『神木、ゼスト隊と合流したが死亡者はいないものの負傷者多数』
『負傷者はどのくらいだ?』
『隊の半数だ、どうする?』
『どうするも何も、隊員たちは撤退させろ邪魔だ。 撤退は隊長とお前、クイント・ナカジマ、メガーヌアルピーノで補佐すればいいだろう。 俺は俺で敵の殲滅を受け持つ』
『頼んだ!』
「頼んだってアイツ、簡単に言ってくれるけどなぁ...... まぁ、あっちも大変と言えば大変、か!」
アイツと念話をしながら敵を倒しているが、やはりあの時なのはを襲った機械が混じっている。 となると、あの襲撃と同じ奴が犯人というわけか。 アイツ辺りなら犯人を知っていそうだが、細かいことは後だ。 同じような機械が辺りを飛んでいたりするが、氷漬けや炎天で片付ける。 あまりアイツと離れすぎても何かあった時に対処できないので周囲の安全を確認しつつ、アイツの方に近づいていく
『か、神木!?』
『どうした?』
焦ったような念話がアイツから飛んできた。 というか、頭に響くから念話のボリュームを考えろ。 危うく墜ちそうになったわ
『ガジェットドローンに混じって、戦闘機人がきた!?』
『あのな、お前は正式名称を知っているかもしれないが俺は知らないからな? ガジェットドローンがあの変な機械だって言うことは分かるが、戦闘機人は? あと少しは冷静になれ』
『す、すまん。 説明している時間はないけど、とにかく敵だ!』
『ちょうどそっちに向かって飛んでいたところだ、すぐに行く』
「それにしても、はぁ...... 敵ってことぐらいわかるわ」
この状況で味方が来るなんてありえないし、念話を飛ばすぐらいだから敵ってことは分かるが。 クロノにそろそろ大丈夫だと言ったが、まだ駄目かもしれないな。 すこし気分を盛り下がりながら、アイツの方に行く。 敵はガジェットと呼ばれた機械と、三人か? ともかくガジェットは邪魔だ。 まずは隊員を襲ているガジェットを片付けることにする
「う、うわぁ!」
「・・・・・・」
刀で切り裂き、次のガジェットを切り裂く。 隊員たちは助かったことにポカンとしているが、そこに隊長であるゼスト・グランツの怒声が飛ぶ
「何をぼうっとしている!!撤退をしろ!!」
「は、はい!!」
流石陸の英雄、圧が違う。 隊員たちはすぐさま立ち上がり、撤退を開始する
『藤森、お前は撤退する隊員の護衛を。 出来れば最前線で戦っている三人も連れて行って欲しいんだが』
『いやお前、それは無理だろ。 ともかく、撤退する隊員の護衛は任せろ!』
そう言うや否や、攻撃が迫っていた隊員を助けプロテクションで攻撃から守っていた。 いやうん、分かってたけどそんなハッキリ言うなよ。 そしてあの姿を見れば大丈夫だろうと思えるのだが、いかんせん予想外な出来事が起こると駄目らしい。 少しそれを残念に思いながら、最前線を見る。 この吹雪の中の行軍のせいか、それとも任務を遂行した疲れなのかはわからないが動きが鈍い三人。 少し押され気味だな。 周りのガジェットを完全殲滅したので、加勢に入ることにする。 まずは、中途半端なスピードで羽虫のように飛んでる奴からだな。 フェイト・テスタロッサと比べるまでもなく遅いが、慣れてないからかスピードに翻弄されていた。 なので、横合いから思いっきり蹴り飛ばしてやる。 すると面白いように吹っ飛ぶ。 なんか蹴った感覚が変だったが、まぁいいか。 雪を巻き上げながら遠くに飛んでいく敵を見送りながら、三人に向き直る
「一応、通信を傍受したんで助けに来たんですが」
「・・・・・・救援感謝する」
「お三方も出来れば撤退していただけると」
「待ちなさい、貴方が三人の相手をするの、無茶よ!」
「いえ、そんなことは」
そう言いながら、後ろから襲ってきた銀髪の攻撃をよけ、そのまま拘束する。 三人目はバックアップなのか知らないが、俺が現れてからだいぶ距離を離したな。 少し遠いが、行けるか?
「呪層、氷天」
魔力を多量に込めて凍るスピードを速めたのだが、間一髪のところで気が付いたのか全身氷漬けにはできなかった
「この通りですが?」
「・・・・・・」
何故か三人から絶句された。 それにしても、抑え込んでいるのだがこの銀髪すごい力だな。 拘束をしっかりしようと、力を弱めた瞬間拘束を逃れナイフを取り出してきた。 それだけでは俺を倒せないが、嫌な予感がした俺はそのまま距離を離しプロテクションを展開する。 直後、大爆発が起こり煙が晴れたころには誰もいなくなっていた。 気配もなし、と
「逃げられたか」