ボッチのハンドレッド使い   作:リコルト

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今日は調子が良いので、もう一つ書いてみました。後、申し訳ないですが、明日から大学のテスト期間に入るため投稿ペースが低下します。少しずつ書いていき、完成次第すぐに投稿するので、よろしくお願いします。


国連会議と同僚との再会

 

 

八幡side

 

 

 あのパーティーから一週間後、俺はリベリア合衆国のニューヨークにある国連本部を警護対象のジュダルと共に訪れていた。

 

 それにしても、国連本部に来たのは何年ぶりだろうな。久しぶりすぎて謎の緊張感みたいなのがあるわ。それに比べてジュダルは慣れてる。週一に社交会みたいな生活は一生俺には無理だわ。

 

「それにしても、まさか比企谷君が警護として来てくれるとはね。今まではずっとクレアが来てたものだから、内心かなり複雑だったんだ。……けど、今回の警護の件を受け入れたのは単純な厚意じゃないよね。大方、会議よりはお仲間との同窓会が目的じゃないかな?」

 

 うっ……やっぱりバレてたか。流石に急に警護やりますって言ったら、誰でも不審に思うか。

 

「……ああ、そうだよ」

 

「フフッ、だよね。こんな自分の国や組織の武芸者の自慢大会みたいな場所に君がただで来るわけがないからね」

 

 ああ、その通りだが、国連会議のことをバカにしすぎだろ。確かにクレアも警護に当たる人物はそれぞれの国や組織が誇る人物で、警護に当たる人物は警護するためではなく、自慢をして戦力を見せびらかされるのが仕事だと言っていたが。うん、ハチマン次はもう参加しない。

 

 

_________________

 

 

 ジュダルと話しながらしばらく長い廊下を歩いていると、会議を行う大きな部屋の前に辿り着いた。部屋の前に着くと、国連の役員であろうスーツの男性がそのまま俺達を部屋の中に案内した。

 

 中にはまだ全員が揃っていないものの、各国の首脳達やワルスラーン社に並ぶ軍事企業の社長達が椅子に座っていて、彼らに警護として付き従う名が通った武芸者や政府関係者はその側で立ちながら待機していた。

 

「か、影の働き手!?……比企谷ハチマンがジュダル・ハーヴェイの警護だと!?」

 

 俺達が部屋に入ると、各国の首脳達や俺のことをよく知っている警護の武芸者達は驚きを隠せず、政治にあるあるの静かだった空気は一気にざわめく。そりゃ、今まではクレアだったもんな。急な趣向の変化で驚かないのは無理があるか。

 

 そんな空気の中でも、ジュダルは普段のような不気味な笑顔で自分の席まで向かい、俺もそれについていくように歩いた。

 

「さて、後は比企谷君も楽にしていいよ。会議までまだ始まらないようだしね」

 

 ジュダルにそう言われ、分かったと伝えると、俺は部屋の壁に寄りかかるように待機した。楽にしても良いと言われてたが、こんな状態じゃ無理だろ。他の首脳や武芸者達が俺を監視するかのように見てるじゃねぇか。ろくに部屋すらも出られねーよ。

 

 周りからの視線を気にしながら待機してると、向こうから黒服のスーツの男性がこっちにやって来た。その顔はチームの時代からは変わっておらず、俺が彼の方を向くと、笑顔で俺に話しかけてきた。

 

「ハチ君、久しぶりだね。まさか、君がリトルガーデンの警護として来るのは私も予想外だったよ」

 

「お久しぶりです、出水(いずみ)さん」

 

 

 この人はエリック・出水。かつてのチーム、ボーダーレスの前衛担当で、俺の先輩に当たる人だ。エリックという名前は彼がヤマト系リベリア人だからであるが、黒髪で顔もヤマト人寄りだから、チームでは全員が彼を出水さんと呼んでいた。

 

「あっ……今は出水防衛大臣でしたっけ」

 

「別に出水で良いよ。昔のチームメイトから肩書きで呼ばれると変な感じがする」

 

 出水さんは現在22歳で、武芸者を引退した今はリベリア合衆国の防衛大臣をしている。防衛大臣に選ばれたのはボーダーレスでの活動が認められ、推薦のような形でなったらしいが、その技量は素晴らしく『リベリア最後の砦』と噂される程だ。

 

「ところで、会議はまだ始まらないようですが、一体何処を待っているんですか?」

 

「どうやら、『神聖教会』の飛行機が気流の関係で遅れているらしくてね。そろそろ来ても良い筈だと思うんだが……」

 

 出水さんがそう言って答えていると、部屋のドアが開き、外から白い修道服を着た薄い金髪の女性とその傍らにいる白銀色の鎧の上に白いコートをきた黒髪の女性が腰に着けた剣ーー剣型のハンドレッドに手をかけて中に入って来た。

 

「遅れて申し訳ありません。気流の関係で飛行機が遅れてしまいまして」

 

 白い修道服を身につけた女性は申し訳なさそうに謝罪するが、ジュダルはもちろん、他の首脳達も何も咎めはしない。何故なら、この会議で異色の存在とも言える『神聖教会』は各国やワルスラーン社といった会社に対してかなりの影響力を持っているからだ。

 

 白い修道服の女性はすぐに指定された席に座ると、会議はすぐにスタートする。白い修道服の女性が座ったことを確認すると、側付きの聖騎士はすぐに俺達の元にやって来た。

 

「こんにちは、出水さん。それと数年ぶりかしらね、ハチマン。またあなたと会えて嬉しいわ」

 

 彼女こそが『神聖教会』のナンバー2。『神聖教会』に所属する武芸者達ーー聖騎士達を束ねる聖騎士長、坂梨(さかなし)里奈(りな)。俺と同い年で、クレアも凌ぐと言われる女性武芸者だ。

 

 

 






エリック・出水……仮面ライダーキバの名護啓介

坂梨 里奈……転スラの坂口ヒナタ

がモデルです。

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