携帯で投稿しているので読みにくいかもしれません。
僕は少なくとも普通の人だった。 前世の記憶を思い出すまではね。 高校一年生として新しい生活を送ろうとしていたあの日、僕は急に物凄い頭痛で倒れた。 消毒液の匂いの漂う、真っ白な部屋で僕は目を覚ました。 目が覚めると共に僕が突然倒れたことをおもいだし、それに知らない記憶が頭にあることがわかった。 記録のように頭の中を流れていく記憶によると、これはネットでよく言われている前世の記憶だとわかった。 けど、まさか僕の前世が、藤原不比等だったとは。 それより、おとぎ話だといわれていたかぐや姫が本当に存在していたとは。 そう、僕の前世の正体はなんと、 あの蓬莱の玉の枝の偽物を持っていき、ついには恥をかくはめになった車持皇子なのである。 記憶によれば、車持皇子はかぐや姫に振られた? あとに傷心の日々を送った後に、母が死んで独り身の娘の妹紅を残し自殺したみたいだ。
なんということを、車持皇子は娘のことを彼女の腹違いの兄弟である四子たちに何も知らせていなかったんだ。かぐや姫がおとぎ話通り月に帰ったかどうかも気になるが、それ以上に妹紅の事が気になる。
車持皇子が死んだあと、彼女はちゃんと暮らしていけただろうか? 不甲斐ない父親を憎み、一人死んだのだろうか?
もし、彼女が僕と同じように死んだあとに生まれ変わっていたら、彼女に記憶があるかどうかを別にして、謝りたい。
と思っていたのだけど、まずは、ここは何処なんだろ? 保健室だとしたら、少し設備は古いし、何となく現代にそぐわないし。 と思っていたら、僕の寝かされていた敷き布団から少し離れたところにある引き戸が開き、 と同時に僕は自分の目が信じられなくなった。 叫ばなかったことを誉めて欲しい。
薄紫?の髪をしたウサ耳をつけた女性が入ってくるなんて、誰が信じられるのか。
奈良時代を前世に持つ僕でも信じられない、 ん? けどなんか妖怪がいて、妖怪退治屋もいたような…。 ならば、この女性も妖怪なのか!?
と、僕の頭が猛スピードで回転しているうちに、 肩が叩かれた。 気が付くと兎妖怪?が目の前にいて、話し掛けてきた。
「大丈夫ですか。 家の前に倒れていたのでびっくりしたんですよ。 体の調子とかはいいですか? 」
とは言われても、僕は高校の始業式で倒れた筈で、誰かの家の前で倒れていたなんて信じられないのだがと考えていると、兎耳さんが「もしかして、記憶がないんですか?だったら師匠に頼んで何か治療でも」といい始めたので、
「いや、大丈夫です!ちょっと状況が分からず、混乱していただけです。」と慌ながら弁解しておく。
「そ、そうですか。じやあ、ここが分かりますか?」と聞かれるが僕には検討もつかないので、正直に「分からないです。」と答えたおいた。
と引き戸が開き、なんて言うか、僕の記憶ではなく、前世の記憶で覚えのある声が… 「うどんげ〜、倒れてた人どうなの〜」
この声はまさか、と思い、顔を上げると、前世で恋をしたあのかぐや姫らしき人が立っていた。
とっさに僕は「かぐや姫?」と叫んでいた。
続く…かも