元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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少し更新速度落とします、一応Detは終わらせるつもりですので。 それ以降は、ちょっとわからないですかね......


第二十四話

『夜天の書は敵の手に渡ったか......』

 

「すまん、油断しすぎだった」

 

『いや、今回の件に関しては僕たちに不手際だ、すまない』

 

モニターに映るクロノはこちらに頭を下げていた。 今回の件、高速道路上でのはやて襲撃及び、キリエ・フローリアン捕縛に関してだ。 はやての襲撃の方は俺が増援に入ることで抑えたが、キリエ・フローリアン捕縛の方は失敗だった。 あの機動外殻とかいうやつの自爆に巻き込まれ、それが終わるころには夜天の書ははやてから奪われていた

 

「この借りは必ず返させてもらうがな」

 

『それはもちろんだ。 それはそうと、君のデータは大変役に立ったと技師たちが喜んでいた』

 

「役に立ったようで何よりだ」

 

役に立ったというのは、戦い中に収集していた機動外殻のデータのことだろう。 再生速度、学習能力、攻撃の脅威度。 その他細かいデータを、戦闘中に取っていたのだ。 あれぐらいの大きさはないものの、アレと同じ様なものが出てこないとは限らない。 実際、重機型の機動外殻はそんなに時間も必要としないのはアミタさんも言っていた。 流石にあれぐらいの規模ともなれば、それなりに時間は必要なようだが

 

「新型装備の方は?」

 

『装備の更新、改修は二、三時間で終わるそうだ。 ただ、フェイトのバルディッシュは時間がかかるようだが』

 

「ならなのは達は休ましとけ。 俺とリインフォースは二人、イリスと呼ばれる少女とキリエ・フローリアンの捜索に当たる」

 

そう言ってベランダから飛び立とうとすれば、クロノから待ったの声がかかる

 

『待て待て待て、確かに捜索は大事だが君の方も更新と改修だ』

 

「必要ない。 俺には直死の魔眼(コレ)があるからな」

 

『それでも、だ。 自爆なんかもあるかもしれないんだ、ディフェンサーくらいは持っていけ』

 

「・・・・・・了解」

 

『さて、個別の報告はこんなものにしよう。 ぶっちゃけ、報告を個別に受けるのが面倒だ』

 

「お前ホントぶっちゃけるよな......」

 

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『さて、情報の共有はこのくらいで大丈夫か?』

 

「「はい」」

 

クロノが個別に報告を受けるのが面倒(半分ぐらいは本気)とのことで、今回の件に関しての合同の報告会が行われた。 と言っても、どっちの件もかかわっていた俺からすれば目新しい情報はない。 合同の報告会が終われば、これからについてだ。 イリス、キリエ・フローリアンの捜索はツーマンセルで探すこととなった。 と言っても、目標の反応はないし、しらみつぶしに探すことになるのだが。 時間を決め、交代で休みを取ることとなった。 後は、そうだな。 ユーノが後程合流することぐらいだろうか

 

『こんなところか?』

 

「だろうな。 装備に関しても、更新が終わり次第順次受け取りになる。 それじゃあ、捜索隊は捜索を。 先に休憩をとる方は休憩を。 解散」

 

それぞれが準備のためいったん、この場を後にする。 俺は

 

「なのは」

 

「えっと、何かな理樹君」

 

「とりあえずちょっと来い」

 

なのはの手を引いて、ベランダへと連れ出す。 というのも

 

「キリエ・フローリアンの件、気にしてるのか」

 

「・・・・・・にゃはは、やっぱり理樹君にはわかっちゃうんだね」

 

気が付いたとは言っても、報告会の時ちょっと表情が沈んでるように見えただけだ。 本当は放っておいてもよかったのだが、まぁ、心配だったのだ

 

「助けなきゃいけない人を助けられなかった、そう思っているのか」

 

「うん....... 確かにキリエさんがやったのはいけないことだけど、その想いは本物だった。 こんなことになる前に、違う形で協力できたんじゃないかなって」

 

