元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第二十二話

~なのは視点~

 

「もう少しで予定地点です」

 

『目標は予定通りの進路でそちらに向かっている、その場で待機して捕縛を』

 

「「了解!」」

 

理樹君がはやてちゃんの救援に向かい、今回の騒ぎの説明をクロノ君からされた。 少しニュースにもなっていたけど、廃車場からのトラックなどの盗難。 それは、ピンク髪の女子高生のお姉さんが起こしたものだった。 理樹君には事前に伝えられてたみたいだけど...... 

 

『それと、神木やはやてからの追加情報だ。 彼女たちが使う能力だが、こちらの魔法と相性が悪い。 魔法の使用は最小限、もし戦うことになれば一撃で気絶させるように、とのことだ』

 

「ど、どういうことクロノ?」

 

理樹君のことを考えていたら、クロノ君は通信を切らずに追加情報を出していた。 魔法との相性が悪い? 私とフェイトちゃんは顔を見合わせ、フェイトちゃんがクロノ君にそう質問する

 

『詳しくは分からないが、魔法を解析するらしい。 実際、はやてやリインフォースはそれが分からず苦戦したようだ。 だから魔法の使用は最低限、決めるなら一撃で、だ』

 

「「了解!」」

 

はやてちゃんやリインフォースさんが苦戦、そう聞いて私とフェイトちゃんは気を引き締める。 フェイトちゃんには上空で待機してもらい、私は地上から。 そしてもう一人、織君はバックアップということで隠れてもらっている。 織君が容疑者のピンク髪の女子高生のお姉さんを見てから、ちょっと様子がおかしかったけど大丈夫なんだろうか? フェイトちゃんは大丈夫って言ってたけど......

 

「マスター」

 

「うん、ありがとうレイジングハート」

 

少し考えるのに集中していた私を引き戻してくれたのは、相棒であるレイジングハート。 遠くだけど、トラックも見える位置まで来ていた。 それを教えてくれたんだと思う。 気持ちを切り替え、今は目の前のことに集中する。 魔法は最小限と言われたけど、車や重機などを破壊して止めるわけにはいかない。 なので、タイヤをバインドでロック。 横転したら大変だからレイジングハートに計算をしてもらい、適切なタイミングでバインドをかける。 少し危なかったけど、ピンク髪の女子高生のお姉さんも止まったみたいだった。 上空で待機していたフェイトちゃんに目配せをしつつ、ピンク髪の女子高生のお姉さんもバインドで拘束しておく

 

「時空管理局です、そのまま動かないでください」

 

フェイトちゃんがバルディッシュを構え、ピンク髪の女子高生のお姉さんに近づいていく。 何とかうまく拘束できたけど、気は抜けない

 

「フェイト・テスタロッサちゃんと、高町なのはちゃん」

 

「貴女は、私たちのことを」

 

私たちの名前を知っていた。 その事実に少し驚きはしたけど、はやてちゃんのことを襲った人と共犯なら知っていてもおかしくない。 そう思ってデバイスを構える。 直後、重機が変形して私に銃口を向けてくる。 攻撃は地面をえぐるけど、魔力を少し解放し、すぐに視界を確保する。 ピンク髪の女子高生のお姉さんは街頭に飛び乗っていた。 バインドが一瞬で外された。 バリアジャケット? のようなものに変身すると同時に指パッチン、直後私のいる地面が盛り上がる。 失敗した!そう思ったときには、ワイヤーに拘束される。 引きちぎろうにも、このワイヤー硬い!ワイヤーを何とか引きちぎろうとしつつ、フェイトちゃんの方を見ると、戦闘が始まっていた。 あのピンク髪の女子高生のお姉さん、フェイトちゃんに何か言ってる? 少し離れているから内容までは聞き取れないけど、フェイトちゃんの動きが少し鈍ってる

 

『フェイトちゃん!』

 

