妥協の先のヒーローアカデミア   作:璃璃色金

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おはようございます、こんにちは、こんばんは、璃々色金です。

今回から戦闘訓練ですね。コスチューム中々考えるの難しいですね。でもやるとすごくワクワクしてしまって、楽しいですね。雄英生が自分で考えた服で活動するところはきっとわくわくが止まらなかったでしょうね。

そんなこと考えながら、書きました。どうぞ。


第6話:入学2日目、ヒーローが勉強教えてくれるんだって。憧れのヒーローの授業なんて興奮しすぎて頭に入ってこないんじゃないか?

入学初日の試練を乗り越えた翌日。理たちは朝から高校生らしく必修科目である普通の授業を受けていた。英語や現代文、数学なども雄英ではプロヒーローの教師陣が教えている。英語はプレゼント・マイクが担当。プロヒーローの教室登場時は少しざわついたが、内容は普通の授業なのでそこは拍子抜けであった。

 

昼食は大食堂で、こちらもプロヒーローランチラッシュが作る料理が食べられる。弁当を持ってくる生徒もいるようだが、ごく少数派のようである。ちなみに、理は少数派に分類される母手製のお弁当である。

そして昼休みを終えいよいよ、午後の授業『ヒーロー基礎学』。ついにらしい授業がついに始まるからか、皆そわそわしていた。

 

「わーたーしーが!普通にドアから来た!」

 

オールマイトがチャイムと同時にドアを開けて入ってきた。教卓に立つオールマイトを見ると今年から雄英の教師になった事が事実なのだと分かる。誰が言ったか銀時代の戦闘服らしい。

 

「私の担当はヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為、様々な訓練を行う課目だ!単位数も最多だ!」

 

 

No.1ヒーロー:オールマイト。平和の象徴。事件解決数はエンデヴァーに劣るものの、実績は言わずもがな。日本の犯罪係数が低い理由と言ってもいい、ヒーローの1つの完成形。理からしたら父親が理想のヒーローではあるが、オールマイトはヒーローを目指すものなら誰もが一度は憧れる存在であり、それは理も例外ではなかった。 

「早速だが今日はコレ! 戦闘訓練!」

「戦闘!」

「訓練!」

 

「BATTLE」と書かれた札をオールマイトが突き出すと、皆が色めき立つ。特に爆豪が顕著であり、午前のつまらなそうな表情はどこにもなかった。

 

「そしてそいつに伴って、こちら!! 入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえたコスチューム!!」

 

オールマイトが壁に手を向けると壁から首席番号が掛かれたアタッシュケースが出てくる。あ、俺の番号もあった。結構細かい事書いたけどどれくらい要望通っているのだろうか。

 

「皆それぞれのコスチュームに着替えて順次、グラウンドβに集合だ!」

 

――――――――――――― ♦ ―――――――――――――― ♦ ――――――—――――

 

―――――――――被服控除。

雄英高校が個性届、身体情報、デザイン等の要望を基にサポート会社がコスチュームを作ってくれるありがたい制度をいう。

 

<理のコスチューム>

動きに阻害が無い上で頑丈性を追求した結果、布地は全てツイストナノケブラー(TNK)繊維で出来上がっている。さらに、耐火・耐低温・耐電気も追加されている。パンツは動きやすさから紺のニッカポッカに、上はアイテムをたくさん入れられるようにポケットだらけの黒のシャツ、黒字に紺のフード付きジャンパー。あとは、武器にできるようにタングステン鋼の球塊直径15cm。これは少し重いが戦うためにはこれ位ほしい。靴は車輪にできるように厚底ブーツに、踵部分にブレーキ用の出っ張りがついている。小物入れとして腰つきポーチと指ぬき手袋、マフラーがある。ポーチの中には簡単な救急キット(包帯・ガーゼ・テープ)と水(戦闘用水道水と滅菌蒸留水250mlずつ)が入れられている。ガス対策のため、マフラーで顔半分まで覆うようにしている。

 

――――――――――――― ♦ ―――――――――—―――― ♦ ―――――――—――

 

運動場β―――――――――

コスチュームに着替えて運動場に行くとオールマイトが待っていた。

 

「恰好から入るってのも大事なもんだぜ、少年少女。威嚇するんだ、今日から自分たちがヒーローなんだと。始めようか、有精卵ども!」

 

周りを見るとみんな個性的な服を着ており、中には被り物のため誰か分からない人もいる。

 

