先導者と歌姫 -高みを目指して-   作:ブリガンディ

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前回の続きでRoseliaシナリオ13話になります。

今回は少し短めです。後半がオリジナル展開だと言うのに文字数が8000を下回りました。

少々遅くなりましたが、ヴァンガードzeroのテストは私の使っている携帯端末がAndroidであるため、まだプレイはできないです……


イメージ35 それぞれの想い

「(……こうじゃないわね。一度スコアを確認しましょう)」

 

お茶会が終わった後の自宅で自主練習をしていた紗夜は、自分が思った以上に上手くいかないパートがあったのでそこの再確認を行う。

次第に減っていったスコアからの再確認なので、これはかなり久しぶりに行うことだった。

裏を返せばRoseliaに入ってからレベルの高い曲が増えた証拠なので、それはそれで喜ばしいことでもある。

そんなことを考えながらスコアを取り出そうとしたところで、携帯が振動して何かが着信したことを知らせる。

 

「(今井さんからメール……?)」

 

メールの内容は衣装のコンセプトであろうもので、そのコンセプトであろうものが書かれていた。

『高貴なる闇の騎士団』と言うコンセプト名は、明らかにあこが発案したものだろうことが伺える。

――確かに衣装は必要だけど……それとこれは話しが別ね。念押しとして『余計なイメージは付けないように』とだけ紗夜はメールを返信しようとして――これだけでは足りないなと感じた。

なので、自分の意見として『スタイリッシュな方がRoseliaには合うはず』との旨を付け加えて返信する。

 

「(結局こっちは行けないのよね……)」

 

スコアを取り出した時、ちらりとPastel*Palettesのポスターが目に入る。

もうじきその日になるらしいが、果たして時間が確保できるかどうか……。そこが問題点だった。

故に日菜も今日は自室で練習をしている。多分今日は部屋に入って来ないだろう。

別に来るなら来るで構わないし、今回はこちらもどちらかと言えば一人で練習したいからそれでもいいのだが、何とも言えない距離感を感じていた。

 

「(私が発端だと言うのにね……)」

 

――前よりも我が儘になったのかしら?良い方向か悪い方向かはさておき、紗夜はそう感じる。

しかしながら今まで自分が突っぱねて来たのにいきなり入り込む……と言うのはかなり抵抗感があった。

 

「(今はよしましょう……それよりも、練習しないと)」

 

――私も、限界(甘え)に挑んで行かないと。意気込みを新たに紗夜の表情は少しだけ明るかった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「……ただいま」

 

「お帰り。今日も練習かな?」

 

自分がリビングに入ると父が問いかけて来たので友希那は肯定する。

もしお茶会に参加していたのなら別の話しをすることになっていたとは思うが、そうしなかったので今回はいつも通りのものだった。

自分の父は口で言わないものの、あまり気負い過ぎないで欲しいと目で伝えてくる。そうして気遣ってくれるのは嬉しいものの、今回ばかりは複雑な思いもある。

 

「(私が、崩壊の引き金になりかねないのだから……気を楽にと言うのは難しいわね)」

 

何事も無ければすんなりと飲み込めたと思うが、今回は事情が事情なのでそういうわけにもいかない。

しかしながら、この悩みを吐きだそうにも難しいものがあった。

 

「ところで友希那、晩御飯はどうするの?」

 

「えっと……実は、あまりお腹が空いてなくて……」

 

母親に問われたので、友希那はそれとなく遠慮の言い訳をする。

正直なところ考える時間が欲しいのが大きいが、予想より腹を空かせていないのも本当のことだった。

友希那の回答を聞いた母親は「早く休んで、元気になってね」とだけ声を掛け、友希那もそれを受け入れた旨を返してから自室に上がる。

 

「(お父さんにまた笑って欲しくて進んでいたけど……第一に()()()()()()()()()()()()()。それを改めて実感できたから、こんな風に考えるようになったんだわ)」

 

