元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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藤森君、地味ーに将来屑になりそうとの意見が多い(笑) そんなことはしないので、大丈夫ですよ? 

なーんか、新作始めてから文字数が少ないんだよなぁ...... もうちょっと字数を、とも思うけど増えない。 まぁ、そこは追々......


第十話

「理樹くーん、はやくー」

 

「元気なもんだな...... 砂に足を取られやすいから気を付けろよー!」

 

夏、と聞いたら皆は何を思い浮かべるだろうか。 プールや海など水辺のレジャーだろうか。 なんで俺がそんなことを思うかといえば、現在進行形で海に居るからである。 来る一週間後に迫った海に出かける企画の下見ということで、八神家と共に俺も駆り出された。 初めての海と言うこともあり、あのはやてのはしゃぎようである

 

「主も初めての海だ、許してやってくれ」

 

「別に怒ってるわけじゃないさ」

 

肩に下がっているクーラーボックスを位置を直しながら、リインフォースに返事をする。 それにしても、それなりの広さなのに海水浴客がいもしない。 まぁ、バニングス家のプライベートビーチだ、誰かいても困るのだが

 

「ほらヴィータちゃん、そんなにはしゃがないで」

 

「はしゃいでねーよ!」

 

そんな声が聞こえ、そちらの方向を向くとヴィータとシャマルが何やら言い争っていた。 まぁ、ヴィータが一方的に言ってるだけなのだが。 それにしても、あんなにウキウキしながらはしゃいで居ないとは

 

「別にはしゃがしといてもいいんじゃないかシャマル、その分俺らでちゃんと見といてやればいいんだから」

 

「でも、ヴィータちゃんやはやてちゃんが怪我したらって思うと......」

 

「大丈夫だろう、私たちで見てれば」

 

「お前ら喧嘩売ってんのか!?」

 

俺たちでそんな風に話し合っていたのだが、ヴィータの目の前でしていたためか怒り出すヴィータ。 だが、はやてに呼ばれてすぐに機嫌を直してはやての方に行ってしまう

 

「・・・・・・本当に子供か」

 

「あははははは......」

 

「ま、まぁヴィータの話はいいとして、荷物を運んでしまおう」

 

「それなら私と神木でやっておく、お前たちは着替えてきたらどうだ?」

 

俺と同じ様に荷物を肩にかけやってきたのはザフィーラで、女性陣にそう言っていた。 顔を見合わせるシャマルとリインフォース、それに遅れてきたシグナムだったが何故か最後に俺の顔を見る

 

「なんだよ」

 

「いや、いいのかと思って」

 

「好きにしてくれ。 ザフィーラは済まないが頼む」

 

「心得た」

 

そう言って俺たちはさっさと砂浜の方に歩いて行ってしまう

 

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砂浜にパラソルを立て、そこにシートを引くと俺はさっさと寝転がる。 ザフィーラは仕事が終わると、さっさと守護獣の姿に戻り寝てしまった。 まぁ、ザフィーラは任務あけという話だったのでそのまま寝かせることにした。 俺も俺で寝不足気味のため、横になっていると眠くなる。 はやてたちが来るまでで少し寝るかとも思ったが、そうもいかないらしい。 そろりそろりとゆっくり誰かが近づいてきている気配がする。 まぁ、気配を消してないのでバレバレなのだが。 薄目を開けてそちらを見てみれば、水着に着替えたはやてがゆっくりとこちらに近づいていた

 

「あちゃー、バレてしもうたー」

 

「もうちょい気配と足音を消せ」

 

「理樹君じゃないから無理やろ」

 

シレっとそんなことを言って俺の隣に腰を下ろす。 海で泳いでくればいいものを...... 一応起き上がることにした

 

「なんや、寝ててもよかったのに」

 

「一応、な。 それにしても泳がないのか?」

 

目の前の海に目を向ければ、ヴィータがはしゃぎながらこちらに手を振っていた。 そんなヴィータを心配そうに追いかけるシャマル

 

「母親だな」

 

「シャマルにそれ言ったら駄目やで? んー、まぁ泳ぐのはもう少し後や」

 

そんなヴィータに手を振りつつ、答えるはやて。 それならいいかと、視線をはやてから海に戻す。 にしても、体をほぐすのは分かるのだが何故ラジオ体操? 海を目の前に、ラジオ体操を始めるシグナムとリインフォースを不思議に思いはやてを見れば、だらしない顔をしたはやてが。 なるほど、これが目的か。 一気に馬鹿らしくなり、俺はそのまま寝転がる

 

「ん? どうしたんや?」

 

「何でもねーよ。 それよりお前も海行って来いよ」

 

「ん、そやね。 ヴィータも呼んでるし」

 

はやてが立ち上がるのを確認し、俺は目を閉じる

 

「理樹君は?」

 

「パス。 元々水着も持ってきてないしな」

 

リフレッシュになると思ったんやけどな...... そか。 それじゃあ、私は行ってくるなー」

 

前半の言葉に聞こえないふりをする。 それはそうと

 

「ペンダント、外していけよ。 流石に金属だから、錆びるぞ。 それと、水着にあってるぞ」

 

「・・・・・・ちゃんと加工してあるから大丈夫や」

 


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