東方桃幻隊 ~Battle of Popstar – Word War vision~ 作:小林ミメト
昔はププビレッジというお世辞にも発展した町とは言えないのどかな場所だったが、ナイトメアを倒してからというものの、一躍有名な村になり人口は年々増えていった。
その恩恵にあやかろうと商店もあちこちに軒を連ねた結果、ウィスピーウッズの森やその他の神聖な場所を覗くすべての土地が農地、民家、商店、超高層ビル、魚市場などで埋め尽くされ、大都市と呼ぶにふさわしい場所にまで発展した。
かつて、この場所を収めていた王様がいました。
名はデデデ。彼は、銀河の中で最も悪名高いホーリーナイトメア社の元御客様で、毎度毎度当時の星の戦士の卵であったカービィをホーリーナイトメア社の魔獣を使って、ことごとくいじめてきました。
だが、突如ホーリーナイトメア社はデスタライヤーを使って、直接ププビレッジに侵攻してきました。
紆余曲折あって、何とかホーリーナイトメア社を潰し社長兼黒幕であるナイトメアの野望を打ち破ることに成功しました。
しかし、それによってデデデのカービィをいじめるという楽しみがなくなってしまいました。
そこで、彼の配下兼科学者のエスカルゴンとともに自分たちは責任を取る形で政府の仕事をパーム大臣改めパーム大統領に押し付けて、とある機械を二十年にわたって改造し秘密裏に完成させた後、プププシティの奥地にある悪魔の宝玉を使って別世界の魔獣を召喚しようとしました。
悪魔の宝玉があると伝えられている光隠しの森の奥までやってきたデデデたちは、悪魔の宝玉を求めて森をさまよっていました。
「エスカルゴーン。本当にこの洞窟にあるのかゾイ?悪魔のキン〇マは」「陛下、悪魔の宝玉でゲスよ」
悪魔の宝玉を何としても見つけるとか言い出しながら、デデデは疲れと怖さで帰りたさそうな顔をしていた。しまいには、しょうもないギャグを部下であるカタツムリ閣下に放つ始末。
「ハ~・・・全く、あの勢いはどこに行ったのやら」
するとデデデは部下の苦言に不服そうな顔で対抗した。
「なんか言ったかゾイ?」「え?い、いやいや!何でもないでゲスよーハハハ(苦笑)」
そうこうしているうちに、奥の方で紫色に光り輝く玉が三本足の鳥のような石像の片足にわしづかみにされてる状態で存在していた。
「おおぅ!お宝は目の前にあるゾイ!レッツゴー!!」「何がレッツゴーだよ・・・」
今まで散々帰りたがってたくせに、お宝が見つかるとこのはしゃぎよう、エスカルゴンはただただあきれるしかなかった。
「陛下っ!罠があるかもしれないでゲスよー」
だが、デデデはエスカルゴンの忠告を無視して宝玉に向かって走っていった。エスカルゴンは、両手を口に入れて見守るしかなかった。
「いかん・・・いかん!、危ない危ない危ない・・・でゲスゥ」
案の定、エスカルゴンが危惧した通りデデデは感圧版らしきものを踏み無数の矢が飛んできた。
「ザジズゼゾ~イ・・・」
突然の出来事によけきれるはずもなく、デデデは無数の刺さった矢でハリネズミならぬハリペンギンになってしまった。
普通の人間だったら、(彼らからすれば立派なエイリアンだが)ショックで気絶してその後出血多量死してたであろう。
「全くもー、毒槍だったらどうするつもりでゲスかー」
エスカルゴンは、感圧版を起用によけてデデデのところに行き一本ずつヤリを抜いていった。
「イチチ、もっとゆっくり抜いていくゾイ!」「ハイハイ」
