東方桃幻隊 ~Battle of Popstar – Word War vision~   作:小林ミメト

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 ついに連載十話突破しましたー!イエーイ!(≧▽≦)v
 
 飽きっぽい自分がよくここまでこれたものですうんうん( ˘ω˘)
 
 ・・・まー、いちいち場面を切り替えてお見苦しいところがありますが、この小説は基本的に三つの世界を巻き込んだ異変を題材にしているので、そこのところご了承ください。('◇')ゞ
 


第十弾:紅魔館道中戦!!天気の子にご用心!?

 さて、こちらは紅魔館へ向かう四人組。

目的地を目指しながら武藤は、アリスに聞きたかったことを質問した。

「ところで、アリスさん。」

「ハイ。どうしましたか?武藤少尉」

「いや、武藤で構わないよ。できるならムトキンって呼んでほしいなーなんてハハハ・・・。」

「はあ・・・。」

「あ、いや・・・オホン!・・・で質問に戻るが、我々と同じ世界から来たとおっしゃっていましたが、どのような御方ですかな?」

「えーっと・・・確かかつての大英帝国という国の女王で今はこの幻想郷で錬金術を行っている方です。何でも、この幻想郷に来た際にどんな金属加工物も直す能力を持ったとかなんとか・・・。」

イギリスと聞いて武藤は眉をしかめた。

だが芙蓉はゲスの笑みを浮かべてつぶやいた。

「イギリス人、しかも女王と来た・・・。そいつの首を大本営に持っていけりゃ、鬼畜米英どもを交渉のテーブルに力ずくでもつかせられるぜ!」

突然、芙蓉に男性の会心の一撃が振り下ろされた。

「いってー!!武藤さん!何するんですかい!?」

「馬鹿野郎!女王の首なんか献上してみろ!戦後の処理が後々面倒くさいことになるだろうが!せめてチャーチル首相程度にしておけ!」

成美は、二人の幻想郷にそぐわない物騒な発言におびえながらもこの幻想郷からは、紫に外の世界へ帰す意思がない限り出られないことを教えた。

「つまりは、どうあがいても帝国には帰れないということか。」

武藤は二度と戻れない故郷を想って空を見上げたが、すぐに視線を戻して軍人らしい顔つきでこう言った。

「ま、戦場に来た時点で覚悟はしていましたがね。」

武藤が感傷に浸っていると、どこからともなく森のあちこちから子供の笑い声が聞こえてきた。

「キャハハハ!暗い、暗いねーおじさま!」

「誰だ!姿を見せろ!」

すると、急に黒い靄のような球が両サイドから現れそれが一人の女の子になった。

容姿は、膝小僧まである白いレインコートを着た白い長靴のおかっぱ頭の少女だった。

成美は知り合いなのか、すぐに名前を言い当てた。

「あ、あなたは旭出 照代ちゃん?!」

「ヤッホー。成子ちゃん!久しぶりー!」

「だから成美だって言ってるでしょーが。」

「ごめんごめん。でも、成子の方が可愛いと思うわー!」

武藤は、急に出てきたおかっぱ頭の少女に驚きながらも成美に質問した。

「矢田寺さん。なんですかこの太陽のように明るい子は?」

「彼女は、最近幻想入りしたてるてる坊主の一人です。太陽の畑のはずれにある幽香の家におとなしく居候していたはずなのですが・・・。」

そんなことを話していると、照代が物騒なことを言い出した。

「私ねー。天候をちょっといじる程度の能力を得ているんだけど、それを応用して小さな太陽を作って赤い館の吸血鬼を消滅させたいと思うの!」

何かただならぬ気配を感じ取った四人は、それぞれ戦闘態勢に入った。

「だから、まず手始めにあなたたちを干からびたミイラにできるかどうか試してみようかな!キャハ!」

照代は懐からスペルカードを出して技名を叫んだ。

「『快晴:あーした天気になーれ』!」

すると、照代の周りにまるい光を放つ弾がいくつも出現して四人を襲った。

その弾幕に派手さや美しさはなく、明らかに四人を殺しに来ていた。

「うをっ!アチッ!」

弾幕は全員かろうじてよけたものの、その弾幕が持つ熱量はすさまじく成美に至っては菅笠が煙を吹いていた。

「どんどん行くよー!!『華符:掃晴娘(さおちんにゃん)の嫁入り』!」

照代は間髪入れず、こんどは八匹の龍を模した弾幕が四人を襲った。

「伏せろ!」

武藤の合図で、四人全員が屈んだため難を逃れた。

「こっちもスペルカード出さないとやられるわね。『魔府:アーティフルサクリファイス』!」

「『魔府:バレットゴーレム』!」

アリスと成美はそれぞれ自分のスペカで照代に反撃した。

だが、ハイになった照代の敵ではなく、成美の放った四方八方に弾幕を放つ巨大な弾を軽々とよけ、アリスの人形たちの突撃も次のスペルカード『光符:蜃気楼の神秘』で残像を作って躱した。

「なによ、このしょぼい技。全然、隙間だらけじゃない!キャハハハ!」

「それはどうかしら?今よ!私の可愛い人形たち!」

すると、アリスは人形たちに合図を送り、それにこたえるように人形たちはいっせいに成美の放った大きな弾に向かって進み追い越したところで、剣をバットを持つような感じで構えた。

「食らいなさい!『合体技:ゴリアテの星』!」

なんと人形たちは巨大な弾を撃ち返したのだ!

