世界の崩壊とリセット   作:金剛時雨

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遅くなりすみません、中々うまく書けなくて大分投稿が遅れました、では本編どうぞ


第3話 外道と一時の安息と少女達

どうも、神崎拓真です現在絶賛《奴ら》と障害物競争を行っています!

 

 

孝「走れ!とにかく走れ!」

 

 

孝が正面ホールで叫んだ

 

周りには1人の馬鹿(生徒)によって音が鳴り集まってきた亡者達だ

 

事の発端は職員室を出てから《奴ら》に襲われている数人の男女を助けた後正面ホールにいる奴らを俺と孝が誘導(その辺に落ちてたシューズを投げて)してみんなを外に出していたら1人の男子生徒の持っていたさすまたが手すりにぶつかり、音が響き今に至る

 

 

孝「拓真!これも計画の内か!」

 

「そんなわけあるか!いいからとっと走れ!」

 

 

孝とそんな言い争いをしながら俺達はマイクロバスの扉まで来た

 

 

「先生!キーを!」

 

静香「ええ!ってええ!?これ私のと全然違う!」

 

 

もうなんでもいいから早くして!

 

 

「孝は扉を確保、コータは窓から援護射撃、冴子先輩と俺で遊撃、他はバスの中へ!」

 

孝「了解!」

 

冴子「心得た!」

 

コータ「射線確保!援護射撃開始!」

 

「いいから!早く撃てよ!」

 

 

なんかコントみたいな緊張感がないなぁ、俺だけかな?

 

そんなこと思いながら生徒達の首を両断したり縦に真っ二つにしていった

 

 

静香「いいわよ!」

 

「了解!冴子先輩撤収です!」

 

 

そう言いながら俺達はバス乗りこんで最後に孝が閉めようとした時だった

 

 

先生「………………くれ!」

 

「ん?」

 

 

声のした方を見ると1人の教師と複数の生徒が見えた

 

 

冴子「あれは………3年の紫藤だな」

 

 

冴子先輩が教師の名前を言ったがよく聞こえなかった

 

呼び捨てにしてる時点でかなりめんどくさい教師なのはわかる

 

しかし一緒についてきている生徒は無関係だからな

 

そう簡単には見捨てれないな

 

 

孝「もう少し待ってください!」

 

静香「このままじゃ出れなくなるわよ!」

 

孝「引き飛ばせばいいじゃないですか!」

 

 

阿保か!

 

そんなことしたらこのバスじゃ持たないだろうし、周りの《奴ら》も予想より集まってきてる

 

 

「コータ!援護しろ!俺が活路を開ける!」

 

冴子「私も付き合おう!」

 

「いえ、先輩はここで彼らを助けてください」

 

冴子「しかし、宮本君のあれは………………」

 

「わかっています、しかしここで助けられる人間を助けないのは日本人の俺としては見過ごせません!」

 

冴子「………………わかった、気をつけるんだぞ」

 

「はい!コータ援護頼む!」

 

 

コータの返答を聞きながら俺は車外へ出て《奴ら》を倒す

 

さっきこっちに来ていた生徒達と教師が乗るのを確認したが《奴ら》に囲まれて身動きが取れなくなっていた

 

 

孝「拓真!早く帰ってこい!」

 

「すまない!俺は戻れそうにない!後で追いつくから先に行け!」

 

 

扉越しから孝が叫んでいたが冴子が抑えて扉を閉めた

 

コータが窓から俺を援護しようとしていたが俺はそれを手で制した

 

 

「コータ!俺の武器を頼む!その中には人に渡ってはいけない物もある!頼むぞ!」

 

コータ「………………くっ!わかった!任せてくれ!」

 

 

そう言いながらコータは窓を閉め

 

それと同時に保険医の鞠川校医がバスを急発進した

 

一瞬すれ違いざまに「ごめんなさい」と言われた気がしたが

 

俺は気にせず笑顔で返しながらバスを見送った

 

 

「さて、こっからどうしようかな?」

 

 

周りは《奴ら》だらけ何もせず通り抜けるのは不可能

 

まぁいけるけどね

 

 

「明音!ロングレンジサポート開始!」

 

明音「ヤー」

 

 

