転生とらぶる1   作:青竹(移住)

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2398話

『では、アクセル代表。そのアプサラスという機体……MAでしたか。それに先制の一撃を任せるという事で構いませんか?』

「ああ。攻撃指示に関しては、ギニアスの方に直接送ってくれ。そっちとしても、自分が狙っている場所に攻撃をした方がいいだろ」

『そうですな。間違ってこちらに被害があった場合は、少し洒落にならないでしょうし』

 

 しみじみと呟くイーサンの様子には、若干の嫌み……いや、牽制か? ともあれ、素直にこちらの行動だけを信じないといった様子が透けて見える。

 とはいえ、グフ系を主力にしているのを見れば、どうしてもジオン軍を連想してしまうのだから、そんなイーサンの態度もおかしくはないが。

 そして何より……

 

『その、一応聞いておきたいのですが、何故あのMAの頭部はザクの物を? ルナ・ジオンのMAであれば、ヅダでしたか。それの頭部を使った方がいいのでは?』

「色々とあるんだよ、ルナ・ジオンにも」

 

 実際には、アプサラス計画が始まった時にザクの頭部を使って開発が進んだから、というのが一番大きい。

 ヅダの頭部に変える事も不可能ではないのだろうが、そうなった場合は何らかのトラブルが起きる可能性は否定出来ない。

 何しろ、ジオニック社とツィマッド社の間には、必ずしも互換性の類はないしな。

 つまり、アプサラス計画はジオニック社の技術ありきで開発が進んでしまったのだ。

 その件についてはギニアスを責める事は出来ない。

 ジオン軍の中ではジオニック社が主流なのは間違いないのだから。

 ギニアスが部品の調達のしやすさを考えれば、ジオニック社の……しかも主力MSたるザクの頭部を使うというのは、当然の事だった。

 とはいえ、アプサラス計画にはMIP社もかなり協力している。

 だとすれば、MIP社のズゴックの頭部を……いや、そう言えばズゴックは胴体に直接頭部が内蔵されているような形で、頭部はなかったか。

 

『まぁ、了解しました。では、よろしくお願いします』

 

 俺の言葉に完全に納得出来たといった様子ではなかったが、それでもこれ以上言っても無駄だと判断したのだろう。

 イーサンはそう告げ、通信が切れた。

 ピクシーのコックピットの中で、俺は改めて今回の作戦について考える。

 ぶっちゃけ、アプサラスを持ってきた時点で、こっちの勝ちは既に決まっていた。

 いや、ホワイトベース隊が協力している時点で、勝負は決まっていたか?

 とはいえ、不安要素がない事もない。

 ミデアを使って俺達を誘き寄せた時に出て来た、EXAMシステムを搭載しているイフリート改。

 ユーラシア大陸の中でも連邦軍の勢力圏内で姿を現したという事は、当然のように拠点としている場所もこの辺りにある筈であり、そういう意味ではラサ基地が一番怪しい。

 ……もっとも、あの戦いが終わった後で、もうこの場から離れているのなら、出て来る事はないだろうだが。

 ブルーディスティニーの担当のアルフに色々と探りを入れてみたが、色々と誤魔化されたしな。

 ピクシーの映像モニタで周辺の状況を確認する。

 とはいえ、見られる映像そのものはホワイトベースから回されてきているものなので、そう多くはないのだが。

 

「ブライト、作戦が開始すればアプサラス……俺が連れて来た奥の手がラサ基地のある山に向かって攻撃するから、見逃さないようにしろよ」

『見逃さないと言われてもな。アクセルからの説明にあったような光景なら、見逃すという事はまずないと思うが?』

「それは否定しない」

 

 何度かアプサラスのメガ粒子砲は見ているが、その迫力は相当なものだ。

 あれだけの代物を開発出来るという時点で、ギニアスの才能はやっぱり大した物なんだろう。

 アプサラスが……もう完成したⅡでも量産したら、もの凄い事になりそうだけど。

 ただ、基本的にアプサラスⅡは巨大メガ粒子砲しか武器を持たないので、近接攻撃をしてくる相手に対処する為、護衛は必須なのだが。

 そんな風に思っていると……

 

『ラサ基地攻略作戦、開始されました』

 

 モーリンの言葉が通信で流れると同時に巨大なメガ粒子砲の光が空中を斬り裂き、ラサ基地のある山に命中する。

 アプサラスの放ったメガ粒子砲は、今までのこのUC世界での常識からは考えられないような威力を持っていた。

 そんな巨大な光がラサ基地のある山に命中し……貫く、とまではいかなかったが、山肌に大きなダメージを与える事には成功した。

 間違いなく、山の内部にある基地にも多大なダメージを与えているだろう。

 それこそ、場合によっては基地の首脳部そのものがメガ粒子砲によって消滅しているという可能性も否定は出来ない。

 

