元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第三十三話

「すみません、事情聴取大丈夫ですか?」

 

「神木さんですか? 大丈夫ですよ」

 

テントの前から声をかければ、アミタさんから返事をもらったので中に入る。 中に入ればキリエ・フローリアンは俯いていて、アミタさんはその横に座っていた。 あんなことがあって落ち込んでいるのは分かるが、こちらも仕事なので気にせずに座る。 まぁ、面倒だが

 

「さて、アミタさんからどこから来たかは聞いてますし、目的を改めて話してもらいましょうか。 キリエ・フローリアンさん」

 

「・・・・・・私の目的はパパの病気の治療と惑星エルトリアの再生よ」

 

「そのために必要だった夜天の書を借りる、もし無理なら奪うために来た、と」

 

縮こまるキリエ・フローリアンだが、俺は事実を話しているだけだ。 そんなキリエ・フローリアンに気付かないふりをして、話を続ける

 

「アミタさんによれば事前にこっちのことを調べてきたとか。 その時に管理局のことを知っていたのなら、管理局を通してこちらに話を付ければよかったのでは?」

 

「それは!管理局なんて信用ならなかったからで」

 

「それについては同感ですが、情報を引き抜くほどの腕を持っているんですから、管理局を通さずともこちらにコンタクトをとることは可能だったんじゃないんですか?」

 

「・・・・・・」

 

反論するために顔を上げたキリエ・フローリアンだったが、俺がそう言うと顔を再び下げてしまう。 まぁ、仕方ないか。 少しアミタさんの視線も厳しくなってきているところだし、ここら辺でやめておこう

 

「次の話ですが、工事現場や廃車工場などから重機やトラックなどを盗んだのは全部貴女とイリスということで間違いないですかね?」

 

そう言って俺はモニターを起動し、今回被害にあった工事現場や廃車工場の分布図を見せる。 一応クロノたちが集めた情報だが、間違いがあっても困るので確認してもらう

 

「そう言えばアミタさんのバイクもそこらへんに捨ててあったのを直したんでしたっけ?」

 

「えっと、すみません」

 

「あぁ、別に怒ってるわけでも咎めてるわけでもないですから。 確認です。 場所とかって覚えてますか?」

 

「ただ道路にポンと置いてあっただけだったので......」

 

「・・・・・・それ、本当に捨ててあったんですか?」

 

「も、勿論ですよ!それに紙が貼ってありましたし」

 

そう言ってその貼ってあったと思われる紙を見せてくるアミタさん。 その紙を受け取り見てみる。 あぁ、うん、確かに回収できないってなっている紙だが、何故燃えるゴミの日に出したんだこの廃棄者......

 

「ありがとございます。 それで、キリエ・フローリアンさんの方はどうですか?」

 

「間違いないです」

 

「話に来たって割りには、あの変形した重機の数多かったですし本当に話し合いに来たのやら」

 

「っ......」

 

「神木さん、それ以上は怒りますよ?」

 

「気になったもので。 まぁ、俺たちも人のことは言えませんけど」

 

モニターを閉じつつ呟いた言葉だったのだが、聞こえていたようだ。 別に聞かせるように言ったわけではないのだが

 

「それで、二手に分かれて夜天の書の確保は無事成功。 その後はあの戦闘と。 そう言えばあの機動外殻の材料って何だったんですかね?」

 

「それは、重機や廃車を持っていくときに一緒に鉄くずを」

 

「誰の命令で?」

 

「それは、イリスの」

 

「なるほど、最初からイリスはオールストンシーを襲うつもりだったわけか」

 

聞きたいことは聞けたので、聴取を終わりにして立ち上がる

 

「イリスは!イリスはどうなるの」

 

「・・・・・・驚いたな、そんなことを聞かれるなんて。 どうもこうもない。 今回の件、貴女の信用ならない管理局に流れれば想像なんて難しくないはずでしょう?」

 

「そ、れは......」

 

「なので今回の事件にかかわるデータなどはすべて破棄。 貴方達はもとの世界に帰ってもらいます」

 

「え?」

 

「事件自体をなかったことにする、それが俺や俺の上司のクロノが下した判断です。 流石にリンディさんなんかには話を通しますが」

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