つい先日アンチコメントのような物が来たのですが、初めての経験で気持ちが少々萎えてしまい、この小説もどうしようか迷っていましたが、先輩からそういうのはあまり気にしない方が良いというアドバイスとこれまでこのような稚拙な作品を読んでくれた読者の皆様のために立ち直って、頑張ることにしました。これからもこの作品をよろしくお願いします。
八幡side
ふぅー、サクラのサプライズ計画のために如月をどうにかサクラの警護にさせることに成功したわ。如月が依頼を受けてくれないと計画すら始まらないからな。
如月だけを指名してきたという違和感がありまくりの理由を話したが、案外通じるものだな。流石は天然のたらしだ。『鈍感』という項目が成績表にあったら5段階評価で5を付けたい。
『もしもーし?ハチマーン?』
俺がそう思っていると、通信機のモニターからパジャマのサクラが心配そうに俺に呼び掛けていた。時差はほぼ無いが、もう夜だからな。そろそろ寝るのだろう。
「ああ、すまんすまん。ちょっと如月ハヤトについて深く考えていてな」
『ふぅん、例えば?」
例えば?えっ?詳しく話せってか?
「あー……天然のたらしだなぁと」
俺は先程、如月について思っていたことをそのまま口に出してみる。
『たらし?もしかして女性関係の話かしら?」
おお、正解。何でサクラは昔からこういうのやスキャンダルに敏感なのだろうか。
「ああ、そうだが」
『あんだけ目立っていたらねぇ。女性との噂なんて結構あるでしょう。ちなみにハチマンから見てハヤトくんの恋人の有力候補は誰かしら?』
うーん、そう言われてもなぁ。ブライパシーとかがあるしなぁ。特徴だけ話すか。
「まぁ、名前は言わないが、幼馴染みの同級生の女性Aとお嬢様系の年上の女性Bだな」
『いや、ハチマンそれ名前隠してるつもり?後者は明らかに生徒会長よね』
そう言ってサクラがジト目で俺に訊ねる。あらら、バレたか。そう言えばサクラは俺が入学する時クレアに会った事があるんだっけ。
「ははは、バレたか」
『ハチマンったらそういう隠し事は昔から苦手よね。たまに本音も口から出てるし。それにしてもお相手が幼馴染みとお嬢様ねぇ。ドラマチックじゃない』
サクラが目をキラキラと輝かせながら話をしているのを俺はマッ缶を飲みながら眺めていた。
確かにドラマチックだよな。恋人が幼馴染みと生徒会長とかどこのラノベだよ。しかも、サクラはエミールを知らないため、ただの幼馴染みの一般人と思うが、一応王族なんだよなぁ。別で童話みたいな話が作れそうだ。
「それにしてもまさか、如月をサクラのボディーガードにするとはな。その計画を聞いた時、俺は驚いたぞ」
『だって、そうでもしないと、ハヤトくんと二人きりで話す機会が無くなるじゃない。妹のカレンちゃんともね』
まぁ、そうだな。そもそも俺達が如月達の素性を知っているわけで、向こうから見たらサクラはただの芸能人だからな。こうでもしないと、話す機会や会う機会はほぼ無いだろう。
じゃないと、サクラが計画する『如月兄妹達と一緒になって、あの歌を通じてサクラの素性をサプライズで明かそう大作戦』が何もしないで失敗に終わるからな。
「そうだ、如月からの希望を聞いたか?リトルガーデン側から連絡が来ていると思うが?」
『もちろんよ、足が悪いカレンちゃんのために車椅子でもライブがよく見える席の用意だったわよね?そんなの全然大丈夫よ』
そう、如月が生徒会長室で俺やクレアに話した希望とは足が悪い妹のカレンちゃんでもライブが見れる席を確保することだった。確かに今回のチャリティーライブはスタンディングライブだからな。カレンちゃんには厳しいだろう。
「そうか」
『ああ、早くハヤトくんとカレンちゃんに会いたいなぁ。あ、もちろん、ハチマンにもよ』
そう言ってサクラは俺に対してウインクをする。まったくサクラは………
「サクラに会いたいのは俺もだ。だけど、とりあえず一週間は我慢しろ。そしたら久し振りに俺が何でもサクラの希望に応じるからさ」
『ホント!?』
「ああ、それじゃあ、もう夜だから今日の電話はこの辺にしておこうか。」
『ええ、おやすみハチマン』
サクラの言葉と共にサクラとの通信は切れ、モニターの画面も真っ暗になる。
ふぅ、サクラも機嫌が良くてよかった、よかった。
と、言いたいけどな。今回の警備は普段の警備とは状況が違う。敵としてサベージとヴァリアントがいるからな。もちろん、サクラにはその存在は話していない。ライブ前に不安にさせてしまう話題だからな。
あの三人組………ここ最近戦った中ならダントツの強さだった。俺も弱点でもある影が無かったら、あの坑道でやられていたかもな。
……少しトレーニングをしてから寝るか。