元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第三十四話

「とりあえず聴取のまとめはこんなもんで、今度は被害まとめか、肩凝るなぁ......」

 

「それを私の前でやるのは嫌味かしら?」

 

「お前の監視ついでだよ」

 

「あはは......」

 

流石に局員にずっと監視させておくのも可哀想ということで、変わったのはいいが仕事は山盛りだ。 まぁ、なのはとかはやて、フェイト・テスタロッサなどを待機させずにこっちに動員すれば済む話なのだが。 そんなわけで監視ついでにイリスの前で仕事をやっていたのだが、文句の多いやつである。 ディアーチェ達はまだしも、ユーリは割と自由にここら辺を歩かせている。 危険なウイルスは殺したし、本人の意思じゃなかったのも大きいから他の局員も何も言わないのだが。 そんなくだらないことを話していると、このテントに近づく気配がする

 

「マスター、ご飯持ってきましたよー」

 

「玉藻だったか、ありがとう」

 

多分、オールストンシーの泊ってるホテルで出たのをそのまま持ってきてくれたのだろう、そもそもそんな時間なのも気が付かなかったが。 道理で肩がこるわけだ

 

「あら、なんか氷漬けにされてる人が」

 

「ぶっ飛ばすわよ」

 

「ふん、やれるものならやってみればいいんじゃないですか?」

 

何故か玉藻はイリスと仲が悪い。 というよりも、イリスは誰にでもかみつくか。 玉藻は札を持ちながら威嚇してるし、イリスは動けないにもかかわらずそんな玉藻を睨みつけている

 

「玉藻、仕事を増やさないでくれ。 飯は有り難いが、他の三人は?」

 

「あぁ、それなら問題ありませんよ。 ハサンさんとマシュが手伝ってくれましたし」

 

「こいつらの分は?」

 

「リリィさんがそのうち......」

 

「目をそらすな」

 

まぁ、なんというか、リリィは相変わらずのようだ。 どうやらマシュとハサンも食事を持ってき終えたようで、テントの中に入ってくる

 

「マスター殿、初代様のお力を使いになったそうですが、お体の方は?」

 

「バッキバキだ。 なんとか耐えられたが、身体は鍛え直しかもな。 どちらにしろ、今回の戦闘の傷が完全に癒えてからだな」

 

「私たちも戦闘に参加できればよかったのですが......」

 

「あの聖杯から直接バックアップ受けてるリインフォースさえ浸食されてたんだ、仕方ないさ。 それに、お前らがホテルを守っていてくれてたからこそ全力で戦えたわけだしな」

 

苦笑しつつそう言えば、顔を伏せるサーヴァント達。 こんな雰囲気にさせたいわけじゃないかったのだが、ままならないな。 そんなことを考えていると、遠慮がちに服の袖が引っ張られる

 

「すみません、私のせいで」

 

「いや、そこの奴のせいだから」

 

俺がイリスを指させば、そっぽを向くイリス。 おうおう、自覚があるのはいいことだ

 

「でも」

 

「でもも何もない。 今回奇跡的に死亡者はいなかった、それでいいだろう」

 

頭に手を置き、そのまま数度撫で食事を再開する。 早く書類を処理しないと、今日中に終わらないからな。 さすがに、こんなもの数日間引っ張りたいと思わん

 

「ふぅ、食べた食べた。 わざわざ悪かったな」

 

「いえ、マスターのことですから忘れていると思いまして」

 

「・・・・・・悪かったな、集中すると周り視えなくて」

 

「そ、そういう意味言ったんじゃないですよ!?」

 

「わかってるって」

 

食器が乗っているお盆を渡しつつ、玉藻相手に少しふざけると、案の定慌てる玉藻。 少し悪ふざけが過ぎたか

 

「まぁとにかく、せっかくの休暇だ、楽しんでくれ」

 

「それはマスターもだと思うのですが......」

 

「この件が終わっても絶対安静だから純粋には楽しめないだろうよ」

 

「ともかく、マスター殿もし無理そうなら我々に」

 

「あぁ」

 

「すみません遅れました!ご飯お持ちしましたけ、ど?」

 

なんとも締まらないものである

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