転生とらぶる1   作:青竹(移住)

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2630話

「アクセル代表? 戻っていたのですか?」

 

 部屋の中に入ると、俺の姿に気が付いたガトーが驚きながらそう言ってくる。

 ガトーにしてみれば、俺がいなくなって数日……いきなり戻ってきたのだから、驚くのは当然か。

 

「ああ、それよりも、ソロモンの悪夢だって? らしいな」

「恐縮です」

 

 ガトーにしてみれば、ソロモンの悪夢という異名は嬉しいものではあるが、同時に悲しいものでもある。

 昔の仲間を倒して得た異名なのだから、その辺りは当然か。

 

「それで、アクセル代表。サイド6の方に行っていたとの事ですが……一体何が?」

 

 そんなガトーの言葉に、少し離れた場所にいた黒い三連星やラル、ケリィといった面々も、興味深そうに視線を向けてくる。

 それに対し、別に隠す事でもないので、素直に口を開く。

 

「サイド6にあるリボーで、連邦軍が最新鋭機の開発をしていたんだよ。で、それを嗅ぎつけたジオン軍がそれを奪おうとして……失敗し、それを知ったジオン軍がコロニーに対して核ミサイルを撃ち込もうとしていたから、防いだ」

 

 ざわり、と。

 俺の言葉を聞いた面々が、それぞれざわめく。

 宇宙に住む者にとって、コロニーというのは自分達が帰るべき場所だ。

 そのコロニーに対し、核ミサイルを撃ち込もうとしていたというのだから、それでざわめくなという方が無理だろう。

 それでもざわめき程度なのは、核ミサイルの発射を俺が防いだと断言しているからか。

 

「ともあれ、そんな訳でサイド6の件はもう終わったと思ってもいい。こっちにとっても収穫は大きかったしな」

 

 そう言い、アレックスの事を思い出し……そして、部屋の中にある映像モニタに手を伸ばし、とある映像の映し出す。

 当然のように、部屋にいた面々はそんな映像に視線を向け……そこで行われているのが、ヅダ同士の模擬戦であると知ると、注意深く見る。

 

「へぇ」

 

 そう感嘆の声を漏らしたのは誰だったのか。

 ともあれ、映像モニタに表示されている2機のヅダは、双方共に一流と呼ぶべき動きを見せている。

 

「片方はシーマの機体だな。そうなると、もう1機は……」

 

 ガイアがそう言いながら、俺に視線を向けてくる。

 今の話の流れから、シーマと模擬戦を行っているもう1機のヅダに乗っているのが誰なのか、半ば予想しての行動だろう。

 そんなガイアの視線に頷き、口を開く。

 

「クリスチーナ・マッケンジー。リボーで新しくルナ・ジオンに所属する事になった、MSパイロットだ。技量は……まぁ、見れば分かると思うけど」

 

 その言葉に、話を聞いていた者達が納得した様子を浮かべるのが見てとれる。

 実際、クリスが操縦しているヅダは、その高い機動力を十分に活かしてシーマのヅダと渡り合っている。

 アレックスも、高い機動力を持つMSだ。

 そのアレックスのテストパイロットだっただけに、クリスにとってヅダの操縦はそれなりに慣れている代物なのだろう。

 ……勿論、連邦と月のMSという事で、その操縦性に微妙に違いはあるだろうが。

 連邦軍が入手して自分達のMS開発のベースとしたザクは、ジオニック社製のMSだ。

 それに比べると、ヅダは……色々な、それこそジオニック社の協力も得ているが、そのベースにあるのはツィマッド社の技術だ。

 ジオニック社とツィマッド社、この2つは似ているようで、違いも大きい。

 そうなると、クリスがヅダを操縦するのは……いやまぁ、もっと違う連邦軍系のMSたるアレックスやジムスナイパーⅡを操縦していたのを考えれば、その辺はそこまで気にする必要はないと思うが。

 

「シーマを相手に、それなりについていけてるのは評価出来る」

 

 ラルが満足そうに告げるが、実際にはシーマも本気を出してはいないのは間違いない。

 シーマも宇宙の蜉蝣という異名持ちだ。

 海兵隊を……それこそ自分が先頭に立って率いていただけはあり、その技量は並大抵のものではない。

 シーマに異名がついたのは、その境遇からだったり、ルナ・ジオンにとっての象徴の1つという点もあったりするのだが、それだけではない。

 幾らそのような理由で異名持ちにしようとしても、本人の技術が足りなければ、すぐにメッキは剥げるのだから。

 つまり、今のシーマはあくまでもクリスの技量を見るという目的であって、手加減をしているのだ。

 ……実際、シーマが本気で戦えば、クリスはすぐに撃墜されるのは間違いないだろうけど。

 シーマの実力はそれくらいに高いのだ。

 とはいえ、クリスも操縦センスであれば、決してシーマに劣っている訳ではない。

 この2人の間に差があるとすれば……それは、シーマには圧倒的なまでの実戦経験があるという事だろう。

 それもただの実戦経験ではなく、シーマがまだジオン軍で海兵隊として活動していた頃に上からの無茶振りで投入された、激戦……というか、ジオン軍にとっては負け戦に近い場所での戦い。

