異世界に行って性転換したけどマイペースに行きます   作:翠(スイ)

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過激な表現、及び、不愉快な表現があります。閲覧の際はご注意を。








厭悪(えんお)

 

 

 

馬車の中は一人暮らしが出来る位の広さがあり凄く快適だ、馬車の揺れも無くて、馬車酔いもしなかった。片道、三時間、指定された場所に俺達はたどり着いた。小太りした中年の男性が嬉しそうな顔をしながら、こちらの方に近付いて話し掛けて来る。どうやら、この人が依頼した人だろうか?

 

 

 

「ジャバラの皆様、荷物輸送ありがとうございました。暫くの間、荷物を運ぶのにお時間が掛かります。お食事をご用意致しましたので今から、ご案内します。」

 

 

 

「おっ!ありがとよ」

 

 

 

食事の方は想像よりは悪く無く、全員が食べ終わった頃には荷物が全部運ばれてたので、そのまま、俺達は帰る事になった。めっちゃお腹一杯になったなーちょっと動きにくい。

 

 

 

「ダージ、眠いのか?欠伸をしていたぞ。」

 

 

 

ピネルさんが俺の事を心配して、声を掛けて貰ったようだ、しまった。いつの間に欠伸を!お昼ごはん食べた後に眠たくなるアレか!俺は目に力を込めて開いていると、ピネルさんがくすくすと笑いながら、俺の頭を撫でる。

 

 

 

「だ、大丈夫です!任務は何か起こるか分かりませんし!」

 

 

 

俺が言った後、ピネルさんが正座してから、膝を優しく叩くえっーと、これがひざぽんぽんですか!

 

 

 

「余り無理はするな、何かあった時は私達を任せると良いさ。」

 

 

 

うわあ、めっちゃ断りにくいわ!内心ヒヤヒヤしながら、ピネルさんの太ももに頭を乗せる。やわらかくてふかふかして…なんかねむけが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ ○ ○ ○ ○ ○

 

 

 

 

 

 

 

馬車が軋む音で俺は目が覚めた。周りを見渡すとサンゴさん以外の人は全員、寝ているようだ。ピネルさんが俺を抱き枕にして眠っている。うん、色んな物が密着してますね。ちょっとドキドキする。ピネルさんを起こさないようにゆっくりとピネルさんの腕と足を絡んだ糸のように丁寧に取り外していく。 動かす度にピネルさんがうぅーと言ってくる。申し訳無い

 

 

 

 

「ダージちゃん、良く眠ったかのう?」

 

 

 

「はい、めっちゃ元気です。」

 

 

 

む、ちょっとムズムズする。やべえ!トイレ行きてぇ!落ち着いて深呼吸をして、サンゴさんに伝える。

 

 

 

「すみません、おトイレ行ってきます。」

 

 

 

「うむ、分かったのじゃ。」

 

 

 

ちょっと恥ずかしかったが、言えたぜ!トイレは馬車の前から、2番目の方にありその手前に自動ドアがある。ガラスらしきものはない、万が一覗かれる可能性あるとか。うあ、トイレをするのに他の所で違和感を感じてしにくい‥苦戦はしたが、何とかトイレを済ます事は出来た。

 

 

 

 

「ふう‥」

 

 

 

 

トイレのドアを開いたら、何故かイエイトさんが目の前にいた。もしかして‥トイレ行きたかったのかな。俺はイエイトさんにトイレを譲ろうとしたけど、イエイトさんは何も反応もしない。後ろを振り向いて、その場を去ろうとする。この人‥不気味過ぎない?取り敢えず、トイレのドアを閉めた。

 

 

 

「ん…?」

 

 

 

叫び声がする。濁った低音の音、耳を塞ぎたくなる位の

感高い声が徐々に此方の方に向かって来る。嫌な予感がする。全ての音が一瞬で何故か静まった、鳥肌が立つ、嫌な視線を感じる。

 

 

 

「イエイトさん!逃げて!」

 

 

 

俺はイエイトさんに叫んだ後、イエイトさんが反応して後ろの方に下がる。鉄の馬車の壁が紙のように切り裂かれた。壁に大きな穴が空いて、俺達を吸い込もうとしている。俺は体重が軽いから、空中に浮いてしまう!

 

 

 

 

「ひゃあああ!」

 

 

 

 

ちっ俺はそのままだと、外に出されてしまう。周りを見渡すと左側の方に棒のドアハンドルがあったので左に突進するような感じで体を動かす。何とかドアハンドルを掴めた。今の俺の状態は俺が鯉のぼりの鯉になっている。イエイトさんの方を見ると様子がおかしかった。

 

 

 

 

「うふふふふっ!あは!あははははははっ!マヌケ過ぎて憐れみも無い、惨めね。」

 

 

 

 

女性の人だったのか、イエイトさんが俺に向かって笑って、いや!違う!嗤っている。うわ、すんげー嫌な予感がする。

 

 

 

 

「ローロの人擬きの糞餓鬼アンタのせいで!アンタのせいで!普通の任務を受けれない!しかも!普段起こらない事が起こってる!全部!全部!全部!アンタのせいだ!」

 

 

 

イエイトさんは何を発動しようとしている。一応、何かが起こっても良いように。身構える。

 

 

 

 

「アンタは魔物の囮になりなさい!」

 

 

 

雷がその場で発生して、ドアハンドルの場所に当たって帯電する。両手が静電気のように痺れてしまう。待てやコラ!!痛い!痛い!痛い!

 

 

 

 

「っ…!」

 

 

 

両手が力が入らなくなり、ドアハンドルを離してしまう。俺はイエイトさんの嘲笑った顔を見ながら。外に放り出されてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ ○ ○ ○ ○ ○

 

 

 

 

 

「おいっ!イエイト!だぁじ!大丈夫か?他の馬車が俺達の馬車に魔物を擦り付けやがった!なっ!壁が!魔物の襲撃に遭ったのか!」

 

 

 

あほがドアを壊して、私に話し掛けてくる。まあ、どうせあほは鳥頭だから疑われる事も無いだろう。私はばれないように、泣いたふりをする。

 

 

 

「ダージが…ダージが…魔物の攻撃で外の方に…私も助けようと頑張ってけど。ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!」

 

 

 

「な…何だと!!」

 

 

 

いつものメンバー達が私の方に来る。特に虎女はそう言うのには敏感だ。厄介だ。

 

 

 

「ダージ!嘘だよな!イエイト!おいっ!ジジイ!馬車を停めてくれ!」

 

 

 

「ピネル、それは駄目じゃ!馬車を停めれば魔物達に囲まれてしまう。ダージちゃんの二の舞じゃ!」

 

 

 

ほらあ、ばーか!無理な物は無理!ローロを助ける事しか考えてない。錯乱してるから、無理もない。

 

 

 

「ピネル、気持ちは分かるわ…今は襲撃された事をギルドに連絡しないと。」

 

 

 

「わ、分かった…」

 

 

 

ウイナ、よくやった。後は時間さえ経過すれば、ローロは見るにも耐えない姿になっているだろう。その事を思うだけで心が安らぐ。ざあまみやがれ。

 

 

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