体現者とも言うべき先導者(貴之)がファイトをする姿を見てから意識が変わり、友希那もそれなりに笑みを浮かべることが多くなっていた。

今回は自分が疲れ切った表情はをしていたのもあって普段程ではないが、父も以前よりは笑うようになってはいる。

 

 

「はぁ……どうすればいいのかしら?」

 

部屋のドアを閉めたところで脱力した友希那は、ドアに背中を預けたまま座り込む。

色々なものが頭に入り込んで来たと同時に、それを話さないでいいようにと考えて動いたせいで疲労が増していたのだ。

 

「(間違いないのは、私が今の状況を恐れていることね……)」

 

一人になったからこそ、自分の肩が震えていることを改めて感じる。

今までそうして来たのは自分だというのに何をしているんだと責めるのと、一人で抱え込まないでと許す二つの情のせめぎ合いは終わっておらず、友希那の感じている恐怖巻をさらに煽っていく。

こんなに怯えているのはいつ以来だろうか?それほど友希那は平静さを失っていた。

 

「(話すのなら誰がいいの……?そもそも話しても……)」

 

聞いてくれるという保証はない。それが友希那をさらに追い詰めていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「そっか……確かにあこちゃんの趣味に寄せ過ぎたかも」

 

紗夜が出した提案があこのチャットを通して衣装の制作に勤しんでいた燐子に届く。

人なりを最も理解しているのがあこだからと言う理由が大きかったのだが、よくよく考えたら自分を含めて五人で着るのだからそこは合わせなければいけないと再認識する。

提案について了解の旨を返してから、燐子は再び作業に戻る。

 

「(そう言えば、あこちゃん以外の人から頼まれるのは友希那さん以来だな……)」

 

頼まれることは久しぶりなようで意外に早い感じがしていた。

前までなら大丈夫かどうかで不安になることが多いものの、今は頼られることの嬉しさを感じるようになっていた。

 

「よし、頑張ろう♪」

 

燐子は笑みと共に小さく可愛らしいガッツポーズを作って気合いを入れ直した。

――Roselia五人で着る衣装……気に入って貰えるといいな。今後の反応が楽しみで、燐子は胸を膨らませた。

 

「なるほどな……それで衣装を作ろうって話しになったのか」

 

「うんっ!五人で同じの着たら、超カッコいいと思うんだ~♪」

 

時を同じくして、あこは巴と衣装に関することを話していた。

巴は幼馴染み同士で組んでいるチームでバンドを行っており、衣装も存在しているのでその楽しさや嬉しさはよく分かっている。

――そうやって、一体感が生まれていくんだよな……。感慨深いような声を巴は出した。

 

「そうなんだよ~……。あっ、でも……」

 

「……どうした?」

 

――肝心な友希那さんからの返事が来てない。あこが気づいたことは確かに問題だった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「(二人ともどうしちゃったんだろう?凄い無理してる感じがする……)」

 

今日の帰ってきた二人をみて、リサは自室で考えていた。

最近笑うようになった友希那が暗い影を落して、ヴァンガードであれば明るい表情ばかりな貴之が脱力していたりと、明らかにいつもと違っていたせいだ。

――ここから声をかけたら気づくかな?期待を寄せながらベランダに出る。

 

「友希那~。聞こえる~?」

 

声を掛けて見たものの、返事が帰ってくる様子は無い。それを確信したリサは落胆する。

 

「(中学までは結構な数。今でもたまにくらいはベランダ越しで話したりしてたけど、今日はダメそうかな?)」

 

部屋の構造と遠導家の敷居的に貴之とはできないものの、友希那とはベランダ越しに会話をすることができるので期待を込めてリサは挑戦したのだった。

自分からアプローチを掛け、友希那が応じれば成立と言うのが決まりのパターンであり、その場合は音楽の話しや友希那の恋心関係の話しを良くしていた。

暫くの間は全くできない時期こそあったが、今でも十分にできるのでやってみたのだが、友希那は何かに集中しているらしくて反応を示してくれない。

 

