先導者と歌姫 -高みを目指して-   作:ブリガンディ

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メインストーリー21話から22話の前半です。

ヴァンガードでのバンドリのパックは予約が間に合わず、次の入荷が分からないとのことだったので、Roseliaデッキを作るべくデッキに必要な50枚+αを魂のバラ買いしてきました(笑)。その結果16000吹っ飛びましたが、後悔はしていません。

それにしても、『FIRE BIRD』を使った際にグレード3の友希那が得られるスキルと『ドラゴニック・オーバーロード』のスキル……ブシロードさん狙いましたか!?
カード見た時物凄いビックリしてました(笑)。

ヴァンガードifでは久々にミサキとシンさんが出てきましたね……やせ細ったシンさんを滅茶苦茶心配しました(汗)。ミサキの『じゃまー』の文字の位置は完全に狙ってましたね……(笑)。

ガルパピコの11話は……気にしたら負けな内容でしたね(笑)。みんなあの後帰れるんだろうか……?

また、『Wahl』はフラゲで購入しました。『Song I am』を中島由紀氏の言いつけ通りに聴いてみたら「なるほど!」となったので、まだ聴いてない方はこの方法で聴くのをオススメします。


パーティー19 開催、ガールズバンドパーティー!

予定を決めてから数日間、五バンドは自分たちの演奏する曲と、最後に代表の人たちが集まる曲の練習をしていく。

全て順調に行けるかと言われれば、必ずしもそうなる訳ではなく、一つの問題が発生する。

 

「白鷺さんからで、急な仕事が入ってしまったそうです」

 

「『何事もなく』……は難しそうだな」

 

このタイミングで千聖に急遽仕事が入ってしまい、予定をある程度ずらす必要が出てきた。

幸いにもイベントに参加できないと言う事態は避けられているので、そこの心配はしないで良いのは救いである。

 

「だからこそ、私たちでサポートしていかなくちゃね」

 

まりなの声に貴之も頷く。イベントを成功させる為にも、できることはまだ残っていたのだ。

今回のイベントでは、ポピパ、パスパレ、アフグロ、ハロハピ、Roseliaの順で演奏を行った後、最後に代表の人たちによる曲を行う予定にしているが、千聖の仕事の都合上、パスパレとアフグロの順番を変更しようと言う提案を紗夜が出す。

前回のミニライブとは反対に、今回はガールズバンドらしさの強いポピパからのスタート、その後に話題性、勢い、パフォーマンス、技術力と緩急を付けたものにしているが、今回のずらし程度ならそこまで問題にはならないと判断された。

提案に対して賛成の旨を蘭が告げてくれたこと、アフグロとパスパレのメンバーが反対しないことからこの提案は可決される。

 

「紗夜先輩……凄い手馴れてますね」

 

「生徒会に入っている都合上、こう言うことは結構多かったものですから慣れました」

 

──そこでの経験が役に立ったのなら何よりです。この答えを聞いた巴はなるほどと納得した。

この後は時間もないので、リハーサルを順番に行って解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「今日は最後まで手伝ってくれてありがとうね」

 

「いえ、残すところ今日と明日だけでしたから、大丈夫ですよ」

 

五バンドが解散した後。最後の確認を済ませた貴之はまりなに礼を言われる。

正直なところ、非常に充実した時間を貰えているので寧ろ自分の方が礼を言いたいところだが、それは野暮なのだろう。

 

「どうだったか?今までやってみて」

 

「友希那やみんながどんな風にバンドをやっているか知りたい……そう思って最初はここを選んだんですけど、今なら選んで良かったって思えますよ」

 

選んで正解だったと言われるだけでも、まりなに取っては非常にありがたかった。ミニライブ前の合同練習では人数比率もあって、無理をしていないかが不安だったことも大きい。

しかしながら貴之自身は意外にも平気で、それどころか一部の人とは友好関係を気づいている程順応している。貴之の人格はこの職場での適性が高かったのだろう。

今回は『ヴァンガード甲子園』の開催が決定してしまったので断念されたが、それが無ければ続けてもいいと思っているのを見る限り、貴之も仕事が楽しかったと見ることができる。

 

「限られた時間をやりきって、次の目標も見つかる……。それならここに来た意味はあったようだね」

 

