ライブから一夜明けた早朝、八幡とハヤト、エミール、レイティア、フリッツ、カレンの六人と生徒会のクレア、リディ、エリカ、そしてシャロはサクラが乗る飛行機が停まっている空港に足を運んでいた。理由は勿論、サクラを見送るためだ。
十人がサクラが乗る飛行機のの近くまでやって来ると、彼らの反対方向から走るようにやって来るサクラの姿とそれを追いかけるマネージャーのスフレの姿があった。
「みんな!昨日の最後のアンコール曲はどうだったかしら?」
「はい!サクラさんの新曲すっごく素晴らしかったです!ですよね、お兄さん?」
「ああ、良い曲だったぞ。なぁ、お前ら?」
カレンと八幡の言葉にハヤト達はうんうんと頷いた。それを見て、サクラは子供のようにとても嬉しそうな表情をしていた。
サクラがカレンちゃん達と話をしている間、その脇では彼らの様子を見て、やれやれと言ったような様子のクレアとサクラが楽しそうにしているのを見て、ひっそりと笑っているスフレが話をしていた。
「クレアさん、今回は警備等、色々ありがとうございました」
「こちらこそ、私を含めたリトルガーデンの生徒達をライブにお招き下さってありがとうございます。リトルガーデンの生徒会会長として心より感謝いたします」
そう言ってクレアが礼をすると、サクラ達と話していた八幡が二人の元にやって来て、スフレに話しかけた。
「スフレさん、あの密猟者とヴィタリーの件は俺達に任せてください。もし可能だったら、コンサートで奪われたヴァリアブルストーンも取り返します」
「分かったわ。でも、無理しないようにね。あなたが怪我しちゃうと、サクラが心配しちゃうから」
そう言いながらスフレは隣で楽しそうにしていたサクラの方を見る。その様子を見て、八幡も分かりましたと短く彼女の返事に答える。
しばらくすると、パイロットだと思われる人がスフレに話しかけた。どうやら、出発の準備が整ったらしい。
「それじゃあ、みんな。また近い内にみんなに会えるのを楽しみにしてるわ」
そう言ってサクラはハヤト達にお別れの言葉を言いながら、スフレと共に飛行機に乗り込もうとする。ハヤトとカレンは名残惜しそうにしていたが、彼女の言う通り近い内にどこかで会えるかもしれない。どこかで会えば、またサクラとお話が出来るだろう。
「じゃあな、サクラ。また暇が出来たら、リベリアにある家に顔を出すからな」
最後に八幡がサクラに個人的なお別れの挨拶を交わすと、サクラはまるで何かを企んでいるような笑みで八幡に話しかけた。
「うふふ、そうね。また
「あ、ああ???」
何だかやけに強調気味だったサクラの言葉に疑問を残した八幡を放置して、サクラはハヤト達に手を振りながら飛行機に搭乗する。
こうして八幡達のツヴァイ諸島での長い四日間は幕を下ろしたのだった………
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リトルガーデンがツヴァイ諸島を離岸してから三日が経った。俺?俺は今、寝てる最中だよ。クレアからツヴァイ諸島での仕事の休暇を貰ってさ。まぁ、あれだけ濃密な数日だったからな。流石の俺にも疲れは見えてくるものだ。
さて、まだ朝の六時半だし、二度寝でもするか。武芸家の実習授業もないから、今日はこのまま明日まで寝ても良い『ピンポーン!!』……誰だ?
いや、本当にマジで誰だ?こんな朝早くに一体誰が何の用でインターホンを鳴らすんだよ?普通に非常識だろ。葉山とかだったら、ハンドレッドを起動してそのまま生徒会に突き出すからな。
俺はある程度寝癖を直して、玄関の方に向かった。全く……誰だよこんな時間に。そう思いつつ、俺はそのまま玄関のドアを開けた。そこにいたのは……
「やっほー!三日ぶりね、ハチマン!」
え……?サクラ……さん?
これで原作第二巻目の話は終了です!いや~、サクラが主役の話だからかなり延びちゃいました。
次回は原作三巻目の話に入る前に、少し閑話を入れようと思います。では、また次回会いましょう!感想やアドバイス等もいつでも受け付けています。