『これは……また……』

 

 ブライトの口から出た、驚愕の声。

 アプサラスⅡのメガ粒子砲の威力が高いというのは俺から聞いてはいたが、実際にこれだけの威力があり、自分の目で見るというのでは大違いといったところか。

 これぞまさに、百聞は一見にしかずって奴だな。

 そうしてメガ粒子砲によって周囲に舞っていた土煙が晴れると、山肌に穴が空いている光景が広がっていた。

 ただし、地面がメガ粒子砲の高熱によって真っ赤に染まっており、迂闊に触れば火傷する……どころではすまないだろう。

 

『おい、アクセル。……あれって……』

 

 ヤザンが唖然とした様子で俺に尋ねてくる。

 ヤザンにしてみれば、目の前で起きた光景は到底信じられない代物だったのだろう。

 正直なところ、その気持ちは分からないでもないが。

 

「落ち着け。どのみち俺達の役目はラサ基地の攻略じゃなくて、そのサポートだ。今のメガ粒子砲に驚いたのかもしれないが、基本的には俺達には関わりがない事だと思ってもいい」

 

 そう告げるも、映像モニタに表示されているヤザンは微妙に言葉を出す事が出来ない。

 この辺り、実戦不足が如実に現れた形か。

 ヤザンとの通信を一旦終わってから映像モニタを切り替えると、そこでは陸戦型ジムや陸戦型ガンダムといったイーサンの部下がようやく動き出していた。

 あのメガ粒子砲に度肝を抜かれた者が続出した……といったところか。

 それでもこうしてすぐに我に返って行動に移れるんだから、この辺はここでジオン軍と数多く戦ってきた経験が活かされたのだろう。

 ただ、問題は……やっぱりさっきも思ったように、EXAMシステムを搭載したイフリート改だな。

 アムロと互角に戦うだけの実力を持っている以上、東南アジア戦線のMS部隊ではちょっと太刀打ちするのは難しいだろう。

 まぁ、EXAMシステムは暴走の危険性も多いらしいし、あのイフリート改にブルーディスティニーのようにリミッターがあるのかどうかも分からない。

 そして、もしリミッターの類がついていない場合、長時間戦闘をさせればEXAMシステムも限界を迎える。……正確には、EXAMシステムを搭載しているMSが限界を迎える、といったところか。

 EXAMシステムはMSの性能を限界以上に発揮させるが、それは当然のようにMSの部品の損耗や疲労といった形で表に出て来る。

 そういう意味では、まさに諸刃の剣といったところか。

 1対1での戦いでこそ、その真価を発揮する。

 そういう意味では、性能はそこそこであっても数で攻めるという連邦軍の攻撃方法は決して間違ってはいない。

 ……その分、イフリート改を撃破するまでに受ける被害も相当なものになるんだろうが。

 ただし、もしイフリート改を撃破する事に成功すれば、それはイーサンにとって大きな手柄となるのは間違いない。

 レビルに強い対抗心を抱くイーサンにしてみれば、イフリート改の撃破というのは可能ならやりたい事だろう。

 

『敵、ラサ基地からもMSが発進! 連邦軍と衝突しました! また、上空でもドップとセイバーフィッシュがぶつかっています!』

 

 モーリンの通信を聞く限りでは、大体予想通りの展開となっているらしい。

 ドップは、戦闘機として考えると色々な問題があって欠陥機と評してもいいが、基地の側で戦うのなら、その欠陥にも目を瞑れる。

 そういう意味では、欠陥機というのは言いすぎなのかもしれないな。

 

「ブライト、それで俺達はどうするんだ?」

『……は! ホワイトベースのMS隊は出撃してくれ。ただし、基本的には味方機の援護を中心とした戦いをする必要がある』

「それと、あるかどうかは分からないが、EXAMシステム搭載機のイフリート改には気をつけろよ。特にヤザン、ダンケル、ラムサス。お前達はまだMSを使った戦いに慣れていない以上、イフリート改と遭遇したらすぐに撤退しろ」

 