「……出てくれないならしょうがないか」

 

仕方ないと諦めて部屋の中に戻り、次は貴之にCordでチャットを送ってみる。

内容は『友希那見たいに何か無理してない?』と言うもので、それを見た貴之からは『まあ……してるにはしてるかな』と返された。

しかしながら貴之はその無理をする必要があるらしく、『ユリ姉にバレないようにしてくれると一番助かる』と、自分が手伝えることが無いかを聞こうとするよりも前にチャットを送ってきた。

 

「ちょっ……えぇ?」

 

他に何かないの?と思って何かを返そうとするが、『何をしたかは近い内にちゃんと話すから』とチャットが送られたので『分かった。絶対だよ?』とだけ返すことにした。これ以上は大して変わらないと思ったのだ。

 

「(う~ん。貴之のは本当にそうするしかないんだけど……友希那は大丈夫かな?)」

 

――抱え込んじゃってるんでしょ?アタシにも手伝わせて?ベランダの先にある、友希那の部屋に続く窓を見つめながらリサは彼女の身を案じた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「(参ったわね……全く考えが纏まらないわ)」

 

少しの間悩んでいた友希那だが、それでも全く決まらないでいた。

みんなと共にいたい想いは確かではあるが、今までしていたことと今回のことを話すのを恐れている。

どうやって話すべきか?どこから話せばいいか?その落としどころを掴めないでいたのだ。

 

「(……!さっきのところから……?)」

 

携帯の着信音がしたので確認してみると、先程の事務所のところからであることが判明した。

諦めきれていないのだろうと思いながら一度電話に出る。

内容としては改めて話しをしたいから指定した日に顔を合わせることが可能かを問われて、それには可能であることを答える。

 

「(時間はそんなに多くない……急がないといけないわね……)」

 

時間が迫っていることを嫌でも自覚させられた友希那は、さらに頭を悩ませることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「(ユリ姉に怪しまれて、リサにも感づかれた……。早く慣れねぇと止められるかもな)」

 

夕食と風呂を済ませた後、貴之は自室で小百合と顔を合わせた直後のことを振り返る。

普段ファイトをした後もケロっとしている様子の多かった貴之が、二日連続で披露した様子を目の前で見せていたので小百合からは「本当に大丈夫なの?」と聞いてきているような目を向けられた。

さらにリサからのCordも半ば強引に返したので、どの道何をしていたかは必ず見せなければならないことになった。

しかしながら全国大会も近く、『ヌーベルバーグ』を制御できるようにする必要がある今、そう簡単に休むわけにもいかないのが現状だった。

 

「前回より時間は減ってたから、少しだけ進んだとは思うが……」

 

――まだ遠いってことか。思ったよりも長い道のりだと判明して貴之は少し落胆する。しかしながら、『PSYクオリア』を打倒する一番の近道は『ヌーベルバーグ』を使いこなすことにある為、どうにかするしかない。

あの負担に早く慣れる為のコツなどもあるならやってみたいところではあるが、グレード4を使う人など地方大会で始めて一真が使ったところを見ただけなので、そんなものはどこにもなかった。

故に試行錯誤してどうにかするしかない。という結論しか下せない為、どのように継続していくかに頭を回す。

――逃げるも辞めるもそちらの自由だが、それでは納得いかないだろう?『ヌーベルバーグ』に問われた気がして貴之は頷く。

 

「逃げるのは終わりって言ったのにさ……そんなことしたら意味ねぇだろ?」

 

疲れた様子が見えるものの、それでも笑みで返せるだけの余裕が戻ってきている貴之を見た『ヌーベルバーグ』はそれもそうだなと納得する。

ちなみに始めて『ヌーベルバーグ』を使用した後はその日一日脱力しきっていたので、慣れ自体は早い方だと言える。

――諦めるのはまだ早い。自分の根気とやり方次第でどうとでもなる。そう判断した貴之の気力が回復し、笑みもいつも通りのものに戻っていた。

 