二人で少し話していたところに、オーナーがやってきて声を掛けてくる。

彼女の表情は確かに笑みだが、どこか疲れた様子が見えていた。

 

「オーナー……大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよ──。と胸張って言えたら良かったんだけど、そろそろ歳に勝つのが難しくなって来たね……」

 

今日まで杖を使わず歩いていられたオーナーだが、日に日にそれが厳しくなっており、限界が近づいていた。

こうして手ぶらで歩いて居られるのも今月──良くても来月までが限界であり、そこまで来たらここのオーナーも引退するつもりでいる。

しかしながら、ここまで健康体を保ってきたのも日頃の賜物で、オーナーが如何に健康的な生活を送ってきたかが伺える。

 

「場所……移しますか?」

 

「いや、いいさ。長い時間杖を使わないでいたいなら、健康に気を遣うんだよ?」

 

無理をさせるわけにもいかないと感じた貴之も提案を出すが、それを断ったオーナーからの言葉に頷く。

目の前の人が送る言葉は、長い道を歩んできた故の経験から出されるものであり、非常に助けになるのだ。

 

「そう言えば、俺のことを以前『面白い目をしてる』って言ってましたけど、あれって一体どういう意味ですか?」

 

「あれかい?アンタ、他の同年代と比べて思いっきり前に進める割には年相応かそれ以上に落ち着いてるからね……。それが目から伝わってきたから、そう評したんだよ」

 

それを聞いてなるほど……と言いかけた貴之だが、オーナーの目から『もう一つは聞けそうに無いから言わなかった』と言う旨を感じ取ったので、やはり気づいているんだなと悟る。

オーナーと一対一や、『超越者への祝福(ストライダー・ギフト)』のことを知っている人とだけならまだいいが、今回のように何も事情を知らないまりながいるような状況ではおいそれと話す訳には行かない。

そこから後は友希那との関係で若者の青春話しでオーナーが『そんな時期もあったね』と懐かしさを感じた後、今回見つけた貴之の目標に対して一言大事なことを告げる。

 

「今度は()()()()()()()()()やりきるんだよ。いいね?」

 

「……はい!必ずやり切ります」

 

貴之が瞳に強い意志を宿し直したのを見て、オーナーは満足げに頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「今日は順番が少し変わるんだったよね?」

 

「アフグロとパスパレの順番が変更になるらしいぜ。多分急用が入り込んだな……」

 

やって来たイベント当日。受付の方でチケットの確認も済ませた八人は会場の中で今日のプログラムを確認する。

予想としては千聖の多忙さで、あまりバンド事情を知らなくとも大方察しできる内容であった。

建て直しが出来て暫くしたこのタイミングで演奏できずじまいになると最悪なのだが、ここは間に合うことを信じるしかないだろう。

 

「えっと……お約束が必要な順番は変わらないんだよね?」

 

「今回は変わらないぞ。そう言う意味では良かったのかもな」

 

ご定番のお約束が必要になるのはポピパとハロハピなのだが、幸いなことに両チームとも順番は変わっていない。

一応こんがらがってしまった時の為に催促をする準備をしていた俊哉だが、今回は念の為で済みそうだと分かって一安心だった。

彼らが確認している中、貴之はステージ裏で出だしが失敗しないように準備をしていた。

 

「……よし。これで問題無いな」

 

「うんうん。バッチリだね♪」

 

まりなからの太鼓判も貰い、今回も問題なくできたことに貴之は安心する。

ここまで来ると、貴之に残された仕事は最後の曲を行う際の再調整程度しか残っておらず、もうじき自分がここでバイトすることも終わりが近づいているのを意味している。

早かったな──と思い出にふけるのは後回しにし、時間も来たのでポピパの五人に一声掛けて開幕のブザーを鳴らした。

 

「この前も言ったけど、今回は最初から来るぞ」

 

「ポピパのお約束、覚えてるな?」

 

確認を取れば、全員が頷くのでその心配は無かった。

 

「ポピ」

 

『パ!』

 

「ピポ」

 

『パ!』

 

「ポピパパピポ」

 

『パ!』

 

以前は俊哉と竜馬以外は全員が乗り遅れてしまったが、今回は全く問題なしに乗っかることができた。

また、ライブが始まって少ししてから俊哉が全員して同じTシャツを着ていることに気付く。

 

