元踏み台転生者物語   作:サクサクフェイはや幻想入り

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皆様お久しぶりです。 そして、かなり遅れましたが新年あけましておめでとうございます。 一応お知らせというか、今後のことと言うか、活動報告のことを書きましたので、そちらの方チェックをお願いします


第四十七話

「あー、疲れた.......」

 

明かりの灯っていないリビングに明かりをともし、乱暴に椅子に座る。 陸の人材不足は聞いてはいたが、忙しすぎる。 休日は緊急の任務でつぶれ、残業なんて当たり前。 レジアスのおっさんに文句を言っても、改善されることがない現状。 いっそやめたやろうかというものの、やめたらやめたでゼストさんやクイントさん、メガーヌさんに仕事が増えるだけなのでそれもやめたい。 結局、あの一件はレジアスのおっさんによってもみ消された。 というのも、任務地のバッティングやいろいろな()()()()()でそうせざるえなかったというのが、本当のところだ。 俺は目論見通り陸に移籍し、今現在陸で仕事をしている。 

 

「自分で望んだこととは言え、やっぱり忙しすぎる」

 

畑が違えど、クロノやリンディさんが融通を聞かせてくれるおかげで玉藻たちなんかも手伝いとして呼べるのだが、やはり大半は俺一人でこなすしかない。 まぁそもそも、いまだにレジアスのおっさんが玉藻たちを呼ぶと良い顔をしないので呼ぶに呼べないわけだが

 

「マスター、通信が」

 

「はぁ...... 誰よ?」

 

「藤森からのようです」

 

「珍しい、繋いでくれ」

 

トーリスリッターにそう告げると、目の前にモニターが映し出され藤森の顔が浮かんだ

 

『久しぶりだな、今大丈夫か?』

 

「おやおや、空と海で今引っ張りだこの英雄さんが陸所属の平隊員になんのようで?」

 

『別に、そんなことは......』

 

「いい加減認めろよ」

 

あの一件から、こいつは自信を付けたのか徐々に難しい任務をこなし、今では空や海から引っ張りだこになっていた。 昔のように慢心せず、俺やリインフォース、守護騎士たちに頭を下げて模擬戦などをするのだ。 そりゃあ実力もつくだろう。 そして可笑しいことに、そのことをフェイト・テスタロッサに秘密にしてな。 なのはとこの間話したが、フェイト・テスタロッサは自分に秘密で何かをやっているとなのはに話したそうだ。 もうお前ら付き合えよ、そう思ったが

 

「さて、何のようだ? たぶん、あまり時間はないぞ。 一応オフにはなっているが、なんせ陸所属だからな、休日は緊急出動でつぶれる」

 

『そ、そうなのか? 陸は相変わらずか...... 一応、俺も改善は言っているけど』

 

「まぁ、頭のお堅い上の連中は頷かないだろう」

 

俺が陸に所属するにあたって、幾人かの提督が陸の改善の声をあげたようだが黙殺されているのが現状だ。 これにはレジアスのおっさんもブチギレ、ゼストさんが必死に止めていたのはいい思い出だ

 

『とと、つい関係ない話になるな。 用件は、未来についてだ』

 

「俺の記録はトーリスリッターに記録してある。 お前の記憶と統合して差異を見つけ出し、これを修正。 やっぱり、正史とは大なり小なり違いが出て生きてるな」

 

『俺たちがこの世界に介入した結果、だな』

 

「だろうな」

 

立ち上がりインスタントのコーヒーを淹れ、一息つく。 実際、アイツの記憶で細かいところまで覚えてなかったものの、大体の道筋は俺の記録と同じだった。 なのにもかかわらず、大なり小なり事件は起きているのだ。 これは俺たちがこの世界に生まれ落ちた結果、ということで話がついている

 

「ただまぁ、いい方向には向かっているだろう?」

 

『プレシアさんから始まり、アリシア、リインフォース、ゼスト隊...... 何かがあっても対応できる、とおもう』

 

「最後の一言がフラグになるとは思わんのか、お前は」

 

思わず呆れた眼をめけてしまうが、自分でもわかっているのか苦笑していた

 

『いやだって、なぁ?』

 

「そのための俺たちだろうが」

 

『あぁ、そうだな。 近いうちにはやてが動くと思う、その時はレジアス中将に融通を聞かせるように言っておいてくれ』

 

「あのおっさんが素直に俺の言葉に頷くはずはないけどな...... まぁ、了解した」

 

そう言うと同時に通信が急に切れる。 なんだとも思ったが、まぁ何か急用ができたのだろう。 すると、別の通信が。 しかも、今回のは緊急通信。 ということは、だ

 

「・・・・・・はい」

 

『すまないが仕事だ』


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