乃木さん家の園子さんに構われたすぎて夜しか眠れない   作:みそぎんちゃく

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皆さんは百合がお好き?あぁ、おっしゃらないで。もちろん、百も承知ですよ、気の遠くなるほどお好きなのでしょう?分かりますとも。ではTSは?最高?ええもちろん、精神的にはノーマルなのに外見上は百合、最高ですよ。
あー、もしかしてTSがお好きでない?確か前もそんなこと言った奴が居たな。え?そいつはどうなったか?やっこさん死んだよ、俺が殺した。

こんな風にな。



なんか感想とか誤字報告とか来てた。
続き書いた。
5000文字超えた。
でも蛇足だらけやんってなって半分以上けずってとりあえず一期の部分チャチャッと終わらせて花結の章までの繋ぎ回にしました。
短くてごめんね。


主人公はもっと重い方が良かったかな……これくらいがちょうどいいかな……


貴方と微笑む

 

 

 最近、新しい悩みが増えた。

 

 

 

 自分の中の醜い心情を吐露したあの日。

 あれ以来、園子はここに足を運ぶ頻度が増えた。

 

 赦してくれたし、こんな自分のことを大切だと、護りたいと言ってくれたあの子に対して、やはり罪悪感があるかと聞かれれば、ある。

 

 反面、構ってくれる、触れてくれる回数が増えたことに対して喜びもまたある。

 あの日の出来事があったから、安心して園子を見送れるし、話も聴ける。

 

 でもどうしても根っこは変わらないようで、安心しつつも嫉妬心は積もるし、園子をここに縛り付けたいという願いもやはり残っている。

 

 言葉にすれば、園子は笑って答えてくれるだろうし、そうなれば気が楽になるのかもしれない。

 

 でも。

 

 

 

 

 

 

「重い女だと思われたくない……っ」

 

 

 

 

 

 

 これに限る。(重いというのはバレてる)

 

 

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

「みーちゃん、最近何か悩み事とかあるの〜?」

 

「い、いいえ?」

 

「そっか〜いいなぁ、私はいっぱい悩み事が有るんだよ〜」

 

 いつもの様に話していると、急にぶっ込んできたため驚いてしまった。

 園子はなんというか、ぽわぽわしているのに鋭いので油断出来ない。

 

「ええと、悩みって?」

 

「実はね、やっぱり満開について話したせいで、皆参っちゃっていて……」

 

「話さない方が良かった?」

 

「んーん、話して、知った上でやりたいことをやり切って欲しいんだ……私はみーちゃんやわっしー達と、やりたいことがたっくさん残っているから……」

 

「そう……ね……」

 

「それにね、わっしーがちょっと危ないんだ……」

 

 危ない……?

 

「なんというか、このまま放っておいたら何かしでかしてしまうんじゃないかって……」

 

 と、そこまで言った時部屋にアラームが鳴り響いた。

 

 

 

 不気味なその音は途切れることなく鳴り響き続けている。

 

 

「わっしー!?」

 

 携帯のマップを見ていた園子が、急に立ち上がる。

 

 ちらりと見えたその端末には、無数の赤い点が壁から侵入しているのが見えていた。

 

 

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

 遠くでいくつもの満開の力を感じる。

 

 満開を使いすぎた影響からそういったことを感知することが出来るせいで、自分の大切な人が体を捧げているのが分かってしまう。

 

「園子さん……」

 

 端末は無く、ただ祈ることしか出来ない。

 

 祈るべき神は、今や神樹しかいないが、それでも祈る。

 

 

 

 …

 

 

 

 …

 

 

 

 …

 

 

 

 

 どれほど経ったのか……戦いの気配が収まり、世界に時がもどるのを感じる。

 

 彼女たちは勝ったのだろう、身体を供物として捧げながら。

 

 瞼を開くと、ふと、視界を上から下へと通り過ぎるものが見えた。

 

「これは……花弁……?」

 

 濃い紅紫の花弁が、体の上に散らばっている。それを認識すると同時に、意識が遠のいて行く。

 

 

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

「……………………ん」

 

 

 何かが聞こえる。

 

 

「…………ちゃ……」

 

 

 これは、声?

 

 

「み………………ん!」

 

 

 

 

「みーちゃん!!!」

 

「っ!」

 

 体を揺すられる感覚と、私を呼ぶ声に驚き、目を開くと、園子が泣きそうな顔でこちらを見ていた。

 

「園子……さん?」

 

「みーちゃん、良かったよお~!!」

 

 そう言って、涙をボロボロとこぼし始める園子。

 その涙を手で拭ったところで違和感に気がつく。

 

 

 

 揺すられる感覚……

 

 

 涙を拭った手……

 

 

 光を感じる両目……

 

 

 

「体が……治ってる……?」

 

「そうだよ〜みーちゃん」

 

 泣きながら笑うと言う器用な表情を見せながら園子が抱きついてくる。

 その温かさを、体全体で感じることが出来、ようやくその事を受け入れる。

 

「本当に……」

 

「うん!」

 

 あんなにも望んでいたことなのに、いざ叶うと、何も言葉が浮かんでこない。

 

「……」

 

「みーちゃん?」

 

「なんだか、言葉が出てこなくって……」

 

 それを聞いた園子は涙を拭い、微笑むと強く強く抱きしめてくれる。

 

「こ~んなふうに抱き締めた時にさ、暖かいってどんな気持ち?」

 

「それは……嬉しい」

 

「うんうん、私もす〜っごく嬉しいよ〜」

 

 そう言ってあやす様に、背中をポンポンと叩かれる感覚に、ふと、視界が滲むのを感じる。

 

 嬉しい……

 

 そうか、嬉しいのか。

 

 何度も抱き締め返したいと思っても動かなかった手が今なら動く。

 もうすっかり弱ってしまった腕を持ち上げ、できる限りの力を込めて園子を抱きしめる。

 

 やっと抱き締め返すことが出来た。

 

 やっと体全体で園子を感じることが出来た。

 

 やっと、やっと

 

 

 

 ようやく胸いっぱいに溢れる嬉しさというものを実感し、喜びを表に出せたのを実感した頃には、顔がグチャグチャになっていた。

 

 

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

「と、言うわけで〜」

 

「勇者部入部希望、郡美影です」

 

「わ〜!」

 

 体が全て戻った後、弱っていた筋肉も、2年間寝たきりだったとは思えないほどすんなりと戻り、一週間程で回復して日常生活に戻ることに。

 

 リハビリ中は園子が常にそばにいてくれたため、むしろもっと長く続いて欲しいという気持ちもあったが、鋼の精神でやり切った。

 

 そして新学期、園子に誘われて普通の学園生活を送ることに決め、そのついでのように勇者部の仲間となったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?そ、園子さんが、二人!?」

 

「「「「そっち!?!?」」」」

 

 

 ー次回花結の章、開ー




の「みーちゃんが1一人〜」(美影 上)
の「みーちゃんが二人〜?」(美影 下)
う「みーちゃんが三人!」(三都)

わ「来るぞ千景!」
ち「来ないわよ乃木さん」
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