そして撃ち返された弾は、自らが放つ小さな弾の数を数倍にまで増やしながら猛スピードで照代に近づいてきた。

「何イ?・・・グアアアアアア!!」

当然よけれるはずもなく照代は被弾した。もちろん弾が向かう方向にいた四人も巻き添えを食らった。

「ふう、これ防御魔法を使ってもきついわね・・・。」

「シャンハーイ」

「ホウラーイ・・・。」

アリスと成美はとっさに自分たちと後ろ二人に防御魔法を敷いたが、それでも服がほとんどぼろぼろになる威力だった。

しかも、体が小さい上海人形と蓬莱人形に至っては児童ポルノ法にぎりぎり当たらないレベルの破れ具合だった。

「いっつ・・・」

更に武藤に至っては、そこかしこに今できたばかりと思われる切り傷が出来上がっていた。

「う、うそ!ごめんなさい!!まさか傷がつくとは思わなくて・・・。」

アリスはあわてて自分の袖の部分を引きちぎり、一番傷が深い部分にガーゼ代わりとして縛った。

「なんの、このぐらいの被弾は戦争で慣れていますからからすぐに治りますよ。」

「い、いえ!外の世界から来た人だってことをすっかり忘れていた私が悪いのです!」

アリスは顔を真っ赤にしながら何度も頭を下げた。

その謝罪の言葉の中で武藤は、疑問に思ったことを口にした。

「アリスさん。」

「ふええーん」

「あー!女の子を泣ーかしたー。大本営ーにー言ってやろー」

「芙蓉君・・・言葉をつつしみたまえ。」

そういって武藤は、茶化した芙蓉に軽く目つぶしをした。

「アーーー!あ!目がああ!目がアアアアア!痛イッタイ目がアアア!」

「い、いや・・・アリスさん、別に怒っているわけじゃありません。」

「グス・・・う、うん。」

「先程から、外の世界とおっしゃっていましたよね?では、幻想郷というのはどういったところなのですか?」

「ええーと・・・簡単に言いますと、ここは日本という国から博麗大結界で妖怪としての地位が守られているところです。」

「なんと!では、結界の向こうは大日本帝国のどこかというわけですか!?」

「大日本・・・?ま、まあそうね。」

アリスがなんと説明した良いか迷っていると、突然電気を帯びた弾幕が飛んできた。

「な、なに!?」

「フフフ、まだ終わってねーぞ!こん畜生がああああ!!」

なんと、満身創痍になりながらも照代が宙に浮いていた。本来ならばあの規模の弾幕に被弾した場合、不死身の蓬莱人でもない限り戦闘続行は不可能だ。

「もー怒った!『恐符:雷(いかずち)のダウンバースト』!」

すると、照代の頭上に真っ黒な雲が発生しゴロゴロと雷まで鳴り出した。

「喰らえイアアアアア!!!」

照代がそう叫ぶと、雲からものすごい量の雷が木の根のごとくあちこちに放たれた。

「キャアアアア!!!」

「アリスさん!!」

よけきれなかったアリスは被弾してしまい、命に別状はないものの服がもはや下着だけになり、その下着すら存在意義が危うい状態になっていた。

「どんどん行くよ!!キャーハハハ!!」

「クッ・・・殺・・・。」

殺されると確信したアリスだったが、放たれた雷は、突如として吹いた追い風に流されていった。

「・・・え?」

アリスが追い風の流れていった方を見ると、そこにはピンクの丸いボールのような生き物が何かをほおばった状態でこちらを見つめていた。