俺の叫びに呼応して複数の鉛玉が俺の周りの《奴ら》の脳を吹き飛ばした

 

発射された方を見ると2人の少女達がこちらに来ていた

 

 

「無事か?明音(あかね)・メアリー」

 

明音「ええ、拓真も無事そうね」

 

「ああ、まぁな」

 

メアリー「先輩、これからどうしますか?」

 

「とりあえず、俺のコテージで武器・弾薬・食料・通信機の回収だ、後現時刻を持って緊急事態に付き部隊の権限及び火器自由を宣言する」

 

明音「それ言うの遅くないですか?隊長」

 

「あっそういうのは気にしなくていいから、メアリー武器は何を持ってきた?」

 

メアリー「はい、自分は調理室の近くにいたのでその辺りにある隠し武器庫からハンドガンを2丁と明音さんがスナイパ-ライフルとアサルトライフル最後にロケットランチャーを持ってきました」

 

 

彼女達の装備内容を聞きながら俺は近場に止めていたワゴン(校舎移動中に頭を吹き飛ばした教師が持っていた)に乗った

 

今更だがこの2人は光城 明音(こうじょう あかね)とメアリー・ドレイクだ

 

彼女達は俺同様とある組織に所属しており基本はこの学校で普通の高校生活を送っているが休みの日や緊急の案件が来れば戦闘に参加できるように常に準備はできるようにはしているのだ

 

 

明音「で?この後はどうされるのですか?隊長」

 

「とりあえず孝達と合流だ、さっきから盗聴器で聞いているがあまりよろしい空気ではないからな」

 

明音「了解しました、ところで交戦規定はありますか?」

 

「生ける屍は皆殺し、助けれる非戦闘員並びに民間人の保護、なお武装しこちらに攻撃してきたり妨害してくる者は敵性因子と判断射殺せよ」

 

明音・メアリー「「了解!!」」

 

 

俺たちはワゴン車に乗り俺が運転席に明音は助手席にメアリーは真ん中に乗らせる

 

そして車を走らせながらメアリーに屋根をカットしてもらうように頼み

 

明音には周辺警戒をしてもらっていた

 

桜並木の道路を抜けて見えた光景はまさに地獄の黙示録のようだった

 

あちこちで煙が上がりサイレンが鳴り響き銃声がちらほらと聞こえていた

 

 

明音「ひどい、こんなことが………?」

 

メアリー「隊長1つよろしいですか?」

 

 

明音は呆然としていたがメアリーだけ平然な顔で何か気になったのだろう俺に聞いてきた

 

 

「なんだ?」

 

メアリー「これは誰の仕業ですか?」

 

「不明だ、俺の知り合いの情報屋の話では3日前に中東のゲリラの基地で目撃情報を確認していた、これを米軍が爆撃して事実上なかったことにされていたがまさかここまでウイルスが来るとは思ってなかったよ」

 

メアリー「では、米軍の仕業ではありませんか?それなら証拠隠滅を理由にすれば話が通りますが………」

 

「これは少し私情を挟むがその可能性はないに等しいかもしれない」

 

メアリー「どうしてですか?」

 

「今の大統領とは支部長との旧知の中でね、特に生物兵器を忌み嫌う人だったそんな人が敵地に使うだろうか?使うとして何故米軍は把握していなかったのか」

 

メアリー「米軍が把握していないとなぜわかるんですか?」

 

「これも憶測になってしまうがさっき職員室のテレビを見た時ホワイトハウス離脱したのはこの惨事が起きてからだ、()()()()()ね」

 

メアリー「なるほど、そういうことですね!わかりました!」

 

「納得したところでメアリー屋根は空いた?」

 

メアリー「はい、切り取れましたよ」

 

「よし明音、運転交代だメアリーは俺の援護を俺は屋根から彼ら(孝達)を探すよ、一応念のためロケランとアサルトを頂戴」

 

メアリー「了解しました」

 

 

そうして今明音が運転席でメアリーが真ん中の席で補佐

 

俺が天井から身を乗り出して周りを見た

 

周りに漂う死臭に嫌気をさせられながらも前を走っているだろうマイクロバスを探すと交差点で急停車していた

 

俺たちは近づき車を降りると宮本が助手席から飛び降りてきた

 

 