すべて抜き終わった後、デデデは苦痛に歪んでた顔を悪人のする笑顔に変え、石像の方を向いて両手を前に広げて声高らかに勝利宣言をした。
「デーハハハハハーッ!ついに、悪魔のおに〇りを手に入れる時が来たゾイ。」「おい、悪魔の宝玉。悪魔しか合ってないでゲスよ。」
デデデは、顔を真っ赤にしてエスカルゴンにいつもの理不尽な暴力をふるった。
「痛ーい。頭のねじが取れちゃうでゲスー」「おにぎりも宝玉も形は同じだから意味も同じゾイ!」
その時、ゴゴゴゴゴ―という音とともに洞窟が崩れ始めた。
「な、な、なんゾイ!」「陛下がその宝玉を台座からとったからでゲスよー!」
エスカルゴンは、腕をぶんぶん振り回しながら主に抗議したが案の定デデデは、エスカルゴンの目元をつかんで大声で反論した。
「人のせいにするでないゾイ!!」
突然ドシーンという音ともに、大きな岩がデデデの真横に落ちてきた。
デデデは、あまりの怖さに車に向かって一目散に逃げだした。
「ぎゃあー!死にたくないゾーイ!」「陛下ー!私めを置いてっちゃいや~んでゲスゥ」
どれだけ走ったであろうか、ようやく洞窟の出口らしき明かりが見え始めた。デデデとエスカルゴンは半泣きになりながらも洞窟の外に出た。
「お外っ!さいこおおおおゾイ!!!」「おお、懐かしい地上よ・・・んーまんーま・・・ヴェッ!ぺっぺっ」
あまりの怖さと生還できたうれしさから二人はおかしくなったのであろうか、デデデは崩れ去っていく洞窟を前にしてくるくると回りながらうれし泣きをしており、その従者兼科学者のエスカルゴンは、同じく地面に向かってキスをするという奇妙な行動をとっていた。
その後、我に返ったデデデは土のまずさに悶えてるエスカルゴンの方を向いた。
「そうだ!こんなことをしている場合じゃないゾイ。」「ぺっぺっ・・・そ、そうでしたな宝玉をもってトンズラするでゲス。」
二人は急いで車に乗り込むとエスカルゴンが運転席にデデデはその場から猛スピードで逃げた。
だが彼らが洞窟を去った後、崩れ去った瓦礫が突如爆発して中から泥水色のドラゴンが出現した。
「グオオオォォォ!」
ドラゴンは周りの鳥たちが一斉に飛び立つほどの雄たけびを上げた後、悪魔の宝玉に封印したであろう勇者を探してはるかかなたに見える街を目指した。
腹を空かせていたので何か食べ物がないか探していると、動物のうなり声のような音がした。
見下ろしてみると、丸々と太ったおいしそうな鳥がふんぞり返りながら奇妙な動物に大きな蝸牛と一緒に乗っている。
ドラゴンは、食べてくださいと言わんばかりのその姿に舌なめずりをして再び雄たけびを上げて急降下した。
「ん?ぎゃああああ!え、エスカルゴン!ド、ドラゴンが追いかけてくるゾイ!」
デデデは、後ろで身の毛もよだつような雄たけびに気づいて、エスカルゴンにスピードを上げるように目元をつかんでそう促した。
「わかったからそこ持つナーッ!」
悪態をつきながらもエスカルゴンは思い切りアクセルを踏んでスピードを出した。
久しぶりのごちそうを逃すまいとドラゴンもスピードを上げた。
「このまま、逃げきれたらローナ王女と結婚ゾーイ!」
「陛下!まだあきらめてなかったんでゲスか!?しかもそのセリフ死亡フラグでゲスよ!」
次の瞬間、フラグを回収させまいとしたのかどうかわからないがドラゴンがヘドロのようなものをいきなり吐き出した。
エスカルゴンが異変を察してハンドルを切ったが間に合わずデデデにクリーンヒットした。
「イヱアアアア!えんがちょ!」
