元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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お気に入りやUAが増えてて、ちょっと草生えた。 こんな作品ですが、これからもよろしくお願いします。

それと、アクション大好きっ子様、評価ありがとうございます


第二話

小学四年になったが特に変わったことはない、これは前にも言った通りだ。 いや、前に比べれば少し周りが騒がしくなったかもしれない

 

「はよー」

 

「理樹じゃん、おはよー」

 

去年の今頃は踏み台として活動していて、クラスメイトも騒いでいたものだが今はそんなことはない。 年明けから比べると随分騒がなくなったものだ

 

「おはよう、神木」

 

「おはよう」

 

「・・・・・・おはよう」

 

「嫌そうな顔するんじゃないわよ......」

 

「・・・・・・」

 

嫌そうな顔をするなと言われても、それはするだろうと思う。 いまや、あの時のことは気にしていない、という風にバニングスも月村も話しかけてくる。 俺としては関わるつもりはないと、あの時ハッキリ言ったのだが、話しかけられるからそのままずるずると、という感じか

 

「アリサちゃん、すずかちゃんオハヨー!」

 

「はやて、おはよう」

 

「おはようはやてちゃん」

 

「理樹君もおはよー」

 

「・・・・・・はぁ、何とかしてくれバニングス」

 

「無理」

 

「なんや理樹君、オハヨー!」

 

「・・・・・・おはよう」

 

人の腕に抱きつきながらおはようおはよう連呼するのは、はやてだ。 バニングスに何とかするように言うが、帰ってきたのは無理の一言。 いつものことなので、もはやバニングスも気にしていないようだ。 このやり取り、実は毎朝やっている。 最初の頃は俺もバニングスも注意をしていたのだが、いつのころからかやめた。 ある意味この執念はすごいと言うべきか...... 話はそれたが、はやては車いすを脱却し自分の足で普通に歩いている。 家族の看護のおかげというのもあるんだろうが、はやての努力の結果だろう。 俺もよく呼び出されたりしたが。 石田先生も、回復の速さに驚いていた。 まぁ、もともと闇の書の浸食が原因だったのだ、それさえなくなれば後ははやての努力次第、というわけだ

 

「理樹君は毎朝暗いなー」

 

「誰のせいだか」

 

「なんのことやら」

 

「わかってて言ってるんだから、はやてもたち悪いわね」

 

「なはは」

 

上機嫌に笑うはやてだが、笑い事ではない。 と、教室の空気が少し悪くなる。 ということは、アイツ等が来たのか

 

「おはよう」

 

「・・・・・・・おはよう」

 

フェイト・テスタロッサと藤森織(アイツ)の登場だ。 毎日引っ張ってくる関係で、フェイト・テスタロッサとアイツは腕を組んで登校することが多い。 腕を組んでいるというか、半ば引っ張られているというのが正しいが。 決着(アレ)いこう、酷い時は不登校だったアイツだが、その時にフェイト・テスタロッサが引っ張ってきてその時からずるずると、という感じだ。 フェイト・テスタロッサは天然だし、この頃はそうでもないが酷い時はそんなことを気にしている余裕がなかったアイツは空気が悪くなっていることに気が付いていない。 そもそも、クラス内の人気が落ちる一方だったアイツだ、そんなときにフェイト・テスタロッサが腕を組んで登校したともなれば、嫉妬が、ねぇ? 今もバニングスが注意しに行っているし

 

「直ると思う、アレ?」

 

「直らんだろうな、お前と一緒で」

 

「えー?」

 

はやての問いに答えれば、笑って誤魔化される。 期待はしていなかったが、こうも予想通りだとは。 ちなみに俺は、何故か許されている。 元々踏み台の演技をしているときに嫁だのなんだの言っていたのだ、今更である

 

「さーて、名残惜しいけど離れよか」

 

「おはようすずか、はやて。 ・・・・・・神木」

 

「おはよう、フェイトちゃん」

 

「うん、オハヨー」

 

「おはよう」

 

俺の時だけえらく溜めるが、一時期に比べれば全然である。 アイツは俺などに目をくれず、そのまま席に座ってしまう

 

「もう、織!」

 

そんなアイツの様子に、フェイト・テスタロッサは少し怒ったようにアイツの席に向かう。 これもまた見慣れた光景だった

 

「どうやった、アリサちゃん?」

 

「わかってるんでしょ?」

 

「ダメだったんだね......」

 

面白そうに聞くはやてだが、バニングスはその様子を見てヤレヤレみたいな表情だ。 月村もそんな様子に、何時ものように返事を返すだけだ

 

「お、おはよう」

 

「ん? なのはか、おはよう」

 

「う、うん......」

 

いつの間にか来ていたのか、なのはが俺に挨拶をしてくる。 ・・・・・・いまだに少しぎこちない。 俺は普通に話しているつもりなのだが、なのははいまだに記憶のことを気にしているのかどこかぎこちない。 ちなみにはやてやアリシアに言わせれば、俺もぎこちないそうだ。 どこがそうなのか、俺にはよくわからないが

 

「それで、俺に何か用か?」

 

「な、なんで?」

 

「いや、何時もなら俺とあいさつすると同時にバニングスたちの方に行くから。 今日はなかなか行かないし、何か用でもあるのかと思ってな」

 

「えっと、その......」

 

「別に朝のHRまでは時間がある、ゆっくりでいいからな」

 

・・・・・・毎朝のことなのだが、まぁ視線がうざい。 クラス全体がそうなのだが、特にバニングスたちの視線が。 見世物じゃないぞと周りを睨むが、バニングス達の生暖かい視線は変わらない。 すごく腹立つ

 

「その、お兄ちゃんたちがね?」

 

「・・・・・・あぁ、呼び出しか」

 

呼び出し。 あの花見以降、俺の日課に加わった修行だ。 あの花見、親たちはもちろん参加していた。 当然、なのはの家族たちも。 なのはの落ち込みが俺にあると予測を付けた兄は、俺を道場に呼び出すようになったのだ。 ちなみに母親である桃子さんは、俺が何をやったのか知っている。 レイジングハートが映像を見せたそうだ。 特に言われることはなかったが、一言だけ『これ以上、なのはを悲しませないでね?』 と笑顔で言われたのは記憶に新しい。 その時の雰囲気というか、オーラというかすさまじかった。 それに、目が笑ってなかったし

 

「う、うん、ごめん......」

 

「いや、伝言わざわざ悪いな」

 

「・・・・・・」

 

俺がスケジュールを思い出していて黙ったのを怒ったのと勘違いしてきたのか、謝ってくるなのは。 俺はそれを否定し、礼を言って頭をなでる。 生暖かい視線がより一層に温かくなった気がするが、無視しとく。 その頭をなでるのは、担任が入ってくる直前まで続いた

 

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