異世界に行って性転換したけどマイペースに行きます   作:翠(スイ)

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切羽(せっぱ)

 

 

 

息が乱れている、今までこんな事は全然起こった事が無い。いや起こってたまるか!最初はイエイトさんに困惑と苛立ちを感じたが、色々考えてる内にその事に関してはどーでも良くなってきた。

 

 

 

「気にしたら負け…」

 

 

 

俺は今、空中に放り出される状態、今の時間は夕方、夕陽が眩しくて少し薄暗くなっている。今の姿勢はうつ伏せになっていて、そのままだと、地面に体が削られて大根おろしのようになるだろう。俺はそうならない為に地面に向かって。蹴り技を食らわせる。衝撃を抑える為だ。

 

 

 

「あ…」

 

 

 

何が潰れる音がする。なるべく地面は見ないようにしよう。しかし、気になりすぎて少しだけ見てしまう。緑色の肌、そして頭髪無しで耳が尖っている。身長は俺と同じく位だ、あっゴブリンかあ。初めて人の形を魔物を倒してしまった。悪寒が止まらない。

 

 

 

「なっなむ…」

 

 

一応、念仏もどきをゴブリンに唱えた後、周り見たら、 ゴブリン達が血眼になって俺の方を見ている。

 

 

 

「あーその、すみません…」

 

 

 

あっ嫌な予感、ゴブリン達が叫びながら、俺の方に飛び掛かってきた。両手は感電による火傷になっている。つうっ!指と腕を動かすだけで涙がじわりと出てきてしまいそうだ。

 

 

 

「ちっ!両手が使えないなら!足を使うしかないよなぁ!」

 

 

 

俺はその場でジャンプをしてから、ゴブリン達の突進を避けて。再び地面に向かって足に力を込める。足技、爪襲(そうしゅう)モンクの中級技で地面が瓦礫のように砕かれ。地面の破片がゴブリン達に突き刺さる。周りを見渡して行ける道を確認しようとしたら、左の方向でゴブリンか何かを唱えている。

 

 

 

「ふーん…」

 

 

 

俺はモンクの初級技、隠密を使う、技を発動すると攻撃をしない限りは気配と姿が見えなくなる。杖を持っているゴブリンの方に行くと俺は笑みを浮かべた!

 

 

 

「みぃつけたぁぁっ!」

 

 

 

俺の声でゴブリンが怯んたので、杖を両足で枝のように叩き割る。ゴブリン達が甲高い声を出している。何かを呼んでいるようだ。地面が揺れて俺の方に徐々に近付いてくる。

 

 

 

「でかい…」

 

 

 

体長3メートル以上の巨大なゴブリンが俺の方を見て、怒りを露にしていた。棍棒で俺を潰そうとしている。俺は攻撃を避けた後、棍棒の叩いた衝撃で地面が揺れる。その場にいたゴブリンは棍棒で潰されて絶命した。仲間も巻き込むとは酷い奴だな。

 

 

 

「ゴブリンーこっちこっちー」

 

 

 

ゴブリン達に挑発をすると、虫のようにわらわらとこっちに襲い掛かる。巨大ゴブリンは小さいゴブリンを踏み潰しながら俺に向かって飛び上がり棍棒で攻撃をしてきた。砂ぼこりが舞って周りが見えなくなる。周りを見えないのを利用して、その場をまた飛び上がり、巨大なゴブリンの背後に高速で移動をする。

 

 

 

「私、ダージさん!今、でかーいゴブリンさんの背後にいるの…」

 

 

 

めっちゃ両手が痛いが右手に力を入れる、呼吸を整えて、巨大なゴブリンの肩甲骨に向かって拳を打ち付ける!

 

 

 

「龍砲!」

 

 

 

巨大なゴブリンの肩甲骨に嫌な音が鳴り響く、巨大なゴブリンはうつ伏せで倒れると痙攣をした後、動かなくなった。ゴブリン達が俺の方を見て震えている。俺が一歩歩くとゴブリン達は逃げ出してしまった。一息付いた後、右手が痛くなった。

 

 

 

「ぴゃあ!右手がジンジンする…」

 

 

 

周りにいるのは俺とゴブリン達の死体だけになった。魔物を倒した証拠を取るため、ゴブリン達の右耳を右手で一個ずつ引きちぎる、うぷ、めっちゃグロい。

 

 

 

「右手が血でべとべとだあ…」

 

 

 

ウィンドウを開き『アイテム』を開いてゴブリン達の右耳を回収した後、ゆっくりと背伸びをする。踵を立たせて背筋を伸ばしたが、両手が激痛が走る。

 

 

 

「あてて…」

 

 

 

ウィンドウを再び開いてこの場所から、ギルドまでの距離と矢印を表示させる。何故か距離は表示されないが、矢印だけは分かった。南に向いている。そっちに行けばギルドに着く事は分かった。

 

 

 

「しんどいが、行くしかないな…」

 

 

 

行こうとした時に変な笑い声が此方の方に聞こえてくる。警戒して来るまで様子を見る。最初に遭遇した、女オーク達が人間らしき物を丸太運びしていた。助けた方が良いよな。

 

 

 

「はろう!えぶりわん!」

 

 

 

俺はオーク達に声を掛けると、オーク達は人間らしき物を地面に置いた。人間らしき物をちょっとだけ見てみる。黒髪で性別は男性ぽいっ中学の制服を着ている。いや、まさかね。

 

 

 

「オンデガッ!オンデガ!ッ!ヴマディヴママディ!!」

 

 

 

奇声を放ちながら何故か武器らしき物を投げ捨てて俺の方に突進をしてきた。何で!コイツ達は武器を使わないんだよっ!数は二体、油断はしない!

 

 

 

「鉄脚!」

 

 

俺は突進しているオーク達に向かって俺もオーク達と同じように突進をする。相手の動きを良く見て右足を高速で蹴り倒した。オーク達は吹き飛ばされて、白目を剥き痙攣して気を失っていた。俺は男性の方に近付いて優しくおんぶをしようとしたが。

 

 

 

「みっっ!おんぶは出来るが、両手がやばい…」

 

 

 

我慢だあ!俺は男性をおんぶした後、千鳥足になりながら、周りを見渡せるような場所を探す事にした。両手が持てば良いんだけどな。

 

 

 

 

 

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