「あれ、新しい衣装……とは違うよな?」

 

「今日の為に用意したとは思うけど……何だろう?」

 

梨花も何らかの意図があるだろうことは予想しており、次のチームが来れば分かるのではと結論を出す。

そうしてポピパの演奏が終わり、アフグロの番が来て五人が登場した時もポピパの五人と同じTシャツを着ていた。

 

「多分、今日の為に全員分同じのを作ったんだな……」

 

「異なるチームでも、バンドへの気持ちは同じ……なのかもしれないね」

 

竜馬がTシャツに関して確信し、一真が意図を考えるように、周りの人たちも少しずつ気付き始める。

ライブで伝わる熱も、それによって更に増すと言う相乗効果も起きており、観客側と演奏側の双方に楽しさとそこから来るドキドキを感じさせる。

イベントの熱が上がっていく中、早くも二バンド分の演奏が終わろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

時間は少々遡ってパスパレの出番まで15分前に遡る。ポピパの演奏が終わり、アフグロが演奏している最中で、かなりの盛り上がりを見せていたが、懸念していることが一つだけあった。

 

「千聖ちゃん……間に合うかな?」

 

花音が危惧している通り、この時間になってもまだ千聖がこちらに到着していないのだ。

まだギリギリ大丈夫な時間ではあるが、これ以上遅れると急遽順番変更が必要になるかもしれない可能性が出てきていた。

 

「一応もうすぐ着くって10分前には連絡来てるが……瀬田さん、どう思う?」

 

「その事なら心配はいらないさ。彼女は昔から、仕事に穴をあけるような人では無いからね……必ず間に合うさ」

 

ここで貴之が薫に確認を取ったのは、彼女と最も縁が深い人だからである。その薫が保証するのなら問題ないだろうと貴之は判断する。

以前話してもらったパスパレを抜けようとした選択肢も、仕事がもう来ない可能性があったからであり、来る以上はそこに穴をあけないそうだ。

 

「そう言えばさ、10分前に来た連絡って電車を降りてすぐ?」

 

「いや、駅を離れて商店街通りだったから、流石にもうそろそろ……」

 

「ごめんなさい。今到着したわ」

 

──来るはずだ、と言うよりも前に千聖の声が聞こえた。薫の言う通り、彼女は仕事に対して誠実であった。

 

「よかったぁ……間に合って」

 

「これで心置きなく演奏ができますねっ!」

 

当然、これから共に演奏するパスパレのメンバーは歓迎ムードだったし、彼女が間に合ったことで大きく安心する。

 

「安心するのはいいけど、一個忘れてたね……」

 

「そうでした……千聖さん。着替えたらすぐ本番になっちゃいますけど、大丈夫ですか?」

 

「ええ。その為にしっかりと練習しておいたから」

 

彼女だけ碌に最終確認をできないまま本番にいくこととなるので、そこの確認をしたが至って涼しい笑みと共に返ってきた言葉で安心する。

早速控室に向かって行き、五分程でTシャツへの着替えとベースの準備を完了させ、いつでも演奏が可能な状態となった。

そしてアフグロの演奏が終わったタイミングで無事交代し、そのままパスパレの演奏が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

こうして千聖が間に合ったことで無事時間通りにパスパレの演奏は行われ、アフグロとパスパレの演奏順が入れ替わったことに察しを付けていた人たちに最大の朗報と共に安心を与えた。

突然の予定変更も無いので演奏側も観客側の熱も冷めることは無く、更に増していく結果となり、千聖もしっかりと演奏を決めて見せた。本人が練習してきたと言った自信を伺わせる。

無事にパスパレの演奏も終わり、次はハロハピの番となる。

 

「次はまたお約束入るぞ」

 

「ハロハピのは、大丈夫だな?」

 

ポピパと同じくお約束が存在するチームなので、ここで確認を取るのは忘れない。

今回は全員が頷いているので、問題は無いだろう。

 

「ハッピー!」

 

『ラッキー!』

 

「スマイルー!」

 

『イェーイ!』

 

無事に全員で乗っかることもでき、ハロハピ側からは今回の為にまた新しいパフォーマンスが用意されていたりで大いに楽しませて貰うことになる。

ステージ上なら思いっきり動けることもあり、こころはパフォーマンスが許される範囲で可能な限り歌いながら動いて、来てくれた人を楽しませていたことを記しておく。これも彼女の信念と体力、そして意志がやり遂げさせたのだろう。