「・・・・・・協力は確かにできたんだろう、それを彼女が求めればな。 いや、こんな形で求めなければな。 管理局を通じて、俺たちに要請をしてもよかったわけだしな」

 

そう言いながら、空を見上げる。 相変わらず星々が輝き、夜空は綺麗だった。 それにしても、おかしな話だ。 俺がこんな話をするなんてな、自分のことを棚に上げて

 

「うん......」

 

「まぁ、()がないわけじゃない。 なら、今回が駄目でも次で助ければいい。 そうだろう?」

 

視線を空からなのはに戻し、なのはの頭をなでつつ問いかける。 少し驚いたようだが、徐々に決意が固まった顔をして返事をする

 

「うん、そうだね。 にゃはは、アリサちゃんにも元気づけられたけど、理樹君にも元気づけられちゃった。 それじゃあ私、いくね!」

 

「あぁ」

 

どうやら、今回は放っておいてもよかったようだ。 まぁ、流石親友というか。 ともかく、なのはがそう決めたのなら俺も気合を入れないさないとな

 

「理樹君」

 

俺がそんなことを考えていると、元気よく歩き出したなのはが不意に足を止める

 

「ありがとう」

 

そう俺に伝え、また歩き出していく。 その言葉に俺は少し面食らったが

 

『神木』

 

「ん? なんだクロノ」

 

クロノからの呼び出しのようだ

 

『アミティエ・フローリアンの調書を』

 

「あー、了解」

 

すっかり忘れていた。 彼女の希望ということもあり、俺が調書を受け持つことになったのだ。 アミタさんを探せば、部屋のソファーで座っていた

 

「すみません、お待たせして」

 

「いえ、気にしてませんよ。 それにしても、なのはさんと仲、いいんですね」

 

アミタさんは悪気はないのだろうが

 

「そう、見えますかね」

 

俺はついそう答えてしまう。 アミタさんは不思議そうな顔をしていたが、肯定していた。 アレだけ傷つけて、なんて言葉もよぎったがそれでも、みんなに求められここに居ると決めたのは、ほかならぬ俺自身だ。 くだらない考えを追い出し、改めて調書を開始することにした

 

「それでは調書を開始します。 ここでの会話は録音され、証拠として残りますのでそこだけご理解ください」

 

「はい」

 

背筋を正すアミタさんに、俺もつられて背筋を正す

 

「それでは、貴方のお名前を」

 

「アミティエ・フローリアンと申します。 良ければアミタ、とお呼びください」

 

----------------------------------------------------------------

 

改めて分かったことだが、やはり惑星エルトリアは存在しなかった。 調書中、別口の通信でエイミィさんがそう語っていた。 永遠結晶については、リインフォースから。 手元に夜天の書がないから詳細までは分からないが、やはり記憶にないとのこと。 ただ、夜天の書にも厳重に封印されている区画もあり、もしかしたらそこにデータが眠っているのではないかとのことだった。 そして、一番クロノたちを驚かしたのはフェイト・テスタロッサや闇の書事件だ。 キリエ・フローリアンが事前になのは達のことを調べたのは知ってはいたが、事件の詳細はこちらの世界と大きく異なっていた。 プレシアさんとアリシアは次元の海に沈み、リインフォースは空に帰っていた。 だが、俺は特に驚かなかった。 だって、()()()()()()()()()()だったからだ。 俺がプレシアさんと契約せず、アリシアを救わなければ。 聖杯をリインフォースにあげなければ。 他にも様々な要因があるだろうが、一番は俺やアイツがいなければ、だな

 

「だからこそ、キリエの情報になかった貴方に驚いたんです。 貴方は本当に、何者なんですか」

 

「・・・・・・」

 

調書も終わり、今回の事件に関しての協力を取り付けたアミタさんが俺に向かってそう言ってくる。 前にも言われたが

 

「本来なら存在しなかった存在。 まさにイレギュラー、ですかね」

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