「よし……また次もやってみるか。やっていけばどうにかなるしな」

 

――お前もそんな簡単に見限るなよ?笑みを浮かべたまま問いかければ『ヌーベルバーグ』はならば良かろうと返してくれた。

その直後に対策はあるのかと問われ、貴之は腕を組んで少し考えてみる。

 

「(『PSYクオリア』は持っていない……ショートカットの方法なんて知らねぇ……)」

 

考えていた提案はすぐに没となり、また上がっては没になり……と。策が尽く潰された貴之が嫌な汗を掻く。

もうしばらく考えてみて、嫌な汗が引いた貴之は一つの結論を下す。

 

「これは……ひたすら回数こなして慣れていくローラー戦法しか無さそうだな……」

 

先導者の下した判断はまさかの力押しであり、これには『ヌーベルバーグ』も数瞬閉口することになった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「(今日は友希那が手伝ってくれるんだったな……)」

 

「今日も行くのか?」

 

「時間も無いし、今日は友希那が手伝ってくれるからな」

 

力押ししかないと結論を下してから二日後。授業を終えて放課後になった貴之は今日も『レーヴ』へ向かうのだが、その前に羽丘に立ち寄ることにしている。Roseliaは練習する場所が取れなくてやむ得ず自主練習となったらしく、友希那は一度こちらの手伝いをしてくれるようだ。

荷物を纏めていざ……と言うタイミングで俊哉に声をかけられたので、それに肯定を返す。

貴之は『ヌーベルバーグ』に慣れていくのに当たって、Cordを使って『全国大会に向けて完成させたいのがあるから、放課後は暫く別行動する』と俊哉たちに予めチャットを送っていた。

これに関しては全国までに対策立てられたら困るのだろうと理解して貰え、承諾をもらっている。

例外は大介と弘人で、この二人は地方で終わってしまっているので同行可能である。とは言っても予定が合わない為同行できていないのが現状である。

 

「一応言っておくが……最近また女子絡みで噂立ち始めてるから、その辺気を付けろよ?」

 

「……また?俺が一体……」

 

――何をしたってんだ?と言いかけたところで、思い当たる節を二つ思い出してしまった。

まず一つ目が一度紗夜と二人で歩いていた時間があること。もう一つは結衣の胸に飛び込んでしまった際の移り香。

あり得るとすれば間違いなくこれしかないだろう。

 

「うわぁ……友希那たちに届いてねぇといいんだが……」

 

「友希那たちに届かなくても、周りの評判を修正するのが大変そうだよね?」

 

玲奈に言われて「勘弁してくれ……」と頭を抱える。後江は話しを聞いてくれる人が多いし、すぐに飲み込んでくれるから楽なのだが、問題は羽丘と花女(女子校二つ)である。

どちらも貴之が基本的に立ち寄らない場所である為、噂の先走りがしやすい。リサのように友人関係の多い知り合いのいる羽丘はまだ分からないが、花女は本当に軌道修正ができない可能性が高い。

――ちょっと怖くなって来たな……これから羽丘に行くというのに、貴之の感情に躊躇いが走ってしまう。

 

「まあ後でどうにかできるし、今は気にしない方がいいだろ」

 

「そうだな……」

 

大介に言われてようやく納得した貴之はハラハラした想いを抱きながら羽丘に向かうこととなる。

転校初期の頃と比べれば反応は薄いものの、それでもまだ注目を引きづっている様子があった。

興味深そうな目と何やら警戒しているような目の二つがあるので、俊哉の危惧は当たっていると考えた方がいいかもしれない。

 

「(今後は気を付けた方がいいかもな……)」

 

少々落胆していた貴之だが、向かう途中で『レーヴ』に戻る途中の結衣と瑠美を見つける。

 

「あれ?貴之さん今日は用事ですか?」

 

「行くには行くけど、その前に手伝ってくれる人を迎えに行ってくる」

 