「うえっぷ、くっさー!これじゃヘドロ大王でゲスなwww」
デデデは案の情怒って無礼な態度を行ったエスカルゴンを殴った。
「outch!」
「馬鹿なことを言ってないで上のドラゴンを倒すゾロロロロロロロr」
「陛下までヘドロを出してどうすんのよ・・・ん?へ、陛下!城が見えてきたでゲスよロロロロロロr」
「お前も人(?)のことを言えないゾロロロロロロr」
ドラゴンもお構いなしに攻撃のためのゲrもといヘドロを吐き出した。そして、なおも三匹のヘドロ発射は続く・・・しばらくして、門の前まで三匹はやってきた。
「兵士!は、早くつり橋を下げて開門するゾロロロロロロr」
デデデに命令を受けたワドルディたちは、急いでつり橋を下げてデデデたちを城の中に入れた。
「は、早く閉めるゾロロロロロロr」
間一髪とはまさにこのこと、ドラゴンが城の入口まであと少しというところで門は閉じられた。当然急に停まれるはずもなく、ドラゴンは勢いよく門に激突した。
そのはずみで、なぜかドラゴンは水色と土色の二種類に分裂した。土色のドラゴンは、その勢いのまま微々たる地響きを起こしながら橋の手前の地面に潜った。
水色のドラゴンは、門を恨めしそうに見つめながら一声雄たけびを上げた後、曇り空に向かって登っていった。
その後、空は急に暗くなって雷が鳴りだした。
だが、ププビレッジの住人である埴輪に似た種族であるキャピイ族の人たちは、洗濯物が濡れちゃうだの外で遊べなくなっちゃうだの雷怖いだのつぶやきながらたまに来る雷雨だと思ってそれぞれの家へ帰っていった。
原因が自分たちの自称大王が封印を解いたドラゴンだとも知らずに。
なんとか、城の中まで逃げおおせたデデデとエスカルゴンはワドルディ軍団とそれを指揮するワドルドゥ隊長を連れて、体についたヘドロを洗い流すため大浴場へ向かっていった。
「おえっ、まだ気持ち悪いゾイ。」
「私なんか全部出しきっちゃってもうふらふらでゲス。」
「陛下、エスカルゴン殿、こちらが新しく作り直した大浴場であります。」
廊下の奥にある大きな扉を開けると、そこにはいかにも悪趣味なデデデをあしらった黄金像からエメラルドグリーンのお湯が、これまた黄金のピッカピッカ風呂になみなみと注がれていた。
「おおっ!ついに大浴場が完成したかゾイ!」
「ハイ!ナイトメアを倒したことで今まで彼らの圧政に苦しんでいた連中から、たんまりと報酬をもらったもので、二十年たった今、風呂場の老朽化も直すついででその報酬の一部をつぎ込んで浴場を広くピッカピカにリニューアルした次第であります。」
「ヤッホーイ一番風呂ゾイ!」
「ではわたくしも・・・」
そういってエスカルゴンもバスタオルを羽織って風呂に入ろうとしたら、デデデは案の定右手を突き出して邪魔をした。
「まーてーい!この風呂はわしが先に一人で入るゾイ。お前は先に飯でも食うがよいゾイ。ガハハハハハハ!」
エスカルゴンは、ケチ、アホウドリ、激安の〇堂、などと暴言を放って脱衣場を後にした。
「全く、こんなヘドロまみれの状態で飯なんて食えるわけないじゃないでゲショウガもーっ。」
一方デデデは、今まで入っていた30年物の庶民的な風呂の何十倍もの広さの大浴場で大の字になってくつろいでいた。
「ハア~・・・ヒーローごっこして得た金で入る風呂は気持ちがよいゾイ。」
本当は、主にカービィたちが活躍してナイトメアを倒したのであって、デデデたちはただその下っ端にコックカワサキのレバニラ炒めというゲキブツを食べさせただけなのだが。
