元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第二十九話

イリス捕縛組と合流するために飛んでる最中に気が付いたが、ユーリと呼ばれた少女を倒した時から黒い柱の活動は止まっていたらしい。 まぁ、それにしても所狭しと生えているのだが。 それを見て、思わずため息をついた俺は悪くないと思う

 

「理樹君、どうしたの?」

 

「あー、この惨状後始末が面倒だと思ってな」

 

そう言いながら、視線をなのはから海に向ける。 するとなのはも俺のため息をついた理由がわかったのか、苦笑していた

 

「にゃはは、確かに大変そうかも。 フォーミュラカノンなら広範囲うち消せるし、私も手伝うよ?」

 

「何発撃つ気だお前は...... まぁそれよりも、今はイリスの捕縛だ」

 

戦闘音が聞こえてきたということは、もうそろそろイリスの捕縛組と合流するということだ。 気を引き締めてそう言えば、なのはも同じように前を向いたようだ。 状況はこちらの方が優勢なのは当たり前なのだが、どうも捕縛はまだできていないらしい。 まぁ、バインド系が使えないし仕方ないと言えば仕方ないが。 即席の連携がうまく行っていないようである。 なので、俺が指示を飛ばす

 

『リインフォース指示通りに動いてくれ。 はやてはアミタさんとキリエさんを一時的に退避させて、魔法の準備』

 

『頼む』

 

『理樹君!? そっちはもう終わったんかいな』

 

『話は後だ、はやく捕縛してこの件を終わらせるぞ』

 

はやてが驚いた様子でキョロキョロしているが、指示を飛ばす。 リインフォースはこちらの指示通りに動いてくれているため、とてもスムーズだ。 ただ、攻撃する人数が減った分イリスにも余裕があるようだ。 早めに決めなければ

 

『離れて、そこから動かさないように遠距離で頼む』

 

『ストライクカノンを使わせてもらう!』

 

「なのは、行けるな」

 

「うん、任せて。 フォーミュラカノン、フルバースト!!」

 

いや、別にフルバーストでなくてもよかったのだが。 結構距離もあったため、俺たちはばれておらずイリスに攻撃が直撃する。 だが、そこで手を緩めはしない

 

『はやて、捕縛準備!』

 

『了解や!』

 

結界で空間を固定し、一部分だけを残し呪相、氷天を使ってそのまま氷漬けにする。 そして結界の上から、はやての魔法で氷漬けにする。 これで逃げようとしても逃げられまい。 と言っても、なのはのフルバーストが直撃した時点で抵抗らしい抵抗を見せないが。 一応警戒しつつ、イリスに近づく

 

「抵抗はやめて大人しくしろ、イリス」

 

「ふん、したくても出来ないわよ」

 

どうやら減らず口は言えるほどにはまだ余裕があるようだ

 

「これで私の復讐も終わりってわけね」

 

「ユーリと言う子も、無力化してこちらで保護してるからな」

 

そう言って背負っているユーリを見せれば、特に驚いた様子もなく見ていた。 まぁ、俺となのはがここに居る時点で察しはついていただろうが

 

「殺さず無力化、そんなことをやってのけるとは驚きだわ」

 

「口が減らないやつだな」

 

「んっ......」

 

イリスとの会話もそこそこに、イリスの輸送をどうしようか考えていると背中から声が聞こえてきた。 身じろぎもしているし、どうやら起きたみたいだ

 

「あれ、ここは?」

 

「起きたみたいねユーリ」

 

「イリス!? 何でそんな姿に!?」

 

「捕縛する際にこうしただけだ」

 

「え? わわっ!?」

 

正直後ろで騒がれるのはたまらないと思い、声をあげれば急いで背中から降りるユーリ。 一応、周りにはなのはやはやて、リインフォースやアミタさん、キリエさんがいるためすぐにでも捕縛ができる

 

「さて、ノリノリで氷漬けにしたのはいいがどうやって移送しようか」

 

「いや、そこら辺考えて指示出したんやないの?」

 

「ともかく捕縛が最優先だったからな」

 

ユーリが離れたことで自由になったのでどうするかを言ってみれば、はやてからは呆れたような答えが返ってきた。 他の奴は苦笑いしているが

 

「抵抗なんかしないわよ」

 

「信用できるとでも?」

 

イリスがそうは言ってきたが、信用できるはずもなく

 

「そ、そこまで言わなくても」

 

「言っておきますけど、貴女も事情聴取しますからねキリエ・フローリアンさん」

 

「・・・・・・」

 

アミタさんは険しい顔をしていたが、流石に最後の捕縛を手伝ったからと言ってチャラになる話ではない。 それが分かっているから、アミタさんも何も言わないのだろう

 

「あ、あの、今回はすみませんでした!私がもっとしっかりしていれば」

 

「あー、まぁ、とりあえず話はあとで聞こう」

 

こうして、長かった事件も幕を閉じた

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