「漆黒の新幹線出現!小山駅南方に巨大怪物体が3体出現しました!コードネー厶はレイルローダーⅢとします!」
「捕縛フィールド射出!捕縛完了後、直ちに光学迷彩機能作動!シンカリオン各機、出発準備!」
漆黒の新幹線が発生させる巨大怪物体、それから町を守るために戦う巨大ロボット、『シンカリオン』。
シンカリオンの運転士は、適合率の高い小学生達……では無かった。
OJT研修中の高校生達だったのだ。
「シンカリオンE5、現着しました」
E5に乗るのは、日本國有鉄道公安隊、東京中央公安室、第四警戒班、高山直人。
一生安泰國鉄生活を望むOJT中の高校生。
『高山君、過去に現れた怪物体と同型だと思うけど、気をつけて』
指導長代理、小海はるか。高山と同じ第四警戒班(通称け〜よん)の仲間である。
「了解、まず相手の出方を窺おう」
「ちょっと待った!!」
少し遅れてE6が捕縛フィールドに到着。
「あんなの、すぐにフミキリガンで射殺すればいいのよ!」
そう言うE6の運転士は桜井あおい。け〜よんのトリガーハッピーガールである。
「お前、射殺射殺って……」
「何よ、悪い奴は射殺すればいいに決まってるじゃない!」
「そもそもあれは生き物じゃないんだが……」
いつもの掛け合いを始めた2人。
そこへE7が到着した。と、
「うおおおーー!!」
いきなりレイルローダーⅢ3体の内の1体に突撃し、拳でぶん殴って吹き飛ばした。
「おい!岩泉!」
「何だ班長代理!」
「勝手に動くな!」
「なんでだ!?」
流石はけ〜よんの脳筋、岩泉翔。後先考えずに殴り込む。
「連携のことも考えろ!」
「あん?難しいこと言われてもわかんねえよ」
E7はとにかくレイルローダーⅢを殴り続ける。
「難しい言葉じゃねえよ……」
「岩泉だけ楽しそうじゃない!私も行くわ!」
E6は跳び上がり、捕縛フィールド外周のレールの上に上がった。
「射殺よ射殺ーー!!!あははははーー!!!」
フミキリガンを連射し、敵を蜂の巣にしていく。その姿は味方の筈なのに、悪役に見えてきた。
敵を殴る鬼と射殺の悪魔。
2人の戦いを、高山は呆然と眺めていた。
(やっぱりこうなるのか)
ポン、とE5の肩をE3が叩いた。
「氷見……」
E3に乗るのは横浜公安室のクールビューティー、氷見文絵。
高山は氷見が無力な自分を慰めに来てくれたのだと思った。
「氷見……俺……」
…………だが、
「ちょっと借りるぞ」
E3はE5からカイサツソードを取り上げた。
「え……?」
高山が呆気に取られていると、E3はカイサツソードを持つ腕を振りかぶった。
そして、敵に向かって一直線に投げた。
「ちょおおおお!?なにやってんのおお!?」
投げられたカイサツソードは1体の身体をグサリと、見事に串刺しにした。
串刺しにされたレイルローダーⅢは爆発四散、黒い粒子をばら撒き消滅した。
「終わったぞ」
氷見は淡々とそう告げた。
そのうちに残りの2体も、E6のフミキリキャノンと、E7のシャリンドリルに貫かれ爆発した。
「今回も楽勝だったわね」
「おう、そうだな」
激しい爆発を呆然と眺めながら高山は思った。
__俺、要るのかな__。
『戦闘終了、みんな撤退してください』
「了解よ、はるか」
「おう」
「了解、撤退する」
『高山君?聞こえてるー?高山君ー?』
「……あ、うん……」
今回もE5(高山)の活躍は無いまま、戦いは幕を閉じた。
☆設定
シンカリオンE5
運転士:高山直人
理由:鉄オタ主人公だから
シンカリオンE6
運転士:桜井あおい
理由:話は読めた、中の人つながりだ。
シンカリオンE7
運転士:岩泉翔
理由:よく言うと真っ直ぐな奴
シンカリオンE3
運転士:氷見文絵
理由:N700AかE3か迷ったが、子柄で忍者っぽいからE3にした
指導長代理:小海はるか
理由:なんとなく
指令長:五能瞳
指導長:飯田奈々
シンカリオンにけ〜よんを乗せたら本気で危ないと思う。