「宮本!どうした!こんなところで降りたら危険だろ!!」

 

麗「神崎君!?生きてたの!?」

 

「人を勝手に殺すな!だいたいの事情は知っているが一旦中に戻れ!ここは危険………「隊長右より暴走車!」………!?」

 

 

言われた方を向くと1台の市バスがこちらに突っ込んできていた

 

俺は咄嗟に宮本を俺の後ろに突き飛ばし持っていたロケランで市バスに向けて発射した

 

発射する直前に見えた運転手の絶望の顔を俺は忘れないだろうなと思っいながら躊躇いなく放たれたロケットはバス正面に命中交差点手前で横転した

 

 

「ここは危険だ!宮本早く車内に戻れ!」

 

麗「いやよ!誰があんな奴なんかと一緒にいなきゃいけないの!?」

 

「だったら俺があいつを黙らすから頼む!乗ってくれ!俺と一緒に!」

 

麗「ッ!?」

 

メアリー「なんか隊長フラグ立ててません?」

 

 

メアリーは一体何を言っているんだ?

 

心なしか宮本の顔が赤い気がするが………

 

 

明音「隊長!バスより敵です!燃えながら来ます!」

 

「チッメアリー!持ってきた武器をバスに詰め込め!明音はそれを援護!邪魔なら中の連中を黙らせろ!俺がここを抑える!」

 

明音・メアリー「「了解!!」」

 

コータ「僕も右の窓から援護する!」

 

「頼んだぞ!コータ!」

 

コータ「任せとけ!」

 

麗「私も手伝う!」

 

「宮本はメアリーを手伝だってやってくれあれかなり重いんだ、その後は助手席に座っていてくれ」

 

麗「………わかったわでも!今回はちゃんと戻ってきてよ!」

 

「ああ、当たり前だ!」

 

 

そう言いながら俺は刀を抜き燃えかけの《奴ら》の頭を切り落とし

 

ハンドガンでまだ燃えてる方の頭を打ち抜く

 

元々個体差はあるが火には弱いのでただの作業と化しているがそこは気にしてはいけないのだろう

 

すると明音が最後にバスに乗り込んだのを確認して俺は車内に入った

 

そこには先ほど助けた教師と生徒たちがいた

 

 

??「これはこれは神崎君ではありませんか?」

 

「表向きで関わるのは初めましてですね、紫藤先生」

 

紫藤「その言い方は誤解を生むのでやめていただきたいですね、私は公平に審査したまでなのですから」

 

「よく言うぜ、父親の飼い犬が」

 

紫藤「………………それよりもその武器を私に渡していただけますか?」

 

「何故ですか?」

 

紫藤「君のような生徒が持つべき物ではないですからね、私のように秩序のある大人が管理しなければならないのです」

 

「大人ねぇ、汚職したクソ野郎の間違いではありませんか?」

 

紫藤「心外にもほどがあります、私はただの一大人、一教師に過ぎないのですしかも生徒に模範となれるようにね」

 

不良「ゴタゴタ言ってねぇで紫藤先生にそれをさっさと渡しやがれ!」

 

「黙れ雑魚、貴様に聞いてない引っ込んでろ」

 

不良「なんだと!?てめぇ!ふざけやがって!」

 

 

短気な馬鹿が殴りかかってきたがカウンター技でバスの後方に逆戻りした

 

 

「1つ言い忘れがありました、紫藤先生これはとある組織の武器なんですよ、私達は今特別な案件に付きこれ()の使用を許されています、つまりです紫藤先生………………大人しく座っていてください、頭に風穴を開けられたくなければ静かにしていてください」

 

 

いつの間にか動き出していたバスの中で俺は孝たち以外に向けてガリルを構えた

 

さすがに危険と思ったのか紫藤と不良は座席に座った

 

まだ1日目も終わっていないのにこの疲労はなんだろうと俺は暗闇の空を見上げた

 

まだ地獄は始まったばかりなのだなと思いながら………

 

 

 

 

 




新たなオリキャラ(今の所)と紫藤の登場です、次回は拓真の正体が判明します!ちなみに宮本は今回大人しくバスに戻ったのでガソリンスタンドで襲ってきた暴漢は家族と共に勝手にご退場させました

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