リインは聖杯によって魔力が無尽蔵になっていて、それにより身体的に丈夫になりました。 シグナムはすごいけど、リインはそれ以上なんやで?
ん? 中学生になってないんやで? リフレクションぶっ飛ばしてもいいなら、中学、三期に入ってもいいんやで?(スマイル
「アースラ所属神木理樹、以下四人現在より隊長の指揮下に入ります」
「ふん、副官が増援とうるさいから呼んでみれば貴様とはな」
「・・・・・・」
「だが貴様らの出番はない、残念だったな」
転送場所から徒歩でキャンプ地となっている場所に向かえば、無能な隊長がそんなことを言ってきた。 なので俺は一礼し、その場を去る。 他の奴らも慌てて一礼し、俺についてくる。 少しキャンプ地を歩き回っていたが、局員はどうも少しやつれている者たちが多い。 事前に受けた任務の説明では、そこまで長い期間ここに居たはずではないはずだが....... キャンプ地を一回りしたわけだが、俺の探し人は見つからなかった。 これからどうするか考えるためにいったん止まると、はやてが話しかけてくる
「なんなんや、あの隊長の態度?」
「アレはいつものことだし気にするな。 気にするだけ無駄」
「・・・・・・なにかしたの?」
震えているアイツの肩を抱きながら、フェイト・テスタロッサがこちらを非難するように目を向けてくる。 面倒ではあるが、一応誤解は解いておく
「別に何も。 ただ単にアースラという比較的優秀な人材が揃っているところから来た俺が気に入らないだけだろ。 レアスキルを持ち、優秀な成績をあげてる俺がな」
「そんなことで......」
「プライドの高いことで有名だからな」
なのはが信じられないというような声を出すが、クロノやリンディ提督の周りの人達がいい人たちというだけで、別にそこまで珍しくない。 才能がなくても、親の七光りで上に居る人物たちなど結構いるみたいだからな
「それで、これからどうするんや? あのいけ好かない隊長は置いておいて、このまま見てるだけって言うのもするつもりはないんやろ?」
「その通りなんだが、探し人がいなくてな。 仕方ないからそこら辺の局員に話しかけるか」
たまたま近くを通りかかった医療系スタッフに話を聞くことができた。 どうもこの任務、長引いているらしい。 本当はもっと短期間で終わるようだったが、犯人の潜伏先のまわりに遺跡のような未確認の建造物があったらしく、そこに逃げ込まれたらしい。 そのおかげで任務の期間が延び、ただでさえ切れそうな食料はもうなくなりそうらしい。 スタッフによっては、一日おきに少ない食事など環境は劣悪。 遺跡の調査も思うように進まず、今日になって副隊長と数名の局員が調査に向かったらしい
「すみません、ありがとうございました」
「・・・・・・食料やクスリとかは」
「何も聞いてなかったので、物資は持ってきていません。 すぐに連絡して、現状で持ってこられる分はすぐにでも」
「ありがとうございます!」
泣きながらお礼を言ってくる医療スタッフに若干引きながら、気持ちを切り替えアースラに連絡を取る
「こちら神木」
『はいはーい!どうしたの神木君、緊急事態?』
通信に出たのはエイミィさんで、すぐに事情を説明する。 最初はいつものように笑顔で通信に出たエイミィさんだったが、段々と顔が険しくなっていく
『状況は分かった。 物資に関しては、手配できるものはすぐに送ろう。 局員に補充はどうする?』
「できれば欲しいところだが、そんなすぐに手配できるか?」
『・・・・・・すぐには厳しい。 物資の方はアースラの方の備蓄を使ってもいいが、人員はな』
「なら、現地の局員と協力...... は出来ないから、このメンツで何とかする」
『すまない。 もし指揮権の委譲が必要なら、レティ提督か母さんの名前を使ってもいいそうだ』
「すまんがさっそく使わせてもらうと二人には」
『わかった。 物資の方だが、君たちを転送したところのほうがいいか? 勝手に用意したともなれば、色々と面倒だろう?』
「悪いが頼む。 取りに行くのは、協力してもらうからな」
『わかった。 もし何かあれば通信を。 本当に危険そうなら、呼び出すのは構わない』
「了解」
たまたま通りかかったクロノのおかげで、物資の転送等はスムーズに相談できた。 指揮権の方はレティ提督とリンディ提督に感謝しないとな。 さて、物資の方だが
「おい藤森、お前がここの局員数人と取りに行け」
「っ!?」
俺が声をかけたことで震えがひどく、逃げ出そうとするアイツだがフェイト・テスタロッサがそれを抑える。 そしてこちらを睨みつけながら反論する
「今回の任務で一杯一杯なのに、そんなの!」
「この際だからハッキリ言ってやる。 そんな足手纏いがいたら、命がいくつあっても足らん。 ここで待機していたほうが、そいつのためにもなるだろう。 お前が甘やかすから、そいつは何時までもそうなんじゃないのかフェイト・テスタロッサ?」
「・・・・・・・」
図星なのか、歯を食いしばりながらこちらを睨むフェイト・テスタロッサ。 それを放っておき、作戦を伝える
「ただ見てるだけでもよかったんだがな、死人が出るかもしれないこの状況は看過できるものじゃない。 これから遺跡の中に突入する。 今回の目的は、遺跡に突入した副官の安否確認及び、負傷してるようならそのまま撤退だ。 犯人の確保もすればこの任務も終わりだが、そこは状況によってという感じだ。 いいか、あくまでも今回の目的は副官と数名の局員を帰還させることにある。 突入するのは比較的動ける俺、なのは、フェイト・テスタロッサだ。 はやては上空で待機していてくれ」
「まぁ、そうなるやろな。 んー、それなら私が物資の方も行こか?」
「・・・・・・
「ん、分かった」
「なのはもわかったな」
「うん」
「フェイト・テスタロッサ」
「・・・・・・私は」
「そいつのそばについていたいと? 悪いが無理だな。 今回、お前の機動力は確実に必要になる。 もし飛行魔法や自力で動けない局員がいた場合、迅速に外に出すならお前の機動力が必要になる。 そして藤森、ここで何もしないならそれはそれで構わないが、この先お前が局員として入れるかは保証しないぞ」
そう言うと、フェイト・テスタロッサは立ち上がりこちらに詰め寄ってくる
「な、なんで!?」
「当たり前だ。 局だって人員不足ではあるが、使えない人材を登録させておくほどいいところじゃない。 今回の結果次第では、どうなるかわからんぞ」
「っ」
フェイト・テスタロッサとアイツが俯くが、俺の知ったことではない
「話は終わりだ。 もう一回あの隊長のところに行くぞ」
返事は聞かずに俺は歩き出した