「まだまだ……『アシュラ・カイザー』でヴァンガードにアタック!」
「ならこっちを捨てるか……ノーガード!」
イメージ内で『アシュラ・カイザー』の複数の腕による攻撃を受け、『バーサーク・ドラゴン』となっている貴之は大きくよろめく。
これを見た友希那とリサは、実際に貴之のファイトを見た時と似たものを見ていると感じた。
あの時の相手は玲奈だったが、『バーサーク・ドラゴン』となっている貴之が、相手リアガードの攻撃を受けているという
攻撃を受けた貴之の『ダメージチェック』は
「最後だ……『ライザーカスタム』の『ブースト』、『バーストライザー』でヴァンガードにアタック!」
「そいつを受けるわけにはいかねぇな……!『ラオピア』ともう一体の『ガイアース』で『ガード』!」
パワー41000までになっていた『バーストライザー』の攻撃は、パワー50000の前に止められることとなる。
できることが終わった竜馬はここでターン終了の宣言をし、貴之にターンを回す。
ちなみにこの時貴之の手札に残っているのは僅か二枚しかないので、このターンで勝敗が決まるも同然な状態だった。
また、この時イメージ内で『バーサーク・ドラゴン』となっている貴之の体に傷が増えており、見ている人たちの一部は不安を煽られた。
「前はここで、『オーバーロード』を引き当てていましたね……」
「ここで勝ちを取るなら『オーバーロード』か……『クルーエル』のスキルで『ソウル』に送られたユニット次第では『ウォーターフォウル』も使える」
『ボーテックス・ドラゴン』と『クルーエル・ドラゴン』では押し切れない可能性が見込める為、なるべくは大介が挙げたユニットに『ライド』したいところだった。
もし『クルーエル』のスキルで『ソウル』に送られたユニットがグレード2以下だった場合、『オーバーロード』以外では相当苦しいことになる。
しかしながら、必ずしも貴之が圧倒的に不利かと言われればそうでもない。
「あの
「そうだよ。だから持っていない可能性がとても高いの……」
竜馬も竜馬でこう言った時の攻撃を防ぐ為に『完全ガード』が欲しかったのだが、生憎三枚も『ダメージゾーン』行きとなってしまっている。
しかしながら彼の手札も残り三枚しかないので、貴之の行動次第では寧ろあったらそれはそれで困るものに早変わりしてしまう可能性があった。
ならば何を出すかで決まると言ってもいいのだが、その前にもう一つの懸念材料がある。
「手札には何があるんだろう……?」
貴之の手札にグレード3があるかどうか、あるなら何を持っているのか、ないのなら引けるかどうかという問題があった。
かなり危ない状況ではあるが、あこは一個だけ気になることがあった。
「『クルーエル』のスキルを使った時……何か笑っていたような……?」
「……本当?」
しかし本当に一瞬だったので、それが本当かどうかは解らない。故に信じるしかないのは少し申し訳ないと思うあこだった。
問い返した友希那は仕方ないと赦しつつ、気づけなかったことを悔やむ。
準決勝一回目から次の一手で決まるような状況に、思わず周りにいる人たちも焦りを感じてしまう。
「俺のターン、『スタンド』アンド『ドロー』……今こそお前の力を借りるぜ……ライド・ザ・ヴァンガード!『ドラゴニック・ウォーターフォウル』!登場時のスキルで『バーストライザー』を退却!」
貴之がここ一番で『ライド』したのは『ウォーターフォウル』で、『フォース』はヴァンガードに設置する。
『ウォーターフォウル』が出てきた瞬間、『ソウル』に置かれたユニットに気づけなかった人は「それしかなかったのか」と首を傾げることになった。
この後前列左側に二体目の『アーマード・ナイト』を『コール』した後、貴之はすぐに攻撃を始める。
「これで勝負を決めるしかない……『ガイアース』の『ブースト』、『ウォーターフォウル』でヴァンガードにアタック!この時『ウォーターフォウル』と『ガイアース』のスキルを同時に発動する!」