「理君、そのコスチュームかっこいいね。」

「ありがとう、緑谷くん。君のはオールマイトをオマージュしているのがすごく伝わってくるよ。」

「お二人さん、かっこいいねぇ。私要望ちゃんと書けばよかったよ。」

 

そういう麗日さんの服はパツパツスーツであった。まったく、ヒーロー科は最高だぜ。

 

「さぁ、戦闘訓練のお時間だ。」

 

フルフェイスロボのようなコスチュームを着た少年が挙手をした。

 

「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょう!?」

 

声から飯田くんだと分かる。質問にオールマイトは答えた。

 

「いいや、もう2歩先に踏み込む!屋内での対・人・戦闘訓練さ!!

敵ヴィラン退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ。

監禁・軟禁・裏商売・・・このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は室内やみに潜む!!

君らには『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて、2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

「基礎訓練もなしに?」

 

と緑がの特徴的な異形型個性の少女―後から聞く蛙吹梅雨さんというらしい―が質問した。

その問いにオールマイトは、ガッツポーズで答えた

 

「その基礎を知るための訓練さ!ただし今度はぶっ壊せばOKなロボじゃないのがミソだ。

 

その答えに、クラスの面々は思い思いの質問をぶつけていった。

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

「ブッ飛ばしてもいいんすか。」

「また相澤先生みたく除籍とかあるんですか...?」

「分かれるとは、どのような分かれ方をすればよろしいですか。」

「このマントヤバくない?」

「んんん〜聖徳太子ィィ!!!」

 

そう零したオールマイトは、ポケットからカンペを取り出し更なる説明を始めた。新米教師感丸出しである。

 

「いいかい?状況設定は敵がアジトに「核兵器」を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている!」

 

「ヒーローは制限時間内に『敵』を捕まえるか「核兵器」を回収する事、敵は制限時間まで「核兵器」を守るかヒーローを捕まえる事。ちなみに、コンビおよび対戦相手は、くじだ!」

「適当なのですか!」

 

飯田くんが思わず叫んだ。気になることは飯田くんが全部聞いてくれる。飯田くん、便利。

それに緑谷は、なだめるように言葉を紡いだ

 

「プロは他事務所のヒーローと即席チームアップする事が多いし、そういう事じゃないかな...」

「そうか...!先を見据えた計らい、失礼しました!」

「いいよ、早くやろ!!」

 

そして、くじの結果タッグは以下の通りになった。

 

Aチーム:緑谷出久、麗日お茶子

Bチーム:轟焦凍、障子目蔵

Cチーム:峰田実、八百万百

Dチーム:飯田天哉、爆豪勝己

Eチーム:芦戸三奈、青山優雅

Fチーム:砂藤力道、口田甲司

Gチーム:耳郎響香、上鳴電気

Hチーム:常闇踏影、蛙吹梅雨

Iチーム:尾白猿夫、葉隠透

Jチーム:切島鋭児郎、瀬呂範太

JOKER:世野理

 

「先生、このJOKERって何ですか?」

「世野少年、君が当たったのか。今年のヒーロー科は2人多く取っていてね。両クラスが21人の奇数になっているんだ。だからタッグを組むとなると1人余ってしまってね、JOKERはもう一度くじを引いて当たったところに入ってくれ。」

 

言うや否や、くじの入った箱を出してもう一度引いた結果は、

 

「Gだ。」

「それじゃぁ、Gチームだ!ただし、Gチームは人数が多いから相手にはハンデを与えるぞ。」

「ごめん、耳郎さんと・・・」

「いや、気にしてないからさ、よろしく理」

「上鳴な、どうせ誰かがなるもんっぽいし今回それが俺らだったってことだし。まハンデも何とかなるっしょ。」

「ありがとう2人とも。」

 

この3人で戦闘訓練か。まず仲間内の個性を把握しなければ。

 

「それじゃぁ、訓練を始めていこうか。まず第1戦は・・・Aチーム対Dチームだ。ヴィランチームは先に入って準備してくれ!5分後にはヒーローチームが潜入してスタートだ。他のみんなはビルの地下室のモニターで観察するぞ!!」」

 

 

戦闘訓練が、ついに始まる。




できれば、主人公単体のステータスとか載せれるようになったらいいんですけど、いかんせん情報量が少ないからまだ書けない。次回から、主人公が戦いますかねぇ。どんな風に戦わせようか悩みながら書いてみます。戦闘シーンスムーズにかけるかなぁ。

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