さて、エスカルゴンはというとお腹はすいているのだが、ヘドロのにおいでまだ気分が悪く食堂に行く気が起きないので、悪魔の宝玉が保管された部屋に来ていた。
「アー、腹減ったァ~・・ひもじいでゲス~。」
そうぶつくさ言いながら、悪魔の宝玉を手に取った。
すると次の瞬間、悪魔の宝玉がどす黒い光を放ち始めた。
「きゃあっ!びっくりしたなーもーっ」
思わず宝玉を床に落としてしまい、コロコロと猛スピードで転がっていってしまい部屋に入ってきたデデデのおみ足に勢いよく当たった。
「イデー!痛ったいゾイ!」
「あ、へ、陛下お風呂どうでゲしたか?・・・痛い!」
もちろんエスカルゴンは鉄拳を食らった。
「それが今のワシの痛みゾイ。おまけに宝玉まで落とすとはワシに恨みでもあるのかゾイ?」
「滅相もない!!今のは不可抗力でゲスよ!」
エスカルゴンは、先程起きた現象を説明したがやはり信じてもらえなかった。
「それよりも早く風呂入ってくるゾイ!せっかくのワシのフローラルな香りが台無しゾイ。」
しばらくしてエスカルゴンも風呂から出てきた。
「遅い!遅過ぎゾイ!」
「陛下だって一時間も入ってたでげしょうが!」
「口答えするでないゾイ!」
デデデはどこからハンマーを取り出したのだろうか不明だが、それをエスカルゴンに思いっきり振り下ろした。
「はらほろひれはれ」
「さーて、エスカルゴン・・・いよいよ魔獣を召喚するゾイ。」
「ぶるぶる・・・あ、ハイハイ」
エスカルゴンは朦朧とした意識を根性で目覚めさせると、先に造っておいた魔獣召喚装置に悪魔の宝玉をはめ込んだ。
「あれ?やっぱり手に取ったらまた黒く光ったでゲス。」
「エスカルゴン!何をぶつくさ言ってるゾイ!早くスイッチを入れるゾイ!」
「ハ、ハイハイ。それでは魔獣さんいらっしゃーい・・でゲスっ。」
エスカルゴンがボタンを押すと、ホーリーナイトメア社の魔獣転送装置を改造した魔獣召喚装置は、ゴウーンという機械音を上げた後、黒い光を放つ輪っかが中央部から出現してそこから下の魔法陣らしきところへ稲妻のような光がドーンと落ちて、その周りはなんとも神々しい白い光を放ち続けていた。
悪魔の宝玉はというとその間、先程とは違う青白い光を放っていた。
そして、魔法陣から二人(?)の影が白い光の中から出現した。
「せ、成功したのかゾイ?」
「おそらく」
やがて装置の上の白い光は消えて、中から赤いリボンの巫女服の女の子と、魔法使いがかぶっていそうな白いリボンが付いた黒い大きな帽子をかぶった少し小柄な女の子が現れた。
そう、これがプププランドの歴史に残る八頭身の訪問者たちとその時にいた自称大王とその従者たちとの出会いであった。
最後はカッコつけた終わり方にしましたが、要するにデデデとエスカルゴンが霊夢と魔理沙を召喚したということであります。('ω')ノ
あと、誤らなければいけないことが一つあります。
二か月も投稿しなくてすいませんでしたァ!!<(_ _)>
理由というか言い訳の一つなのですが、実は今回投稿している小説には元ネタがありまして、それはyoutubeで「そとぼう」で投稿している「星のカービィ 誕生!東方桃色玉」です。そのyoutube版と次のこの小説版の三話から物語を少しyoutube版よりにしていくために話を調節していたら、こんなに時間がたってしまいました。
デデデ:「何ちゃっかり宣伝しているゾイ」
ドゴォ!
デデデのハンマー攻撃!
作者は力尽きた。ち~ん _(:3 」∠)_