異世界に行って性転換したけどマイペースに行きます 作:翠(スイ)
「ふむ、自分の生命力を減らして‥興味深いですねぇ。あの、ダージ様‥確かにそのスキルの威力が凄まじいのは分かりましたが、使わない方がよろしいです。リスクが高く、貴方自身が何か起こるか分かりませんよ?」
「すみません‥」
ブランさんに怒られています。現在、ギルドに戻っている最中です‥めっちゃしんどい、ネガティブになりそう。
「それと、今後は『スキル』は使わない方が良いでしょう、知られたら、悪い人が貴方を狙いに来るかもしれませんよ、さて、説教はここまで‥話を切り替え‥ダージ様、その‥貴方の為に‥ご注意を‥大丈夫ですよ、泣かないで下さい。」
いつの間にか、涙が出ていて、アカン止まれ‥止まらん‥
「ごっごめんなさい‥悪いのは、自分なので‥んえ?」
ブランさんが俺にハンカチを渡して来た。ちくせう‥最低だ、俺の為に説教して貰っているのに!ハンカチで涙を拭いた後、ゆっくりと呼吸を整える。
「落ち着きましたか‥さて、僕も秘密を教えましょうか?僕の何故、仮面を付けているのかを‥」
「そのっ‥無理して外す、必要は‥」
「ダージ様もスキルを隠していたのでお互い様ですよ?お互い秘密を持っていた方が良いでしょう?」
ブランさんが変な仮面を外す、真っ赤な瞳、血で染めたような色、ルビーみたいに輝いている。有りがちだあ!厨二臭い!しかも、イケメン野郎だ!この世界の顔面偏差値が可笑しすぎる!!ブランさんが何故か悲しそうな顔をしていた。
「僕の目の色は嫌われ者の色で‥」
「怖いと言うよりも‥ちょっと、ムカ‥いいえ、何も無いです。瞳の色以前に‥自分もアレですし、気にしてませんよ?自分は綺麗と思いますよ?宝石ぽいっです。嫌われ者とか良く分かりませんが、そう言う人はほっときましょうよ、言い返したら、その人のオモチャにされるだけです。」
ブランさんのちょっと驚いた顔をすると、また、大笑いをした。んー、ブランさんの瞳の色、何か曰く付きとかあるかもしれんな、詳しくは聞かないでおこう。見た目で判断する奴とか馬鹿だろそれ。
「ふふっダージ様は本当に面白い方ですねー僕の瞳の色が綺麗とか本当に‥、ダージ様、敬語では無く、普通に話して良いですよ?無理をしてるような感じがしてましたので?僕の事は呼び捨てでも構いませんよ?」
「えっ、まだ、会って間もないですし‥」
「ダージ様だから、良いんですよ。」
何で、ブランさんはこっちをニコニコして笑っているのだ!こそばゆい!面倒くさい!呼べば良いんだろう!
「これで良いかな‥ブラン?」
「ふふふ、顔が真っ赤になってますよ?」
「ぐぬぬっ!」
ブランさんが微笑んだ後、再び仮面を付ける、うん‥やっぱり変な仮面だ。
「さて、ダージ様、初任務お疲れ様です。ギルドに帰るまでが任務ですよ?」
「はーい」
俺達はギルドに戻るのであった。
○ ○ ○ ○ ○ ○
「ザードウルフ‥!ダージちゃん、大丈夫だった?」
「はい、ブランの香魔法で倒れましたよ‥香魔法‥凄いです!」
「ふふっ良い獣脂を手に入れる事が出来ました、香水の素材も作れそうですね。」
俺達はルノさんに報告をしていた。ザードウルフの事を話したら、周りがちょっと騒いだりしていた。ブランの魔法は香魔法、相手に匂いを嗅がせて、幻惑を見せるんだって。
「香魔法にご興味が⁉︎ダージ様、僕と共に探しましょう!伝説のお香をー」
「うるさい、変態、駄目‥ダージちゃんは変態の仲間にはならないから、変態、何故、ダージちゃんと仲良くなっているの!」
「ふふ、秘密ですよ、僕達だけのね‥」
「ダージちゃん、変態が何か変な事をしたら、報告して?はい、今回の任務の報酬よ、薬草採取で鉄貨二枚、変態がザードウルフを倒したから、金貨八枚‥」
うおー、これが金貨!めっちゃ金ピカじゃないですか!因みにお金の価値は高い順から、白金貨 金貨 銀貨 鉄貸 銅貸、白金貨の上が紙幣になるらしい。この世界、銅よりも鉄が取れにくいので硬貨の価値が違う見たいです。鉄の剣とか価値が高そう。
「ダージ様と一緒に任務をしたので、報酬はダージ様と半分ですね。」
「あっありがとうございます‥」
俺は若干震えながら、硬貨が入った袋をブランに受け取った。その後、身長が高い三十代スキンヘッドの男とネズミの男の獣人が俺を馬鹿にしたような言い方で話していた。
「ふんっ!クソ餓鬼女ローロに金を渡すとか頭に可笑しいんじゃねえのか!裏で何かしてんじゃねえの?」
「ままーあたちねえ、がんばったのーうひゃうひゃうひゃ!」
『大人の癖に恥ずかしくねえのかな?』
うわ、何処でも居そうなテンプレの奴じゃ無いですか‥無視しよう、無視。ブランはコイツらを見て若干苛立っていた。俺は不味いなと思って、ブランの右肩を優しく数回叩いた後、ブランさんに小声で言う。
「コラコラ、気持ちは凄く分かるけど‥無視しようよ、構ってちゃん何だよ、この人達は。」
「すみません、ダージ様の方が大人ですね。」
「ダージちゃん、変態、あの馬鹿達には私が注意しとくから。何回言っても無駄な奴らだけど、一応ね。お泊まりの方はどうする?一ヶ月とかどう?割引きで安くなる。」
「それでお願いします。」
これからは嫌な事を言う輩も多くなるだろう。俺はため息を吐きながら、宿代のお金を払うのであった。