元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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417の嫁力は高まっていく


Day101 家庭料理

――――――――――――D08基地兵舎共有スペース・朝

 

今日はちょっとしたお料理研究をしてみたいと思ってます。

過去存在した世界各国の家庭料理というものを作ってみたいと思います。

言うなればママの味ってやつだね。古来より男を落とすには胃袋を掴めって言うしね。

お料理出来るようにはなってるけど各地の郷土料理って言うのは試したことなかった。

ヤーパン料理の中でも家庭の味って言ったら肉じゃがって言う煮込み料理らしい。

幸い調味料の類はこの基地に揃っているから作れないことはない。

ミソスープも家庭の味らしいけど味噌から作れってなると大変なんだよね。

発酵食品ってかなり手間がかかるし…チーズを作るのとは勝手が違う。

調理過程はわりとカレーに似ている。使う材料も似てるしねー。

ただ違うのは出汁っていうのを使うことかな。ヤーパンお得意の魚介スープの事だ。

昆布やカツオの加工品から出る旨味を使うんだ。そういうの私は好きだよ。

美味しいミソスープも本当は出汁を取ったほうが良いらしいけど…

朝のバタバタする時間帯だとちょっとねー…前日の夜から仕込んでたら使えるけど。

私が朝から作ろう!って思うんじゃなくて前日からこうしよう!ってなってたら使える。

今回使うのはカツオ出汁です。カツオの燻製の削り身をざるに入れてからお湯を注ぐ。

調理も全部終わりかける頃合いでようやく味が染みてるかなー?

 

「さてと…お野菜はっと」

 

肉じゃがを構成するお野菜はじゃがいも、人参、玉ねぎ。

じゃがいもは一口大にカット、人参は乱切りに…玉ねぎは細かくくし切り。

そして肉じゃがのメイン、牛肉だね。まぁ合成品だけど…

先に肉と玉ねぎを鍋の中へと放り込んで熱を加えていく。

じゃがいもから熱を通したほうが良いかもって思うけど煮崩れる可能性が出てくる。

程よく色がついてきた頃に残りのじゃがいも人参を入れる。あ、言及してなかったけどしらたきってこんにゃく?を入れる。

で…この頃には出汁がいい具合に…なってるね。ちょっと舐めると美味しい。

じゃあこの出汁を注いでから一煮立ち。沸騰ちょっと前まで持っていって弱火でコトコト。

そしてから味付け…醤油と砂糖、みりんで味を調える。味見は忘れずに。

灰汁が浮かんでくるからそれを取り除いて…煮込むこと20分程度。

いい匂いが漂う。まぁこれで肉じゃがは出来上がりかな?

でもんー…駄目だな、じゃがいもに味が染み込んでいない。

一度冷ますか。冷ましてやると味が染み込んでいくって聞いたことがある。

となるとこれはお昼だね。結構作ったし食堂に持っていったら喜ばれるかも。

じゃがいもはまだまだ余りがあるし…ポトフでも作るかな?

あーでもこれもまた煮込み料理だし…いや、もう一個作っちゃえ。

コンソメもイチから作ってみるか…これも言っちゃえば出汁だし…

たーだきれいに作るとなるとかなり面倒がかかるんだよねー…

あ、まった。二時間近く煮込まなくちゃいかんからボツだね。

合成品のコンソメ風味の素を使おう。ソッチのほうが手っ取り早いし…

最悪お昼に間に合わなくなるなんて事はなくなるからね。そうしよう。

 

 

――――――――――――D08基地食堂・昼

 

 

「という訳で今日のお昼は豪華ですよー♪」

 

食堂に先に連絡しておいてお昼にって肉じゃがとポトフを寄贈した。

まぁもう献立がこれで良いじゃんってなっちゃって後はお好みでパンか白米かって所。

皆そろって白米取っていってるけどねー…ヤーパン料理の肉じゃが強い。

そんな訳でキッチンメンバーももう食事に入れてたり。G36と私とダミーは配膳に動いてるけどね。

私の装備はお料理時から変わらない制服にエプロン姿。ダミーはおなじみのフレンチメイド。

 

「へぇ…417ちゃんマジ嫁にしたら良いんじゃね…?」

「春田マッマが強いけどこの圧倒的嫁力…」

 

うんうん、反応は上々ってところだね。皆美味しそうに食べてくれてる。

男性陣が揃って私の方を見てぶつくさ言ってるけどなーに?

小首を傾げて見せるとまた食べるのに戻っていって…何を伝えたいのやら。

 

「ダミーも作れんの?」

「んー?雑になるけど作れなくない」

「マジ?おっぱい揉むから作って!」

「良いよー!」

「おい待てやそこ」

 

またダミーが勝手に動こうとしてたからダッシュ。直ぐ様止めないとどうなることか。

不貞を働こうとしたダミーは蹴り倒してから持ちかけたメカマンにはチョップ。

ダミーは不満そうだが私の身体でそんなホイホイおっぱいを売るんじゃない。

私の身体はお兄ちゃんには安くでも売っていいけど他には売る気無しだから!

まったく…私の何をひねり出したらこうなるんだか…私は売女じゃないんですぅー

 

「この匂い…まさか?」

「あ、お兄ちゃん♪」

「囲めー!!」

 

ダミーが速攻復活してからダミー4体でカゴメカゴメ。

そのままだと動けなくて迷惑だろうから引っ剥がしてからご案内。

いつものメイド服じゃなくてお兄ちゃんは何か新鮮そうな表情してた。

そして今日のお昼を見せるとこれまた驚いた顔。私お手製ってのも言うと二重に驚いていた。

 

「自信作だよ、美味しいから食べてみてよ♪」

「……おぉ、美味い」

「よっし」

 

まずはお兄ちゃんが手を出したのは肉じゃが。ゴロっと転がるじゃがいもを一口。

熱々なんだけど気にした様子もなく食べて少し咀嚼して美味しいをいただきました。

思わずガッツポーズですよ。やっぱり美味しいって言ってもらえるのは良い。

ご飯をお供にがっついていくお兄ちゃん…んふふー♪

更に食い足りないのかポトフにも手が伸びていく。これまたじゃがいも中心にしてるんだけど…

ソーセージとキャベツ等追加してるからまた違った味わいだよ?