 

「おおっ!?友希那たちのTシャツ姿とか始めてみたかも……」

 

「確かに、知っている限りじゃ友希那は今日まともにその姿見たかもな……」

 

ハロハピの演奏が終わり、次はRoseliaの番になる。パスパレ以降もそうだが、全員が今回は同じTシャツを着ている。

これがバンドをしている時の楽しさや、イベントを成功させたい気持ちが皆一緒であることを示しており、全員が着ていれば十分に伝わる。

その抱いている気持ちは技術力最優先のRoseliaでも例外ではなく、自分たちの技術が生み出す音楽にその気持ちも乗せて歌うことで伝えに行く。

技術は元より持っている部分だが、楽しさとイベントに対する気持ちを乗せられるようになったのは、間違いなく他チームとの交流の賜物である。

今まではイベントに対する想いはあれど、それは『絶対に成功させる』と言う決意に近いものであり、『成功させたい』と言う気持ちとは異なってくるものである為、今自分たちが奏でている音は今までとは似ているようで違うものになっているはずだ。

 

「(ポピパの楽しさ、アフグロの勢い、パスパレのプロ意識、ハロハピのパフォーマンス、Roseliaの技術……)」

 

──それを全部合わせたら……こうなるよね?今日の締め括りに演奏される曲の歌詞を浮かび上がらせた香澄は一人、満足げな笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「もう次が最後かぁ……」

 

「あっという間だったわね!」

 

最後の曲を演奏するために、一度楽屋に集まって話し合っていた。

いつも以上に一体感があった、来てくれた人たちは楽しんでいた等、ライブをする側ではよく話す内容から、互いの演奏はどうだったかと言ったこの時しか話せない内容までもある。

 

「ところでさ、最後の歌詞はどうするの?まだ決まっていないよね……?」

 

「ええ。これが一番大事な曲で、最後の締め括りになる歌詞は何よりも重要なもの……これを今日まで決めないでいたものね」

 

集まっていた一番の理由であり、最後で最大の問題点だった。

今回のライブを通して出てくる言葉は多いのだが、一言で表そうとするとかなり難しくなってしまう。それが難点だった。

 

「(うん、やっぱりこれだ!)」

 

香澄が確信を抱いた笑みをしながら頷いたのが見え、歌詞が思い浮かんだのかを問えば頷く形で肯定が返ってくる。

 

「最後の歌詞は──『ドキドキで楽しい』……これしかないと思うっ!」

 

特に難しかったり、捻った言い回しではなく、いっそ清々しいほどストレートな歌詞を香澄は選んだ。

 

「けれど、そのストレートすぎる歌詞が一番いいのかもしれないわね?」

 

「来てくれた人たちにも、私たちの気持ちが伝わりやすいと思うのでっ!」

 

この選択は悪いわけではない。それどころか、今回作った歌詞を考えると変に捻る方が合わないし、この歌詞が非常に合っているのだ。

 

「確かに、あれこれ変に考えるよりは全然いいね」

 

「しっかりと伝えられるならその方がいいわよっ!とてもいい歌詞ね!」

 

「作った曲の歌詞にもピッタリだし、いいと思うよ♪」

 

歌詞に関しては全員が満場一致で賛成になり、最後の曲を演奏する為に代表のメンバーがステージに上がるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

*   *   *

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、戻って来たぞ……」

 

「メンバーが結構特殊なのかな……?ボーカルの子は全員出てるね」

 

ステージに戻ってきたメンバーの構成を見て、何かがあることに気付く。

恐らくその何かをする為に適任とされた人たちなのだろう。ボーカルはチームの代表だとも推測できた。

 

「皆さん、今日は来てくれてありがとうございますっ!」

 

香澄の感謝の一言に、観客側たちは歓声でその旨を伝える。全員が楽しんでいることは紛れもない事実である。

全員が同じTシャツで一体感を表したり、それぞれのチームの音によるそれぞれの良さを知ったりと、楽しめる要素はどこにでも存在していた。

 

「残念ですが、次で最後の曲になります」

 

彩からの告知に「えぇ~っ!?」と残念がる声が出てくるが、これもお約束に近しいものである。どんなものでも、楽しい一時が終わるのは寂しいのだ。

 