シューターを展開しつつ念話でフェイトちゃんに呼びかけると、こちらの意図を理解したのか頷いてくれる。 シューターを発射しつつ、バインドの準備。 決めるなら一撃で、その言葉を思い出し。 砲撃の体制をとる

 

「非殺傷スタンモード」

 

『織君もバインドをお願い!』

 

私とフェイトちゃんのバインドは一度使った以上、解析されてる可能性がある。 長期戦は不利、織君に頼んでバインドを追加する

 

「エクセリオン、バスター!」

 

チャージ時間はなかったけど、その分の威力不足を補うためにカートリッジを一発使ったエクセリオンバスター。 過剰ともいえる攻撃だけど、多分。 土煙が晴れるけど、ほとんど無傷だった

 

「んもー!話の途中なのに!」

 

そう言うと同時に使っていた剣を空に投げると、二つに分裂する。 剣を両手に持ちながら突風を起こし、フェイトちゃんに向かっていく。 フェイトちゃんは突風を防ぐために目を閉じてしまう

 

「フェイトちゃん!」

 

急いで助けに行きたいけど、ワイヤーは切れずそれどころか変形した重機は私に向かってきていた。 織君はさっきから念話をしても応答がないし

 

「マスター!」

 

レイジングハートの声に反応し前を見上げれば、ショベルカーのバケットが私を押しつぶすように迫っていた。 咄嗟にプロテクションを展開して押しつぶされるのは阻止したけど、真っ暗で何も見えない

 

「レイジングハート、外の戦闘は?」

 

「継続...... いえ、フェイトさんに何かお願いしているようです」

 

「織君は!?」

 

ちょっと力が増してきた。 これは、どうにかしないとまずい

 

「いまだ待機場所から動いていません」

 

「・・・・・・もう!!」

 

魔力消費が激しいからあまりやりたくなかったけど、織君は動かない。 なら、私がやるしか!

 

「レイジングハート、バリアジャケットパージ!!」

 

「了解、パージブラスト」

 

瞬間、バリアジャケットをパージしその余波で、ワイヤーは切れ、バケットも吹き飛ばす。 さっき見た感じだと、魔法は解析されていると思ってもいいと思う、レイジングハートも同じ考えみたいだし。 なら、これで!シューターを発射するけど、普通のシューターじゃない、これは閃光弾!驚いたみたいだけど、それで終わりじゃない!さっき引きちぎったワイヤーの中で一番長いのを手に取り、ピンク髪の女子高生のお姉さんに向かって振りかぶる

 

「てぇぇぇぇい!!」

 

上手く巻き付いた!からの

 

「せぇーの!!!」

 

思いっきり振り回す。 ちょっと力強くなっちゃったけど、問題ない、はず

 

「な、なのは!?」

 

「大丈夫だったフェイトちゃん?」

 

「う、うん。 大丈夫ではあったけど......」

 

バリアジャケットを修復しつつ、ピンク髪の女子高生のお姉さんに近づく

 

「な、なんて力......」

 

「何を話していたかわかりませんけど、家のフェイトちゃんは優しい子なので、いじめないで上げてくださいね」

 

「力になれるように頑張りますから。 話、聞かせてください」

 

「二人ともすごいのね......」

 

そう言われて、嬉しいは嬉しいけどなんか複雑な気持ちだった

 

「でも」

 

拘束が甘かったのか銃を向けてくるピンク髪の女子高生のお姉さん。 だけど、そのくらいは予測していた。 レイジングハートを使い、銃ごと弾く。 そんなに強く弾いたわけじゃなかったけど、銃は明後日の方向に飛んでいってしまう

 

「キリエ、やっと見つけました」

 

「アミタ」

 

飛ばしたのは私じゃなかったみたい

 

なのは視点 end

 

 

 

 




なのはがワイヤーぶん回しを目撃したちょっとした主人公視点

「アレじゃあマジカルじゃなくて、フィジカルじゃね?」

「いやまぁ、身体強化の魔法は使ってますから、一応はマジカルかと。 あと、それはなのはさんの前では言ってはいけませんからね、マスター」
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