結局、今回の事件の関係者は俺とクロノが言った通り記録を抹消して元の世界に送り返すことで片が付いた。 と言っても、レイジングハートに搭載したフォーミュラシステムの記録を抹消するのは少し惜しいということになり、調整を施し完成品を封印という形になった。 他のデバイスへの搭載も検討されたが、それは見送り記録は完全に抹消した。 そもそも今回の事件により、試験段階であったカノンやディフェンサーといったカレドヴルフ社製の製品が実用段階に持っていけたというのが大きな理由だ。 これにより個人のデバイスもチューンアップされていくとか。 裏話はこれくらいにして、元の世界に送り返すことが決まり拘束しておく必要もないので今回の事件の関係者は解放という運びになった。 もちろん、監視はつけたが。 と言っても、事件の首謀者であるイリスはユーリが話した真実により大人しくなったし、元々ユーリが目的だったディアーチェ、シュテル、レヴィはアクションを起こすことはなかった。 キリエさんなんかはアミタさんにしこたま叱られたようで、何かする様子もないのだが。 こっち側、俺やクロノ側はそうなっても大忙しだ。 といっても、クロノは重症であり絶対安静。 忙しいのは俺だけだったわけだが。 送り返すことが決まっても、今回のような大きな事件があってもいいように資料をまとめ、クロノと話し合いをしていた。 その間なのは達は療養兼監視という名目で、オールストンシーで遊ばせていた。 と言っても、オールストンシーも少なからず被害が出たため、復旧などで忙しかったようだが。 まぁ、建設の様子も間近で見れたことだし、自由研究としてはいい資料が集まったのではないだろうか。 そんな風に激動の数日を過ごし今日
「キリエのせいでご迷惑をおかけしました!」
「いやいや......」
今回の事件の御一行様が帰る日がやってきた。 アミタさんが申し訳なさそうに頭を下げる中、隣のキリエさんはバツが悪そうにしていた。 まぁ、被害は被ったものの終わり良ければ総て良しということで。 そんな思いを込めて、首を振っておいた
「・・・・・・・悪かったわね、色々と」
「・・・・・・はぁ」
「り、理樹君」
「えっと、イリスがすみません」
「いやいや、ユーリが謝ることじゃないから」
最後の最後まで偉そうな態度というか、なんというか...... まぁ、イリスらしいと言えばイリスらしいのか? そんな風に納得しようとしていれば、なのはが手を引いてくる。 いや、失礼だとは思うけどね? そんなイリスの態度を見てかユーリが謝ってくるが、ユーリのせいじゃないし
「うーん、王様と離れるの寂しいわー」
「ええぃ!うっとおしいわ子鴉が!!リインフォース、貴様も何とかしろ!」
「そんなこと言われてもな......」
「はやてちゃん、王様も困ってますから。 それにアインスも苦笑いですよ!」
「レヴィ、大丈夫?」
「うんうん、お姉ちゃん心配だよ」
「ふふん!僕は無敵だから大丈夫さ!」
なんて、それぞれ思い思いに別れを惜しんでいた。 あ、ディアーチェがこっちに視線よこしてきたけど無視しとこ。
「なのは、貴女とはいつか再戦を」
「もちろんだよシュテル、今度は周りに気にせず全力全開でやろうね!」
こっちでは友情が目覚めてるのはいいんだが、その会場の手配は誰がやるんだろうか。 まぁ、自分でやらせよう
「本当に、ありがとうございました」
「礼はいらないさ、こっちは世界がかかっていたんだからな」
「それもありますけど、こうやって全員が笑顔で別れられることを、です」
少し離れたところで、俺はユーリと会話をしていた。 全員が笑顔で、ね。 その言葉にユーリのどんな思いが込められてるのかはわからないが、それなら
「一応言っておくと、全員がこの状況を望んだからだろうよ。 まぁ、お礼は受け取っておく。 それで、エルトリアに戻ったらどうするんだ?」
「そう、ですね。 貴方のおかげでウイルスはなくなりました。 なら、私は私の使命を果たします。 イリスのお父さんやお母さん、他のみんなが望んだ未来を獲得するために」
「そうか」
多分並大抵の道ではないだろうが、まぁ大丈夫なのだろう。 特に何か会話するわけでもなく、しばらく今の光景を目に焼き付けておいた
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「それでは、お世話になりました!」
そう言って、光に包まれていく今回の関係者一向。 光が晴れれば、そこに姿はなく今回の事件の終わりを意味していた
「ふぅ....... これで今回の事件も終わりか」
「お疲れ様、理樹君」
「なのはもな」
「なーに二人でいい雰囲気になってるんや!」
「そうだそうだー!」
「にゃ!?」
「あぶないから後ろからとびかかるなはやて、アリシア」