異世界に行って性転換したけどマイペースに行きます   作:翠(スイ)

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同郷(どうきょう)

 

 

 

僕は夢を見た。何かに追われる夢、形は分からない…その後、船らしき物に乗って、今は柔らかい物に包まれているような感触がする。すごく暖かい。触ってみると、とても柔らかい。景色が真っ暗になり、音が聞こえて来る。

 

 

 

「っー!」

 

 

 

優しい声が聞こえる。目が開いてから、顔が横になっていたので顔を正面を見てみる。幼い少女が僕に膝枕をしていた。髪の色は銀髪、目は不思議な色をしている。少女は顔が林檎のように赤くなっていたが、僕を見た瞬間、顔色が元に戻っていた。肌は少し白く、心配そうな声色で僕に話し掛ける。

 

 

 

「お兄さん、お怪我はありませんか?」

 

 

 

「はい…」

 

 

 

少女は僕の声を聞いた後、静かに息を吐く、そして、僕に微笑んだ、周りを見渡すと夜のはずだかとても明るかった。

 

 

 

「照明魔法を使ってます、眩しかったらすみません、貴方は気を失っていた状態で魔物に運ばれていたので、魔物を追い払い、貴方を安全な場所に移動させました。起き上がれますか?」

 

 

 

少女は僕をゆっくりと体を起こして貰った、少女は白いチャイナ服を着ており、スカートは短く白い足が見えたり見えなかったりする。露出が凄い。

 

 

 

「貴方は今の状況を把握出来てないと思いますので、焦らず、一つずつゆっくりとお話しましょうか、自己紹介をするのを忘れてましたね、私はダージ、ギルドに所属しています。」

 

 

 

少女は微笑みながら、僕に自己紹介をする。僕も名前を言おうとしたら、少女は人差し指を口元に当てる。

 

 

 

「しぃー、貴方のお名前は言わなくて大丈夫です。理由を後で教えますね。」

 

 

 

 

「わっ分かりました。あの…すみません、ここは何処でしょうか?」

 

 

 

 

「ここは魔物封じの結界、周りに結界が張られていて、ギルドの人達が態勢を整える為に作られた安全な場所です。すみませんが、お話を変えますね、私はギルドの任務が終わり、帰っている途中にトラブルに遭いまして、ギルドの方とはぐれてしまいました。」

 

 

 

僕は少女の両手を見て驚愕する。手から肘まで皮膚が、爛れ黒ずんでおり火傷らしき物が見えてしまう、皮膚の一部が水ぶくれになって。直視するのを躊躇ってしまう。ダージさんは僕の方を見た後、両手を背中に隠した。

 

 

 

「大怪我をしてるじゃないですか!大丈夫ですか?」

 

 

 

「はい、魔物の攻撃を食らってしまって、あの…起きたばかりで、すみませんがお願いがあります。両手が怪我をしていて、お薬の蓋が…開けれないんです。」

 

 

 

ダージさんの顔を見ると、血色が良くない、ダージさんは手首で三角フラスコを僕の目の前に置いた。フラスコの中に淡い藍色の液体が入っており、フラスコの先端にコルクが詰まっている。ダージさんは顔を赤くしながら、僕に話し掛ける。

 

 

 

「あの…お薬を飲ませて頂けませんか…」

 

 

 

「わっ分かりました!どんな風に飲ませれば良いですかね…あか…ち」

 

 

 

ダージさんは唇にジッパーを閉めるような動作をして、涙目を浮かべながら顔を真っ赤にしていた、僕は頷く、凄く恥ずかしそうだ。

 

 

 

「お兄さん、おっお願いします…!」

 

 

 

僕はダージさんを左手を枕にして楽な姿勢にする。僕はお薬の蓋を外して、ダージさんの口元にフラスコの先端を付ける。口元に向かってフラスコの中身にある液を流すとゆっくりと飲み始めた。ダージさんの顔を良く見てみる。顔が整っていて見とれてしまう。いつの間にかフラスコの中身が空っぽになっていた。間を取らずに飲んでいたので噎せないだろうか。

 

 

 

「痛くない、両手が治りました。ご協力ありがとうございました。もう大丈夫です。立って見ますね。」

 

 

 

ダージさんの両手を見ると、痛々しかった火傷が治っており、血色も良くなっていた。これがお薬の効果、ダージさんは静かに呼吸をした後、僕に話し掛ける。

 

 

 

「あの…今から話したい事があります。人によって嫌悪するお話ですか、大丈夫でしょうか?」

 

 

 

僕は頷くとダージさんは嬉しそうな笑みを浮かべて、僕にお話をした。内容は聞くのは恥ずかしくなる程の物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ ○ ○ ○ ○ ○

