もしかすると、オリキャラ入れるかもしれません……
八幡side
「うおー!すごい量の料理だな、フリッツ!」
「ああ、これ全て比企谷先輩が?」
「勿論だ。今日は思いっきり楽しんでくれ。今夜のパーティーの主役は二人だからな」
俺がそう言うと、今夜のパーティーの主役であるレイティアとフリッツがはしゃぐようにテーブルの料理を取っていく。如月やエミールなどの他のクラスの皆の分までかなりの量を作ったが、あいつらがいるなら料理の残りは無くなりそうだな。
「他のクラスの皆も今日は二人に負けないように今日はゆっくり楽しんでくれ。今日は俺の奢りだ」
それを聞いて、今日の主役であるレイティアとフリッツに遠慮していた他のクラスの皆も一斉に料理があるテーブルの方に群がって行った。
葉山達が奔走した日の夜、武芸家1年の生徒(葉山と雪ノ下と由比ヶ浜以外)は広大な敷地がある八幡の家の庭に集まり、八幡主催のパーティーに参加していた。パーティーの理由はクラスからセレクションズとしてレイティアとフリッツが正式に加入し、二人専用のハンドレッドを生徒会から貰ったからである。
「それにしても、豪勢にやりますわね。ただ、セレクションズに選ばれただけですわよ」
そう言って特別枠でパーティーに参加していた生徒会の会長のクレアがやれやれといった様子で俺に話しかけてきた。いや、そうは言うものの普通に俺が作った料理を持ってパーティー楽しんでるじゃねぇか。
「別に良いだろ。後輩のことを祝うのも先輩の仕事の一つだと言うからな」
俺は生徒会から貰ったハンドレッドを見せびらかしながら、談笑している如月、エミール、レイティア、フリッツ、カレンちゃん、そしてサクラ達の方を見つめる。ツヴァイ諸島で会った仲でもあり、とても楽しそうで何よりだ。サクラも如月達以外の会ったことのない他の生徒ともすぐに仲良くなれたと言っていたので、良かったと思う。
だが、セレクションズ入りしたことで、レイティアとフリッツは戦闘経験が多くなり、比例するように危険が多く伴う。それは如月やエミールもだ。
軍人や武芸者、誰だって自分や自分の知り合いが傷つけば、悲しむ人がいるからな。だからこそ、ツヴァイ諸島での密猟者の件のようなことは繰り返さないつもりだ。もう誰も傷つけさせはしない。今、あいつらが笑っていられるような環境を誰よりも戦闘経験がある俺が守るんだ。それが俺の義務だ。
「……あいつらが今、足りないのは戦闘経験だよな。色々な場面に対応できるようにしたいんだが……」
独り言のようにぼやいていると、クレアが俺にある封筒を渡して話し始めた。
「でしたら、これに行ってみてはどうです?」
「あ?何だ、これ?」
「一週間後に開かれる国連会議の招待状ですわ。会議の代表として私の兄が赴くのですが、警備をリトルガーデンから代表として一人選出しているのです。そこにはあなたのかつての同僚が出席していますわよ。久しぶりの再会も兼ねて相談してみたらどうですの?」
「同僚?……あー、あの人達か」
「ハチマーン、それ何の話?」
声のした方を振り向くと、そこには話に興味津々のサクラと如月達が俺の方に近寄って来ていた。
「俺が高校に入る前の武芸者時代のチームの仲間の話だ。確か今の如月達のような感じだったな」
「えっ…比企谷先輩にそんな時代が。てっきり、今みたいにソロでの活動が主流だと思ってました」
「まぁ、如月がそう言うのも無理は無いな。だけど、流石にソロだけで活動するのは無理があるだろ。当時、まだ中学生だったからな」
「ハチマン先生のチームの仲間って……もしかして、会長のこと?」
「いえ、私は入ってませんでしたわ。何故なら、ハチマンのチームは特殊部隊のような裏の仕事が専門でしたから。会社の社長の娘が裏の仕事をするのは会社としても無理があるでしょうから」
エミールの質問に簡単に答えたクレアはそのまま俺のチーム時代について話を続けた。
「ハチマンが所属していたチームの名前は『ボーダーレス』。色々な国々や会社から優れた武芸者達を集めた少数精鋭の国連直属の部隊ですわ。今はもう解散してしまいましたけど」
「解散?どうしてなの、ハチマン?」
そう言ってサクラは俺に訊ねた。
「武芸者には武芸者としての活動が出来る限界の時期のようなものがあってな。個人差はあるが、だいたい20歳前後だ。それがチームの数名に現れたんだ。ハンドレッドはまだ使えるらしいが、最盛期の頃のような戦闘は難しく、活動時間がかなり短くなってしまった。事実上の引退ってやつだ。後は……俺のことを含めた色々な諸事情だな」
「ええ、ハチマンのチームはそのような事情らで解散しましたが、解散後も武芸者に関わる仕事で働いている方は数名います。その内の二人が次の国連会議に警護として参加するのです」
「えっ……ちなみにその人達ってどんな人達なんですか?やっぱり国の直属のSPとか?」
「なわけないだろう、フリッツ。ハチマン先輩の同僚だぞ。もっとすごい人達に決まってるだろう!」
俺の目の前でフリッツとレイティアがまだ見ぬ俺の同僚二人について言い争っていると、クレアはすぐにその答えを打ち明けた。
「……一人は現リベリア合衆国の防衛大臣、もう一人『
それを聞いた俺とクレア以外は予想外のビックネームで開いた目と口が塞がらなかった。まぁ、俺も総武高校に入る直前に最後の連絡をしたが、聞いた時は俺も如月達のように驚いていたから、人のことは言えないけどな。
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その頃、八幡の家の近くでは……
「ねぇ、葉山君。あの人って……」
「ああ……間違いない霧島サクラさんだ。クソッ!!すでに比企谷の手に……」
(ヒッキー、まじキモいし!あんな胸も私より小さい女にデレデレと話してるとか、考えられないし!ヒッキーと仲良く話して良い女子は私とゆきのんだけだから、ヒッキーに近寄らないで欲しいし!)