「っ……!二体の『キャノン・ボール』と『アイアン・キラー』で『ガード』!さらに『バーストライザー』で『インターセプト』!」
『ウォーターフォウル』のパワーが43000。『パーフェクトライザー』のパワーが52000となり、このトリガー次第で勝敗の行方が左右されることとなった。
竜馬は手札も『インターセプト』に回せるリアガードもこの攻撃を前に使ってしまい、ダメージが4という状況なので、貴之が一枚でもトリガーを引いた場合は一気に敗北が迫ってくる。
ただし、トリガーを一枚も引けなかった場合は貴之が勝利から遠のいてしまうことになる。
「頼むぜみんな……!『ツインドライブ』。ファーストチェック……」
――問題ない、準備はできている。そう告げるかのように一枚目に現れたユニットは『槍の化身 ター』……つまりは
最高のタイミングで現れた『
「これで『ウォーターフォウル』はパワー53000……攻撃が通りますね」
さらに
これには竜馬も嫌な汗を流しながらかなり慌てた様子を見せる。
「セカンドチェック……!」
二枚目の『トリガーチェック』で引き当てたのは『魔竜導師 ラクシャ』。二枚目の
「ゲット……!
「
貴之の意図を察した俊哉が笑みを浮かべる。
仮に四枚の
攻撃のヒットが決まり、イメージ内で『ウォーターフォウル』となった貴之が『ガーディアン』たちを右手に持った剣の一振りで薙ぎ払い、そのまま水を纏わせた左手で竜馬の乗る『パーフェクトライザー』の胴に抜手を放った。
『ダメージチェック』ではその抜手が『パーフェクトライザー』の胴体を貫通していたことを表すかのように、最初の二枚の段階でノートリガーが連続したため竜馬のダメージが6になり、決着となった。
「危なかった……やっぱり強いな」
「そういうお前もな……また今度挑戦させてくれ」
自分の称賛に竜馬が返しながら再戦の申し込みをして来たので、貴之はもちろんと快諾する。
そこから二人は「ありがとうございました」という挨拶と共に握手を交わし、次のファイトに順番を回すのだった。
「姉さん、貴之は『
「今はどうかは分からない……でも、そう遠くない内に勝てると思う。
友希那たちとは別の場所で見ていた瑞希は綺麗に伸ばした金色の髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ少女……自分の妹の一人である
ここで言う『あれ』とは、一真が持つ能力のことである。実のところ結衣はとある事情からその能力にはあまりいい印象を抱いていない。
「ユイ姉、不安なの?」
「正直に言うとね……。だけど……私は信じたい。彼の歩みが、いつかはその運命さえも超えるって……」
結衣のことを『ユイ姉』と呼んだのは、彼女と瑞希の妹である秋山
ちなみに瑞希のことは『ミズ姉』呼びであり、どちらも大切な家族と認識している。
故に結衣が一真の持つ能力の事情で抱え込みになっているのを見て以来、自分なりに気遣いを心掛けるようにもなっていた。
三人揃って髪の色と瞳の色が違うことをよく言われるが、瑠美が祖父や祖母の隔世遺伝であり、別に染めたりはしていない。
「貴之君があの力を打ち破れるか……それとも一歩先に戦う彼女が突破できるのか……それをしっかりと見届けましょう」
――最も、今回はそれ以外にも対処すべきものがあるけど……。内心で呟きながら瑞希は促し、二人は頷いて視線をファイトが行われている方へと戻す。
そこには台について準備を始める玲奈と一真の姿があった。
最後にチラッとだけ出てきた瑞希の妹である結衣と瑠美は、『ヴァンガード(2018版)』の『立凪コーリン』と『立凪レッカ』が容姿のイメージで、前者が結衣、後者が瑠美となります。
この大会でのファイトも残すところ後二回となりました。
残りのファイトも楽しんでいただけたら幸いです。