ボッチのハンドレッド使い   作:リコルト

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久しぶりのアンチ回です。


サクラ入学後のあの三人

 

葉山side

 

 

「なぁ、先日あのアイドルの霧島サクラさんがウチのクラスに入学したんだよね?だったら、俺にも彼女について教えてくれないかな?」

 

 そう言って葉山は同じクラスの男子達に笑顔で訊ねるが、彼らの顔には嫌そうな気持ち、面倒臭いなという気持ちが現れていた。

 

「知るかよ!!というか、何でお前ら問題児達に教えなきゃならないんだよ!!」

 

「そんな!!俺達は一緒のクラスじゃないか!クラスメイトなら、情報を共有しても……」

 

「クラスのチームワークを乱すような奴等がクラスメイトを語ってんじゃねーよ!どうせ、お前らに教えた所で問題しか起こさないだろ!みんな、こいつ放って向こうに行こうぜ」

 

 葉山と言い争っていたリーダー格の男子がそう言ってその場から離れると、他の仲間の男子達も葉山達から離れるように彼についていった。

 

「クソッ!!どうして………」

 

 友達(葉山が勝手に思い込んでるだけ)に裏切られ、葉山は悔しそうに唇を噛んでいた。

 

 

(もし霧島さんが入学してきたなら、彼女を俺達側に引き入れることが出来たのに。彼女はメディア関係に多く関わっているから世間への影響力はとても大きい。俺達が比企谷の悪事を彼女に伝えれば、きっと霧島さんはそれを聡明な考えの元で公表してくれる筈だったのに。授業もまるで俺や雪乃ちゃん達を避けるように別の場所で受けているそうじゃないか。これもきっと比企谷のせいだな。お前がそうやって偉そうにしてるのも今のうちだからな!!)

 

 

 

 

______________

 

 

雪乃&由比ヶ浜side

 

 

「ねぇ、貴女達。霧島サクラについて詳しく教えなさい。知っているんでしょ?」

 

「実は私とゆきのんと葉山君、霧島さんに一回も会えなくてね。どこに行ったら会えるかなぁって……」

 

 葉山がクラスの男子達と言い争っていた同時刻、別の場所では雪ノ下と由比ヶ浜が葉山と同じようにクラスの女子達に霧島サクラについて訊ねていた。もちろん、言うまでもなく訊ねられた女子達の顔は先程の男子達と同じような顔色だった。

 

「……雪ノ下さん、それが人に頼む態度なの?確かに貴女が私達より年上なのは知っているけど、それでも人には頼み方があるでしょ」

 

 まるで冷戦のような緊張感の中で、女子グループ内の一人の女子生徒が雪ノ下に指摘するように話し、周りの女子生徒数人も同意するようにうんうんと頷いた。

 

「今はそんな事どうでも良いわ。私はただ、霧島サクラについて聞いているの。余計な事に突っ込む前に早く要件を言いなさい。時間の無駄だわ」

 

「そうだし!知っているなら、早く教えるし!」

 

 だが、女子生徒達の思いは伝わらず、雪ノ下と由比ヶ浜は一方的に自分達の用件を通そうと話す。これには女子生徒達も怒りを通り越して、呆れた様子だった。

 

「……はぁ、私達は知らないわ。他の人に聞いたらどう?私達と話すのは時間の無駄なんでしょ」

 

 そう言いながら、先程の女子生徒はPDAを取り出して何かのメッセージを打ちながら、他の女子生徒達と共に雪ノ下達から離れていった。

 

 雪ノ下達には見えなかったが、彼女が打っていたメッセージは同じクラスのメンツの連絡網(雪ノ下達三人だけ入ってない)に送っていたもので、その内容は「三人に何を聞かれても無視をする」というものだ。八幡はサクラの件に関してあの三人をかなり警戒していたが、その心配はまったく必要なかったようだ。

 

 

「くっ……使えない人達ね」

 

 取り残された雪ノ下は彼女達の背中を見ながら恨めしそうにしていた。

 

「どうする、ゆきのん?」

 

「一度、葉山君の成果を待ちましょう。そこで、葉山君とある話について相談しようと思うわ」

 

「ある話?」

 

 そう言って由比ヶ浜は首をかしげ、雪ノ下は続けるように彼女に話をする。

 

「私達が来る前に彼女達が話していたのだけれど、今日の夜に比企谷君の家で何やらクラスのパーティーをするらしいのよ。そこに行けば、霧島サクラについて少しは情報を得られるわ」

 

「なるほど!流石ゆきのん!」

 

 

(比企谷君、霧島サクラを味方につければ、あなたはもうおしまいよ。私達がリトルガーデンで味わった屈辱を近い内に味わうと良いわ)

 

(ヒッキーのせいで、私達ツヴァイ諸島で遊べなかったんだから、その件も含めて今までの事を謝ってもらうし!後、なんでパーティーの事を私達に連絡しないし!友達なんだから、当たり前じゃん!)

 

 

 

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