 ブライトの言葉に続けるように、そう告げる。

 映像モニタに映し出されたヤザンは若干……いや、かなり不満そうな様子ではあったが、それでも文句を言うような事はない。

 アムロやユウと互角に戦えるのなら、EXAMシステム搭載機を相手にしてもどうにかなるだろうが、今のヤザンはまだアムロやユウには遠く及ばないしな。

 ヤザンも、それが分かってるからこそ、俺の言葉に不満な様子を見せつつも、実際に口に出して反論はしないのだろう。

 ヤザンは強くなる才能はあるし、負けん気も強い。それでいて何気に強かなところもある。

 今は無理でも、将来的には……もしかしたら、アムロやユウと同じくらいの強さを持ってもおかしくはない。

 だが、今は無理だ。

 今のヤザンがイフリート改と遭遇すれば、間違いなく死ぬか……運が良くても、重傷といったところだろう。

 

『では、MS隊出撃して下さい』

 

 モーリンの指示に従い、まずは俺の乗るピクシーがカタパルトデッキから射出される。

 短い飛行時間の後、すぐに地面に着地する。

 これが宇宙なら、カタパルトで射出された後の事とかは特に気にしなくてもいいんだろうが、ここは地球だ。

 地面に着地する瞬間に衝撃を出来るだけ少なくするよう、一瞬だけスラスターを噴射させる。

 それによって着地の衝撃がピクシーの脚部に与えるダメージは最小限となる。

 MSが地上で一番損耗する部位はどこかと言われれば、やはりその重量を支える足だろう。

 これがシャドウミラーの機体のようにテスラ・ドライブを標準装備しているのなら空を飛んで移動するので、ここまで足に神経質になる必要はないのだが。

 だが、MSという兵器が使われてからまだ1年にも満たない連邦軍であれば、その辺はしょうがない。

 いずれは、グフ・フライトタイプのように空を飛ぶMSが出て来てもおかしくはないだろうけど。

 ……とはいえ、グフ・フライトタイプも空を飛ぶには飛んでいるが、色々と無茶をしてるんだよな。

 ぶっちゃけ、乗るのにかなりの技量を必要とするらしいし。

 唯一の救いとしては、グフカスタムの改修機ということもあって、操縦性はそこまで違わないという事か。……空を飛ぶという時点で、かなり違ってそうな気がしないでもないが。

 そんな事を考えつつ、ピクシーで無事に地面に着地すると、周囲の様子を確認する。

 

「うわぁ」

 

 映像モニタに表示された光景を見て、一言呟く。

 だが、そこに表示されているのは、そう思ってもおかしくはない光景だった。

 勿論戦場全体を見る事が出来ている訳ではないので、俺が見ているのは本当に戦場の一部でしかない。

 だが、そこではMS同士が激しい戦いを繰り広げていた。

 見える範囲内でも、ザク、グフ、陸戦型ジム、陸戦型ガンダム。ドムの姿がないのは……ピクシーの映像モニタに表示されているのがアプサラスⅡのメガ粒子砲が命中した付近という事で、ホバー移動しにくい場所だからだろう。

 そんな狭い場所で、多くのMSが戦っているのだ。

 ジオン軍にしてみれば、山肌にぽっかりと空いた穴は、基地に直結しているのだ。

 いきなり出来たそんな場所に、連邦軍のMSが次から次に侵入しようとしているのだから、何とかそれを防ごうとしている。

 ……もっとも、アプサラスⅡのメガ粒子砲は、ジオン軍にとっても完全に予想外の代物だった筈だ。

 その辺の事情を考えれば、今回の一件はかなり慌てての行動となっている筈であり、ジオン軍側にしてみれば、戦力を慌てて配置変換する必要がある。

 それに比べると、連邦軍側は最初からラサ基地に突入準備をしており、イーサンに前もって知らせておいたので、そこまで混乱はしていない。

 それどころか、イーサンが乗っており、今回の作戦の本陣とも言うべきビッグトレーが、援護射撃として次々に砲弾やらメガ粒子砲やらを穴の空いた場所に撃ち込んでいる。

 ビッグトレーって、何気に結構使い勝手が良さそうだよな。

 いっそ、オデッサ攻略作戦の時の報酬に追加でこれも要求してみるか?

 巨大な割に、ホバー移動のおかげで機動性も悪くはなく、陸上どころか海上まで移動出来るらしいし。

 ミナトが以前陸戦艇を欲しがっていたのを考えると、そう悪くはない。

 地球上での仕事が終わって宇宙に帰る時には、ハワイに置いていけばいいし。

 海上も移動出来るんだから、ハワイでもそれなりに使い勝手は悪くない……と思う。

 取らぬ狸の皮算用をしながらも、俺は味方が危機に陥ってる場所を探しつつ、戦場を大きく迂回しながら移動するのだった。




アクセル・アルマー
LV:43
PP:580
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1500
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