なーんか、新作始めてから文字数が少ないんだよなぁ...... もうちょっと字数を、とも思うけど増えない。 まぁ、そこは追々......
「理樹くーん、はやくー」
「元気なもんだな...... 砂に足を取られやすいから気を付けろよー!」
夏、と聞いたら皆は何を思い浮かべるだろうか。 プールや海など水辺のレジャーだろうか。 なんで俺がそんなことを思うかといえば、現在進行形で海に居るからである。 来る一週間後に迫った海に出かける企画の下見ということで、八神家と共に俺も駆り出された。 初めての海と言うこともあり、あのはやてのはしゃぎようである
「主も初めての海だ、許してやってくれ」
「別に怒ってるわけじゃないさ」
肩に下がっているクーラーボックスを位置を直しながら、リインフォースに返事をする。 それにしても、それなりの広さなのに海水浴客がいもしない。 まぁ、バニングス家のプライベートビーチだ、誰かいても困るのだが
「ほらヴィータちゃん、そんなにはしゃがないで」
「はしゃいでねーよ!」
そんな声が聞こえ、そちらの方向を向くとヴィータとシャマルが何やら言い争っていた。 まぁ、ヴィータが一方的に言ってるだけなのだが。 それにしても、あんなにウキウキしながらはしゃいで居ないとは
「別にはしゃがしといてもいいんじゃないかシャマル、その分俺らでちゃんと見といてやればいいんだから」
「でも、ヴィータちゃんやはやてちゃんが怪我したらって思うと......」
「大丈夫だろう、私たちで見てれば」
「お前ら喧嘩売ってんのか!?」
俺たちでそんな風に話し合っていたのだが、ヴィータの目の前でしていたためか怒り出すヴィータ。 だが、はやてに呼ばれてすぐに機嫌を直してはやての方に行ってしまう
「・・・・・・本当に子供か」
「あははははは......」
「ま、まぁヴィータの話はいいとして、荷物を運んでしまおう」
「それなら私と神木でやっておく、お前たちは着替えてきたらどうだ?」
俺と同じ様に荷物を肩にかけやってきたのはザフィーラで、女性陣にそう言っていた。 顔を見合わせるシャマルとリインフォース、それに遅れてきたシグナムだったが何故か最後に俺の顔を見る
「なんだよ」
「いや、いいのかと思って」
「好きにしてくれ。 ザフィーラは済まないが頼む」
「心得た」
そう言って俺たちはさっさと砂浜の方に歩いて行ってしまう
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砂浜にパラソルを立て、そこにシートを引くと俺はさっさと寝転がる。 ザフィーラは仕事が終わると、さっさと守護獣の姿に戻り寝てしまった。 まぁ、ザフィーラは任務あけという話だったのでそのまま寝かせることにした。 俺も俺で寝不足気味のため、横になっていると眠くなる。 はやてたちが来るまでで少し寝るかとも思ったが、そうもいかないらしい。 そろりそろりとゆっくり誰かが近づいてきている気配がする。 まぁ、気配を消してないのでバレバレなのだが。 薄目を開けてそちらを見てみれば、水着に着替えたはやてがゆっくりとこちらに近づいていた
「あちゃー、バレてしもうたー」
「もうちょい気配と足音を消せ」
「理樹君じゃないから無理やろ」
シレっとそんなことを言って俺の隣に腰を下ろす。 海で泳いでくればいいものを...... 一応起き上がることにした
「なんや、寝ててもよかったのに」
「一応、な。 それにしても泳がないのか?」
目の前の海に目を向ければ、ヴィータがはしゃぎながらこちらに手を振っていた。 そんなヴィータを心配そうに追いかけるシャマル
「母親だな」
「シャマルにそれ言ったら駄目やで? んー、まぁ泳ぐのはもう少し後や」
そんなヴィータに手を振りつつ、答えるはやて。 それならいいかと、視線をはやてから海に戻す。 にしても、体をほぐすのは分かるのだが何故ラジオ体操? 海を目の前に、ラジオ体操を始めるシグナムとリインフォースを不思議に思いはやてを見れば、だらしない顔をしたはやてが。 なるほど、これが目的か。 一気に馬鹿らしくなり、俺はそのまま寝転がる
「ん? どうしたんや?」
「何でもねーよ。 それよりお前も海行って来いよ」
「ん、そやね。 ヴィータも呼んでるし」
はやてが立ち上がるのを確認し、俺は目を閉じる
「理樹君は?」
「パス。 元々水着も持ってきてないしな」
「リフレッシュになると思ったんやけどな...... そか。 それじゃあ、私は行ってくるなー」
前半の言葉に聞こえないふりをする。 それはそうと
「ペンダント、外していけよ。 流石に金属だから、錆びるぞ。 それと、水着にあってるぞ」
「・・・・・・ちゃんと加工してあるから大丈夫や」