さぁ反応はどうだ!美味しいだろう美味しいだろう?

 

「美味い…おかわり」

「んにゃ…」

 

ぽよん…とおかわりを要求した腕が私のおっぱいをつっついていた。

お兄ちゃんは気づいてない様子で空いたお茶碗を突き出してた。

ちょっと下がってから受け取ると空いてる食器も取ってキッチン奥に戻る。

やばいやばいやばいおっぱい触ってもらった、うへへへへへへ…♪

事故でもこれはすごい第一歩だよ…うへへ~…おかわりだし同じ位でいいかな?

 

「はい♪おかわり♪」

「ありがとな、うめぇ」

「ほんたーい?あーだめだこりゃ」

「えへ…えへへへ…♪」

 

がっつくお兄ちゃん良いなぁ。ケッコン出来たら毎朝こんな風になるのかも…♪

 

 

――――――――――――D08基地司令室・おやつ時

 

 

「はい、おやつにミルクプリンどうぞ」

「おう…」

 

おやつ時ってわけで疲れ気味な頭のために糖分をどうかなって思って甘いものを作ってきた。

お兄ちゃんはそんなに好き嫌いは無い。食べれるものなら食べるって感じ。

 

「どこ見てるのー?」

「あー…いや、なんでもないぞ?」

 

ミルクプリンと言ったらまっさきに私のおっぱいを見たのはどうなの?

聞けば慌てて目を逸らしてるけど…ちらちらと谷間を見てるのバレバレだぞ?

 

「そんなに見たければじーっと見てもいいって私は常々言ってるよ、はい♪」

 

私は身長がちっちゃい。そのお陰で机に座ったお兄ちゃんと目線は比較的合いやすい。

じゃあそんなのだからちょっと顔を掴んでぐっと寄せたら…すぐに密着できるの。

笑顔で頬に手を添えてちょっと下を向けさせて…ってして私が精一杯背伸びして寄る。

するとまぁお兄ちゃんの眼前には私のでっぱいがででーんと…

 

「…もちろん、お兄ちゃんがその気ならなんでもしてあげる」

「…」

「気づいてたかな?お昼私のおっぱい触ってたの」

「え」

「私、いつでも待ってるんだよ?」

 

そこまで言ってからそっとおでこにキスして離れる。

ちょっとイタズラというか攻めすぎたかな…もうちょっと攻め攻めでも…?

んー…いや、お兄ちゃんの事だし攻め過ぎたらヘタレるからコレくらいが良いか。

 

「じゃあ、お兄ちゃんはお仕事頑張ってね♪」

 

反応もなく固まっちゃってるお兄ちゃんを背に手を振ってから出ていく。

次のお料理はなーににしようかなーっと♪ヤーパン料理でがん攻めしていこうっかなー

 

 

「……もう我慢しねぇぞ…?」

 

 

――――――――――――

 

 

「おにーちゃん?ありゃ、また寝落ちしてますかー?」

 

深夜の司令室に顔をだすと副官が帰った後だ。帽子をアイマスク代わりにして寝てる。

椅子で寝るのは身体に良くないしまたお腹冷やして下痢るぞ。

コツコツと足音を立てて近寄っても起きる様子は…まったくなし。

帽子を取ってもほっぺたつついても反応なし…これはガッツリ寝てますね。

 

「よっこいしょ…ふぅ、こういうのも良いけどねー」

 

また身体を冷やす前に私室にぶち込むことにしましょう。

ぱっぱっとお兄ちゃんの電子キーでロック解除してから入り込む。

ベッドにそっと寝かせてからっと…さて、今日はどうしようかなー

とりあえず上着を脱がせて…ハンガーにかけてから考えようかな。

流石に連日は不審に思ったりするかもしれないし…普通に今日は帰って寝よう。

 

「ひゃ!?」

 

突如後ろから抱き竦められた。びっくりして身体が跳ね上がる。

恐る恐る後ろも確認すると寝てたと思うお兄ちゃんが起きていた。

 

「あ、あー…起きてた…?」

「最初から」

「えー…じゃあなんでまた…」

「俺はもう我慢しねぇから…私室に居る間は」

「うぇ?」

 

待って待って、そのワキワキとうごめいてる手はなーに?ちょっと待って。

お兄ちゃんそんな吹っ切れ方ありなのかなー?あ、いや嫌って事じゃないけど。

 

「嫌じゃないけど…その…優しく…ね?」

「善処する、もし嫌になったならもう二度と部屋に入ってくるなよ」

「じゃあ…えっと…明日もよろしく…?」

 

うわーお鼻息あらいよー…これ優しくなんてしてもらえるのかな…

そして私明日もお部屋に邪魔したらこうなっちゃうのかな…

 

 

その夜、めちゃくちゃ揉みくちゃにされて私がひぃひぃ鳴くことになった。

腰が立たなくなって結局お兄ちゃんのお部屋で眠ることになった…

お兄ちゃんの遠慮というのが私限定でなくなった…記念すべき一日だ。

ちょっと朝はお礼にイロイロしちゃおうかな…




そして指揮官プッツン。一応線引してるし踏み込んできた417が悪いんや。

下品すぎるなら感想で言って。

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