「次の曲はバンドの垣根を超えて、私たちで作った新曲です」

 

友希那から曲の出来た経歴を聞いて「おぉっ!?」と声が上がる。今日着ているTシャツの意味合いの一つはこれでもあるので、それが知れると非常に嬉しかった。

 

「このパーティーに来てくれたお客さん、それからあたしたち……全員が同じ気持ちになってくれていればいいなと思って作りました」

 

──その想いが届いてくれたら、嬉しい。蘭の言葉が着火剤となり、話しを聞いている人たちがその曲を演奏してくれと言わんばかりに歓声を上げる。

 

「それじゃあ、行くわよーっ!」

 

来てくれている人たちが待ちきれないのを察していたこころが合図を行い、その曲の演奏が始まる。

曲名は『クインティプル☆すまいる』。今回のイベントの為に集まったバンドが気づいた、『演奏している時の共通した想い』を詰め込んだ曲である。

この曲は自分たちの想いを観客に届け、全員で共有する為に難しい言葉は使われておらず、ストレートな歌詞が揃っていたり、早すぎる曲調だと伝わりづらいので少しゆっくり目の曲調にされていたりと、至る所にまで工夫を凝らしていた。

難しい表現は必要ない。ただ、自分たちが演奏を通して感じたことを奏で、歌えばいい。

このパーティーを通して感じたこと、『ドキドキで楽しい』──それが伝わることこそ、一番の成功なのだから。

 

「(今なら心から歌うことができるわ……この曲を)」

 

もちろん、その中には少し前まで思いつめた様子が多く、音楽を素直に楽しめなかった友希那も含まれていて、歌っている彼女は笑っていた。

 

「ありがとうございましたーっ!」

 

曲が終わった後の挨拶を聞き、全員が一斉に歓声を上げる。今までで一番大きいと断言できる声量だった。

 

「おい俊哉、こうなったらやるしかねぇよな!?」

 

「当たり前だろ?んじゃ早速行くぞ!」

 

──何をやる気なんだ?見ていた六人は疑問に思ったが、それは直ぐに分かることだった。

 

「「アンコール!アンコール!」」

 

『アンコール!アンコール!』

 

俊哉と竜馬が出した声が皮切りにそこらで『アンコール!』の声が響き渡る。

 

「まあやっぱりやるよな……」

 

ステージ裏で見ていた貴之もこれに関しては予想しており、それだけ来てくれたみんなが楽しんでいたんだろうことを確信する。

どうするのだろうと思いながらステージ裏にいる25人を見れば、もう早速話し合っている様子が見えた。

 

「みんな、まだ行ける!?」

 

「勿論よ。それで順番はどうするの?」

 

話し合った結果、最初のチームが演奏する曲を決めてステージに上がり、それと同時にまた大きな歓声が聞こえる。

全チームが再び一曲ずつ演奏する形になり、今回のイベントは大成功と言う形で収まった。




大方本章の内容が終わって来ました。今回の変更点としては、最後の曲を演奏している際に、友希那の独自が追加されたのと、途中で貴之、まりな、オーナーの三人による会話シーンを差し込んだくらいですね。

今行っているアンケートは本章が終了するまで行うつもりでいます。

次回はメインストーリー22話の後半を書いて本章を完結させたいと思います。
その後に没案となった紗夜がヒロインだった場合の話しの一部抜擢を書き、書き終わったらRoseliaメンバーによるヴァンガードファイトイベント、イベントストーリー『Neo Fantasy Online -旅立ち-』、アニメ1期のOVAにあった海のイベントorイベントストーリー『夏にゆらめく水の国』と書く予定でしたが……。
先日に発売したバンドリのパックのこともあるので、本章を書き終わったら一回だけ番外編として、バンドリのデッキを使ったファイトの話しを書こうと思います。
この話しに関してはストーリーとは関係無しの、そのデッキを使ったファイトの様子を一つ書いていくつもりです。

メンバーは担当者は友希那と……ボーカルの誰かを予定しています。各チームのグレード3は全員ボーカルですしね。

本章完了後に読みたいのはどっちですか?どちらを書くかでNFOイベントを書く順番が変動します

  • アニメ1期OVAの海イベント
  • 夏にゆらめく水の国
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