「よーし!カービィ、そのままコピーしてみろ!」

どこからか大人の男性の声が聞こえたかと思うと、そのカービィと呼ばれたピンクボールは、大ジャンプをしたかと思うとくるくると回転し決めポーズをした。

すると、どこからか緑色のボールが飛んできてカービィの額に当たったと思えば、カービィの頭から青白い炎が現れそれにもだえ苦しんだかと思うと、突如としてそれは電気を帯びた青白いトゲトゲのようなものになった。

「やった!久しぶりのスパークカービィだ!」

「スパーク!!」

カービィがそう叫ぶと雷のような弾が飛び出してきて照代にあたった。

「いてっ!今のは痛かったぞーっ!!」

照代は悪魔のような形相でそう叫ぶと、カービィに向かって先程のスペルカードを放った。

「やはり・・・あれは・・・よし。」

あちこち走り回りながらも、カービィは冷静に敵を分析していた。

そして意を決したように立ち止まった。いつの間にか身にまとった白いバリアに身を守られながら。

「それで、守っているつもりか?そのバリア!お前ごと吹き飛ばしてくれる!『恐符:雷のダウンバースト』!!」

「スパーク波動弾!!」

カービィが放った白いバリア、もとい、巨大なエネルギー波動弾は、彼女の弾幕を消し飛ばしたばかりか、彼女に向かって一直線に飛んで行った。

「やった!これで勝てるぞカービィ!」

「甘いな。」

だが、照代はあと数メートルのギリギリのところでよけた。

「詰めが甘いのは、お前なのだ!デビルフロッグ!!」

「何!?」

「神雷の満天星!!」

すると、みんなの視界が真っ白になり気が付くと宇宙空間のようなところを漂っておりそこには、なぜか大量のお菓子や果物などの食べ物、たくさんの星型の光る物体が浮いていた。

「なに?ここ?」

アリスがそういうとどこからかカービィの声が聞こえてきた。

「僕の夢の世界へようこそ!なのだ!」

すると、たくさんの星が一点に吸い寄せられるように飛んで行った。

飛んで行った方を見ると、そこには悪魔の形相でもがき苦しむ照代の姿があった。

「照代ちゃん!」

成美の声が聞こえないのか、照代はおおよそ女の子が放つ声とは思えない声で叫んでいた。

「ヤメロ!ヤメローー!」

照代に星がまとわりついたかと思うと、急に強い光を放ちだした。

みんなは、気が付くと元の世界に戻っていた。

そこには、穏やかな顔で寝ている照代とカービィ。その横で黒焦げになって死んでいる蝙蝠の羽が付いたカエルがひっくり返っていた。

 




 なぜこんなに早くに掲載できたかというと、実はこれ、九話の前に間違って作ってしまったものなのです。
 第八話でデデデと新生ホーリーナイトメア社が対面!みたいなことを書いておきながら、うつほ並みに覚えが悪い私は、そんな次回予告などなかったかのごとく、紅魔館道中の回を最後まで書いて、さあ投稿しようというところでようやく気付いて、慌てて書いたために八話と九話の間に一か月の間が開いたと思ったら、今度は九話の投稿からわずか一日足らずで投稿したということです。
 こんな計画性の無い誤字脱字が多い亀更新の作者ですが十話以降もどうぞよろしくです。
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