人によっては多少不快になる可能性があるかもしれないので注意。煩悩系のお話です。
後で恥ずかしくなって消すかもしれない。
ある日の夜、司令部近傍のバーにて。
指揮官「はあ……」
HK416「どうかしたの? 迎えに来た私の事を見てため息をつくなんて」
指揮官「俺は日々、指揮官として君たちに戦術指揮をしている」
HK416「ええ、そうね。よくやっていると思うわ」
指揮官「だがその度に、俺は常々考えてしまうことがある……」
HK416「それは何かしら? 私達に何か落ち度でも?」
指揮官「いいや、違う。君達に落ち度なんてない……むしろ君達は素晴らしいと常日頃から考えている」
HK416「なら指揮官は、一体何が不満なの?」
指揮官「そうだな……時にHK416、俺は君と話す時、何処を見ていると思う?」
HK416「目よ。指揮官は私と二人で話す時、必ず私の目を見て話してくれるわ」
指揮官「そうだ、その通りだ……なら何故、俺は君の目を見て話すと思う?」
HK416「それは……わからないわ。何故なのかしら?」
指揮官「何故目を見るか……君の目の他に、何処を見ていいか解らないからだ」
HK416「もしかして、私のことを口説いているの?」
指揮官「いいや、そうじゃない……」
HK416「……そう」
指揮官「HK416、例えばだが……君は自分の魅力は何処だと思う?」
HK416「殺傷榴弾の火力かしら。銃で言えば安定性と――――」
指揮官「違う! そうじゃなくて君自身の話だ。銃とか戦力とか今はどうでもいい」
Hk416「(大分酔っているわね……)判らないわ。考えたことなんて無いもの……でもそうね、例えばだけど……胸、とかかしら?」
指揮官「ああ……確かに君の胸は素晴らしいよ。大きい胸というのはすべからく素晴らしいと俺は思う……」
HK416「誰かさんには聞かせられない言葉ね。オフレコにしておいてあげる」
指揮官「ありがとう……。改めて言えば、当然だが君の胸は素晴らしい。だが、俺は君の本当の魅力は其処じゃないと思っている」
HK416「……そう。だったら、参考までに聞かせてもらおうかしら」
指揮官「俺が思う、君の真の魅力は……太ももだ」
HK416「ふと、もも……?」
指揮官「そう、太もも。人体に置いて骨盤と膝の間に存在しているこの部分に俺は君の魅力を感じて仕方がない。美しい流線型に、まるで象牙を磨いた彫刻品のような素肌……しかしながらその見た目はしっとりとした質感を感じさせる。更にニーハイタイツもとプリーツミニスカートの組み合わせというのも素晴らしい。タイツというのは女性の脚の絡め取るような妖艶さを演出する最高のアイテムだが、それは柔らかさと引き換えにした諸刃の剣。しかし君はニーハイタイツを敢えて選択することで太ももに僅かに食い込むタイツで柔らかさを体現し、ミニスカートを同時に着用することで絶対領域を作り出し外見上の柔らかを確保。更にミニスカートといえば思わず覗き込みたくなるのもポイントが高い。ああ、そうだ……右太もものホルスターのベルトの食い込みも非常に良いッ……。タイツの艶と女体の柔らかさを同時に感じることの出来る日が来るなんて、君と出会うまでは考えてもいなかった」
HK416「……」
指揮官「此処、俺がHK416の目以外の何処を見ていいかわからないという話だが……君の太ももがあまりにも魅力的で、直視しながらまともに話すなんてことは俺には出来ないからだ」
HK416「胸を見ながら、では駄目なのかしら?」
指揮官「45に鼻を折られるだろう?」
HK416「そうね」
指揮官「だから、だ……俺は君に是非ともチャイナドレスを着て欲しい。色はそうだな……オーソドックスに赤か、攻めるのであれば藍なんてのも有りかもしれない。そして下半身の前面にかかる部分の端を僅かに太ももへと挟み込み、身体をほんの少しだけ傾けた状態でサイドのスリットから君の太ももを絶妙な角度から拝みたい」
指揮官「どうだ……?」
HK416「遠慮させてもらうわ」
指揮官「そうか……残念だ……似合うと思ったんだけどな……」
HK416「もう帰りましょう指揮官。貴方は明日も仕事よ……」
指揮官「ああ、そうだな……今日はもう帰ろうか……」
勘定を済ませた指揮官は、HK416に連れられてそのまま司令部へと帰っていった。
…………
……
…
それから暫く経ったある日のこと――――
指揮官「HK416、いつもと雰囲気が違うな。制服を新しくしたのか?」
HK416「ええ、少しだけ。どうかしら?」
そう言って微笑む彼女の姿は…………
……これ以上はやめておこう。それは、私の語るべき物語ではないのだから。