 シーマの上官だったアサクラにしてみれば、コロニー落としの一件で毒ガスを使った詳細を知っているシーマには、なるべく早く死んで欲しかったのだろう。

 だが、シーマ達海兵隊はそんな激戦区を生き延びた。

 その結果として、シーマもそうだが海兵隊全員がかなりの実力を持つようになった訳だ。

 もしかしたら、クリスは才能だけならシーマに及ぶかもしれない。

 だが、その圧倒的なまでの実戦経験の差というのを覆す程ではなかった。

 ちなみに、MSの才能という点で考えれば……とバーニィの顔を思い出した俺は、映像モニタに映し出されている模擬戦を楽しそうに眺めていたガイアに声を掛ける。

 

「ガイア、黒い三連星はジオン軍にいた時は突撃機動軍の所属だったよな?」

「あ? ああ。それは間違いないが……どうした、いきなり」

「いや、あのヅダのパイロットの他に、突撃機動軍に所属していた連中も月に亡命したからな。ソロモンには来ないで、直接月に向かったが」

「へぇ……誰だ?」

 

 俺の口から出た言葉は、ガイアの興味を抱かせるには十分だったらしい。

 いや、ガイアだけではなくマッシュまでもが俺に視線を向けている。

 ……オルテガは、映像モニタに映されている模擬戦に夢中になっていたが。

 

「サイクロプス隊。……知ってるか? 結構な腕利きが揃っていたが」

「サイクロプス隊? へぇ……ああ、勿論知ってるぞ。突撃機動軍には俺達のような特務部隊が幾つもあったが、その中でも腕利きとして知られている部隊だ。……勿論、俺達と比べると劣るけどな」

 

 最後の一言は、自分達の技量に自信があってのことだろう。

 そして実際、その言葉は決して嘘でも何でもない。

 ルウム戦役ではレビルを捕らえ、その後も黒い三連星として幾つもの戦いを勝ち抜いてきたのだ。

 このソロモン攻略戦においても、シーマから聞いた話によると相当数の敵を撃破したらしいし。

 元ジオン軍であろうとなんだろうと、そんなのは関係ないと言わんばかりの戦いは……黒い三連星が所属していたのが突撃機動軍で、ソロモンを守っていたのが宇宙攻撃軍だから、というのも関係してるのか?

 

「にしても、サイクロプス隊か。随分と当たりを引いたな」

「俺もそう思う」

 

 実際、サイクロプス隊の実力が高いというのは、直接戦った俺が一番知っている。

 現在はまだ未熟なバーニィですら、才能という点では非常に高い。

 突撃機動軍……キシリアも、何を考えてサイクロプス隊を捨て駒にしたのやら。

 もしくは、キシリアじゃなくてキリングの独断だった可能性もある。

 ともあれ、月にとって大きな利益となったのは、間違いのない事実だ。

 

「サイクロプス隊の連中は月に行ったって事は……ア・バオア・クーの戦いには参加しないのか?」

「ああ、そうなる。サイクロプス隊の面々にしても、裏切ってすぐにジオン軍と戦えってのは、少し厳しいだろ?」

「俺達はいいのかよ?」

 

 そう聞いてきたガイアは、言葉の内容はともかく、どこかからかう色が強い。

 

「いいのか悪いのかで言ったら、多分よくはないんだろうな。ただ、ガイア達がルナ・ジオンに所属してからそれなりに月日が経つしサイクロプス隊の面々と比べれば、ジオン軍を相手にしても、戦うのをそこまで躊躇したりはしないだろ?」

「まぁ、そりゃそうだが……俺達の場合は、元々そこまでジオン軍に帰属意識とかもなかったしな。それこそすぐにでもジオン軍と戦えと言われれば、戦えたと思うぞ。それに……もし相手がシャアなら、オルテガの奴が……」

「オルテガ? ……何かシャアとの間にあったのか?」

「あったというか、オルテガが一方的に対抗意識を抱いてるんだよ。それこそ、目の敵ってくらいにな」

「ああ、そう言えば以前にそんな話を聞いた覚えがあるな」

 

 ガイアの言葉にオルテガの方を見る話が聞こえていたのか、何か文句あるのか? といった視線を向けてくる。

 ガイアの言葉は本当だったらしい。

 とはいえ、同じ異名持ち同士だと考えれば、そこまでおかしな話ではないのか?

