ボッチのハンドレッド使い   作:リコルト

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休めって?無理だろ?

 

 

八幡side

 

 

「影斬り・旋空!」

 

 

俺は影で顕現させた黒い刀で大きな瓦礫を撤去する。すると、瓦礫の中から人が数人出てくる。

 

 

「た、助かりました」

 

 

「ここから今すぐに避難場所に向かってください。まだサベージが暴れているので」

 

 

「は、はい」

 

 

そう言って、俺がサベージの襲撃に逃げ遅れた人を助けると、助けた人達は急いで避難場所に向かった。

 

 

「陽乃さん、これでこの辺りにいる逃げ遅れた人達は全員ですか?」

 

 

『うん、そうだね。比企谷君の周りをサーチしても人が逃げ遅れた反応はないし、大丈夫だと思う』

 

 

ふぅー、あの人達で最後か。後はクレアが言うように彼女達が超弩級型を倒すのを待つだけかな。

 

 

俺がそう思っていると……

 

 

「っ!?エナジーバリア!」

 

 

何かが来る反応に気付き、俺はエナジーバリアを張る。すると向こうから俺の方に向かってレーザーがすごい速さで飛んできた。

 

 

「ぐうっ!!」

 

 

俺はそれをなんとか受け流す。

 

 

「この威力………超弩級型だな。やはり、普通の通常型よりレベルが違うようだ」

 

 

『そのようだね。リトルガーデンの解析官達がツヴァイ諸島にいる超弩級型の強さを測った所、よほど面倒な奴らしいよ。会長さん達も苦戦しているようだし』

 

 

「……マジですか。」

 

 

超弩級型はクレアと生徒会副会長の二人は確か倒した経験がある個体の筈だ。その経験者達ですら苦戦するのかよ。だとしたら、かなり厄介な存在だ。そこに如月ハヤトやエミールが加わっても勝てるか、どうか。

 

 

「陽乃さん。超弩級型がいるのは何処ですか?」

 

 

『お、やはり仲間が心配かい?超弩級型はレーザーが飛んできた方角に、比企谷君からだいたい3km離れた所にいるよ』

 

 

ここから3km か。ならセンスエナジーを使えば、6分で行けるな。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「はぁ………はぁ………」

 

 

完全武装をしていながらも、すでに息切れの如月ハヤトの前には未だ暴れ足りないと言わんばかりの超弩級型が立っていた。

 

 

クレアは負傷をしたエリカを守るために彼女の近くに居り、エミールは戦いで意識を失ったリディを安全な場所に運び、状況を伺っていた。だが、もうエミールのヴァリアブルスーツは破れたりと、戦える状態ではないが。

 

 

(くそ、せっかくエミール、いやエミリアのお陰でヴァリアントの力を抑えたのに。あの超弩級型、あまりに隙がない。どうする?)

 

 

今、如月ハヤトが完全武装を制御出来ているのは彼エミール・クロスフォード、いや、彼女エミリア・ハーミットがヴァリアントを止める方法、『ヴァリアント同士でキスをした』を実践したお陰であったのだ。

 

 

如月ハヤト以外は八幡も含め誰も気付いていなかったが、実はエミール・クロスフォードは男性としての偽名であり、本当の名前はエミリア・ハーミット。性別も女性である。

 

 

彼女の正体は如月ハヤトが話していた夢に出てきた銀髪の少女であり、グーデンベルグのお姫様である。

 

 

彼女がどうしてリトルガーデンに来たか?それはもちろん、昔助けて貰い、異性として好意を抱いている如月ハヤトに会うためである。次になぜ男装をしていたのか?それはお姫様でも特殊な家族関係で生まれたお姫様であり、バレないようにしていたためである。

 

 

「くっ!」

 

 

「ハヤトっ!」

 

 

如月ハヤトがただ一人、超弩級型に対して対峙し、サベージの攻撃を何とか受け止めていると………

 

 

 

ドンッ!ドーンッ!ドンッ!!

 

 

 

突如、サベージの体に黒い光弾が数発ヒットし、土煙が発生する。サベージはその攻撃により体勢が崩してしまう。

 

 

「何だ!?一体誰が………」

 

 

「あの光弾……まさか!!」

 

 

「………休んでおきなさいと言いましたのに」

 

 

ハヤト達がそれぞれ口々に反応する中、サベージに攻撃を与えた張本人がサベージの前に土煙と共に現れる。

 

 

「休めって?仲間が苦戦してんだ。無理だろ?」

 

 

 

 

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