元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第四十三話

「ふぅ...... そろそろ誤魔化し続けるのも限界だぞ」

 

「うっ...... お前に迷惑かけてるのは分かってるけど、これは」

 

「必要なこと、だろう。 わかってるから協力している、だが限度はあるぞ」

 

「・・・・・・猶予はどのくらいなんだ?」

 

「後一、二回が限度だろう。 お前と俺が一緒に任務に赴いてる時点で、フェイト・テスタロッサが怪しんでる。 それに本来なら安静にしなければいけない俺が動いてる時点でなのはもな。 今はクロノの方に抑えてもらってるが、それももうそろそろ限界だ」

 

「・・・・・・」

 

「諦めることも視野に入れろ」

 

「・・・・・・わかった」

 

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「それで、藤森の様子はどうだ?」

 

「俺と一緒に任務に出て普通にやれてるんだ、もうそろそろ大丈夫だろうよ」

 

今回の報告書をまとめつつ、クロノに報告をする。 この頃のパターンで、場所は何時も俺にあてがわれた執務室だ。 クロノの方から視線を感じ、そちらを見ればじっとクロノに見られていた

 

「・・・・・・なんだ?」

 

「それで、目的の方は?」

 

クロノには藤森を通じて目的を話してある。 そもそも、独自の権限を持つと言っても休みを決めたのはクロノだ。 監督役と言っても休みをひっくり返す理由にはならないので、クロノには説明をしたのだ。 もともと、クロノには話せとアイツに言っておいたのだ

 

「さてな。 そもそも、俺にその記録はなくなったからな。 一応、トーリスリッターに記録していると言っても細かい日付などは分からないしな」

 

「わかっているとは思うが」

 

「アイツには言ってある」

 

「ならいい」

 

そう言って視線を外し、人の部屋にあるコーヒーを勝手に飲み始める。 これももう何時ものことなので、言う気にもならなくなった

 

「だが、もし救出が上手くいったとして、どうするつもりなんだ?」

 

「まぁ、交渉等は得意だ」

 

「君のは交渉というより脅しだがな...... こっちに被害を来ないようにはしてくれ」

 

「それはもちろんだ」

 

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「早く任務が終わってよかった......」

 

「吹雪いて視界が確保できないからな。 それで、どうする?」

 

「・・・・・・・もう少し待ちたい」

 

任務も終わり、恒例のゼスト隊にもしものことがあったら救援に入るということなのだがあいにくのことに雪が吹雪いてきた。 視界も悪く、徐々に寒さにより体温も奪われる最悪の状況。 まぁ、ここ最近の任務のおかげでアイツも判断を間違うようなこともないと思うのでギリギリまで待ってみることにした。 それにしてもこの吹雪で襲われればひとたまりもないが....... そんなことを考えていると、トーリスリッターが通信を傍受したのかノイズ音が

 

「ノイズがひどいな、トーリスリッター除去と発信元の特定を」

 

「完了しました。 距離はそれほど離れていないようです」

 

『この通信を聞いているものは誰でもいい、救援を』

 

「神木!」

 

「ビンゴだ。 だが藤森、分かっているな?」

 

「無鉄砲に突っ込んだりしない!」

 

「ならいい」

 

トーリスリッターの誘導に従い、徐々にポイントに接近をする。 すると、爆発音や怒声が聞こえてくる。 そしてかなりの数の気配も

 

「お前はゼスト隊と合流しろ、俺はこの吹雪を何とかする」

 

「気を付けろよ!」

 

「誰に言ってる」

 

アイツの背を見送りつつ、俺は宝物庫からエアを抜く。 念には念を。 嵐に紛れて、聞き覚えのある機械音がしたからだ

 

「まったく、今回の件は本当に当たりか?」

 

手加減に手加減を重ね、エアの力を開放する。 俺を中心に魔力を帯びた暴風が巻き起こり、吹雪は見事に晴れる。 さて、サブミッションを開始しますかね

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