 3人で1つの異名となっている黒い三連星に比べて、赤い彗星は1人で1つの異名だが。

 にしても、シャアに対抗意識か。

 シャアをどうにかしてルナ・ジオンに所属させた時、その対抗心が原因で何か妙な事にならないといいんだけどな。

 オルテガの場合、相手がキャスバルであっても態度を変えるというような事はなさそうだし。

 黒い三連星の1人という事で、オルテガはそれなりに強い影響力を持つ。

 また、本人もかなりがさつ……もしくは大雑把といったような性格をしているが、それでいながら何気に自分を慕ってくれる相手に対しては面倒見がいい。

 ……それでもセイラのカリスマ性に対抗出来るかと言えば、その答えはまず不可能なのだが。

 だが、不可能だからといって問題がない訳でなもない。

 やはり、そういうトラブルが起きない方がいいのは、間違いのない事実なのだから。

 

「お、勝負がつきそうだぞ」

 

 映像モニタを見ていたマッシュの言葉に、そちらに視線を向ける。

 するとそこでは、クリスの操縦するヅダが追い詰められているところだった。

 今までは何とか持ち堪え、反撃する隙を窺っていたクリスだったが……経験という点では自分より遙か上にいるシーマの隙を突ける筈もなく、結果として追い詰められてしまっていた。

 このままでは駄目だと判断したのだろう。

 クリスは乾坤一擲といたった様子で反撃をしようとしたのだが……それはあっさりとシーマに回避され、次々と射出されるマシンガンのペイント弾によって、ヅダに黄色いペイントが次々に付着していく。

 

「勝負あったか。シーマにあそこまで食らいついていったのは、評価出来るな」

 

 ガイアが感心したような声で告げる。

 シーマに負けた事を責めるのではなく、ここまで食らいついた事を褒める。

 これは、クリスにしてみれば屈辱だろう。

 とはいえ、才色兼備とはいえ実際の戦闘に参加した回数が皆無……もしくは数回だろうクリスと、MSを使っての激戦を潜り抜けたシーマとでは、その実力は大きく開いているという事だろう。

 これでクリスが実際に戦いを繰り広げていけば、将来的にはクリスもシーマと互角に渡り合えるまでになる可能性は十分にあるのだが。

 

「で、どうだ? シーマには負けたけど、そこまで評価したって事は、クリスは即戦力として考えても問題はないな?」

「ああ。エースって程じゃないが、ベテラン程度の実力は持っていると考えてもいい」

 

 ガイアの評価に、周囲にいた他の面々も同意するように頷く。

 普通に考えて、その評価は正しいのだろう。

 ……その評価を聞いたクリスが、どう思うかは別にして。

 

「そうか。なら、クリスはルナ・ジオン軍として動く事になるから、よろしくたのむ。俺の方はサラブレッド隊として動く事になるだろうし」

 

 チェンバロ作戦の時と同じような組み合わせ……カトンボ、サラブレット、ホワイトベースで動くのかは、まだ不明だ。

 だが、それでもア・バオア・クーでの戦いが激戦となる事を考えれば……少数精鋭の部隊というのは、大きな意味を持つ。

 

「ああ、任せておけ。……シーマも、何気にあのヅダのパイロット……クリスだったか? 気に入ったみたいだしな」

「見てないのに、分かるのか?」

「戦い方で何となくな。それに、ルナ・ジオン軍には女のパイロットは少ない。いや、比率的に見れば多いのかもしれないが……ニュータイプ部隊とかも合わせてだしな」

 

 ニュータイプ部隊……クスコとマリオンか。

 何気に、ニュータイプって女が多いような印象だよな。

 セイラの印象が強いせいもあるんだろうけど。

 ただ、シャリア、シャア、アムロといったように、それなりに男もいる。

 

「つまり、ニュータイプじゃない女のパイロットは、シーマにとっても嬉しい訳か」

「そうなるな。もっとも、それが……」

 

 ガイアが俺の言葉に何かを続けようとした瞬間、ヴィー、ヴィーという警報がソロモンの中に鳴り響く。

 

「これは……もしかして、ジオン軍がソロモンを奪還しにきたのか、そんなのか?」

「まさか、ジオン軍にそんな余裕はない筈だ」

 

 そう言いながら、ともかく俺は事情を確認すべく行動を起こすのだった。




アクセル・アルマー
LV:43
PP:1205
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1620
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