ここ数日間『レーヴ』に直接行く日々が多かったので、そう問われるのもやむ無しだと感じた。

しかしながら己が決めた道を進み続けると言うのが分かって、結衣と瑠美は安心した様子を見せる。

 

「そういうことなら、私たちは先に待ってるね」

 

「ああ。それじゃあまた後でな」

 

互いに手を振ってからそれぞれの行き先へと歩みを進める。

羽丘の校門が見える所まで行けば、その横で待っている友希那の姿があった。

 

「悪い、待たせたな」

 

「大丈夫よ。私も今終わったところだから。こっちでいいの?」

 

「いや、今日は別の場所に行くからこっちだ」

 

友希那がファクトリーの方を指さしながら問いかけて来たので、貴之はそちらとは違う方角を指差して訂正する。

不思議に思いながらも、友希那は納得してついていくことにする。

 

「こっち側に新しくできたカードショップがあるんだ。人もあまり来ないし、こないだ言ってたユニットの練習には最適なんだ」

 

「なるほど……最近一人が多いと思ったらそういうことだったのね」

 

練習が終わってファイターたちの集まりを見れば毎回貴之がいないので気にしていたが、理由を知ることができて安心する。

少しの間歩いていると、貴之が行こうとしていた『レーヴ』にたどり着く。

 

「ここだ」

 

「こんなところにできていたのね……」

 

分かりづらそうと思ったのが友希那の感想で、貴之もそれに同意しながらドアを開ける。

 

「今日もお邪魔します」

 

「早かったね……って、湊さん?」

 

「……秋山さん?」

 

結衣は友希那を。友希那は結衣を見て驚く。二人とも羽丘の制服で、同じ学年だから何かはあると伺うことはできた。

 

「お前ら……知り合い?」

 

「知り合い……というよりも同じクラスなの」

 

「ついでに言うと、席が隣同士なの」

 

「あっ、そういうこと……?」

 

友希那は普段バンドのチームと行動するから、結衣はヴァンガードをやっているが店の手伝いをしているとまでは言っていない為、二人が驚く理由となっていた。

この為貴之が互いの事情を説明することになり、それでようやく二人は納得することができた。

 

「それにしても驚きね……貴之君が彼女さんを連れて来るなんて?」

 

「またその下りですか……」

 

――でも、本当にそうだったらどれだけいいことだか。否定せざるを得ない現状に貴之はうなだれる。

それと同時に今回こそ優勝しようと気合いを入れ直す貴之だが、友希那の方はそうもいかなかった。

 

「わ、私が貴之の……大丈夫なのかしら……?あぁ、でも……」

 

「……友希那?」

 

頬を朱色に染めながら、うんうんと悩んでいつつも満更でもない様子を見せる友希那を見て、貴之が目を点にする。

 

「本当に大丈夫ならどのあたりかしら?間もないくらい?いっそのこと……」

 

「お、俺は別にそれでもいいが……って、そろそろ帰って来てくれ……な?」

 

「(二人とも……もしかしてだけど……)」

 

――互いに好きで、互いにその気持ちに気づいてないの?貴之も頬を朱色にしながら友希那に呼びかけるのを見て、結衣は戸惑いながら推測を立てる。

その後少ししてようやく友希那の思考が現実に帰って来たので、貴之と友希那でファイトの準備を始めるのだった。




Roseliaシナリオの13話が終わりました。変更点としては……

・紗夜が距離感の変化を実感し、日菜への対抗心から自分との戦いに
・友希那とリサによるベランダ越しでの会話は今でも時々する
・自分の父親に笑って貰うに当たって、友希那はどうするべきかが見えている
・リサの気に掛ける人物が一人から二人に増えた

こんなところでしょうか。少しづつとは言え、確実に変化点が増えてきていますね。
このまま14話へ進むと『ヌーベルバーグ』に慣れていく為の展開が減ってしまうので、次回は貴之と友希那の二人によるファイト展開になります。
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