麗「人殺し!」
1人の少女の叫び声が屋上に響いた
あっどもども神崎拓真です!
今絶賛宮本さんに罵声を食らっています
孝「おい麗!拓真はお前を助けようと……」
麗「そんなことしなくてもよかった!そうしたら私も永と死ねたのに!」
「はぁ?」
ーーパァーン!--
俺は思いっきり宮本の頬を叩いた
麗「ッ⁉何すんの⁉」
「何ってか?現実に戻してやったんだよ!」
思わず怒鳴ってしまった
それもそうだ
それじゃあ死んだこいつは…………
「じゃあ永は何のためにお前を守ったんだ?何故俺にお前たちを託したと思ってる?人が命を引き換えにお前たちを守った男を裏切る気か⁉」
麗「そ、それは…………」
「いいか!お前たちは生きてる!生き残った!1人の人間の犠牲のもとにな!だがな!その命を無駄にするな!生き残り続けて永の命が無駄じゃなかったって証明してみろ!」
そう叫びきると辺りには《奴ら》のうめき声がよく聞こえていた
「すまない、言い過ぎた」
麗「いいの、別に気にしてないわ」
孝「ところで拓真、この後はどうする?」
孝の言葉で我に返り考え直してみたが1つしか行く当てがなかった
「職員室に行こう、あそこならマイクロバスの鍵があったはずだしな」
孝「わかった、麗もそれでいいな?」
麗「うん」
「では行くぞ!」
そう言うと俺はバリケードを蹴り飛ばした
落ちていく《奴ら》(何となく周りの空気で)は
一部が頭をぶつけて動かなくなったがそれ以外はゆっくりと起き上がってきたが………
「じゃあな!」
俺が全員の第2の人生を終わらせてやった
さらに来る《奴ら》に俺は恐怖や呆れではなく笑っていた
やっと剣を振るえる!やっと弾が撃てる!と………………
女子高生「きゃああああああああああ!!」
急に女性の声が聞こえた
麗「職員室の方からだわ!」
「この声?まさか!?」
孝「おい!拓真待てよ!」
孝達の声を微かに聞こえたがそんなことはどうでもいい
あの声は職員室から来た!彼女のことだ何か策があるに違いない!?
廊下の角を曲がったら6体の《奴ら》と高校生の男女がいた
男子の方は小太りでいわゆるオタクみたいな男子高生と
眼鏡をかけたピンクのツインテールの女子高生がいた
「沙耶様!」
今にも襲いそうな男子教師の頭を刀で切り裂き
周りの《奴ら》も手に持っていた銃で倒していった
後から孝と宮本、3年の先輩と校医の先生がいた
沙耶「た、拓真!」
「お怪我はありませんか?沙耶様」
沙耶「大丈夫よ、ありがとう」
「いえ、お側にいず申し訳ありません」
沙耶「それはいいわ、てかその敬語と様付けやめなさい」
「………………わかった、沙耶」
周りはクリアだな
ん?
あの人は?
「もしかして、毒島主将ですか?」
冴子「ん?君は!?拓真君か!?」
やっぱり剣道部主将毒島冴子先輩だ
まぁ彼女なら生き残れるわな
「ご無事で何よりです冴子先輩」
冴子「君も無事で何よりだ」
他のみんなも軽く自己紹介をすませたようだ
「それじゃあとりあえず職員室に入りましょうか」
孝「ああ、そうだな」
みんなが職員室に入るとその辺のロッカーで扉にバリケードを作った
その後みんなはテレビを見たり武器の手入れをしていた
「確かこの辺りに隠しておいたはずなんだけどな」
俺は教員が物置にしているロッカーの裏の錆び付いた金庫を見つけた
(確か………4649だったかな)
ロックは解除できたが錆びていたせいか開けづらかったがなんとか出せた
コータ「ん?拓真、何してって!お前それって!?」
「ああ、これか?見ての通り銃だよ」
俺が両手に持っていたのは2丁のAR(アサルトライフル)だ
1つはベルギーのFN社が作ったFN FALでもう1つがイスラエル IMI社のIMI Galil(ガリル)だ
「平野、ちょっとは落ち着けって」
コータ「おおおお落ち着いてるよ?」
めちゃくちゃ動揺してるじゃねぇか!
コータ「それより拓真これはいつからここに?」
「ああ高1の夏休みからかな」
コータ「え!?なんで?」
「そりゃあ、敵襲に備えてかな」
コータ「君は一体何者なんだい?」
「今は答えれないが敵ではないな」
味方かどうかはこの後次第だがな
それよりさっき見つけたマイクロバスはまだ残ってるし
ここに残ってるメンバー以外の人達も残ってるかもしれないって事も考えなきゃならない
さっきからテレビのニュースにみんな唖然としているが
あれぐらいは通常の範疇だ、問題はこれからだ
「平野………………いやコータ、この銃を持っていろ」
コータ「拓真、それって!?M1911じゃないか!いいのかい?」
「ああ、お前の実力は俺が知っているからな」
コータ「ん?僕君に射撃してる所見せたっけ?」
やばっ!
昔平野がブラックウォーターで射撃を教わってる時に部下と射撃練習中に見たなんて言えるわけがない!?
「そ、それより冴子先輩これを………」
冴子「?ッ!?拓真君これをどこで?」
それは持ち手から剣先まで真っ赤に染まった刀、妖刀『紅桜』だ
これは切った相手の血を吸い刀身が赤く染まり切れ味が増すと言われている物だ
ちなみに今のところ俺とだけ会話ができる
「我が家に保管されてる内の一刀です使ってください」
冴子「しかし、このようなものを私が使ってもいいのだろうか?」
「俺はあなたの過去も全て知っています、それでも俺はあなたにその刀を持ってほしいんです」
冴子「………わかった、預かり受けよう」
そうして冴子が何度か素振りをして鞘に戻した
冴子「それでこれからどうするのだ?拓真君」
「なぜ自分に?」
冴子「この場であのニュースを見ずに冷静に状況を判断している君なら何かあるのではないかと思ったのだが………」
「………ありますが、冴子先輩鋭すぎますよ」
冴子「昔から君と共にいたのだ、わからないわけがないだろう?」
やっぱり敵わないなこの人には………
「作戦はあります、駐車場に止まっているマイクロバスで脱出しますルートはさっきの扉を出て外回りの階段を使い下へ、そこから正面玄関から外にでますできるだけ音は出さずにです、奴らには視覚と嗅覚、味覚はありません触覚と聴覚だけですから音を出さず、ぶつからなければ問題ありません、当然噛まれた場合逃げても意味がないので殺すか見捨てるしかありません、後腕の筋力が異常に強化されています、燃やせば個体によりますが早ければすぐに倒せます、急所はやはり頭しかありません」
沙耶「拓真、あんた《奴ら》の事どこまで知っているの?」
「今言ったことがほぼ全部だが今それ以外は答えられない、ただ信じてくれとしか言えない」
この場の全員が拓真に視線を集めた
孝「俺は信じるぜ、拓真」
「孝………」
冴子「私も君を信じるよ」
「冴子先輩」
コータ「僕も拓真を信じるよ」
「コータ」
他のみんなが一様に頷く中沙耶だけが微動だにしなかった
「沙耶?」
沙耶「あんたは昔から隠し事ばかりだったけど嘘はつかなかったわ、だから落ち着いたら話してくれるわね?」
「ああ、落ち着いたら話す」
沙耶「そう、ならいいわ!信じてあげる!」
「………ありがとう」
そうして俺達は地獄へ向かう扉の前に立った
拓真は学校から脱出できるのか!?
3話へ続く