 

 

 

 

 

 

 

 

はあ、男性にお薬の飲ませるようにお願いをしたがら飲ませ方が赤ちゃんに哺乳瓶をあげるような感じだったので、マジで恥ずかしかった!俺は素性の事を包み隠さず話をした。ちょっと、気まずい、ローロの事に関してはまだ言わなくて良いだろう。

 

 

 

「ダージさん、気になる事があるんですか、聞いても大丈夫でしょうか?」

 

 

 

「はい、何でしょうか?」

 

 

 

「実際の年齢は分かりましたが…今の年齢はどのぐらいですか?」

 

 

 

俺はウィンドウを表示させる、ステータスの項目を切り替えると、一部の項目が追加されていた、年齢が分かってしまった。帰れたら、サンゴさんにも言わないとな。

 

 

 

 

「8歳……!?」

 

 

 

年齢…若っ!ショック過ぎて、鯉のように口をパクパクする動作をしてしまう。男性は上の空になっていた。

 

 

 

「僕もダージさんみたいになっていたら、絶望してまし…」

 

 

 

猛獣の唸り声ぽいっ音が響き渡る、男性を見ると、目をそらしていた。あーお腹空いたのか。俺はクスクスと笑う。

 

 

 

「さて、お話したい所だけど、まずは腹ごしらえをしましょうか…今日はお店で買った加工されたお肉があるので、焼いていきましょう!」

 

 

 

俺は男性に後方に下がるように言うと、布らしき物を空中に投げる、調理器具と寝袋が地上から落ちて来た。

 

 

 

「魔法だー!」

 

 

 

「さて、調理開始です!」

 

 

 

料理はシンプルザ!ベスト!謎肉の香草焼きとちょっと固い黒麦のパンと果実ジュースを用意した。男性は食べている途中に俺に話しかけて来る。

 

 

 

 

「あのー何故、本当の名前を教えたら駄目ですか?」

 

 

 

「異世界の人に上手く利用される可能性があるんですよ、技術や調理も下手をするとそれがきっかけで追われる身になるかもしれない、同郷の方も名前を変えてましたからね。」

 

 

 

「同郷!同じ日本人の方…」

 

 

「この森を抜け出したら紹介しますね。」

 

 

「分かりました。僕も名前を変えて方が良いんですかね?」

 

 

 

 

「はい、それが良いと思います。」

 

 

 

俺がそう言った後は、男性は食事を止めてから、その事についでかなり悩んでいる様子だ。

 

 

 

「良ければ、私が決めましょうか?」

 

 

 

「すみません、お願いします。」

 

 

 

「うーん、私の名前は紅茶の種類だから…」

 

 

 

ニルギリ、アールグレイ、ウバ、アッサム、ディンブラ色々あるからな、アールグレイ…グレイ!無難な名前にしよう!

 

 

 

「グレイとかどうかな…」

 

 

 

「カッコいい…グレイと名乗っても大丈夫ですか?」

 

 

 

俺は頷くと凄く喜んで貰えた。俺とグレイは食事の後片付けをした後、就寝をする事にした。寝袋を用意してお互いに声を掛ける。

 

 

 

「ダージさん、おやすみなさい…」

 

 

 

「グレイ君、おやすみなさい…」

 

 

 

俺は照明魔法を消した後、瞼を閉じる、暫くの間、瞼を閉じたままだか、何分時間が経過しただろうか、眠れん、啜り声が聞こえる。啜り声がする方を見ると。グレイが泣いていた。

 

 

 

「眠れないの…?」

 

 

「はい…」

 

 

 

「聞くのを忘れていたんですが、グレイ君はどうやって異世界に?」

 

 

 

むぅ、こう言う話題はあんまり話さない方が良いが、泣いている理由が分かるかもしれない。

 

 

 

「僕は交通事故で亡くなって、神様に転生をしてもらいました。残った家族の事を思い出して…だっダージさん!?」

 

 

 

俺はグレイ君を抱き締める、家族かあ、グレイ君は家族に逢えない状態なのか、中学生位の年齢で別れるのは辛すぎる。

 

 

 

「気持ちが分かる、泣く時は泣いていいんだよ…周りは私達しかいないから。」

 

 

 

「ダージさんもいつの間にか、この世界に来てしまったんですよね。ぐずっ…」

 

 

 

グレイ君は大泣きをすると、もらい泣きをしてしまう。なっ涙が止まらない。

 

 

 

「色々!苦労したんですよぅ…色々とぅ…」

 

 

 

暫く、俺達は咽び泣いた後、グレイ君と一緒に眠る事にした。眠る前はちょっとドキドキしたが、一瞬で俺は眠ってしまった。

 

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